ちょぴっと残雪の横岳-硫黄岳縦走(静寂なる日帰り山行)
- GPS
- 09:40
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,271m
- 下り
- 1,257m
コースタイム
天候 | さわやかな晴れ。視界良好! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
■美濃戸口〜美濃戸 雪はすでに全くありません。いつもの「荒れた車道」です ■美濃戸〜行者小屋 南沢コースの約2000mより上から残雪がところどころに現れます。日陰では朝に凍結していましたがノーアイゼンでOKでした。行者小屋に近づくにつれ雪は増えます ■地蔵尾根 最初の樹林帯からアイゼンをお奨めする感じ。どうせ上では必要になりますし。雪が完全にない部分とまだ割と残っている部分とが混在しますが、残っている部分に合わせアイゼン装着のまま鉄階段を登ったり、といった状況でした ■横岳の縦走路 たぶん日ノ岳にかけての一枚岩スラブだと思うのですが(あまり自信なし)、地蔵の頭からみて一番手前にあるひときわ高い岩峰の上部の登りのみ急斜面に雪が結構残っており「アイゼン必須」という程度で、雪は大半が融けていました。ただ一部、ところどころに残雪があり、冷え込んだ朝などは凍結で困難な場合もありそうな感じでした。僕が通った(晴れた日の)昼前後であれば凍結箇所はほとんどない状態のようです。奥の院を過ぎてすぐの岩場を過ぎれば悪場はありません。 ■硫黄岳山頂周辺 まったくの無雪期状態です。 ■硫黄岳〜赤岳鉱泉 赤岩の頭から樹林に下るところから鉱泉までは雪が多かったです。ただし午後はほぼ腐れていてアイゼンなしでもいけました。但し、朝は凍結ツルツル、という話をすれ違った人から聞きました。 ■赤岳鉱泉〜美濃戸 ノーアイゼンで問題ありませんでした。堰堤広場より下は雪皆無です。 |
写真
感想
今年もはや5月半ば。今シーズン最後のアイゼン&ピッケル山行・・・というつもりで厳冬期にはちょっと行けない横岳を選びました。このコースは一昨年の夏に最高の天気のもと歩いたことがあります。それに地蔵尾根や硫黄岳山頂直下の恐怖のトラバースなど今シーズン歩いた箇所が今どーなっているのか・・・も確認できるし、かなり高い関心を持っていたのですが、山小屋発信の事前情報では稜線は凍結箇所も多いとか鎖はまだ埋まってるとか不穏な状況が垣間見え、ちょっと恐る恐るでしたが・・・結果的には無雪期に近い状態で、すっかり夏山稜線歩きを先取りしちゃった感じでした♩
コース状況は上に書いた通り。ですが、驚いたことに今日の赤岳〜硫黄岳は劇的に人が少ない!写真にもほとんど他の登山者が写っていないことに現れているのですが、ほとんど奥多摩のマイナールート状態というか、行き交う人がほとんどなく、各地の山小屋もひっそり。下山時に赤岳山荘で聞いたところ、GWもたいそう暇だったとか。今は雪もほぼなくなり、高山植物もまだ咲かず、といった中途半端さがその理由なのでしょうか?
ともあれ、僕自身は静寂なる縦走を存分に楽しむことが出来ました。
横岳の縦走路はやっぱいいっすねえ。八ヶ岳でこれだけ(といっても2時間強ですが)森林限界上を続けて歩けるのはこのルートが筆頭でしょう。おまけに様々な岩峰群を辿りつつ、大同心なども間近に眺められるのでいかにも高山といった雰囲気が味わえます。
とりあえず今日はここまでとしますが、なかなか楽しい山行でした。
で、翌日の昼休みに追加…。
昨日見かけた登山者を挙げると、
・南沢で追い抜いた人
・南沢で追い抜いていった人
・行者小屋のベンチに座ってた人
・地蔵尾根を降りてきた人(2名)
・地蔵尾根で追いついた人
・横岳縦走路ですれ違った、硫黄岳から来た人
・横岳縦走路ですれ違った、アルパイン装備の人(何故か一人…)
・横岳縦走路で後ろにいた人
・硫黄岳の爆裂火口の縁を歩いてた人
・硫黄岳に赤岳鉱泉から登ってきた若者カップル2名(写真撮っていただきサンキュでした!)
朝から夕方までを通じたったこれだけでした。ちなみに最後のカップル以外すべて単独行です。
日曜日の、好天の赤岳・硫黄岳周辺でわずか12名程度ですからねえ、僕自身の経験上、初めてでした。まぁ奥多摩のマイナールートだと本当に誰にも会わないこともありますけどね。。。
なお、硫黄岳周辺の高山植物は…まだなーんにも咲いてません。そりゃそうか。。。でも残雪はまったく消えていて、雪解け水が土に染みていたりといった状態でした。あと1ヶ月もすればキバナシャクナゲあたりから咲くんでしょうねえ。人出は増えますが、この頃もこのコースは非常にお奨めできますヨ。
こんにちは!
残雪のある高山、すてきですね〜
行ってみたいけど、私には怖くて無理かな…;;
でも、思っていたより、雪が消えている!?
解けるのって早いんですね。
honsamaさん、怖い目にあいませんでしたか?
dailumiさん、こんにちは(こんばんは?)
山道具コミュニティではお世話になっています。最近書き込みはないのでまた今度テーマを出そうかと画策中です。。。
さて、残雪の高山、夏山とは違う味がありますねえ。この冬はせっせと八ヶ岳に通いました。コワい目にもだいぶ遭いましたが・・・経験を積まないと次のステップもないわけで、ヤバ過ぎない程度に挑戦的なプランを熟慮しましたヨ。おかげで今日の横岳が楽しめたのだと思います。
残雪期は比較的トライしやすので、今シーズンはちょっと手遅れかもしれませんが、来シーズンは是非!八ヶ岳なら北横岳がお奨め、かな?
ひょっとして、地蔵尾根で下ってきたのは僕でしょうか?人が少ない八ツなんて珍しいですよね。
ちなみに小屋の人に聞いたところ、旭岳直下のルンゼの部分の積雪で横岳方面の縦走はおすすめしていませんでした。
butaoさん
コメントありがとうございます!出没山域がけっこう被ってますよね?以前から記録は拝見しており、いろいろ参考にさせていただいています。正直嬉しいっす!
あの日の赤岳周辺はホントに人影まばらでしたよねえ。悪天ならいざしらず、好天の八ヶ岳では稀にみる静けさでナイスな一日でした。
>ひょっとして、地蔵尾根で下ってきたのは僕でしょうか?
→うーん、butaoさんの記録を拝見するに、行者小屋での彩雲はだいぶ早い時間帯のような・・・。僕が地蔵尾根から下ってきた人とすれ違ったのは樹林の入口の導標横でアイゼンを履いている時でした。時刻にして9:30前くらいです。ちょっとズレてるかもしれませんが・・・いずれにせよ、ほぼ同じ頃に同じ山域にいたのは間違いないですね!奇遇なり
>ちなみに小屋の人に聞いたところ、旭岳直下のルンゼの部分の積雪で横岳方面の縦走はおすすめしていませんでした。
→僕の記録の写真6枚目ですかね?自分の過去の記録と照らすと、やはり大きな一枚岩の長い鎖場で間違いなかったです。ご指摘の箇所と思います。僕が通過した時は『腐りかけつつもある程度の堅さがある」状態だったためアイゼンとピッケルを確実に使えば危険を感じない程度でした。ただし、一旦滑ったら下まで落ちそうなところで、早朝なり、午後遅い時刻なり、状態が変われば結構危険な箇所です。軽アイゼンとかストックではいずれにせよ危ない所ではありました。。。雪の着いた森林限界以上の道は実際行ってみないと分からないことが多いということを改めて思い知ります。
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