記録ID: 6684457
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積雪期ピークハント/縦走
白山
【白山】大杉谷林道から御前峰 (シゲジ〜湯の谷横断〜御前峰西尾根 経由)
2024年04月20日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,312m
- 下り
- 2,301m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス | 大杉谷林道は除雪・落石撤去などの整備が進み,標高点968mヘアピンの車止めゲートまで進入可能。ダートでガタガタの箇所もあるが,普通の乗用車でも何とか奥まで入れる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 林道〜鳴谷峠(鳴谷山と屏風山P1712の間の最低鞍部)までの区間は,飛び石状に残った残雪を辿って何とかヤブ漕ぎ最小限で上がれる感じ。来週あたりは完全に残雪が切れると思う。鳴谷峠に直に突き上げている沢の左岸の尾根は比較的残雪が残っており,下部に踏み跡?らしきものがあるため,歩きやすい。 ・ 目附谷左岸稜線(鳴谷峠〜シゲジ)は,概ね雪がつながっているものの,ところどころヤブが出ている箇所がある。残雪期の山としてはあと1〜2週間くらいが限度か。 ・ 湯の谷はところどころ谷割れしているが,問題なく横断可能。標高1850m以上であればスキー滑降も十分可能そうに見えた(それより下は谷割れがひどい)。 ・ 御前峰西尾根は取り付きがかなりの急斜面なので,ピッケル必須。アイゼンは雪が緩んでいたため使用しなかったが,雪が硬いの時のために携行必須。まだ雪はつながっており快適に登れる。 |
写真
装備
備考 | ・ アイゼン・ピッケル携行(雪が緩んでいたためアイゼンは使用しなかったが,ピッケルは常時使用) ・ ワカン携行。使用しなかったが,ガボリがひどいときのために持っていたほうがいいと思う。 ・ スキーの使用も有効なルートだと思うが,下部の雪切れのため今回は使用しなかった。 |
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感想
白山公園線の冬期閉鎖中に,御前峰まで最短距離で到達するには? と考えて,辿ってみたのがこのルート。でも,よく考えてみたら,このルート,かつて白山に存在し,現在は廃道となっている「青柳新道」と「ワンゲル新道(湯の谷新道)」の一部区間にほぼ重なるルートではないですか。幻の登山道,時を超え一日だけ束の間の復活。見慣れない角度から一直線に近づいてくる御前峰は,とても新鮮だった。
ところで,これは勝手な推測だが,青柳新道とワンゲル新道(湯の谷新道)は,ワンセットの登山道だったのではないか。白峰から延々と目附谷左岸稜線を辿ってきて,湯の谷乗越で登山道(青柳新道)が終わってしまうのは大変惜しい。シゲジから眺めると,湯の谷の対岸に急峻に立ちあがる御前峰西尾根の直線上に,御前峰が見えている。あそこまで行きたい。そう考えるのは登山者として当たり前に思える。改めて地図上で眺めると,青柳新道とワンゲル新道の接合部は,湯の谷という険谷の弱点を突きつつ,白山の主峰に直行するための効率的かつ美しいラインに見えてくる。
※ 青柳新道…昭和37年に開通した,白峰〜青柳山〜砂御前山〜鳴谷山〜シゲジ〜湯の谷乗越をつなぐ登山道。現在は廃道。
※ ワンゲル新道(湯の谷新道)…昭和38年に金沢大学ワンダーフォーゲル部が開削した,湯の谷乗越〜室堂を結ぶ登山道。昭和41年に転落事故が起こり廃道となる。
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