白山・御前峰 ナナコバ山、シゲジ、ワンゲル道経由 ~イグルー泊~


- GPS
- 18:57
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 3,006m
- 下り
- 2,983m
コースタイム
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 15:05
天候 | 9日 深夜は雨、その後晴れ 10日 雨時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入山日は大杉谷林道入口に重機が横たわって侵入を塞いでいたが、翌日の下山日には重機は無かった。 除雪も入山日は下杉谷の先のP668あたりまでであったが下山日には「大杉谷川 橋」への分岐まで入っていた。ちなみに「大杉谷川 橋」まで下りる道は完全に除雪されてます。(下山日は正にここを除雪してました) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大杉谷林道~ナナコバ山 ・除雪状況はアクセスに記載、もう車で大杉谷川辺りまで入れそう。 但し駐車場所は除雪の邪魔にならないよう配慮必要。 ・「大杉谷川 橋」から雪繋がってます。但し序盤の急斜面はもうすぐ雪切れしそうなので、その場合は南側の林道に迂回する必要あり ■ナナコバ山~シゲジ ・完全雪面歩行で快適区間。数年前の同じ時期に来た時は多少迂回したり藪を漕いだ記憶あるが今回それは全くなかった。今年は雪が多い。 ■シゲジ~湯ノ谷~御前峰(ワンゲル道) ・ワンゲル道を登ったのは初めてだったが遠目で見るより登りやすく思ったほどの急斜面はなかった。しかし滑落、転倒注意区間であることに変わりはない。下山時急斜面はバックステップで慎重に降りた。 ・P2278のある台地に出たあとは、ひたすら御宝庫目指して登るのみ。急斜面はない 足元は全てアイゼンで通しました。スノーシューも持参しましたが、トレースもありナナコバ山頂にデポ、下山時に回収しました。 |
写真
装備
個人装備 |
ビーコン
GPS
スノーシュー
アイゼン
ウィペット
スコップ
スノーソー
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感想
前もって月曜日から4連休を取っておいた、狙いはマイナー12の毛猛山。
縦走を予定していたのでかなり綿密に計画を組んだが天候不良で断念。大荒れの予報ではないし突っ込むのもアリかと思案したが、昨年同じマイナー12の羽後朝日岳もそういう予報で突っ込んで残念な結果だった。
1週間ほど前に風邪を引いたのもあり、体調万全では無かったのも断念した理由の一つ。体調戻すのを優先して2日間が過ぎ、水曜日は予報も良かったので1泊2日で今季初の白山へ。
風嵐ゲートから先の除雪は4kほど入っているようだったが、入山は大杉谷林道からにした。厳冬期も含めこの時期の白山には何度かチャレンジしているが、個人的に思うのは風嵐ゲート→別当出合→砂防新道のルートはスキー向きだということ。避難小屋等は各ポイントにあり便利だけど甚之助あたりまで登らないとご褒美感がない。
一方今回選んだ大杉谷→ナナコバ山→シゲジ→ワンゲル道は登山者向き。ナナコバ山まで到達できればあとは稜線歩きなのでご褒美感があり、仮に途中撤退でも一定の満足感は得られる。運良く数日前にhillwandererさんが全く同じコースで登っておられかなり参考になった。
泊まりなので4時過ぎにスタート、大杉谷林道入口には重機が横たわって車の侵入を塞いでいたが除雪は大杉谷川近くまで入っていた。そして驚いたことに2名のトレースあり。駐車スペースに2台車あったのでまさかとは思ったが同じ登山者だった。
大杉谷川の橋を渡ってナナコバ山取り付くもトレースを辿るだけなので楽ちん、雪も豊富で数年前のGW前に登った時とは比べ物にならないくらい快適。一方天気は予報に反してガスガス、ホントに晴れるんかいな⁉と思いながらナナコバ山登頂したら雲海の上で見事な景色を堪能できた。
念のためスノーシューも担いできたが先行トレースはシゲジに向かっており、もう必要ないだろうと山頂にデポ。ここから先は多少アップダウンあるが天望は良い。やはり厳冬期もこのコースで狙いたい!
シゲジから一旦湯ノ谷に下ってワンゲル道へ。ここから先は未踏区間、先行トレースはあまり意識せず自分なりのコースで登ったが途中から合流。雪も多いので取り付く場所はその人次第だろう。
ほぼ予定通りの14時半頃にP2278がある台地に到着。このまま真っすぐ御前峰に向かいたいところだが宿を造るのが先。場所を吟味して作成に取り掛かったがブロックを切りだすとすぐ氷結した層にあたり1段しか掘れない。ブロックも持ち上げるとバラバラに崩れる始末。ある程度予想はしていたので慌てはしなかったが、結局その場所から2度場所移動してやっとブロックが取れ2段ほど積んだところで出来る確信が持て安堵。
白山連峰でイグルーを造るのは2度目で、以前の南白山も氷結した層が出てきて大変だった。白山の雪質はイグルー造りに向かない?(特に標高2000m以上だと)、湯ノ谷あたりで造るのも考えにあったが、出来るだけ山頂に近い場所を選んだのが良くなかったのかも。
完成したのが17時前くらい、山頂で夕焼け鑑賞予定もかなり遅れてしまった。かといって明日のご来光狙いに変更しようにも予報が微妙。諦めて下山してしまう危険があるのでやっぱり山頂へ向かった。一応ピークハンターも血も流れてはいる(笑)。
御宝庫が正面に見えているのだが中々近づかない、それもそのはずでまだ標高差400mくらいあるのだ。結局日没過ぎた18時半過ぎに登頂、登っている途中も夕焼けに染まる感じは無かったので逆に良かったが、御前峰登頂時間としては過去一番遅い記録となった。ヘッデン付けて速攻下山、これで戻ったときイグルーの屋根が落ちていたらどうしようかと思ったが、戻って大丈夫なのを確認し安心出来た。もう明日は下山のみなのでゆっくり水造りして夕食、なんやかんやで眠りについたのは22時過ぎだった。
深夜は風の影響も無くぐっすり眠れた。低山なら眺望重視で場所を選ぶが、今回は風の影響を考えて場所を決めたのが幸いしたように思う。
2時ごろ1度目が覚め、支度して大汝で御来光鑑賞も一瞬よぎったが0、5秒で諦め2度寝(笑)。結局5時頃起きて6時過ぎから下山。日の出はどうだったか分からないが、外に出た時にはもう山頂方面はガスだった。
途中から小雨となったが、強くなることは無くナナコバ山まで降りて一安心。後は樹林帯の下山と林道のみ。しかし途中の急斜面でアイゼンを引っ掛けてしまい転倒・滑落。数メートル下の雪根開きした倒木で止まったが危なかった。今季はヒヤリハット的な事故は2度目。重大事故に繋がらないよう注意しないといけない。
大杉谷川の橋に出たら対岸で除雪の真っ最中。1日でここまで進んだことにビックリ。通して貰おうとショベルカーに合図したら、クルッと回転しながらバケットで私の歩く道をあっという間に作ってくれた。これが超カッコよかった!、生まれ変わったら重機乗りになりたいと思ったくらい凄かったし親切な人だった。
後は林道歩いてお昼過ぎに下山完了。昨日の車は無かったので先客さんはやはり日帰りだったよう。湯の谷に上から降りて来たトレースもあった、会ってお礼言えず残念だったがYAMAPに記録があり、そこでお礼出来た。
4月とは言え白峰から徒歩のみで御前峰登頂出来たので良かった。今回登頂出来ないようなら厳冬期登頂なんて絶対無理に決まってる。後は天気次第なのだけど1、2月の北陸で2日間晴れるなんて奇跡に近い。そこに自分の休みも合わないとダメだからさらに厳しい。日帰り出来れば1番良いのだが・・、夢のまま終わるのかな?
コメント
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あそこでイグルー泊なんて最高ですね〜。やっぱり山を一番深く楽しめるのは泊まりですね。
除雪が予想以上の早さで進んでいてびっくりしました。除雪車の方、一瞬で道を作ってくれるなんてカッコよすぎますね〜
いやいや、私もhillwandererさんくらいの脚力があれば日帰りしたいですよ。達成感もありますし。
でも四季を問わず泊まりが好きなのも事実、より山に寄り添える気がします。
イグルー泊した場所は思った通り良かったのですが、造るのが大変で余裕無かったのが残念でした。
除雪の進み具合にはホントビックリです、重機って凄いと改めて思いました。
あと最後に一言言わせてもらいますが、力ない一登山者はこのコース絶対日帰り出来ませんのであしからずf^_^;
>力ない一登山者はこのコース絶対日帰り出来ませんのであしからずf^_^;
いやまあ、厳冬期にラッセルがある状態でも行ってしまわれる方々もいらっしゃるので…😅
今後も素敵な山行をお祈りしています!
少しでもhillwandererさんに近づけるよう精進して参りますわ(^。^)
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