常念岳ー蝶ヶ岳 快晴・絶景・春満喫
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,308m
- 下り
- 2,311m
コースタイム
5/2 5:05テン場―6:20常念岳―9:50蝶槍―11:00蝶ヶ岳(軽食)−11:25下山開始―13:00まめうち平―13:45力水―14:05三俣―14:20駐車場
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蝶ヶ岳下の標高約2300m前後はやや急なので、下山時スリップ注意です。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
レインウェアー
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
ザックカバー
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
アイゼン(10本爪)
ピッケル
クマよけ鈴
虫よけスプレー
スパッツ
食料
ガスコンロ
ツェルト
ファーストエイドキット
カメラ
車
|
---|---|
備考 | 枕を忘れ、寝心地がイマイチでした。 |
感想
春山に一通り慣れたので、北アルプスのあまりリスクの高くない春山にと前から検討していた。
前日夕方、駐車場は半分以上空いていて良かった。ここから正面に見える山は後で調べてみるとどうも蝶槍らしい。
5/1 快晴
出発直後は重い荷物が堪える。考えてみるとテン泊の春山なのでいままでで一番装備が多いから当然だ。
登山口では係員の方が登山届の提出をチェックされていた。ご苦労様。
三俣から尾根筋にでる中間付近までは雪はほとんどなかった。
その先は夏道とは無関係につけられた数日前トレースが多数あったが、雪解けにより少し藪漕ぎとなった。ようやくペースが掴めてきた。
尾根筋に出ると一安心。暫くは傾斜の緩い散歩道だ。当面目指す前常念が見てきた。暫くは雪面が続き、アイゼンは無くても支障なかったが、歩きやすいので着けて進んだ。
アルミ梯子からは岩稜帯の夏道になった。景色が良くなってきて、明日歩く常念から蝶ヶ岳への稜線がよく見える。
前常念への中間点付近にちょうど休憩に良い広いスペースがあった。いよいよ穂高が見えてきた。蝶ヶ岳のヒュッテも見えている。いい天気で、しかも見通しもかなりいい。
石室に着いた。昨日あずみの公園内の石室展示室を見ていたので中をのぞいてみた。確かに8人位泊まれそうだ。ただ今は補修が追いつかず窓は破れ、扉は空いたままだ。
直ぐに横通岳が見えてきた。この先は若干残雪はあったが、傾斜が緩やかでアイゼンは不要だった。この日、常念乗越からの出会いまでにすれ違ったのはわずか4人で北アルプスとは思えない静かなハイキングだ。乗越小屋は見えたら山頂は近い。こちらから山頂をみるとほとんど雪が着いていてアイゼンが必要かと心配したが、すれ違った方にお聞きすると、夏道で不要とのことで安心した。
常念岳山頂でも4人だけで、狭い頂上でも思う存分写真撮影し、ゆったりのんびりと昼食できた。
それにしても北には新潟県の火打・妙高、白馬岳〜鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳、剱岳と立山、それからよくわからないけど水晶岳・鷲羽岳、そして大天井岳から槍ヶ岳。なんといっても槍から穂高への稜線は何度見ても飽きない。さらに南には乗鞍岳、そして御嶽山は噴煙を上げている。お昼はコンビニおにぎりだが、朝煎れた紅茶がちょうどマッチして美味しかった。
山頂からテン場は見えない。テントが3シーズン用で雪があるかどうか心配事だったので、時間的には早いがテン場に下りることにした。
良かった。テン場に雪は無く、しかも2か所のうち近い方なのにまだ4幕しかない。なるべく風の少ないハイ松の陰に無事張ることができた。少し中央が凹んでいるが、中に入って寝てみると気にならないようだ。まずは新築祝い(笑)にビール(35缶500円でした)で乾杯だ。テン場の柵に腰掛け、槍ヶ岳を見ながらの一杯は格別である。
時間的には横通岳に行けそうではあったが、疲れているし明日も早いので、ゆっくり休養することに。夕暮れまでときどき外に出て景色の変化を楽しんだり、散歩したりした。水は1ℓ200円とお安かった。
槍穂の背後には徐々に雲が出てきたものの、日暮れまでずっと姿を見せてくれていた。横通岳の取付きまで行ってみると、穂高岳も見える。
日が暮れたら夕食の準備だ。と言ってもウィスキーをいただきながら、ドライフーズのパスタと、具材パックの豚汁とおにぎりなので時間はかからない。が、酒もプラティバスでたっぷり持ってきたのでラジオを聴いたり、取りとめもないことを考えながらまったりと過ごす。
5/2 快晴
4時過ぎに起きるつもりだったが、隣のやつが3時半頃から撤収でうるさいので、ついつい4時前には起きてしまった。朝食はアルファ米の五目御飯と味噌汁。お昼用も含め水筒いっぱいの紅茶を作る。
撤収を終え鞍部に行ってみると、既に日の出はだいぶ前に過ぎていたようで、お日様はだいぶ高いところまで来ていた。周りには一デジのカメラマンが大勢いた。
常念岳にはちょうど1時間で着いた。また見飽きない風景を堪能した。南側には右手から南アルプス、富士山、八ヶ岳がよく見える。富士山は肉眼では縞状の雪模様がよく見えるが小生のコンデジではおぼろにしか映らないのが残念だった。今日もまだ5人でゆったりできた。
いよいよ、蝶ヶ岳に向けてしゅっぱーつ。暫くは岩稜帯を降りていく。
鞍部の手前でアイゼンを着ける。すれ違った方に聞くと、無くても行けるがこの方が楽と。
蝶槍直下まで雪面が続き、爽快な散歩道を楽しめた。この前後で群馬県出身のHさんと暫く同行した。昨日から小生と同じコースを辿っているという。蝶槍では昨日写真を撮っていただいた方が三脚一眼で撮影していた。後で撮っていただいた写真を見てみると、右端は北鎌尾根から北穂まで映っていた。どうやら彼にとっては、奥穂は外しても北鎌尾根は外せないようだ。
絶景の中で、紅茶を飲みながらスナック菓子で軽食した。
ここから蝶ヶ岳までは緩やかな散歩道だ。蝶ヶ岳はけっこう混雑していた。ここからの景色は前穂と屏風岩が眼前に広がり、また格別だ。そういえばずいぶん昔の高校時代、穂高と蝶ヶ岳にきていて、涸沢のごみのひどさにウンザリしたのだった。あのころは日本中がゴミ問題で大変な時代だった。そして全国的にゴミ処分場不足し、そして分別・再利用が進んだのであった。
蝶ヶ岳を下ってみると、次から次へと登山者が登ってきた。百人どころではない。ほとんどテン泊装備は無いようだが、みんなヒュッテに泊まれるかと心配ではあった。
やはり斜度40°近くのトラバース地点では立ち止まって準備?をしているパーティーがいくつかあった。なるべく登りの方の邪魔をしない様別ルートにするか、登り用のトレースを崩さない様踵でキックバックして降りた。クラストはしていないので滑落の危険はほとんど無い。
まめうち平でアイゼンを外し、後は膝を痛めない様ゆっくりと下山した。
沢に降りると、一年で一番水量が多い時期なので、苔むした石の沢にもたっぷり水が流れていて、雪解けのせせらぎに命の躍動を感じる。そして辺りにはキクザキイチゲが広がっている。そうこうして散歩を満喫していると登山口に着いていた。
駐車場は満車で、路上にも17台、少し下の駐車場も満車だった。1日違うだけでこんなに違うんだね。
帰り道、延命の水を2ℓ持ち帰った。一回飲むと数日位は寿命が延びるかもしれない。
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