武州中川〜矢岳〜坊主山〜三ッドッケ〜東日原
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- GPS
- --:--
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,837m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:52
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 西東京バス/東日原BS(17:22発) |
コース状況/ 危険箇所等 |
長沢背稜に出るまでは破線ルートです。特に難しい箇所は無いですが、道迷いに注意です。 |
写真
感想
秩父荒川三山の一角を担う矢岳に初挑戦です。矢岳単発であれば北尾根ルートから登りたかったのですが、今回は長沢背陵から東日原へ抜けるロングルート(コースタイム10時間超)ですので、最もオーソドックスなクタシノクビレ、フナイド尾根ピーク、デンゴー平経由(それでも破線ルートですが)で登ります。先週は大弛峠から金峰山・国師ヶ岳と軽目の山行でしたので、今週はガッツリ歩こうと思います。
いつもの通り最寄駅を4:55発の朝一の西武池袋線に乗車し、西武秩父で秩父鉄道に乗り換えて、武州中川駅に6:47に到着です。
先ずはここから1357メートルの矢岳迄、標高差1100メートルを登ります。途中から破線ルートとなり踏み跡も薄くなり、変な獣道に迷い込まないように注意します。と言っても尾根筋を素直に登れば良いので、廻りを良く見ながら進みます。標高1000mを超えた辺りに伐採地があり、奥武蔵の盟主の武甲山から大持山に掛けての稜線や、3月に登った高ワラビ尾根が目の前に見えます。再び樹林帯となり眺望が利かない中、最後のキツーイ急登をこなして矢岳山頂に到達しました。この山域は本当に静かで、ひとりぼっち感を味わうには最適です。駅から直登可能であるにも拘らず、ハイカーさんの少なさは不思議ですね。眺望が無いから?或いは山と高原の地図にある『道迷いマーク』や『この山域熟達者向き』等の表記が人を遠ざけているのでしょうか?
矢岳山頂から更に縦走を続けますが、踏み跡がどんどん薄くなってきて、岩場も結構出て来て、ワイルド感がアップ。何だかゾクゾクしますね。荒川分岐を越えてひと登りで赤岩ノ頭。更にアップダウンをこなして立橋山1568メートルに到達するのですが、ここで今日初めてのハイカーさんとすれ違いました!
折角登ったのに、ここからは牛首まで強烈に下ります。この辺りの雰囲気は最高で、本当に山奥に居るという実感が沸きます。そこから最後の登り返し(かなりの急登)を頑張って、漸く長沢背陵に至ります。大変長い道のりに感じました!
地図を見ると分かるのですが、秩父側から長沢背陵に至るには、矢岳からの場合には立橋山/牛首、熊倉山からの場合には小黒/大地川峠と強烈なアップダウン(これがこのコースのキモであり、たまらなく美味しい部分なのですが…これって変?)が直前に立ちはだかっていて、これが道のりを険しくし、時間を要するルートにし、且つルーファイを難しくして遭難事例を生じさせる原因ともなっています。恐るべき仕掛けです!
長沢背陵に乗れば大変快適な巻道を行けるのですが、折角ですから先ずは坊主山1640メートルに登りましょう。今日はここが最高点ですから、スタート地点から単純高低差で1370メートルありますね。山頂には山名の看板(殆ど消えかかっています)があるだけで、眺望も無く特徴はありません。ここから長沢背陵の稜線を行きますが、道の整備状況は良好なので、ちゃっちゃかと進みます。歩くスピードは矢岳付近の3倍のスピードが出せます!眺望の良いハナド岩を経由し、大好きな三ツト゛ッケ山頂に到着です。うーん、この時期、霞んでいて眺望は余り利きませんね。山頂には6人程のハイカーさんが山頂にいますね。
ここからは一杯水避難小屋経由でヨコスズ尾根を下ります。そう言えば、最近はヨコスズ尾根の使用頻度が高いです。小川谷林道通行止めが解除されると七跳尾根等の別の選択肢もあるのですがね。
ヨコスズ尾根は、途中左側が切れ落ちた巻道があるので、その辺りは慎重に下ります。最後に九十九折を下ると漸く東日原の集落が見えて来ました。17:22のバスには余裕で間に合います。最悪は18:57の最終バスを覚悟していましたから、ラッキーです!
東日原のバス亭に到着です。バスの時間までかなりの時間がありますから、ザックの中で冷えている缶チューハイでも飲みましょうか。うーん、これは美味いですね。秩父側から長い道のりを経て奥多摩側へ歩くと、本当に充実感がありますね。今日は長い一日でした!疲労も相当あるので、明日の日曜日は自宅でゴロゴロしつつ、来週末はどこに行くかを計画しようかなあと。
コメント
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Takeshi1108様
aochanman777です。先週は金峰山で大変お世話になりました。
早速で恐縮ですが、今回Takeshi1108様が登られた「矢岳」…。職場の方で、高校生時代に山岳部だった方に”今まで登った数々の山の中で、1番印象に残っている山は?”と尋ねたところ、即座に”矢岳”と回答してくれました。
実はその方、山のこともほとんど知識のない入部早々、山岳部の先輩に”どこかお勧めの山を紹介してください”と聞いたところ、(意地悪な1?)先輩から”絶対に「矢岳」がいいよ!”と勧められたそうです。
で、同級生の部員と一緒に登ったところ、道は不明瞭、危険個所はいっぱい、藪もひどく、体力はもちろんのこと、精神的にもクタクタな状態でやっとこさ山頂に着いたら[眺望も全く無し!]ということで落胆することこの上無かったそうです。その分今でも絶対に忘れることのできない”貴重な”!?登山経験だったそうです。
その「矢岳」だけではなく、奥多摩まで縦走されるとは…。Takeshi1108様の体力・精神力・技術力に改めて”脱帽”です。先週のあの霧の中、金峰山登山終了後、国師ケ岳・北奥千丈岳に向かわれたのは決して”フロック”ではないことを今回十分理解することができました。
本当にお疲れ様でした!
aochanman777様
コメント大変有り難う御座います!
矢岳は1300メートル台の低山ですが、ご褒美が少ない割に厳しい道のりなので、躊躇していましたが、今回思い切ってチャレンジしてみました。
以前よりどうせ登るなら奥多摩に抜けられたらいいなと考えていましたが、自分の足では夏至が近いこの時期しか成功の可能性は低いなぁと思い立って昨日実行しました。
今日は疲れを取るべく自宅でゴロゴロしてノンビリしています。体力、精神力の点で、このルートは自分の限界に結構近い感じでしたので…。
この辺りの山域は静かな山行きが楽しめ、バリエーションルートも豊富に有りそうですので、今後も定期的に訪問しようかと。次は隣の熊倉山ですかね。楽しみです。
職場の方の山岳部時代のお話、面白かったです。進入部員がここを制覇すると自信になるという、先輩の厳しくも優しい面が感じられました!
引き続き宜しくお願い致します!^ ^
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