ちょっと滑落、硫黄岳-横岳-赤岳展望荘-地蔵尾根 (雪山訓練?)
- GPS
- 13:20
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 1,606m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
横浜19:00 - 22:00双葉SA(さほど渋滞せず)2:45 - 3:30 美濃戸口 道路は美濃戸口の少し手前800メートル位が舗装されているが少し荒れ気味。駐車場代は一日当たり小型車500円。 <美濃戸口-美濃戸> 雪は無いがでこぼこ道なので、最低地上高の低い車は美濃戸口に停めた方が無難。 <美濃戸-赤岳鉱泉> 北沢は途中まで林道、雪はほぼ無し。山道に入ってから雪になるがアイゼンは無しでもOK。 <赤岳鉱泉-硫黄岳> ずっと雪。この日は前日に雪が降ったそうで所々踏み跡無し。途中まではアイゼン無でも可。しかし赤岩ノ頭が近づくにつれて急峻になるので、履きやすい場所が有れば、早めに装着した方が良い。 赤岩ノ頭にはハイマツ沿いに直登した方が良い(前回はそうした)。今回は右に巻く明確な踏み跡が赤岩ノ頭の少し手前に有り、それにつられて巻いたが、最後は写真にもある、少し凍ったとても急峻な場所を登るはめになる。赤岩ノ頭からはアイゼンは不要。 <硫黄岳-横岳> 硫黄岳山荘は営業中。稜線に登るまではアイゼンは不要。稜線から先はアイゼンは必須。硫黄岳の小屋番の話では、この時期が一年で一番このルートが歩き難いとの事。寒暖の差が激しく融けた雪が凍っている事。この日は前日に雪がその氷の上に降ったので、よけいに判り難い事。午後になると雪が柔らかくなってアイゼンの効きが悪くなる事等の理由。 最初の関門は横岳の直下と手前のクサリが雪に埋もれている地点。手前のクサリの埋もれている地点は、岩を乗り越えて下る。直下はアイゼンとピッケル登る。 <横岳-赤岳展望荘> 地蔵の頭までは、稜線から小海線側や茅野側にトラバースする個所が多い。特に茅野側にトラバースする所に恐い個所が多い。特に日差しの強い昼は、雪がゆるんでくるのでトラバースでは細心の注意が必要。 <赤岳展望荘-地蔵尾根経由で行者小屋> 踏み跡がしっかりしているので、怖がらなければ大丈夫。所々のクサリや階段も出てきている。 <行者小屋-美濃戸口> アイゼンは無くてもストックが有れば大丈夫。但し南沢は美濃戸の少し手前でも雪が少し残っている。 |
写真
感想
ゴールデンウィークは家族行事が目白押しなので、先週までの休日も少し働いき続けた分、金曜日に休みを取って山に登ってきました。
前々回に強風で断念した南八ヶ岳の周遊コースです。今年は4月に入っても寒暖の差が激しく、融けた雪が凍ってたり、午後に気温の上昇で雪がゆるんで危険度は冬より多いとは思ったのですが、日が長いのを良い事に早立ちで、美濃戸口から硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、美濃戸口に戻る、綺麗な周回コースに挑みました。
結果はまたまた惨敗ですね(;^_^A まるで雪山トレーニングの様でした。
寝不足のせいか出足から足取りが重くって、最初の休憩地の赤岳鉱泉では少し疲れ気味でした。赤岳鉱泉で軽く軽食を取って出発。赤岩ノ頭が近づいた所でアイゼンを装着し、いよいよ本格的な登山の開始です。
ところが前回このコースを登った時はハイマツを直登したのに、明瞭な踏み跡に沿ってトラバースしてしまい、最後は急峻な登りをする羽目に。しかもアイゼンが外れて、急峻な登りでの装着訓練までしてしまいました(;^_^A
硫黄岳山荘に着いたのは予定より30分遅れ。ここで2度目の休憩をしてまた軽食を食べました。写真撮影以外は、次の休憩地点は赤岳展望荘なのでエネルギー補充です。小屋番の人の話では、コースの状況はあまり良くなく、午後は気温が上がって雪が緩むので、最初の横岳直下の登りで怖いようなら引き返すように言われました。
横岳直下の登りは、見た目は怖いのですが、案ずるより産むが易しで、登り始めるとそうでも無かったです。頂上からの眺めは最高でしたし、この日のハイライトでしょう。
ところがそれからが怖かった。その先はトラバースの連続で、だんだんと雪が緩んできて、アイゼンとピッケルの効きが悪くなってきました。今回はアイゼンがよく外れて、装着のし直しで時間を取られてだんだん焦ってきました。
小屋番の人に聞いていた、茅野側へのトラバースの難所を過ぎて、小海線側のトラバースで足を滑らしてちょっと滑落。とっさにピッケルの向きを変えて突き刺し、直ぐに止まりましたが、ちょっとした滑落訓練でした(;^_^A
流石に滑落すると弱気になり、それ以後はへっぺり腰でさらに時間がかかり、赤岳展望荘には予定より1時間30分程の遅れとなりました。途中から曇って来て寒くなり、計画は断念。一番楽な下りを小屋の人に聞いたら、この時期は楽な下りなど一つも無いとの事。下るならこれからどんどん寒くなるので休憩を取らずに直ぐに出発した方が良い駄目押し。しかし腹が減っては戦ができないので軽食を取りました。
それまでの時間のかかりかたと滑落で弱気になっていたので、このままここに泊まろうかとも考えたのですが、翌日に上の娘の保育園時代の友達家族と、フィールドアスレチック横浜つくし野に行く予定なのを思い出し断念。一番速い地蔵尾根を下る事にしました。しかし見た目に急そう。ヤマレコで大変と書かれていた事、今日のコンディッション、滑落での弱気が重なり超不安でした。
しかしお地蔵さんへのお賽銭が良かったのか、赤岳展望荘での休憩が良かったのか、曇って寒くなった事で雪がしまり歩きやすいではないですか(*^-^)ニコ
しかも今日、2度目の案ずるより産むが易しで、傾斜が遠くから見た目ほど急峻では無い! 下りの途中でまたまた左のアイゼンが外れて急な下りでの装着、さらに10分くらい下った所で、今度は右のアイゼンが外れるアクシデントが有り、それぞれ5分位使っても、行者小屋まで50分で下れました。
アイゼン装着の時間を差し引くと、赤岳展望荘から行者小屋まで40分で下った事になるので、無雪期のコースタイムより速いですね。滑落の弱気のまま下ったら、次の山行にも響いたはずですが、この地蔵尾根の下りで弱気を克服できたので良かったです。ところが行者小屋が近づいたら晴れて来たのです。これだったら赤岳を登ってから下るべきだったと、自分の根性無しを後悔しました。
今回の達成感は40%ですね。。。アイゼン、外れ過ぎ。20年以上経つのでそろそろ新しいのを買うべきか。今年冬靴を買い換えた時、モンベルの人に、アイゼンの紐が古いので岩にこすれば一発で切れそうな事、刃先がすり減っているので危険と忠告されたし。。。体力なさすぎ。もっと朝トレを増やそう。
何ともアドベンチャー! 凄いっす
八ヶ岳お疲れ様でした
同じ日、Futaroさんは こんな凄いところを・・・
苦しいときのお地蔵さん!
無事生還したとき ご利益あったのかなって思います。
ハラハラドキドキで拝見しました お疲れ様でした
それにしても、フィールドアスレチック横浜つくし野(私の家の近くです)に行く予定を思い出しては下山せずにはいられないですね
とにかく、ご無事でなにより お疲れ様でした。
Futaroさん
ほんとに
ハラハラドキドキですよ
安心して拝見出来る山行もしてね
横岳晴れて良かったですね
家族サーピスもガンバレ・ガンバレ
Futaroさん
あれだけアイゼン外れたら、読んでいるだけで怖くなります。
一度出かける前のチェックが必要では、、、と思いました。
やはり滑落は怖いですね。
Y-chan
junoさん、今晩は。
kankotoさんもフィールドアスレチック横浜つくし野は近いと言ってました。あの近辺の人は多いのですね。
翌日は我が家を入れて5家族で行ったんですよ。僕は5歳の年長さんと小2の一番小さい子達に付いてアスレチックを回りました。
二人共なんとか、タライで池を渡るの以外はやりぬきました。流石に5歳の子は、高い所からの布の滑り台で怖がったので手助けしましたが、それ以外はわりと危なげなくクリアしていましたね。
池の綱渡りは最初は嫌がっていましたが、なだめすかしてやらせたら難なくクリアでした
上の娘の保育園時代の友達なのですが、中2なのでその子達は部活で来られなくって、その弟や妹達が主なのですが。。。
koshibaさん、今晩は。
地蔵尾根は積雪期に下った事が無かったので、弱気になっていただけに下り始める前まではハラハラ、ドキドキでした。雪山訓練を実戦でやった様なものですね。
5月はお花を見に、久しぶりに丹沢に戻ります。山中湖の平野のバス停で仮眠し、日帰りで丹沢の主脈を大横断して塔ノ岳まで歩き、着いた時間で下る方向を決めるという、安全だけど体力勝負の山行です。
koshibaさんに会えると良いのですが、koshibaさんは平日が多いので無理ですね。
Y-chanさん、今晩は。
アイゼンのチェック。僕もそう思いました 危険でも有りますが、何より時間のロスが大きい。。。
僕は根っこが山屋では無く、風来坊なのですね。だから特別な用具が必要な沢登や、岩登りはせずにトレッキングだけをしているのですが、積雪期のトレッキングは僕の苦手な用具の事もちゃんとやらないと駄目ですね
でも根が物を買ったり、持ったりするのが好きじゃないんですよね(整備が苦手だし)。。。お金がかからずに良いのですが。。。
Futaroさん、こんばんは。
3連続で八ヶ岳お疲れ様でした。
いい天気で、鳳凰山からも良く見ておりました。
風も強かった様でこちらも前日は雪だったのですね。
積雪も鳳凰から見るより遥かに多い感じです。
雪が緩むこの時期は横岳から赤岳は要注意ですね。
滑落も僅かで済んで良かったです。
地蔵尾根も・・・
次回も楽しみにしてます
kankotoさん、今晩は。
20年位前に年末年始で赤岳から硫黄岳に抜けた時は、怖い所が有った記憶も、山がこんなに綺麗だった記憶もあんまり無いんです。
そういった意味で、ヤマレコで残すと後々も記憶に残るし、他の人の記録も参考になるのでほんとに良いですね。
的場さんに感謝です
いつもながら、臨場感たっぷりのレコありがとうございました。
でも、みなさんおっしゃってますが、今回はドキドキさせすぎですよー
だけど、写真が本当にすばらしい!!
私には一生無理な景色を見せていただき感謝です!
5月の丹沢、私も近々行く予定です♪
もちろん、シロヤシオ!5/21なんですが、ちょっと天気予報が微妙です…
Futaroさんのレコも楽しみに待ってますね!
根がほんとに臆病なので、ほんとに危険な所には行きません。実際のところ、小学生のころは高所恐怖症でジャングルジムの一番上には登れなかったのです
それに暗所恐怖症で、夜中にトイレに行くのがとっても怖かったし。。。
どちらも後天的に風来坊癖が出てきてから、有る程度は治りましたが今でも夜行登山は怖いし(昨日も行きましたが)、高い崖の近くには行きません。
ところで丹沢のシロヤシオ、僕も行きたいのですが今年は何時ごろでしょうか、見どころは。
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