尾鷲~大台(日出ヶ岳) ー尾鷲道ー
- GPS
- 13:34
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,302m
- 下り
- 835m
コースタイム
- 山行
- 13:24
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 13:30
05:00 クチスボダム横の林道ゲート(標高130m)
※林道終点から先はトロッコ道
07:13 インクラ(標高607;累積477m+水平5.71km=133min)
07:39 左岸への渡渉箇所(標高730;累積600m+水平6.6km=159min)
※赤テープあり
08:00 胸突き八丁(標高810;累積680m+水平7.48km=180min)
※ここから北東に伸びる尾根の急登
08:27 又口辻からの尾根(標高1030;累積900m+水平7.81km=207min)
※北西の稜線歩き
08:50 又口辻(標高1150;累積1020m+水平8.6km=231min)
※標識が2つある
09:20 神明水(標高1216;累積1086m+水平10km=259min)
※この先木組峠の標識有り。降り
09:45 木組峠の先の鞍部(標高1146;累積1016+水平12.2km=285min)
※ここから急登
10:33 マブシ嶺(標高1400;累積1270m+水平13.75km=333min)
10:45 地倉山(標高1434;累積1304m+水平14.3km=345min)
※ここから降り
11:00 鞍部(標高1320;累積1190m+水平15.73km=354min)
14:02 尾鷲辻(標高1590;累積1460m+水平18.37km=422min)
14:37 日出ヶ岳(標高1695;累積1565m+水平20.02km=457min)
15:02 大台ケ原駐車場(標高1574;累積1444m+水平21.67km=482min)
※登り=0.1min/m、水平=15min/km、で計算。休憩、降りの加算無し。
※日出ヶ岳からの降りで495minと書いてHPがあるので、それを登りに置き換えると
水平歩行距離20km×15min/km=300min
降り時間=495-300=195min
登り時間=降り時間×2=390min
合計時間=300+390=690min=11:30
5:00スタートで16:30に日出ヶ岳、大台ケ原駐車場17:00着。こっちの方が真実っぽい。
※日出ヶ岳16:00 or 大台ケ原駐車場17:00に友人と待ち合わせ。
天候 | 晴れのちガス一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
赤、黄、白テープ、蛍光ピンクテープ、水色の荷造り紐が目印。トラバース道が多いので、そのまま別の尾根に乗ってしまう可能性有り。何度もピーク踏むことになるが、稜線歩きの方が安全かも。※私は何度も間違えました。 |
その他周辺情報 | 下山後は温泉多数あり。 |
写真
装備
個人装備 |
半袖アンダー
モンベルジオライン長袖
長ズボン
靴下
登山靴
帽子
ヘルメット
手袋
40ℓザック
ザックカバー
雨具上下
●ツエルト
ファーストエイドキット
コーヒーフィルターとシリコーン漏斗
予備電池(単三7本)
予備携帯バッテリー
トイレットペーパー
●フリース上着
着替え靴下と半袖シャツ
●アンダータイツ
アームカバー
予備手袋
コンロ
ガス
450mlカップ2つ
箸
ウインドブレーカ
ヘッドライト
ストック
時計
無線(APRS機能付き)
携帯電話
携帯GPS
地図
コンパス
笛
ノート
ペン
万歩計(1歩40cm)
財布
カメラ
車の鍵
座布団
|
---|---|
備考 | 携帯GPSは事前に地図をダウンロードしておかないと、現在地確認ができません |
感想
尾鷲道100周年と、自身の登山1周年を記念し、51回目の山行がスタートした。
先月の鈴鹿セブンマウンテン全縦走に気をよくし、少々無理のあるコースタイムを設定した。
夜が明けてからスタートすると、日没までにたどり着けないかも?と思ったので、スタートを少し早めた。
ヘッデンを点け封鎖された古和谷林道のゲートを越え、いざスタートです。空には雲が掛かっています。今日の天気は曇りのち雨。先を急ぎます。
林道沿いには綺麗な花、滝、新緑が至る所にありました。※暗いので写真撮影できず。
一時間ほどで右岸に渡る古和谷橋に到着。順調です。
30分ほど進むと広い場所に出ました。当初は国土地理院図通り、ここを渡渉して橡山林道に出る計画でしたが、計画変更して正解です。渡るポイントなんてなさそうです。
1時間40分ほどで林道終点に到着しました。終点はコケの絨毯です(^^)
ここまでは危険箇所無しです。
さて、ここからトロッコ道とのことだったので、道が細くなるだけ♪と思っていたら大間違い。トロッコのレールは崖に落ち、崩落箇所には木の橋やロープが。。今までの林道歩きから気分を切り替え、慎重に進みます。そんなところをいくつか越えると左に上がる木の階段が現れました。トロッコ道入り口にもあった『尾鷲道』と同じ看板が掛かっています。古和谷の右岸から離れ、山の中に入っていく場所です。
すると目の前に石積みが見えてきました。インクラ跡です。
※インクラインとは Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC#.E3.82.A4.E3.83.B3.E3.82.AF.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.83.B3
石積みを越え、大木を巻くようにジグザグの石段を進むと、『尾鷲道』の看板。これは先月設置してくれたものですね。※この看板は先胸突き八丁の上まで丁寧に案内してくれます。
ロープを頼りに崩落箇所を越えると左岸への渡渉箇所が見えてきました。ここにも看板、赤テープ、白ペンキの案内があります。とっても分かりやすいです(^^)
左岸に渡り赤テープ通りに進むと大木が見えてきました。事前情報の大木か?そうするとここから胸突き八丁?うーーん。現在地確認をしようと携帯アプリ『地図ロイド』を起動・・・ 地図が出てこない?! もうひとつの携帯でも確認したが、同じ。しばらく考えたがとりあえず進もう!間違えたらここまで戻ればいいし。
で10mほど進むと山賊小屋跡の看板。合ってた!
ほっと一息です。
まもなく木が刈り込まれた場所に出ました。ここにも『尾鷲道』の看板が2種類。上を見ると、そこにも。ここからが胸突き八丁の登りですね。ここまでまずまずの時間で通過できている。
しばらくするとまたしても大木。あー、これが事前情報の大木ね。大木多いから間違えやすい(笑)
はぁはぁ言いながら登りきるとL字形の看板がポロっと落ちている。とりあえず持っていたテーピングで杭に括り付けなおして応急補修しました。
ちょっと一休みしていると、大台方面から一人歩いてきました。こんな早朝に大台から歩いてきたのか?
『どこからですか?』と尋ねると『大台からです。途中テン泊しました』。なるほど
『道はどんな感じでしたか?』と聞いてみると『トラバース道が多いですね。テープもしっかりあるので分かりやすいですよ!』とのこと。おぉ、安心材料だ。
ここから尾根を登り又口辻に到着。しっかりした看板が2つありました。事前情報ではここから古和谷への下りが分からず橡山の方へ行ってしまったという人が何人かいましたねぇ。
しばらく歩くとまたしても又口辻。国土地理院図に書いてあった登山道方面はロープで封鎖されています。
この辺りのトラバースは道幅も広く歩きやすい。先ほど会った人が言ってた通り、こんなトラバースなら難なく行けそう♪
と思っていたら、いきなり崩落箇所。しかもどう見ても腐っている丸太橋。足を載せてみたが・・・やめときました。
何箇所かの崩落箇所を慎重に越えると『神明水』の看板。この先唯一の水場っぽいですが、涸れています(>_<)。想定の範囲内。水を3ℓ背負ってきて正解でした。
ここから先もトラバースしながら(新)木組峠に到着。当初計画に対して少しの貯金を残しています。歩き始めて既に5時間程経過していたので、少し長めの休憩。ここから稜線は少し登り基調ですが、尾鷲道は『本当の木組峠』まで高度を変えずに稜線の西側を進む予定。ところが、ここにある小さな看板は『左は崩落×、尾鷲道は稜線へ』と読み取れる。この看板はかなり新しいので信頼できそうだし、ガスも出てきたので、分かりやすい稜線を辿ることにしました。
トラバース道を探りながらピークの西を巻き気味に進むも、歩き難い軟弱な山肌に足を取られ、結局ピーク越えることに。テープを確認しながら稜線を降り、広い鞍部に出ました。周りをキョロキョロ見てみるが、行くべき方向が分からない。慎重にテープを確認していると、『木組峠』の小さな看板が木に掛かっていた。迷いに迷ってやっと見つけた看板。既に当初予定を越えていました。コンパスを使って進むべき方向を見定め、テープを慎重に探しながらなんとか鞍部を抜けました。
一本木までも稜線の西側をトラバースする予定でしたが、よく分からない。分からないときは稜線を歩こう。そして一本木に到着したときには精神的にヘトヘト。ガスが出て視界はかなり狭くなってきた。
1216Pの西をトラバースしマブシ(コブシ)嶺の急登に取り掛かるまでも分かり難い道。国土地理院図ではマブシ嶺の西側をトラバースする予定だが、テープはピークを目指す。迷いに迷って結局ピークへ。既に1時間近く遅れている。辿りつけるか心配になってきた。。。
霧雨でザックがしっとり濡れてきたのでザックカバーをかけた。
お昼ごはんとしてコンビニで買った荷玉子チャーシューおにぎりとわさび入りいなりを戴く。カップラーメンも持ってきたが、予定時刻を過ぎているのであっさり済ます。
ここから稜線を進むと地倉山が見えてくるはずです。
稜線上には上北山村の境界杭が。県境稜線っぽいねぇ。
地倉山の三角点を過ぎると『地倉山』の手書き看板。先ほど『コブシ峰最高点』の看板を設置してくれた人と同じっぽい。一年前に設置した新しいもの。
ここで雨が降ってきたのでザックにカメラを仕舞い、上下カッパを着る。
稜線の西側をトラバースし堂倉山方面に進むべく、右上に稜線を確認しながら進む。桧の大木を過ぎたら方向を変える予定だが、それを見つけられないままどんどん進む。『分からない時は稜線を歩く』に従い稜線に乗ってピークを越え、次のピークを迎える手前で地形がおかしいことに気付く。振り返って地倉山だと思われる方角にコンパスを向けると、どうも方角が違う。ガスの向こうに一瞬もうひとつ奥のピークが見えた。あぁあれが地倉山だ。やっぱり間違えている。しかも相当来てしまっている。『間違ったら、分かっている場所まで戻る』が基本。テープがある場所まで戻り、90°右側の道を進む。
ここから先はもうドツボの連続。ピークを踏んでは間違った尾根に行く、を何度も繰り返す。地図ロイドの軌跡と地図を見比べて現在地を推測し、『うーん、こっち?』。
堂倉山の西側の尾根を尾鷲辻の手前だと勘違いした時に、『あー、もうだめ。日没までにたどり着けない。ビバーク場所を探さねば(>_<)』
ここで地図ロイドに地形図が出た。昨年大台ケ原に来たときにダウンロードしていた地図の部分が表示されたものだと気付く。現在地の地形図は表示されていないものの、尾鷲辻に近いことがわかり、ホッとする。
ここからは地図ロイドとテープを頼りに進むが、谷筋まで来たところでテープが無くなる。地図ではこの谷を上がればいいはず。とりあえず上がってみる。
と、左側に道っぽいのが見える。降りだが、行ってみる。
うーーーん、やっぱり違う(笑) けど、何となく大台ケ原っぽい雰囲気に気持ちは軽い。しかもまだ16時。誰かが歩いたっぽい踏み跡(後で考えたら、獣道だったかも)を進む。とにかく笹原を登る。国立公園だからあんまり踏みまくるのは良くないが、そんなこと言ってる場合じゃない。
すると目の前にロープが・・・・ 『遊歩道だー!助かった!』 もう泣きそうなくらい嬉しい。急いでロープに駆け寄る。地図ロイドで現在地を確認すると、尾鷲辻の西側だった。駆け足で尾鷲辻を目指すと、東屋が見えた。
『尾鷲辻!!!』。まだ16:30です。東屋で休憩しながら大台ケ原駐車場で待つ仲間に連絡。予定時刻を過ぎていたので、日出ヶ岳を目指さず駐車場へ直行する旨を伝えると、『せっかくなので行ってきたら?』と言ってくれた。お言葉に甘え、日出ヶ岳までの木の階段を登り、降り、海の見えるテラスへ。ガスガスで見えないのは分かっていたが、お約束の写真撮影。昨日尾鷲の天狗倉山からは今日歩いた稜線がしっかり見えていたが、ここからは何も見えない。
そして日出ヶ岳への最後のアプローチ階段を登る。
17:15『来たねぇ(^^)』
もちろんガスガスで何も見えないが、一応尾鷲方面を確認。やっぱり見えませ~ん(笑)
三角点っぽいところに一応タッチしました(後で調べたら違っていました)
あとは駐車場まで行くだけです。
17:44 ゴールは赤コーラでお出迎えされ、長い一日が終わりました。
何度も道を間違え、ガスで何も見えず、クマに怯えながら、それでも一人で歩ききれました。ただ、今回の反省点は多い。
まずは地図読みを一から勉強し直し、再トライします。
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