仙丈ヶ岳&甲斐駒ヶ岳(戸台から歩行、長衛小屋前テント2泊)
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- GPS
- 37:03
- 距離
- 50.0km
- 登り
- 3,745m
- 下り
- 3,758m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:05
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:40
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 15:40
天候 | 1日目晴れ、風弱し 2日目晴れのち曇り、風弱し 3日目晴れ、風弱し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
戸台:徒渉は1、2度靴脱ぎを覚悟したほうがよい。そのほうが簡単で早い。 仙丈ヶ岳:小仙丈ヶ岳を越えた急登とナイフリッジ、急斜面のトラバースに注意。 甲斐駒ヶ岳:六方石からの直登ルートは慎重に。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
<1日目>
バス開通前に戸台イン北沢峠ベースの、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳登山を計画。
3時半に出発、諏訪インターから152号で6時過ぎに戸台駐車場到着。
広い河原には、他に軽自動車1台。
心細い中、準備をして登山届を提出し、出発。
駐車場から右岸の砂利道を進み、最初の堰堤を超えるとその先がないので降り、徒渉地点を探すも適当なところがなく、靴を脱いで堰堤すぐそばを徒渉。
砂利の中州から左岸に進む。
水量もあり、水勢も強く、徒渉地点を慎重に測る必要がある。
いくつか堰堤を越え、徒渉し左岸を順調に詰めていくと、角兵衛沢標識が現れほっとする。
端渓山荘跡、そこから急登。
雪もそれなりに残っており、踏み抜きが多く疲れが更に増す。
道路に出ると大平山荘、そこからすぐに北沢峠。
こもれび山荘ではスタッフの方々が準備で忙しそう。
テント場は更に先、北沢峠トイレの先の道路は分厚い雪で覆われている。
長衛小屋に到着するとなんとテント場に雪はなし。
テントを張り、斜面脇の水場で水をくみ、一段落したところで乾杯。
また持ち込んだワインを頂きながら読書で過ごす。
テント場料金を小屋の方に伺うと、小屋の開く翌日からでいいとのこと。
この日は結局テント場は自分のみ。ということはこの日の登山者は自分だけ。
ラジオで明日の昼前後甲府と山梨山沿いに雷注意が気に掛かる。
7時半就寝。
<2日目>
5時に起床、朝食を取り5時半過ぎに出発。
北沢峠のトイレ(まだ開いていない)上から仙丈ヶ岳登山スタート。
つぼ足で行くことができ、2合目過ぎた辺りの急登でアイゼン装着。
ただ、雪がない路が多く、ほとんどアイゼンを着けないで登る。
小仙丈ヶ岳に到着。
甲府と鳳凰山方面が非常にあやしい雲に包まれているのが見える。近いな。
こっちに流れて来るのか様子を伺いながら先に進む。
急登、ナイフリッジ、急斜面のトラバースなど気をつけるところはあるがそれほど難易度は高くない。
稜線上は雪解けが進んでいるところが多く、アイゼンを外している区間がほとんど。
怪しい雲もこちらまでは届かず、時間はかかったが難なく山頂到着。
山頂独占。しかし雲が至る所にわいていて、遠くの山々が見渡せず、富士山見えず。
山頂を堪能後、下山開始。
途中、登山者に出会うと、みな本日戸台から歌宿まで開通したバスで来たとのこと。当然ですね。
その後10人程度の登山者に出会う。
それら登山者の中で、水が切れたので下山するなら水をくれという登山者がいてびっくりした。
小仙丈前の急登を降りた後はアイゼン無しで下山。
テント場には10近いテントが張られていた。
小屋でテント場料金支払い(500円/泊)。
まだ人も少なくて、水もうまく、トイレもある快適なテント場。
翌日は天気が更に良く、足の状態もまだ保ちそうなので、予定通り甲斐駒も登頂した上で下山として、就寝。
<3日目>
3時半に起床、準備に手間取り4時半過ぎ発。
仙水小屋までの川沿いも、暗い中では左岸、右岸どちらに取るかがわからず、時々徒渉して進む。
橋を渡って左岸を登ると仙水小屋。
水が豊富に出ているが、なんとなく人を寄せ付けない雰囲気のある場所で、早々に通過。
すぐにロックガーデンのような黒い岩場を、日の光を正面に浴びながら延々と進むと、仙水峠に到着。
テントが一張り。
日が当たって気持ちの良い場所。
すぐに急登が始まり、ここはアイゼン装着。
駒津峰に到着。周囲一望できるいい場所。
アサヨ、鳳凰、仙丈、北岳が青空を背景に正面、風も弱く、高層の雲も少なく、遠くまでよく見渡せる。
駒津峰からは直登ルートを取る。
ここからはすべての装備をザックにしまう。
嫌らしいところに雪があったり、氷と岩のミックスがあったりと緊張するところがあったが、アイゼン、ピッケルを使わずに登頂できた。
山頂は風が冷たく、すでに6名程度のグループと2名の方がいた。
山頂からは周囲がよく見渡せる。北アルプス、白山、御嶽、中央アルプス、八ヶ岳、正面に仙丈、北岳、間ノ岳、アサヨ峰、鳳凰山に富士山も。
ゆっくりしたかったが、戸台までの歩行が待っているので、そうそうと下山。
下山は摩利支天方面から降る。
雪も溶け砂礫の下山でこちらの方がやはり安全か。
しかし六方石への合流で、雪渓2カ所を通過。当方はピッケルで通過したが、加えてアイゼンをつけた方が安全でしょう。
駒津峰、仙水峠、仙水小屋を超え、長衛のテント場着。
想定よりも早く着いたが、撤収作業をのんびりとやってしまい、出発が遅れる。
甲斐駒往復後に、テント等の装備も加えた重装備の下山のため、しんどい。
黙々と降りると、身体も慣れてきて端渓山荘跡を通過。
戸台川も明るいうちはピンクテープがうまく導いてくれる。
日が暮れヘッドライト下山になると一変。
テープを頼りに進むととんでもないところを乗っ越したりと、単純な登山路下山と違い、疲労で身体がきかなくなってくる。
後から振り返ると、下山は靴の濡れはかまわず左右徒渉して降れば易しくかつ早かったな。。。
駐車場には我が車1台が待っていてくれてた。
21時過ぎで入れる温泉もなく、諏訪インター近くでスパイシーモス+ポテトLセット(780円)のジャンクフードで3日間の貧食を労い、渋滞解消した中央道を帰り、0時前に帰宅。
手足が文字通りボロボロで、本当に疲れた。
春山で雪が残る仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の両山を天気の良いときに登頂でき、
バスではなく、徒渉もする戸台から北沢峠への長いアプローチも経たいい山行だった。
今日は、mfaysalさん。
25日と26日にテン場を通り過ぎました。仙丈も甲斐駒も一日違いでしたね。
先に駒をやっていれば、ご一緒できていたかもしれません。残念でした。
それにしても歌宿のバス開通1日前にテントを担いで戸台から歩かれるとはすごい。帰りも歩き通されるあたりは、こだわりというか哲学のようなものをが伝わってきます。
良い天気に恵まれましたね。それにしても雪が少ないのにはちょっとがっかりでした。次回はお話できるのを楽しみにしています。
Pinball_1957さま
なんと同じタイミングで北沢峠にいらしていたのですね!
仙丈、甲斐駒共に既に雪が少なかったですが、天気に恵まれてお互いよい山行になりましたね。
哲学というほど大層なものではないのですが、自分の動ける体力の範囲で歩きたいと考えています。
Pinball_1957さんとはまたどこかで近いうちに会いそうな気がします。
その際はお話しさせてください。
仙丈ヶ岳山頂から下っていらっしゃる際に、すれ違いお声かけさせていただいたものです。
あえてバス開通の前日に戸台から入山されるとはさすがだなぁ〜!と感心しておりました。
私はソロのテント泊装備で当日仙丈小屋に泊まりましたが、やはり貸切でした。
(土)はトレースをありがとうございました!!!
montfleurさま
おお、仙丈下り時にお会いした、テント泊装備のきれいな方ですね!
翌日のご来光は最高だったのではないでしょうか。
こちらはあのとき翌日の体力の自信が無く、そのまま下山とお話ししましたが、翌日まだ行けそうだったので予定していた通りに甲斐駒登山後に下山としました。
この時期のバス入山仙丈小屋泊はいいアイデアだなと思いました。
次回使わせていただきますね。
バス開通前の戸台川からの入山は誰もいないだろうと思い計画したら、見事大平山荘から下では道中誰にも会いませんでした。笑
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