北股岳(石転び沢)
- GPS
- 09:01
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,882m
- 下り
- 1,871m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り 稜線で弱い風 北股岳山頂で気温14℃ 石転び沢最上部の急斜面では登り下りともガスに巻かれ視界50メートルくらいになった。 日の出 4:21 日の入り 19:09 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
事前に「飯豊朝日連峰の登山者情報」に目を通した。しかし、初めてのコースなので読んでも今ひとつ感覚がつかめなかった。下山後に読み返してみると書かれている通りだった。 「飯豊朝日連峰の登山者情報」(NPO法人飯豊朝日を愛する会) http://www.ic-net.or.jp/home/iide/ 砂防ダム−石転びの出合 標高770M付近で雪渓に乗るまでは夏道をたどった。「登山者情報1,881号」(5月29日)には、「ハンキング[ママ]やトレッキング気分で通行できる状況ではない」と書かれていた。http://www.iideasahi.jp/1881.html その後で崩壊斜面にロープが設置されて踏み跡ができ、夏道コース全体に多くの目印がつけられたおかげで、足場の悪いところはあっても支障なく通行できた。ただしロープの支点は不安定で斜面の再崩壊の可能性もあるとのこと。梶川の渡渉ポイントにも目印がついていた。梶川を渡渉した後、いったん雪渓に乗ってすぐにまた夏道に入った。夏道入口にも赤テープの目印があった。ところで、山と高原地図「飯豊山」には7月上旬から8月下旬までの雪渓の図解が載っている。それを見ると7月中旬でも梶川出合から雪渓の上を歩くことができそうなのだが、やはり今年は特に標高の低いところの雪解けが早いようだ。梶川出合からの夏道の途中には雪渓に下りられるポイントがあり、目印があった。本格的に雪渓に乗ってしまえば、あとは雪渓なりにまっすぐ登っていけばよい。 ところが、下山する時にこの区間でコースミスをした。「うまい水」を通過した直後に小さな沢に出たところで、間違って沢を渡ってしまった。渡った先の踏み跡がすぐになくなったので、引き返してコースに復帰した。ところが今度はコースを逆戻りしてしまった。何十メートルか歩いて、左側に梅花皮沢があるのはおかしいことにようやく気がついた。ちなみに正しいコースは沢に沿って10Mばかり下ってから沢を渡る。私の間違った箇所はコース上にわざわざ赤テープもつけられていたというのに見落としてしまった。子どもの頃からこういう間違いが多い。おかしいと思ったら引き返す習慣だけは近年になってようやく身についた。そんなこともあって、砂防ダムまでがとても長く感じられた。 石転びの出合−梅花皮山荘 標高860Mの石転びの出合で右手に門内沢が分かれる。門内沢の入口を覗いてみたが、尾根にさえぎられて奥までは見通せなかった。石転び沢雪渓の中央には高さ3メートルくらいの岩が出合の目印のように突き出ていた。昨年の今頃はまだこの岩が雪に埋もれて見えなかったとのこと。標高1230Mのほん石転び沢出合では、左手にほん石転び沢が分かれる。石転びの出合までは稜線がきれいに見えていたが、このあたりから沢の上部がガスに覆われはじめた。ガスが薄れた時に稜線上の梅花皮小屋が一息で登れそうなくらい近くに見えたが、実際にはまだまだ遠かった。上部の草付きからの急斜面の登りがたいへんなので、力はなるべく温存した方がよい。草付きの手前では右下方で落石が発生した。後続パーティが登ってくるはずの方向に落ちて行ったので、大きな声で落石を知らせた。やがて下からも「ラーク」の声が聞こえた。草付きは上下に2つ出ていた。標高1700M付近の最初の草付きで休憩し、2つめの草付きはガスの中で恰好の目標になった。急斜面は直登できず、トラバースしながら登った。「登山者情報1,882号」(6月2日)の写真を見ると、大きな亀裂が横に何本も入っている。http://www.iideasahi.jp/1882.html そんな亀裂をどうやって越えたらいいのか不安だったが、雪解けが進んで草付きが現われるとともに亀裂は解消したようだ。2つめの草付きからは傾斜が多少緩くなって登りやすくなり、まもなくガスの中から梅花皮小屋の姿が浮かび上がった。 石転び沢の急斜面の下りでは決して転んではならない。転んだら滑落を停止できないかもしれない。最大45度の傾斜があるという斜面自体は、斜め下にトラバースしながら下ることができた。しかし早朝などで雪がクラストしていたらとても下れそうになかった。仮にパーティーでロープを持参しているとしたら、こういう場所ではどうやって確保をするものなのだろうか。クラストしていなくても、足が疲れて棒のようになっていたら下るのは危険だ。また「登山者情報1,885号」(6月8日)によれば、せっかく持参したピッケルを使わずに軽アイゼンで下った人が滑落している。http://www.iideasahi.jp/1885.html この場合は自信があったのに失敗したということなのだろう。その人が落ちたというクレバスがどこにあるのかはわからなかった。 かかとを立てて下れるほど雪がやわらかくないため、雪渓の下りは傾斜が緩くなってからもあまり快適ではなかった。アイゼンをはずした方がよかったかもしれない。スキーで下った人もエッジが利かなくて疲れるとこぼしていた。 梅花皮小屋−北股岳 梅花皮小屋に管理人はいなかった。北股岳に向かう途中で出会った人も門内小屋に管理人がいないのをいぶかしんでいた。しかし、その後石転び沢を下る時、宿泊予定で登ってくる多くの人たちとともに梅花皮小屋の管理人ともすれ違った。 北股岳までの道は、悪路というほどではないが石がゴロゴロしていた。梅花皮小屋周辺とそれに近い道端はお花畑状態だった。ミヤマキンポウゲかシナノキンバイかミヤマキンバイ、ヤマガラシ……[以下調査中]。北股岳に近づくにつれて花は少なくなった。 多少風があったせいか、ブヨなどの虫は飛んでいなかった。 |
その他周辺情報 | 石転び沢ではICI石井スポーツ新潟店の登山学校実技が行われていた。講師は佐藤賢氏。受講生4〜5名に新潟店からのサポート2〜3名のようだった。 登山塾・飯豊連峰石転び沢へ(山岳ガイド 佐藤まさる) https://masarus.wordpress.com/2015/06/15/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%A1%BE%E3%83%BB%E9%A3%AF%E8%B1%8A%E9%80%A3%E5%B3%B0%E7%9F%B3%E8%BB%A2%E3%81%B3%E6%B2%A2%E3%81%B8/ 要項:あこがれの飯豊連峰 石転び沢雪渓を登る(登山学校 石井スポーツ) http://www.ici-sports.com/climbing_school/school/shinetsu_hokuriku_area/post_677.html cache: http://megalodon.jp/2015-0621-0841-27/www.ici-sports.com/climbing_school/school/shinetsu_hokuriku_area/post_677.html |
ファイル |
(更新時刻:2015/06/21 08:02)
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写真
装備
個人装備 |
時計
GPS
山と高原地図
地形図
コンパス
カメラ
ヘルメット
ストック
ピッケル
アイゼン
グローブ
レインジャケット
水2.5L(1.5Lを消費した)
熊よけ鈴
救急用品
ナイフ
防寒着
レインパンツ
スパッツ
サングラス
ヘッドランプ
予備電池
笛
ツェルト
半身用薄手銀マット
熊スプレー
携帯電話
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感想
石転びの出合で出会った人は、長年通っていなければわからないようなことをいろいろ教えてくれた。沢を高巻きする夏道よりも沢沿いの方が早いそうだ。しかし、崩壊しかかった雪渓が残っているので、安易に真似をするとたいへんなことになるかもしれない。ちなみに「登山者情報1,887号」(6月10日)には、沢沿いを通行する場合には崩壊中の雪渓に触れないようにガレ場をへつって通過すると書かれている。http://www.iideasahi.jp/1887.html
梅花皮小屋から下ろうとしている時、スキーをかついだ人が登ってきた。相当に高齢だったこの人は急斜面をあっという間に滑り下りた後、長く立ち止まったり知り合いと出会って話し込んだりしながら時間をかけて下っていた。雪渓から上がる時に再び一緒になったので、スキーの話をさらに聞かせてもらったりスキーに触らせてもらったりした。
梅花皮小屋から下りるところで出会った別の人からは、門内沢をすすめられた。雪渓の様子は石転び沢と同じで、斜度のもう少しきついところがあるとのこと。
石転びの出合の下では、雪渓ハイキングの一団とあいさつをかわした。仕事で世話になった人がその人たちと同じところに住んでいるので尋ねてみると、知っているどころかその会のメンバーだった。この日は参加していなかった。
これらの人たちはいずれも私と同じく新潟県から来ていた。小国警察署の情報によれば近年新潟県からの登山者の遭難も目立つというのだが、それだけ新潟県から来る人が多いのだろう。http://www.pref.yamagata.jp/ou/keisatsu/806002/ogunijyouhou/sangaku25-11.html
コメント
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shiremonoさん、はじめまして&こんばんは
前日に石転び~丸森をやりました。自分は雪渓下る度胸はなかったですね~、スゴイです。昨日うちの会長から、門内沢も石転びとそんなに変わらないよ~と、いう情報を得ました。今度やってみようかな?
そう言えば、GWに銀太郎?辺りでスライドした模様です。自分は「緑のツナギ」のソロ者です。またどこかでお会いできるかもしれませんね。
石転ビ、お疲れ様でした
osamu310さん
はじめまして
私はけっこう年がいってるのですが、昨年ある山岳会に入れてもらいました。入って本当によかったです。先鋭的な登山の志向や素質がなくても安全にかかわる基本を学ぶ姿勢があれば、かなりいろいろな山行に参加する機会がありそうです。石転び沢(と門内沢)は会の人の話を聞くうちに行ってみたくなり、はじめての飯豊連峰のコースに選びました。近いうちに私も門内沢にも行ってみたいです。
ゴールデンウィークに私が銀太郎山を下ったのは5月4日なので、osamu310さんとすれ違ってはいないはずです。しかし今年から私もosamu310さんやほかの方々のように飯豊連峰でいろいろなコースを歩きたいと思っているので、きっとそのうちにお会いするだろうと思います。その時を楽しみにしています。私はいつもメガネをかけています。
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