【過去レコ】寺地山 北アルプスの隠れた名山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 652m
- 下り
- 637m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 割石温泉 https://www.city.hida.gifu.jp/map/s081.html |
写真
感想
飛越新道は1995年から利用され始めた,北アでは最も新しい登山道のひとつ.草原と池塘をつなぐ,のびやかなルートだが,ちょっとぬかるむのが難点.寺地山は越中と飛騨の国境に位置し,その標高から1996年には注目された山.
この暑い時期,なるべく標高の高いところに行きたいので,飛騨市(旧神岡町)の寺地山を選ぶ.ここならば登山口からの標高差も少なく,燕岳・北岳で辛い思いをした左足にもさほど負担はかからないだろう.
高岡から登山口の飛越トンネルまでは100kmの道のりなので,早朝から登り始めるために,前日の夜に出発することにする.21時半過ぎにアパートを発つ.登山口にはトイレがあるかどうか不明なので,神岡の道の駅で寝ることにする.
翌朝4時に起きて,車を走らせる.山之村と有峰湖を結ぶ大規模林道のおかげでアクセスが便利になったといわれるが,かなり山深い所まで入っていく印象だ.亀谷温泉から有峰林道を通っていくこともできるが,通行時間がかかるし,有料道路であるので,R41→R471を通って行った.
登山届を提出して5時30分スタート.急な登りを一気に上がり,トンネル上の稜線に出る.夜露が多く,すぐにズボンがベトベトになってしまう.30分ほど歩くと,「有峰湖展望」とかかれた地点に出るが,ガスがかかっていて有峰湖は望むことができない.ゆるい登り下りを繰り返し,ゆっくりと高度を上げる.花は今回の楽しみのひとつだったが,思ったより咲いていない.ゴゼンタチバナの赤い実が登山道に彩りを与えている.
「クマ洞峠」,「芭蕉平」などのユニークな道標がある.個人が設置したものだという.ミヤマママコナの群落が見られるようになると,神岡新道との合流点へと到る.ここからは針葉樹林に囲まれた湿原が続く.湿原だけあってぬかるみがひどく,登山靴はどろどろ.これを想定してモンベルの靴を履いてきたが,最近手入れをしっかりしていないからか,靴の中まで水が浸み込んできて,足の不快感が急上昇.
この辺り,ニッコウキスゲやイワイチョウなどの湿原の花が多い.8月の中旬になってもニッコウキスゲが残っているのは意外である.傾斜は緩く,さほど疲れることなく,歩くことができる.
鏡池と名付けられた池塘を過ぎると山頂は近い.4人の登山者が休憩している.山頂は木々に囲まれ,展望がないが,少し先へ進むと見晴しが良い.今回も山座同定にカシミールが大活躍.まず,正面にはのびやかに広がる北ノ俣岳(寺地山から往復5時間).今まで遠くからしか見たことのない黒部五郎岳,薬師岳が大きい.さらに御嶽,乗鞍,笠,剱,大日,鍬崎山と大展望が得られる.
展望を楽しみながら,湯を沸かしてコーヒータイム.寺地山は何だか地味な印象で,やめようかとも思っていたが,これだけの眺望があれば大満足.目の前に広がる「新穂高→三又蓮華→黒部五郎→北ノ俣→薬師→折立」のロングコースは自分の中で以前から温めているプラン.いつの日にか実現したい.
下山は往路を戻る.登り返しが多く,なかなかトンネルが近づかない.朝には隠れていた有峰湖が姿を現し,その左には鉢伏山が見える.最後の30分ほどは左足に違和感を覚えたが,歩けないほどではない.やはりしっかりしたトレーニングとリハビリが必要そうだ.
帰りに,R41沿いの割石温泉に立ち寄る.老人福祉センターというだけあって,古びた印象だが,その後,実家に立ち寄って,晩飯を食べてから高岡へと戻る.
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