新緑の千種街道から雨乞岳【絶景の清水頭から奥の畑谷へ周回】
- GPS
- 16:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 991m
- 下り
- 992m
コースタイム
天候 | 曇り後快晴 稜線は10m以上の風ですが眺望は最高でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳴野橋の手前路肩のスペースに駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道崩壊ヶ所の復旧工事が開始されました、迂回路を使用しましょう。 【雨乞岳〜奥の畑峠】 笹のブッシュが踏み跡を隠しますが、目的地が見通せる場合は 方向を外れなければ問題ないかと。 【奥の畑谷】 決まったルートも無いため、踏み跡も目印のテープ等も殆ど有りません。 濃い樹林帯を避けながら、何度も徒渉を繰り返します。 奥の畑入口の平原に出るとかすかな踏み跡が現れる程度です。 現在地を確認できる地形のチェックポイントを見逃さず下りました。 |
その他周辺情報 | 岩ヶ谷林道起点に登山届ポストが有ります。 |
写真
感想
霧氷を眺めて歩いた清水頭も、5月になって笹原の優しい稜線に
変身しているだろう。
千種街道から杉峠への道も2年ほど歩いていないので、久しぶりに
雨乞岳に登り、お気に入りの清水頭の稜線から新緑鮮やかな
鈴鹿を眺めよう。
車を降りると風が冷たく、少し肌寒く感じる朝だ。おまけに曇り空。
予報では9時過ぎには回復しそうなので期待して行こう。
緑が濃くなった千種街道で大峠分岐から蓮如上人御旧跡に出る。
この先から杉峠までは約2年ぶりだ。味わいながら行こう。
シデの並木にかかると街道もやや傾斜を増して来るが、
苔生した倒木や古木の並木が醸し出す雰囲気は悪くない。
フジキリ谷の源流部で右岸へ渡り、山腹に絡んで一登りすると
杉峠だ。幸い予報通り青空が広がったが、風は強そうだ。
目の前の急登を凌ぎ展望の良い岩尾根に出ると、今年もハルリンドウが
いっぱい咲き誇り、展望岩場には石楠花が鮮やかな花を見せている。
ゆるやかな東雨乞への稜線や、イブネ方面の展望もよく利いて、
風のおかげで汗も抑えられ快適だ。
岩尾根からササを掻き分けて僅かに登ると指標も真新しい雨乞岳に
到着だ。
水が枯れそうな「大峠の澤」を眺めた後、空身で東雨乞岳へ向かうと、
下りの途中で登ってくる見覚えの有るヘルメットの二人組と出逢う。
なんと、いろいろ山の教えを頂いているdさんだ。
登山者を避けての短い時間だったが会話ができて楽しかった。
dさんと別れたあと、東雨乞岳で360度広がる展望を楽しむ。
風が冷たく長居はつらいが目の前の国見、御在所からぐるりと
視界を巡らすと北鈴鹿の鈴北岳から南鈴鹿の御所平辺りまでの
山並みが一望でき、霞んではいるが霊仙山、伊吹山まで捉えられる。
山頂での同定を終え緩くたわんだ笹の稜線を雨乞岳に戻り、再び
深い笹のブッシュに飛び込んで南雨乞岳へ向かう。
最近の鈴鹿では珍しくなった背丈ほどの深い笹のヤブ漕ぎから
雨乞の名を冠した三つ目のピーク南雨乞岳へ上がると、なだらかな
笹原が美しい清水頭から、西に曲がって形の良い綿向山へ続く
稜線が目に前に広がる。
さあー、これから今日のハイライトだ。
薄い踏み跡を辿って笹と潅木の急斜面を下りきると、まろやかな
笹原の稜線が始まる奥の畑峠となる。
下山予定の奥の畑谷への下降ルートを確認して清水頭へ向かう。
快晴の空だ。鈴鹿でも第1級の好展望が得られる素晴らしい稜線を
満喫しながら行こう。
左手の鎌ヶ岳から仙ヶ岳へ南下する稜線の先には、記憶に新しい御所平や
ベンケイ辺りまで見えているだろう。
そして眼下に見えるダムは野洲川ダムか。
右を向くと新緑の尾根を蛇行する奥の畑谷、カクレグラ〜タイジョウと
見飽きる事の無い絶景に恵まれ、足が進まない。
遮るのもが無い稜線は吹く風も強い。清水頭南尾根側の樹林帯の
風裏で食事をした後
先ほど確認した小尾根から急斜面を一気に奥の畑谷へ下降する。
谷筋に出た後は常に流れを聞きながら樹林をぬって下る。
やがて石灰岩が集まる場所で窯跡を見つける。
(「地図で歩く鈴鹿の山」で紹介されている場所だろう。)
チェックポイントの西方向尾根に見えるガレ場を過ぎる頃、谷一面を
埋め尽くすようなコバイケイソウに出逢う。
冬とはあまりにも違う、緑に覆われた春の谷。生命力に圧倒される。
徒渉を繰り返し、西方向尾根の末端が迫ってくる辺りで右岸へ移り、
濃い緑の中を行く内に危うく「奥に畑の主」を見逃すところだった。
深い新緑とコバイケイソウに覆われた場所に一際枝を広げた
大シオジの木。今日は主のパワーを貰って帰ろう。
谷筋から着かず離れずしながら緑に溢れた広いコバ地、奥の畑・上から
入口の平原へ戻る。ここまで来ればもう安心だ。一息入れよう。
蓮如上人旧跡で2度目の食事を摂ったあとは、千種街道を戻るだけだ。
新緑のトンネルとフジキリ谷の渓流を楽しみながら、
ゆっくりゆっくりと下る。満ち足りた山行の余韻が消えないように。
こんにちは。お疲れ様でした。
東雨乞からイハイガ、綿向まで、一度は縦走したい素敵な尾根が続きますね。
この時期の清水頭から眺める雨乞も、いいもんですね。
奥の畑の主も、すっかり緑で見違えました
季節の移り変わりと鈴鹿の奥深い自然を感じることができるレコですね
読んでいて、爽やかな涼風を感じました。
totokさん 今晩は。
今回も素晴らしい天気に恵まれて、素敵な眺望を楽しめました。
コバイケイソウに埋め尽くされた奥の畑谷には圧倒されました。
季節が変わるとこんなにも谷の眺めが一変するなんて、おかげで大シオジも
通り過ぎるところでした。
久しぶりの雨乞岳からの周回は感慨深い山行になりました。
ちなみに、清水頭で雨乞岳から竜王山まで縦走するというグループに
逢いましたよ。
onetotaniさん、こんばんは
甲津畑から千種街道に、目を閉じると行程が浮かんでくるようです。
清水頭からの眺望は素晴らしいですね。
私も2年ばかり雨乞にはご無沙汰しています。
奥の畑は、積雪期とはまるで違う表情ですね。
シオジイも新緑で若々しく見えました。
higurasi さん 今晩は。
白い稜線が緑の柔らかい稜線に変わっていました。
今回も期待を裏切らない絶景を見せてくれました。
これから気温が高くなるとしばらくはヒルの巣窟になり近づけません。
新緑のシーズン、魅力的な山に出逢えて大満足な一日でした。
こんばんは!
雨乞い岳をそちらから登りますか
地図では破線の道ですが、なかなか景色よさそうなルートですね。
きれいでびっくりしました
山と高原地図には迷マークが結構あちこちについてますが、結構ややこしいルートですか?
1度行ってみたいですけど、勇気がいりそうですね 笑
busanさん 今晩は。
清水頭は個人的には眺望に関しては鈴鹿で一番の稜線だと思っています。
雨乞岳から西に向かう人も少ないですが、それだけにじっくり歩ける
エリアでお気に入りの場所になっています。
今回下った奥の畑谷は、踏み跡も無くテープも殆どありませんので、
最初は経験者と歩かれることをお勧めします。
onetotaniさん、はじめまして
昨日同じように杉峠から雨乞岳を経由して南雨乞岳を目指し笹を掻き分け進んでいると南雨乞岳ピークで写真を撮っておられる方が見えましたが、私が到着(10:45到着)前に清水頭へ下っていかれたのがonetotaniさんでしょう。
清水頭での昼食時間も同じ時間帯です。あたりに人影は見当たりませんでしたが。
私は大峠経由で戻りました。少々風が強かったですが天候に恵まれ新緑が眩しい充実した山歩きでした。
次回は蓮如上人旧跡から清水頭へ登ってみようと思いました。
cresonさん 訪問有難うございます。
食事を終えて奥の畑峠へ戻る途中に斜面でお見かけした食事中の方ですか?
快晴の中で素晴らしい眺望に恵まれましたね。
これからは増々緑も濃くなって、しばらくは美しい山が楽しめますね。
地元の山のレコに、久しぶりに触れまして
今回の、雨乞岳が、大菩薩周辺の
雰囲気に、似ていることに
驚いています。あちらは、もっとササの丈が
低いですが。
奥の畑谷源頭の雰囲気
いいですね。
バイケイソウ、奥秩父でも
かなりの株数の多さでした。
ツツジが、裏年な今年
この花が、当たり年だといいですね。
komakiさん 今日は。
先日は遠征、お疲れ様。 奥秩父でも今回はさらに長距離で
アクセスも大変だったでしょうね。
2月末に訪れた白一色の稜線はすっかり緑の稜線に変わっていました。
稜線からは新緑滴る鈴鹿の絶景に目を奪われ、奥の畑谷では谷を
埋め尽くすかのようなバイケイソウの生命力に圧倒されました。
気温が上昇すると活発になるヒルが心配で近づけないコースなので、
いいタイミングで春本番の谷を歩けました。
安心できる秋までお預けになるのが残念です。
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