奥穂高岳(小豆沢滑走)


- GPS
- 16:22
- 距離
- 38.5km
- 登り
- 2,341m
- 下り
- 2,328m
コースタイム
- 山行
- 10:36
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 10:39
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 9:49
天候 | 2日間ともピーカンの最高の条件 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
1日600円也、2日間で1,200円でした。 前まで1日500円だと思ったが、この4月から600円になったそうです。 バスは往復2,050円で、始発は4時50分、ゴールデンウィーク等のハイシーズンは、その後30分間隔です。 涸沢ヒュッテテント場は1張り1日1,000です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地から横尾までは一切雪がなく、夏道で観光客でも大丈夫。 横尾を過ぎた辺りから徐々に残雪が出てくる。 登山者の殆どの方が本谷橋からアイゼンを履いていました。 自分は、本谷橋からシール登行。 本谷出合から先は、落石に十分注意して進むといいでしょう。 Sガレを過ぎ、涸沢カールが見え始めたら安全です。 小豆沢と穂高岳山荘すぐ上の梯子のところで落石がありました。 特に問題ありませんでしたが、小豆沢の時はこぶし大の石が数m前で止まりました。 |
その他周辺情報 | 徳沢キャンプ場や横尾キャンプ場でもテントがそこそこ張られていました。 下山後は、いつもの平湯温泉「平湯の森」に入浴しようと思いましたが、駐車場が溢れるばかりでしたので、途中で日帰り入浴の旗が出ていた「穂高荘倶楽部」に立ち寄りました。 露天も広く、入浴している人も2〜3人でゆったり入れました。「平湯の森」は500円で、「穂高荘倶楽部」は750円ですが、のんびりゆったりと入れたので、満足でした。 |
写真
感想
皆様、涸沢を滑っていたマヌケな奴は私でございます。
でもいいんです。楽しいんですから。
ゴールデンウィークは、例年富士山滑走と決めてましたが、いつもお釜がクラストして、滑走が難しく、今年はもう少し気温が上がってからにしようと思ったので、天気も良好な状況が続きそうだったので、穂高にテント泊で山スキーに出かけました。
荷物を詰め込んだところ、ザックの重量がしめて約15kg、上高地からは林道歩きが長いであろうとのことから、トレッキングシューズで行くことにし、スキー板とプラブーツをさらに上乗せしたら、23kgの大荷物となりました。
これがキツイの一言。
肩に食い込んで痛くなるわで、拷問かと思う訓練になりました。
本谷橋からはようやくシールで進めるようになり、担ぐ重量が減りほっと一息。
涸沢ヒュッテに到着し、すぐにテントを設営する。
風を避けるために、雪を掘り、雪壁を作る。大変な作業だが、何となく楽しい。
テント設営後、お腹も空いたところで、ヒュッテの名物おでんが目に留まる。
今回は、荷物の重量を極力減らすため、ビールや酎ハイなどの重いアルコール類を置いてきたため、350mlのビールとおでんのセット1,100円也で景色を堪能しながら、この最高の一時を過ごす。
ビールがなくなると、唯一持参した焼酎を冷たい水で割り、お腹を満たす。
その後、昼寝を慣行とも思ったが、まだ日は高い。
せっかくなので、足慣らしにちょっと滑ることにした。
この日はスキーの人は他に一人もいなくて、明日のために自分専用のトレースも付けておこうとハイクアップ開始。
翌日は、山頂直下斜面は雪がないので、無理であろうと小豆沢を滑ることにしていた。
なので、他の北穂高沢か涸沢槍かD沢コルまたは、前穂方面の斜面を偵察し、涸沢岳方面へ進み、トレースを付けていくことにした。
15時から約1時間登って、足慣らし終了。
多少お腹も空いたところで、残りの焼酎とつまみをつまんで就寝。
翌日明るくなってきたところで、目が覚め、いよいよシールで登る。
すぐに斜面下で上部を観察していた一目で分かる長野県警山岳遭難救助隊の制服を着ていた集団の女性隊員からどこを行きますかと聞かれ、小豆沢を滑ってきますと返答した。
隊員は、なるべく本峰寄りの斜面を下ってくださいとのことでした。
その後、順調に進むが、朝方の気温低下で雪面はクラスト。
日が当るまでは緩む気配はなし。(そりゃ当然だ)
昨日のトレースは全くの無駄となった。
結局、シートラーゲンで、アイゼン装着。
そのままザイテングラートではなく、小豆沢を直登。(殆どの登山者がこのルート)
約2名ほどがザイテングラートを登ってるのを見ただけでした。
白出のコルに到着し、穂高岳山荘も屋根が見える程度の積雪になっていました。
営業はつい先日からのようです。
ここで荷物をデポし、アイゼン、ピッケルで山頂へ向かう。
最初は、梯子、鎖の連続で、それが過ぎると今度は急傾斜の雪面。
ダガーポジションで緊張して登る。
山頂からの眺めは360度の大展望で、雲もなく、最高の景色を堪能。
下山時のダガーポジションがさらに緊張を強いられる。
穂高岳山荘まで戻り、一安心。
岐阜県側の白出沢の様子を見に行くと上部はまったく雪がない。
先日の乗鞍や西穂高岳もそうだったが、どの山も頂上部に雪がない。
今年は変な状況ですね。
いよいよ滑走に取り掛かる。
確実に金具をセットし、万全の状態でドロップイン。
雪面は、安定しているかのように見えたが、少しトラバースを取ったことで、薄いスラフが流れた。
小豆沢のザイテン寄りであったが、ゆっくりと流れ、なかなか止まらない。
およそ200mは流れてしまったでしょうか。
ちょうど登山者もいないタイミングで大きな問題にはなりませんでした。
その後、直登ルートを外し、本峰側のルートを取り、登山者との距離を置く。
そこからは、大滑走を楽しむ。
下る際、今回初めてのスキーヤー3名がハイクアップしているのを見ました。
こんな斜面を貸切で滑れるとは何とも言えませんね。
最高の斜面でした。
我が家のテントまで戻ると、急いで帰る支度。
下るのは、本谷橋までさらに滑れるので、荷物は重いが、サクサクっと本谷橋まで下る。
その先は、夏道以外にも沢沿いの雪渓が行けそうな気がしたが、川に落ちたらひとたまりまない。
やはり素直に夏道だな。
しかし、またそこから大荷物の試練。
肩は痛いし、翌日に仕事が待っているので、早く帰りたいし。
上高地に着いた時にはへろへろでした。
観光客でいっぱいの中、板を担ぐ自分の姿が印象的でした。
しかし、上高地は外国の人でいっぱい。
猿もけっこういたけどね。
重荷を背負っての山スキー、大変だけど、止められないね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する