硫黄岳 雪訓 1班
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 13:59
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,087m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:10
天候 | 両日快晴。2日目出発時の気温は-4度ほど、下山時点で4度ほど |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高2000m以降は雪の世界 |
その他周辺情報 | J&N。がらがらだった。 |
写真
感想
毎年恒例の雪訓に参加。
昨年は日帰りだったしテント泊もやらなかったので冬山テント泊は久々。
今回は40Lザックに収めるよう頑張ってみたがテントマットが入り切らず外付けに。
新規導入したエアマットの効果はあれどもう少しか。
シャベルがやはり大きすぎる気がするな…
1日目は赤岳山荘から登り赤岳鉱泉で幕営。
久々に内張の装着を手伝ったが、頂点が三角形かつ通気孔が2個のため正しい装着方法は1パターンしかないことをすっかり忘れていた。
その後、ryo50metalさんの案内で三又峰ルンゼへのルート付近で訓練開始。
雪はそこそこあるが岩が隠れている地面を歩くのは足の置き場を見極めつつ足で探りつつバランスを取って移動する感じがいい練習になった。
続いてアイゼンを装着したが、乾雪の上での装着に案外手間取った。
ryo50metalさんの言う通り、こう言う場面では木とか石を見つけてその上で装着すべきだな。
次に斜面で転倒訓練やロープワーク等を実施。
スリングで足を引っ張ってもらい不意の転倒に対応する練習は、転び方は通常とやや違うと思うが、いかに反射的に制動をかけるのが難しいか分かって面白かった。
ロープワークは簡易的なビレイ方法としてピッケルのシャフトに2回巻いて地面に刺す方法を実践し、案外制動力が強そうなことに驚く。
スタンディングアックスビレイも実施したが、雪が少なく踏み込みもミスってたため1回目は見事にピッケルが吹っ飛んだw
2回目はきっちり踏み、割と耐えられそうな手応えあり。
ピッケルにつけるカラビナは、雪面に近づけるようなるべくスリングを短くした方が良い。
続いてビーコン練習。
復習不足で色々忘れてたので勉強になった。
テントに戻り宴会は期待通り美味しく楽しくすこぶる快適だったが、やはりテント内での多い荷物の取り扱いはもたつく。
(翌日ヘッドライト紛失未遂もあった…)
天気が最高だったのに星を見るのを忘れたのが後悔。
翌日は硫黄岳をピストン。
風のある山頂以外は暑いくらいで半分以上シェルは脱いで行動した。
天気が良く山頂の景色は素晴らしかった!
赤岳鉱泉まで下りてテントを撤収しスムーズに下山。
やや面倒だと思ってしまう雪訓だが、なんだかんだ毎回学ぶことが多く、冬山経験値はまだまだ低いことを思い知らされる。
最後に、小さい頃から八ヶ岳を庭として行動していたryo50metalさんは計画から現地での案内、技術面でもめちゃくちゃ頼りになりとても学ぶことが多かった。
皆さまありがとうございました!
雪訓お疲れ様でした。CLのryo50metalさんはじめ、皆様ありがとうございました。以下、つれづれなるままにメモです。
・久々の赤岳鉱泉付近での雪訓。赤岳鉱泉のブログ、アイスクライミング組の情報から雪があることは1週間前に把握。ryo50metalさんが事前に確認してくださったのもありがたかった。歩行訓練としては雪の量は十分。今回利用した場所よりももうちょっと斜度があるとベター?(前回と比較してどうだったかな・・・)
・前回と同様、雪質が八ヶ岳特有のさらさら雪(恐らく大粒の霜ざらめ雪)で、滑落停止訓練しようとしても全く滑らないし、ツルツルにもならずに滑り台もできない。
・ワカンを非常に久しぶりに使ったら、いろいろ忘れていた。テープを通すときは外側から内側に入れないと緩んでしまう。かかとを後ろにつけるだけではなく、テープを上側にするようにしないと位置がずれる。
・ビーコン訓練、ジップロックは必須。壊されると困るのであえてプローブを持たずにやってもらったけど、結局ピッケル?で刺されそうになって焦った。手で掘れと明確にいわなかったのが失敗。あと、置くときにアンテナの位置が無造作すぎた。意図的に2種類をやってもらったほうがいい。
・ビーコン訓練、そろそろ私が教えないほうが良いのでは説。やっぱり教える役をやるプレッシャーが無いと、身に付かなくなるのでは。あと、夕方やると寒くてメンバーのやる気がなくなる(本当は複数埋没もやりたかったが、凍えそうになっていたのでカット)。ガチで埋められないのであれば、正直暖かい下界でやったほうが良いように思えてきた。
・今回が初雪訓になるのはfujiko123さんのみ、他はわりとベテラン勢ということで、訓練の組み立てが難しい部分はあったのかも。歩行訓練についてはatatuoと私でfujiko123さんをフォローし、他のメンバはどんどん歩く、というかんじに結果的になったが、これはアリかも。いずれにせよ、雪に慣れてないメンバがいるときは教科書的なレクチャは必要じゃないかと思う。
・斜面を歩く人にスリングを結んで急に転ばせる訓練は面白い。が、引くほうの力加減が難しそう。utagに引っ張ってもらったが、強すぎるとありえないような転び方になり、弱すぎると転ばない。手段としては面白いので、適切な方法を探ってみたい。
・スタンディングアックスビレイ、ほとんど埋められなかったのもあってアックス吹っ飛んだ。足の位置が良くなかったと思われる(アックス踏めてなかった)。スリングの長さを短くすることについては、引き続き注意(角度が付かないと制動がかからない)
・ハンドコイル。滑りだしたときにアックスは挿せるものなのか?が、ずっと謎だったけど、すぐに加速度がかからなければ、手の余裕分のロープが出始めたタイミングで挿せば間に合いそう。
・アックスにロープを巻いて簡易的なビレイとする方法は初めて知った。確かにハンドコイル&アックスで止めるのと理論的には変わらない。
・着ていたのは行動中は厳冬期用アンダー上下、上はスキー用のシャツ、厚手のフリース、下は中厚手の登山ズボン。これに上下2軍ハードシェル。夜はズボンのハードシェルをダウンパンツに変えたのみ。ダウンの上が要らないのは初めて。
・寝袋は一応#1を持っていったが、#3でも大丈夫そうだった。日曜日の下界は20度予想だったが、下山時点で5度は下回っていた。ただし、硫黄岳に登っている間は非常に暑くて、シャツで行動していた。
雪訓10日くらい前から、喉がいがいがしだして、日曜の夜から体がしんどくなり、月曜、火曜と会社を休む。風邪からの咳喘息。病院でもらった薬で体のしんどさは無くなったが、やたらと疲れやすい。でも、去年の雪訓も参加出来なかったし、どうしても今年の雪訓は行きたかったので、参加させていだだいた。
⚫︎1日目
ツボ足、アイゼンでの歩行、斜面での登り降り、トラバース訓練。片足にスリングをつけて、斜面の登り降り両方で、不意に足を引っ張られての転倒対応。スタンディングアックス(ピッケル?)ビレイ、コンテ、ビーコンの一通りの説明の後のサーチ訓練、プローブの使い方、埋没者の探し方などなど。復習あり、学ぶことあり。
転倒対応は、自分で滑りだして滑落停止練習をやるよりも、その前の滑落のきっかけとして起こる不意の瞬時対応になるので、より実践的な訓練に思えた。
スタンディングアックスビレイでは、埋めたピッケルの真上に立ち、ロープの流れに角度をつけることによって、摩擦力を上げるのがポイント。
コンテは実戦ではあまりやったことがない(1回くらいしかない)ので、良い復習になった。
夜は冬定番の肉と水餃子の鍋と〆の雑炊。
⚫︎2日目
朝ご飯は私担当のサッポロ1番塩ラーメン。トッピングは海苔と梅干し。6人で5玉。つゆは飲み干すのが大変にならないようできるだけ少なくし、使ったスープの粉末は4玉分でちょうどよかった。前夜の鍋で余った野菜も入れて、持ってきた食材完食。ちょうど良い量でした。
硫黄岳登頂は、2年前の雪訓で登っているのと、体の大事をとってテントで留守番にさせていただいた。他のメンバーは6:40頃には出発。赤岳鉱泉の喫茶は、朝8:30からだったので、それまで寝ていようと横になっていたら、寝過ごして結局みんなが帰ってくるまで3時間ぐっすり。
テントを撤収してサクっと下山。J&Nでランチして解散。お疲れ様でした。
⚫︎その他
・1日目美濃戸山荘から赤岳鉱泉に登っている時から感じていたが、冬靴のソールが以前より固くなってて、フリクションがあまり効かず滑りやすくなってた。下山のときもアイゼン脱いだあとに、なんでもないところで滑った。買ってから8年。。もう買い替えですかねぇ。。
・食担今回は3人いたけど、みんなお玉をすっかり忘れていた。鍋もラーメンもお玉がないことには、どうにもならない。tartletさんのシェラカップがなかったら、悲惨なことになるとこだった。冬は食事と並行して、テルモスに熱湯を入れたりもするので、お玉は複数必要。
・帰りの車の中でもほとんど寝ていた私。やはり病み上がりで体力が消耗してたようです。ryo50metalさんの車ではいつも寝てて、すいません。
今回の雪訓は、個人的には、何をしようかと考えツエルト泊を試してみようと思いポールなどは、持って行くもので対応する予定だったが、雪も少なくペグ、トレッキングポールを使い普段と変わらない設営になった。
天気も良く久しぶりの泊りで楽しめた。
一番悩んだのが開催場所
富士山や谷川は雪が少なそう。候補としては他の班が行った木曽駒や白馬方面も検討したけど、雪訓三日前に別の山行で行く予定で、現地の状況が確認出来る赤岳鉱泉をベースにすることにした。(白馬は天候がイマイチ)
歩行訓練(ツボ足、アイゼン、ワカン)をやったルンゼ入口付近は膝上くらいのパウダースノーの下に岩がごろつく。
その後、中山への道脇の斜面で昇り降り、トラバースの訓練後、滑落停止をやろうとしたけど滑落しないので、脚にスリング付けてピッケルのみでの転倒訓練。
ロープ出して、スタンディングアックスビレイとコンティニュアス。(ペア3組)
テン場には薄っすら雪があったけどペグ打てるほどではなく石でライン固定。
夕飯は鍋(水餃子、雑炊)。新人とベテラン2名の食担に力を入れた体制。
三日前より気温上がっていて、まるで寒くない。
朝はラーメン。起床〜登山準備完了まで1時間半を目指したが10分押した。
硫黄岳までの登山道は少いけど雪はある状況。しかし、上の稜線に出たら雪は飛ばされていて、見た目は残雪期末期。
山頂は風は強くはないけど常に吹いているので、形だけ耐風姿勢やってみる。
速攻で赤岳鉱泉へ下山。
風邪気味で寝ていた小野さんと共に撤営済ませて下山しました。
もう少し気温が低いと良かったんですが、一応一通りのメニューはこなせたかな。
ベテラン勢の皆様、サポート有難うございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人