白山(東面台地) -霧中登頂するも、東西ジョイントは成らず-


- GPS
- 12:11
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 2,600m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
- 山行
- 11:08
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 12:12
天候 | 曇り一時雨、標高2300m以上で霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
取り付きの薮漕ぎ急斜面の雪はほぼ消えている。 標高1320mで台地に上がってからは殆ど雪上となる。 標高1600m位までは雪上植物系の堆積多く、スキーは滑らない。 上部殆どの斜面で縦溝多い。 |
写真
感想
Sanchan33から話を聞き、記録も見て憧れていた白山東面台地のBCスキー、今年はアプローチ大白川林道の除雪が遅く、4月に行った人たちは皆林道で苦労していたが...
平瀬ゲート前に車を止めて出発準備中に、屋根にマウンテンバイクを乗せた車が来た。もう一人来たなと思ったが、その車は少し離れた駐車場所に戻って行ったので話す機会はなかった。どうやらyottyさんだったようだ。
スキー板をザックに括り付け、スキー靴をビンディングに嵌めた格好で自転車に跨り、林道のヒルクライムとなる。道路は除雪され、落石・倒木等も一通りかたずけられてすいすい通れる。道路上土が残っている所は土砂崩れだったろうと思われる。真新しい落石が随所にあって緊張する。この間行った毛勝山の片貝川林道と比べると、全部舗装だし、全体に傾斜が緩いので楽だ。夏道登山口のある白水湖畔に達する少し手前、小白水谷を渡る橋で自転車は終了。ゲート出発時は降ってなかったが、進行を躊躇するくらいの雨になっていた。
橋を渡って直ぐが、台地に上がるのにここしかないと言う取り付きポイント。踏み跡でそれと判る。灌木を手掛かりに頼り、崩れやすい急斜面を攀じ登る。急斜面でなくなっても薮漕ぎがあり、平坦な台地に抜け出ると、ここからは雪がつながっている。しばらくは何となく高い方へと歩けばいい感じ、標高1500m辺りに急傾斜の壁があるので北方向にそれて沢筋に入って乗越て行く。この辺でようやく雨が止んだ。
標高1800mにあるコブラツリーの所で一休み、標高1900mから上は、右手広い尾根状を行くか、左手転法輪谷の上部になる沢を行くかの選択になるが、一度沢を覗いたが上部はガスで見えず、なんとなく不安で尾根道に鞍替えした。
標高2300mからいよいよ最後の急傾斜地となり、またガスの中に突入することになる。御前峰の東尾根になる稜線は雪が消えてハイマツ帯になっていて、剣ヶ峰との間のコルにつながる沢を詰める。急傾斜と言っても毛勝のボーサマよりは緩く、ジグを切ってシールで登って行ける。ただ縦溝が甚だしく、クトーが効く様に溝でないところを踏まないとスリップし易い。不規則に歩調を取ることになり、ペースは上がらない。標高2500mを越えると少しずつ傾斜は緩くなり、2600mに達すると格段に緩くなって間もなくコルに到達。コルから上は雪が切れ、コルにスキーをデポしてゴーロ伝いに登り、雪渓のキックステップ登りを交えて御前峰山頂の展望表示台の所に出た。他に誰もいなかった。
ここに来る楽しみの一つは、西の加賀から登ってくるSanchan33とyamachan41と合うことだった。彼らは室堂で泊まりの予定だ。山頂から携帯がつながって連絡がとれるかと思ったが、電波が来てない。室堂の方に少し移動して見ても、来ない。室堂に電波中継局があると思うが、まだ稼働してないんだな。室堂まで下りたら会えるかと一度歩き始めたが、帰りの時間を考えるとちょっと遅すぎになると思い、諦めて帰ることにした。
コルに戻ってスキー滑降モードになり、最初はガスの中をドロップイン。足元の視界は一応利くので雪酔いの心配はない。2500m位まで下りて来れば下方には視界が利いてその点では滑降に支障は無くなった。支障があるのは縦溝である。かなり上から下まで縦溝が発達し、その扱いに終始することになった。いくらかでも溝の浅い斜面を選び、僅かな平坦面でターンし、ガタガタ溝を越えて斜滑降して下りて行く。既に滑降トレースが多分1人分あった。コルまで登って滑り降りた人がいたようだ。
標高2200mで右に折れると転法輪谷の上部、上から見れば特に不安な場所じゃない、とこちらを滑って1900mで元のルートに合流。それから下、尾根状から沢状を下りて1550mまでが比較的縦溝が緩く快適な滑降を楽しめた。それ以後が平坦に近くなり、雪上堆積が多くて滑らなくなり、踵開放のノルディック歩きで標高1320mの台地末端近くまで来て板を外した。板はヤニ状のものでベトベトになっていた。
板を担いで薮漕ぎ地帯に突入、登りよりは突破も大分楽、最後の崖でスキー靴を泥だらけにして自転車のある橋のたもとに到達。爽快ダウンヒルでゲートに戻って来た。途中ロードバイクにスキー括り付けて登ってくる人とすれ違う。取り付きの近く、多分避難小屋辺りで泊まるのだろう。
天気は今一だったが東面台地を楽しむことができた。明日の方が天気良さそうだが自分の都合で仕方がない。明日日曜日はこのルート再適期として何人か登るんじゃないかな。
コメント
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Nishidenさん、東面お疲れ様でした。
この週末は大繁盛だったようです。
山頂に行ったらNishidenさんにあえるかな?と思いましたが、ガスガスで雨もパラついたりしていたので断念しました。
あの縦溝の中、御前峰と剣ヶ峰のコルに登ったんですか!?
結構急だし、グリップ効き辛いので苦労されたのでは?
さすがですね。
僕らもヒルクライムはむりですが、なんちゃってダウンヒルは楽しめましたよ。
お疲れ様でした。
はい、Sanchan含めた連休前の皆さんよりは大分楽になりましたよ。
少なくとも林道部分は。
縦溝地帯のスキー登行は確かになかなかで、体力より技術要素で律速して、標高2200mから2600mまで2時間のスローペースでした。
次は是非天気の良いときに来ようと思う好ルートですよ。
日曜日にはYSHR先生もWindnaoさんも来てましたね。
毎度のことながらハードな、でも、その見返りが大きい山行ですね。
最近、いろいろな記録を読んでいると「チャリ」が頭から離れません。
(各所の)ゲートが開いてからでは遅い、というところがたくさんありそうで。
でも、当面はアクセスしやすいところで修業します、ってもうシーズン終わりかぁ。
自転車は登山の幅を広げてくれる優れアイテムですよ。
BCスキーでは閉鎖林道のアプローチ短縮に有効。
下山路に自転車を運び上げて、車一台でピストンでない縦走ができます。
僕のフィットでもマウンテンバイクとスキーを中に積んで三人乗り状態で使えます。前輪だけ外して入れます。ルーフキャリアの手もあります。
でも、自転車でのヒルクライムは、その辛さに関してトレーニングしてる人としてない人との差が大きい種類の運動です。山歩きもある程度そうですが、もっとずっとです。
それも心して、平日自転車乗ってると山登りも強くなりますよ。
それよかnishidenさんにお会いできず残念でした。
登ってる間、私ら二人とnishidenさんとsouさんが別々のルートからそれぞれのスタイルで同時に山頂・室堂を目指してるかと思うと何だかロマンを感じてしまいました。大げさですね(^_^;)
いや、大げさじゃないでしょう。
男のロマン? いやいや男だけじゃないね、
山屋のロマンでしょう。
白山の魅力は東側にもあるんですねぇ〜
斜面的にはこちらの方が良さそう?
来シーズンの目標が一つ出来ました。
それにしても今年の雪融けは早すぎますね。
もう賞味期限が間近のようです・・・悔しい〜
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