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Yamareco

記録ID: 669125
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

俺たちの情念をin常念岳

2015年06月30日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:06
距離
13.0km
登り
1,647m
下り
1,692m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:11
休憩
0:55
合計
8:06
5:14
11
三股駐車場
5:25
5:29
175
8:24
8:29
65
9:34
9:55
36
10:31
10:39
22
11:01
11:05
40
11:45
11:45
17
12:02
12:02
16
12:18
12:28
29
12:57
12:57
6
13:03
13:06
14
13:20
一ノ沢常念岳登山口駐車場
5:30 三股登山口
8:27 前常念岳
9:34 常念岳
10:31 常念小屋
11:05 最終水場
11:45 笠原沢
12:02 烏帽子沢
12:18 王滝ベンチ
12:57 山ノ神
13:03 一ノ沢登山口
13:20 常念岳登山者用駐車場
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
一ノ沢駐車場に1台デポ、もう一台で三股駐車場へ
一ノ沢の道は広く舗装も綺麗で距離も短い。三股へは狭く落石があり勾配ありブラインドカーブありサルありで距離は長いので注意。
コース状況/
危険箇所等
登山道上には雪はなし

三股〜常念岳
地図上の2207mピーク付近まで樹林帯の登りが続く。その先もしばし樹林帯を進み前常念岳が見えてくると岩場が始まる。ペンキマークを外さぬように進まないと手詰まりする。常念小屋分岐まで登りきると南に進み山頂へ。同じく岩場だがこちらの方はガレている。
常念岳〜一ノ沢
小屋分岐から小屋に向けての下りはガレ場。ペンキマークの○と×が錯綜し正規ルートが判別しにくいが小屋を目指してひたすら下りる。小屋から道標に従い進路を東に変え樹林帯の急坂を進む。最終水場からほぼ最後まで沢沿いの道。丸太橋や高巻き、渡渉などを交えるのでマークやテープを確認して進む。登山道が途中で幾度もミニ沢化しているので転倒や水没に注意を。一ノ沢登山口のトイレは工事中で簡易トイレが男性用3.共用3設置されていた。
その他周辺情報 蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆー 大人530円
起床し空が明るくなった頃。
行こう、あの頂へ。
2015年06月30日 04:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
6/30 4:24
起床し空が明るくなった頃。
行こう、あの頂へ。
落石の文字が落石してます
2015年06月30日 05:22撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
6/30 5:22
落石の文字が落石してます
登山届を出していきます、紙と鉛筆が備え付けてあります。
2015年06月30日 05:29撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 5:29
登山届を出していきます、紙と鉛筆が備え付けてあります。
何かわからんけど可愛らしい
2015年06月30日 05:33撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
6/30 5:33
何かわからんけど可愛らしい
以前来た時はここから蝶ヶ岳へ行きました。常念の方が遠い。

ガンバロー:p
2015年06月30日 05:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 5:34
以前来た時はここから蝶ヶ岳へ行きました。常念の方が遠い。

ガンバロー:p
15分ほど急登を登ると沢の増水時に蝶ヶ岳へ行く場合の迂回路があります。随分高巻きするんですね。
2015年06月30日 05:50撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 5:50
15分ほど急登を登ると沢の増水時に蝶ヶ岳へ行く場合の迂回路があります。随分高巻きするんですね。
ショウキランが一つだけ発生してました
2015年06月30日 05:53撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
6/30 5:53
ショウキランが一つだけ発生してました
ゴゼンタチバナ
2015年06月30日 06:31撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 6:31
ゴゼンタチバナ
1時間半は経ちましたがハッキリ言って面白味のない樹林帯の急登がまだ続きます。
2015年06月30日 06:43撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 6:43
1時間半は経ちましたがハッキリ言って面白味のない樹林帯の急登がまだ続きます。
ズダヤクシュ
2015年06月30日 06:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 6:51
ズダヤクシュ
小さい石に書いてありました。
2015年06月30日 07:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 7:05
小さい石に書いてありました。
道標バッキャバキャです

何事か:p
2015年06月30日 07:12撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
6/30 7:12
道標バッキャバキャです

何事か:p
なぜか広大な山の中でバイキンマンを見つけました。

キラキラしてました:p
2015年06月30日 07:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 7:27
なぜか広大な山の中でバイキンマンを見つけました。

キラキラしてました:p
ゴゼンタチバナとミツバオウレンとマイヅルソウとイワカガミが今ならお得な4点セット
2015年06月30日 07:36撮影 by  DSC-TX30, SONY
4
6/30 7:36
ゴゼンタチバナとミツバオウレンとマイヅルソウとイワカガミが今ならお得な4点セット
私の中ではツンデレキャラ、ツマトリソウ:p
2015年06月30日 07:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
6/30 7:51
私の中ではツンデレキャラ、ツマトリソウ:p
ようやく前常念が見えました。
2015年06月30日 07:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 7:52
ようやく前常念が見えました。
展望は諦めていたのに浅間山とあと四阿山?
これに雲海がプラスされ思わず感激
2015年06月30日 07:53撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
7
6/30 7:53
展望は諦めていたのに浅間山とあと四阿山?
これに雲海がプラスされ思わず感激
ここだけはしご有

これ登るだけで見える景色が変わりました:p
2015年06月30日 07:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
6/30 7:54
ここだけはしご有

これ登るだけで見える景色が変わりました:p
蝶ヶ岳への稜線の向こうに穂高あたりが見えだしてくる
2015年06月30日 07:55撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 7:55
蝶ヶ岳への稜線の向こうに穂高あたりが見えだしてくる
雲はモクモクだけど遠くまでクリアーです。ステキ:p
2015年06月30日 07:56撮影 by  DSC-TX30, SONY
7
6/30 7:56
雲はモクモクだけど遠くまでクリアーです。ステキ:p
ウラジロヨウラク?
2015年06月30日 07:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
6/30 7:58
ウラジロヨウラク?
ミヤマダイコンソウで合ってますかね?
2015年06月30日 08:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 8:07
ミヤマダイコンソウで合ってますかね?
下りだと怖そう〜:p
2015年06月30日 08:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
6/30 8:16
下りだと怖そう〜:p
ようやく石室着いた
2015年06月30日 08:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 8:32
ようやく石室着いた
中からご主人が出迎えてくれました(嘘)
2015年06月30日 08:31撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
6/30 8:31
中からご主人が出迎えてくれました(嘘)
大天井岳と燕岳の向こうに立山・剣・白馬あたりが見えてくる
2015年06月30日 08:37撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
6/30 8:37
大天井岳と燕岳の向こうに立山・剣・白馬あたりが見えてくる
常念岳が近そうでまだちょっと大変
2015年06月30日 08:45撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
6/30 8:45
常念岳が近そうでまだちょっと大変
キバナシャクナゲ
アズマシャクナゲとハクサンシャクナゲとの見分け方は葉の付け根から葉の映える角度が決定的に違う。キバナシャクナゲは二つより更に高所に咲くため樹高が低いということだ。
2015年06月30日 08:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 8:48
キバナシャクナゲ
アズマシャクナゲとハクサンシャクナゲとの見分け方は葉の付け根から葉の映える角度が決定的に違う。キバナシャクナゲは二つより更に高所に咲くため樹高が低いということだ。
昔は小屋へ直通の山道があったみたいです
2015年06月30日 08:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 8:54
昔は小屋へ直通の山道があったみたいです
イワヒバリが気持ちよさそうにさえずってます
2015年06月30日 08:57撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 8:57
イワヒバリが気持ちよさそうにさえずってます
そして発見!
砂浴び中の彼女は愛くるしい

フワフワというかボインボインでした:p
2015年06月30日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:06
そして発見!
砂浴び中の彼女は愛くるしい

フワフワというかボインボインでした:p
入浴シーンを見られた彼女は慌てて逃げ出す。
2015年06月30日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6
6/30 9:06
入浴シーンを見られた彼女は慌てて逃げ出す。
しかし逃げる先は登山道なのだよ・・・
2015年06月30日 09:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:08
しかし逃げる先は登山道なのだよ・・・
望遠で常念岳チエック
2015年06月30日 09:11撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 9:11
望遠で常念岳チエック
その望遠レンズを使ってコッソリ盗み見る
2015年06月30日 09:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:16
その望遠レンズを使ってコッソリ盗み見る
美人
2015年06月30日 09:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:16
美人
アンニュイだなこのヤロウ
2015年06月30日 09:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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アンニュイだなこのヤロウ
チングルマ
2015年06月30日 09:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:19
チングルマ
これが見えた瞬間に今日はオールOK
2015年06月30日 09:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:24
これが見えた瞬間に今日はオールOK
イワウメ
2015年06月30日 09:27撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 9:27
イワウメ
山頂までのもうひと登り
2015年06月30日 09:28撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 9:28
山頂までのもうひと登り
人が映り込むのを避けたいのだが鎮座されている方がいらっしゃるので槍はピンボケ仕方なし
2015年06月30日 09:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:35
人が映り込むのを避けたいのだが鎮座されている方がいらっしゃるので槍はピンボケ仕方なし
穂高、乗鞍、御嶽
2015年06月30日 09:47撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:47
穂高、乗鞍、御嶽
大キレットから白山がこんにちは。
上手いこと見えるもんだ!
2015年06月30日 09:47撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 9:47
大キレットから白山がこんにちは。
上手いこと見えるもんだ!
中心のオレンジが綺麗、ミヤマキンバイ
2015年06月30日 10:06撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 10:06
中心のオレンジが綺麗、ミヤマキンバイ
山荘へ下ります
2015年06月30日 10:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 10:08
山荘へ下ります
小槍が見えないのでとんがりコーンみたいです
2015年06月30日 10:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 10:10
小槍が見えないのでとんがりコーンみたいです
常念小屋をのぞき見
2015年06月30日 10:37撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 10:37
常念小屋をのぞき見
美味しいブドウと桃とパイナップルを足して3で割らないような味のするマンゴスチン、しかもバナナやみかんのように食べやすい:p
2015年06月30日 10:40撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 10:40
美味しいブドウと桃とパイナップルを足して3で割らないような味のするマンゴスチン、しかもバナナやみかんのように食べやすい:p
結局主役が槍である
2015年06月30日 10:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 10:48
結局主役が槍である
オオバキスミレ?
2015年06月30日 10:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
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オオバキスミレ?
ツバクロのベンチより間隔が短い
2015年06月30日 11:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:04
ツバクロのベンチより間隔が短い
雪渓はとけちゃってぎりぎり踏まない
2015年06月30日 11:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
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雪渓はとけちゃってぎりぎり踏まない
2015年06月30日 11:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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サンカヨウ
2015年06月30日 11:09撮影 by  DSC-TX30, SONY
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サンカヨウ
タカネニガナ?
2015年06月30日 11:13撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 11:13
タカネニガナ?
ニリンソウ??
2015年06月30日 11:13撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:13
ニリンソウ??
ヨツバシオガマ
2015年06月30日 11:13撮影 by  DSC-TX30, SONY
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ヨツバシオガマ
パチパチしたカラマツソウ
2015年06月30日 11:15撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:15
パチパチしたカラマツソウ
なんか幻想的
2015年06月30日 11:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 11:16
なんか幻想的
なんじゃろ
2015年06月30日 11:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:16
なんじゃろ
途中とってもガスる
2015年06月30日 11:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:17
途中とってもガスる
これはキバナコマノツメ?
2015年06月30日 11:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:19
これはキバナコマノツメ?
まさかニッコウキスゲがあるとは思ってもいなかったので嬉しい
2015年06月30日 11:22撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
6/30 11:22
まさかニッコウキスゲがあるとは思ってもいなかったので嬉しい
コバイケイソウも咲いていました。
2015年06月30日 11:27撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 11:27
コバイケイソウも咲いていました。
オオバミゾホウズキ?
2015年06月30日 11:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
6/30 11:36
オオバミゾホウズキ?
面白い形の花。でもわかんない
2015年06月30日 11:40撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 11:40
面白い形の花。でもわかんない
何度か丸太を渡り
2015年06月30日 11:43撮影 by  DSC-TX30, SONY
6/30 11:43
何度か丸太を渡り
まだまだ
2015年06月30日 11:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 11:49
まだまだ
コマドリさん!
2015年06月30日 11:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
4
6/30 11:51
コマドリさん!
烏帽子どころか顔バッチリ隠してます
2015年06月30日 12:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 12:07
烏帽子どころか顔バッチリ隠してます
滝があるわけではなかった
2015年06月30日 12:22撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 12:22
滝があるわけではなかった
ミネウスユキソウ
2015年06月30日 12:44撮影 by  DSC-TX30, SONY
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6/30 12:44
ミネウスユキソウ
古池
2015年06月30日 12:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 12:54
古池
山の神 巨木がいい感じ
2015年06月30日 13:01撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
6/30 13:01
山の神 巨木がいい感じ
曇天でも好展望に恵まれたいい山行でした
2015年06月30日 13:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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6/30 13:08
曇天でも好展望に恵まれたいい山行でした

装備

個人装備
ザック レインウェア ヘッドランプ 懐中電灯 ファーストエイドキット シップ 解熱鎮痛剤 下痢止め 小はさみ コンパス 熊よけ鈴 予備靴紐 スマホ予備バッテリー 山と高原地図 手拭い 手袋 帽子 登山靴 カメラ 時計 食料 飲料 予備食 地形図

感想

ようやく行くことができた、この一言に尽きる山だった。

そうは言っても一言で感想を終わらせる気もない私の稚拙な記録を記そうと思う。

常念岳は連休を取った6月に燕岳とダブルヘッダーで登る予定だった。1か月以上前から予定していてそして言わずもがなの不安定な梅雨空に結局登れずに終わってしまった。

その後も休みは全て常念岳の登山計画にするという執念とどうしても登りたいという少年のような気持ちを足して2で割ってもまだあまりある情念を込めて晴れる日を待った。

ようやく「終日曇り」という予報で休みが合うと計画通り三股スタートで一ノ沢下山という車2台使いのメリットを最大限に活かしたコース取り。
一ノ沢ピストンでは物足りなさそうだし、蝶ヶ岳とのトライアングル周回を2人でする自信はない。そもそも昨今のヤマレコは山行距離のインフレが酷く自分らがどれほど歩けるのか指標とするレコも少ない。ましてや無理な計画、無茶な山行、無謀なコース選びと参考にならないものも多くなりそれならばと、あまりレコでは見かけない三股〜一ノ沢縦走というオリジナルコースを選んだといっても過言ではない。

そんな我々が登りに使った三股の駐車場は10台に満たない駐車台数で空いていた。実際山頂までハイカーと会うこともなく(スタート時に4,5人のグループがいたが蝶ヶ岳に向かったようで会うことは無かった)ストレスなく気ままなハイキングを楽しむことが出来た。

実際前常念が目の前に現れるまでの樹林帯では曇りだし展望なくても登れるだけで幸せだと二人で慰め合いながら登っていた、そのテンションが表すように比較的我々も静かな山行だった。

しかし森林限界になり視界が開けると雲海が広がる中、島が浮かぶように名峰があちこちに見て取れた。登るほどに遠くの山も視認でき、少し目頭を熱くするほどの感激ぶりな私。情念を抱き常念岳に登ってきたものだからやや大げさだが全て思った通りの景色だ。日が差さないから暑くなく、それでいて富士山から各アルプス、八ヶ岳、浅間、御嶽、乗鞍、立山、剣、白馬etc・・・

そう、そして日が差さない曇天というのはあの生き物が顔を出しやすい日。岩場とハイマツのうねった登りをゼイゼイと登っていたら曲がった先で出会いがしらに雌のライチョウと出くわした。トロトロと逃げるのだが逃げる先が登山道なので沢山写真を撮らせてもらい深々と礼をして引き続き山頂を目指す。

そして常念小屋分岐が近づくといよいよ槍ヶ岳がお出ましになる。ガスが微塵もかからずはっきりと見える嘘くさいまでのとんがりピークに笑いが止まらず山頂までの最期のガレ場も思いのほかすんなり到着できた。

山頂では先客2名、槍ヶ岳をバックに山頂標記を撮りたいのはここを登った人なら誰しも思うはず。でもそのうち御一人がお疲れなのかはたまたちょっと気が回らないお方なのかおどきになって下さらず、ご機嫌を損ねられても御面倒様なので黙って構図の悪い写真だけ撮ってきた。

ひととき山頂で休みおどきになって下さらないお方が天気があと2時間で必ず悪くなると声高におっしゃるのでもう面倒なので下山することに。

常念小屋でpeachおすすめの持参したマンゴスチンを食べたあとずんずんガスが登ってきたので本格的に下山開始。

沢沿いに進むその道はずっと沢の音を聞きながらの下山なので耳に砂嵐のノイズが残っているかのような状態。それでも山野草が意外と多く見られ花の名をpeachに聞いたり教えたり聞いたり聞いたり聞いたり教えたりして歩いた。

下山後三股に移動し車を回収して埼玉県民ながら今月3度目の蝶ヶ岳温泉ほりでーゆーへ入浴。情念と雑念もきれいさっぱり洗い流し?常念岳を後にした。

安曇野から見えていたでっかい山。行ってみたいなと思いいざ計画を立ててから振られ続け、気持ち的には妥協と言ってもいい曇天での決行となりました。

翌朝、赤焼けの雲が美しい晴れ間が広がる。夜中3時から6時だけは晴れマークだったもんね…と少々卑屈に、幸せを受ける皿を小さめに用意して歩き出す。
そうすると、延々と続く単調な樹林帯の登りでも、穏やかな空気のなか足元の花を見つけながら山頂を目指せることを幸せとして感じる事ができた。
しかし、岩場に差し掛かるはしごを登ると…
広がる景色が幸せの皿から一瞬で溢れ出す。あちゃー。
もう久しぶりにはしゃぐ相方。赤塚漫画みたい足がバタバタしていたので落ち着け、と注意をしてみる私は嬉しいのとバテで足がふにゃふにゃだった。

おやつをかじろうとしたところで、前回お目にかかれなかったライチョウのメスがおしりを振りながら登場。魅力的なおみ足に興奮しながらしっかり精神エネルギーも補給させてもらいます。もう幸せの皿は量に耐えきれず粉々です。

回復したとはいえ重い足で一歩ずつ体を持ち上げる。
そんなことを続けていたら北アルプスのアイドル、槍ヶ岳様が眼前に仁王立ち。
ここまで見えてしまったらもう何もいう事はない。
と思ったらたどり着いた山頂で白山まで見えちゃって笑ってしまった。大キレットがまるで白山を見るための窓のよう。

そんな世界を楽しんだら、今日気分をあげるために…と唯一持ってきた最近ハマっているマンゴスチン。それを食べるために常念小屋までさっさと下り、ぱかっと割って舌鼓。
このデザートで満足したら下山を開始。
長〜く感じる沢沿いの道に辟易しつつも、沢沿いならではの草花を楽しみ、渓流に集まる鳥の声を聴き、嬉しかったのはとんと会えなかったコマドリを見られたこと。
目の前で幾度かさえずりをサービスしてもらっちゃいました。

まぁ、その先も長かったのだけれど無事に登山口に帰着。
妥協ではじめたものの、予想以上にうれしくありがたい日となりました。

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コメント

念!
bo-tyu-zaiさん peachさん おはようございます。

正に常念!への執念!と情念!遠くまで視界クリアですね。白山まで見えるとは驚きです。期待控え目だったから余計嬉しいですよね。peachさんの幸せの皿の例えにウンウン分かる分かる、と分かったふりをしてしまいました(笑)。
コースを見て?と思っていたのですが車2台、なるほどいいアイデア。楽しい縦走、お疲れ様でした。

7月7日のbo-さんの甲斐駒にこっそり参加するつもりだったのに抜けられない会議が入ってしまい断念!驚かそうと思っていたのに残念!
念!てんこ盛り。あっ雑念、入れ忘れた。
2015/7/1 7:20
Re: 念!
yuzupapaさん、こんにちは。

快晴の、とかレコタイトルでよくみますが今回は晴れてない分暑さは和らいでいたので快適な常念岳山行を楽しんでこれました。

掲載してませんが中央アルプスや八ヶ岳や妙高山方面も見えました。
花も豊富、雷鳥とも対面、ひねくれた自分にはもったいない楽しみに溢れた一日でした。

甲斐駒ヶ岳、参加する人が居ないのは薄々解っていましたがまあまあしょげてます。
当日の晴天というか登山日和になることを祈ってやまないのですが、一度その辛さを味わっているのでだいぶビビっています
2015/7/1 13:34
Re: 念!
yuzupapaさんこんばんは

私の場合は執念で、というよりも変わらない予報に観念して…というスタートでした。
実は延期になるたびにぶつぶつ言いだすbo-さんからは怨念めいたものを感じていたので、無事すんでホッとしています。

驚きの景色が連続して、もわもわと沸いていた幸せ感をどう言おうか、と考え思いついたのがよくわからんお皿の例えとなりましたが、汲んでいただいてありがとうございます
2015/7/1 22:44
まさに情念の勝利ですね
bo-tyu-zaiさん、peachfaceさんおはようございます。

梅雨真っただ中の絶景、うっとりしながら拝見しました。
>展望なくても登れるだけで幸せだと二人で慰め合いながら登っていた
やはりお二人の心掛けが天に通じたのかもしれませんね。

色とりどりの花と澄まし顔のライチョウ!
槍、穂高の眺めも素晴らしいです。
常念岳、私も行ってみたくなりました。

写真の花
No4はタガソデソウ【誰袖草】絶滅危惧種だそうです。
No67はオオヒョウタンボク 有毒です。
2015/7/1 9:08
Re: まさに情念の勝利ですね
miyumiyuu さん、こんばんは。

最初に花の名前を教えていただき有難うございます。花先生と呼ばせて下さい、そして今後も教えてくださいませ

雷鳥は最近行くアルプス山行ではお目にかかることも多く、これもひとえに快晴ではなく曇ってたりガスってたりする日に山に入る賜物と思っております。

登れるだけで御の字だと思わないと梅雨時や台風シーズンなど山に行くことが出来ませんからね、あくまでも謙虚に謙虚に、と言い聞かせつつ悪天候時には悪態をつく私なのでした

常念岳、機会があったら是非行ってみてください。とても素敵な山でしたよ。
2015/7/1 20:29
Re: まさに情念の勝利ですね
miyumiyuuさんこんばんは

わ〜お花のご教授ありがとうございます
もう白くて小さい花、と調べてもひたすら似たように見えるのがたくさん出てくるし…オオヒョウタンボクとやらは初めて見る形の花で、なんと調べていいかもわからないものだったのであきらめてしまいました 教えて頂けてうれしいです

景色はもちろんでしたが、お花も鳥も素敵な山でした。ぜひ、常念岳歩いてみてください、そしてそのレコでお花の勉強させて頂こうと思います
2015/7/1 22:52
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常念岳(一ノ沢ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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体力レベル
3/5
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蝶ケ岳〜蝶槍往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
燕岳ー常念岳 縦走
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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