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Yamareco

記録ID: 66228
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無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

火打岳 憧憬の神室連峰を歩く

2010年05月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
kiyoshi その他1人
GPS
07:57
距離
13.2km
登り
1,348m
下り
1,333m

コースタイム

6:50 自宅出発
8:17 親倉見登山口出発
10:25 槍ヶ先到着
10:38 出発
11:11 中先
11:40 大尺山
12:18 火打岳到着
12:50 火打岳出発
14:10 槍ヶ先
16:10 登山口

天候 晴れ&曇り
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
*神室連峰(新庄神室)は東北の岳人にとって特別の山稜だと思う。東北脊梁山脈にありながら、交通の便やアプローチの悪さ、豪雪などの理由から訪れる人も少ない豊かな自然が残った山域である。山形、宮城県境付近南北に20キロ以上にわたって、神室山、小又山、火打岳、八森山、杢蔵山と標高は低いものの、豪雪地帯の風と雪によって削り取られた非対称山稜の細尾根がどこまでも続く連峰である。尾根には全て登山道があり縦走路が整備されているが、神室山にあった避難小屋は現在改築中である。今日は、神室連峰のほぼ中心にある火打岳(1237.9m)に、親倉見地区から登った。
*登山口までのアプローチは分県ガイドに詳しい。我々もその通りにたどりついた。駐車場については、道路沿いの登山口看板の傍がベストと思うが、3台くらいしか停められない。そこから未舗装林道を上がり登山口標識を越えたところに数台駐車可能と思われる。いずれ人はあまりいないので、多分停めらると思います。今日は、我々を含め4台でした。
*道は迷うところは一か所だけ。但し看板があるので、そこで右折して超急坂を登るとだけ覚えておいてください。直進すると薬師原登山口に降りてしまうことになります。
*道の整備は完璧です。朝杉林に横たわっていた倒木が帰りにはきれいに切断され片づけられていました。地区の方々の管理が行き届いています。山開きは6月第1週の日曜日のようです。
*槍ヶ先までの登りは、直登と平坦路が交互にでてくる感じです。直登部分は容赦ない登りです。しかし、掘られたり、えぐれたりした部分はゼロ。人が歩かないというのもあるでしょうが、整備も適切に行われているなあと感じました。
*槍ヶ先に飛び出したら、いきなり360度の大展望で感動すると思います。そして稜線が全て見えるのですが…目的地の火打岳は遠い、遠い。いくつも大きなピークがあり、しかも登山道が全て尾根状を忠実に…巻き道なしの一本勝負ですか?みたいな感じです。
*非対称山稜で、道は全て崖側についていますので、要注意です。右下に灌木がないところは、ちょっと風吹くと怖いんじゃないでしょうか。
*終始目標が見え、アップダウンを繰り返しながら、ゆっくりと近づいてくる感じ。これぞ縦走ですね。しびれました…
*火打岳山頂から見る連峰最高峰の小又山、4月4日に隣の軍沢岳から眺めましたが、きれいな三角錐です。火打山頂には30分ほどしかいられませんでしたが、ポカポカと初夏の日差しを浴びて、素晴らしいひと時を過ごしました。
*帰りは左が崖。疲れた足ですので、気をつけて。
*登山ポストあり。トイレなし。47号線最上町沿いには3軒コンビニあるのでそちらで。
*47号線沿いに温泉あり。今日は時間に追われ入れませんでした。
*入山者は、3人パーティ、2人パーティ、単独と我々のみ。帰りの槍ヶ先で八森山周回の10人以上のパーティが登ってこられるのが見えました。
*稜線の尾根歩きは、カタクリとキクザキイチゲが足の踏み場もないほど。申し訳ないが踏まないと通れません。アカモノとミネザクラが少し。登りの道では、ショウジョウバカマ、イワウチワなども咲いています。花の時期はもう少し先かな。
*明るく細い尾根を登ります。クマなどの気配はなし。今日は警戒してラジオも持って行きましたが全くつけていません。長ものにも会いませんでした。

*相棒さん、膝を痛めました。槍ヶ先からの下りでかなり辛そう。結局最後の下りですが半分は後ろ向きに降りています。普通に降りれば1時間強だと思いますが…
親倉見付近から見た神室連峰
2010年05月30日 07:56撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 7:56
親倉見付近から見た神室連峰
この奥にも止められます
2010年05月30日 08:08撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 8:08
この奥にも止められます
鳥居をくぐると杉林
2010年05月30日 08:19撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 8:19
鳥居をくぐると杉林
ウラジロヨウラク
2010年05月30日 08:31撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 8:31
ウラジロヨウラク
ここで右折して急崖を登る
2010年05月30日 09:08撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 9:08
ここで右折して急崖を登る
ブナの回廊を行く
2010年05月30日 09:50撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 9:50
ブナの回廊を行く
最上町の農村風景を見下ろす
2010年05月30日 09:52撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 9:52
最上町の農村風景を見下ろす
左手に八森山が大きい
2010年05月30日 10:25撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 10:25
左手に八森山が大きい
槍ヶ先からみた縦走路
2010年05月30日 10:26撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 10:26
槍ヶ先からみた縦走路
防虫ネットはこの時期必須
2010年05月30日 10:28撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 10:28
防虫ネットはこの時期必須
稜線のシラネアオイ
2010年05月30日 10:41撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 10:41
稜線のシラネアオイ
縦走はじまりました
2010年05月30日 11:04撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 11:04
縦走はじまりました
中先から見た火打岳
2010年05月30日 11:11撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:11
中先から見た火打岳
雪渓は一か所だけ
2010年05月30日 11:18撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:18
雪渓は一か所だけ
残雪と新緑が眩しい
2010年05月30日 11:21撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:21
残雪と新緑が眩しい
越えてきた中先
2010年05月30日 11:22撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:22
越えてきた中先
大尺山から見た、火打岳
2010年05月30日 11:40撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 11:40
大尺山から見た、火打岳
鳥海山がすぐ近くに見える
2010年05月30日 11:41撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 11:41
鳥海山がすぐ近くに見える
右手小又山、中央が神室山
2010年05月30日 11:41撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 11:41
右手小又山、中央が神室山
中央付近、歩いておられる方が見えますす。
2010年05月30日 11:49撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:49
中央付近、歩いておられる方が見えますす。
大尺山を振り返る。帰りの登り返しがきつい
2010年05月30日 11:54撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 11:54
大尺山を振り返る。帰りの登り返しがきつい
スズランのような花
2010年05月30日 12:01撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 12:01
スズランのような花
火打最後の登りが待っています
2010年05月30日 12:12撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 12:12
火打最後の登りが待っています
火打岳から見た小又山と神室山
2010年05月30日 12:18撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 12:18
火打岳から見た小又山と神室山
貸切の山頂で遅い昼食
2010年05月30日 12:37撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 12:37
貸切の山頂で遅い昼食
神室山をアップで。右が神室、左が前神室です。
2010年05月30日 12:46撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 12:46
神室山をアップで。右が神室、左が前神室です。
さて戻りますかね。相棒さんはさっさと降ります。
2010年05月30日 12:53撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 12:53
さて戻りますかね。相棒さんはさっさと降ります。
大横川が深い
2010年05月30日 13:01撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:01
大横川が深い
ずっと崖沿いの道でした。足と崖の関係はこんな感じ
2010年05月30日 13:03撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:03
ずっと崖沿いの道でした。足と崖の関係はこんな感じ
バランス注意です。
2010年06月03日 11:27撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
6/3 11:27
バランス注意です。
ここは珍しく西側に登山道がついている場所。
2010年05月30日 13:16撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:16
ここは珍しく西側に登山道がついている場所。
中先を越えていかなきゃ…相棒さんはここが一番辛い登り返しだったとか。
2010年05月30日 13:20撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:20
中先を越えていかなきゃ…相棒さんはここが一番辛い登り返しだったとか。
雪渓は慎重に。
2010年05月30日 13:32撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:32
雪渓は慎重に。
近いほうのピークが槍ヶ先。あとはここを登りきると、下りのみ。このあたりで相棒さんの膝の具合が…
2010年05月30日 13:42撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 13:42
近いほうのピークが槍ヶ先。あとはここを登りきると、下りのみ。このあたりで相棒さんの膝の具合が…
槍ヶ先まで戻りました。ここでサポータを装着したが、あまり効果なし。
2010年05月30日 14:10撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
5/30 14:10
槍ヶ先まで戻りました。ここでサポータを装着したが、あまり効果なし。
無事降りて、お礼のお参りです。右足にサポータをつけています。
2010年05月30日 16:09撮影 by  FinePix F70EXR, FUJIFILM
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5/30 16:09
無事降りて、お礼のお参りです。右足にサポータをつけています。
撮影機器:

感想

*登山を再開してから、ずっと火打のことを考えていました。どなたかのHPでこの双耳の鋭鋒とそこに至る細く長い縦走路に心惹かれたからです。今日思い切ってでかけました。一人ならもっと早く行けたのでしょうが、相棒さんが行きたいというので、体力脚力が整うまで待っていました。最低槍ヶ先まででもと思っていたのですが、元気な様子で行きたいとのこと。更に2時間歩きとおしました。夢がかなって、相棒さんに感謝です。
*ただ距離と標高差が長すぎて、槍ヶ先の最後の登り返しのあたりから相棒さんに膝痛が。登りはいいのですが、下りはかなり痛みがはしるようで、槍ヶ先からはサポータを巻き下山。しかし途中から動けず、後ろ向きで下山。「人の少ない山でよかったね〜」と冗談を交えながら励まして下山しました。2時間かかったのはそのためです。しかし根性で下山。平地は歩けるのですが…とりあえず、次の山は標高差の少ないところにでかけます^^

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コメント

ボリュームのあるお山に行きましたね
まだ、火打は未踏でした。
昨年、小又からよっちゃん新道を降りたのですが、火打の鋭鋒に目を引かれました。
大東行って火打ですから、御家内様は一丁前でございますよ。いい、天気でしたね。
2010/5/30 20:54
ロングコース歩きたかったんです^^
すごい山ですね。とにかく縦走って素晴らしい。でも縦走のピストンってどうなの?みたいな感じもありましたよ(笑)そのまま小又に行ってよっちゃん新道降りようかみたいな。車2台あればいろいろできますね。大東も長かったですが、こちらもなかなかでした。でも根性で6時に間に合いましたよ。相棒さん、ちょっと可哀想でしたが、帰りの車では「充実感あり!」とのことでした。

追伸:相棒さん、マロさんのコメントに喜んでおりましたよ^^
2010/5/30 21:17
morino
素晴らしい山へ行かれましたね。
稜線からの景色最高だったでしょう。
一昨年、同じように親倉見から槍ヶ先、火打、小又そして越途から大又沢口への縦走をしましたが、ヘロヘロになりましたbearing
今度は小又そして神室ですね。また素晴らしい山になることでしょう。
2010/5/30 22:02
morinoさん、ありがとうございます
素晴らしい山でした。次々と大きなピークを越えていく喜びはなんとも言えませんね。本当に歩けてよかったです。誰もいないと思っていた稜線ですが、人が歩いていてびっくりしました。人気でてきましたね。

我々も少しずつレベルを上げていきたいと思っているんですが、相棒さんの膝が少し心配です。
2010/5/30 22:14
やっぱり行けば良かったかなぁ
今日は一日引きこもりっぱなしでしたが、こうやって皆さんの記録見てると行けばよかったかな?ってちょっと後悔しております
この山は私は山形側から攻めてみようかな・・・なんて思ったりしていますがイツになる事やら

相棒さんの膝の具合が気になりますね
しっかり養生して次のお山に控えてくださいね
2010/5/30 23:34
minoさん、こんばんは
だからお誘いしたのにね〜神室はどこも素晴らしいですよ。低山だと甘く見ると軽く敗退しますよ。登山口の標高が低いのと奥深いので距離があります。あとアップダウンが多いです。岩手山登れるくらいでないと頂上にはたどりつきませんからね^^新庄からの火打新道試してください。ただひたすら3時間半登りなので、どうかなと思いますけどね。親倉見だと縦走になるから楽しいですよ。細い尾根道なので高所恐怖症ある人には難しいです。一人で心配なら連絡くださいね。
2010/5/30 23:50
kiyoshiさん、こんばんは。
何気なく山行記録を拝見しましたが、稜線歩きがとても良い感じですね。
鳥海山も良いですが、神室山が格好いいですね。

相棒さんの膝は早く治ると良いですね。
私も膝痛持ちなので、下山時の苦しさが良く判ります。
悪化させない様にご注意ください。
2010/5/30 23:34
MATSUさん、コメントありがとうございます
MATSUさんなら、一日で全部歩いちゃうんじゃないですかね^^; 記録では一日縦走は見たことありませんよ。距離よりも累積が凄いと思います。地味な山域に目を留めてくださってありがとうございます。全国の方が東北でも百名山のみ登られるのはしょうがないですが、神室のような200〜300名山もなかなか味がありますので、いつかお越しくださいね。あと膝痛ですが、彼女の場合膝そのものではなく、膝周りの筋肉疲労です。一週間で治ると思うので、あとは鍛えればよくなると思います。ご心配本当にありがとうございます。
2010/5/30 23:52
おはようございますkiyoshiさん
 火打岳ですか。まだ行ったことがありません。結構な登り応え、歩き応えのある山 ですね。
行くとしたら、かなり早朝に家を出発しなければいけませんね・・・
 でも、kiyoshiさんのレポを見ていると「いってみたいな〜 」って思うような、そんなところですね。
2010/5/31 6:56
kajyukiさん、こんばんは
我々もこれから神室をちょっと歩いてみる予定ですので、ご一緒してもよろしいですよ。人の入らない山なので、休日でも貸切ということはありえます。山にいるのは自分とクマさんだけ…(笑)
ちなみに休日の早朝であれば、古川〜最上町は1時間強で行けます。仙台宮城から登山口まで2時間とみておいて大丈夫。いずれの登山口も8時までには出発したいところです。あと少しでキヌガサソウ見られますよ。
2010/5/31 19:56
ロングコース、お疲れ様でした
神室連峰ですか。
懐の深い、魅力的な山々ですね。
是非、チャレンジしてみたいと思いますが、私にはハードルが高そうです。
でも、何時かは登ってミタ〜イ。

相棒様の膝痛の具合はいかがですか。
早く良くなると宜しいですね。
2010/5/31 17:31
K-HINOさん、こんばんは
相棒さん、なんとかなりそうですが、まだちょっと不安定な感じです。ご心配ありがとうございます。K-HINOさんの足なら、問題なく歩けると思います。虎毛とか高松とかも含めて、このあたり、自然度が高くて本当に素晴らしい山域なので、是非一度おこしくださいね。
2010/5/31 20:00
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