俺たちの情念をin常念岳
- GPS
- 08:06
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 1,692m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:06
8:27 前常念岳
9:34 常念岳
10:31 常念小屋
11:05 最終水場
11:45 笠原沢
12:02 烏帽子沢
12:18 王滝ベンチ
12:57 山ノ神
13:03 一ノ沢登山口
13:20 常念岳登山者用駐車場
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一ノ沢の道は広く舗装も綺麗で距離も短い。三股へは狭く落石があり勾配ありブラインドカーブありサルありで距離は長いので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道上には雪はなし 三股〜常念岳 地図上の2207mピーク付近まで樹林帯の登りが続く。その先もしばし樹林帯を進み前常念岳が見えてくると岩場が始まる。ペンキマークを外さぬように進まないと手詰まりする。常念小屋分岐まで登りきると南に進み山頂へ。同じく岩場だがこちらの方はガレている。 常念岳〜一ノ沢 小屋分岐から小屋に向けての下りはガレ場。ペンキマークの○と×が錯綜し正規ルートが判別しにくいが小屋を目指してひたすら下りる。小屋から道標に従い進路を東に変え樹林帯の急坂を進む。最終水場からほぼ最後まで沢沿いの道。丸太橋や高巻き、渡渉などを交えるのでマークやテープを確認して進む。登山道が途中で幾度もミニ沢化しているので転倒や水没に注意を。一ノ沢登山口のトイレは工事中で簡易トイレが男性用3.共用3設置されていた。 |
その他周辺情報 | 蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆー 大人530円 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
ヘッドランプ
懐中電灯
ファーストエイドキット
シップ
解熱鎮痛剤
下痢止め
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
予備靴紐
スマホ予備バッテリー
山と高原地図
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
予備食
地形図
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感想
ようやく行くことができた、この一言に尽きる山だった。
そうは言っても一言で感想を終わらせる気もない私の稚拙な記録を記そうと思う。
常念岳は連休を取った6月に燕岳とダブルヘッダーで登る予定だった。1か月以上前から予定していてそして言わずもがなの不安定な梅雨空に結局登れずに終わってしまった。
その後も休みは全て常念岳の登山計画にするという執念とどうしても登りたいという少年のような気持ちを足して2で割ってもまだあまりある情念を込めて晴れる日を待った。
ようやく「終日曇り」という予報で休みが合うと計画通り三股スタートで一ノ沢下山という車2台使いのメリットを最大限に活かしたコース取り。
一ノ沢ピストンでは物足りなさそうだし、蝶ヶ岳とのトライアングル周回を2人でする自信はない。そもそも昨今のヤマレコは山行距離のインフレが酷く自分らがどれほど歩けるのか指標とするレコも少ない。ましてや無理な計画、無茶な山行、無謀なコース選びと参考にならないものも多くなりそれならばと、あまりレコでは見かけない三股〜一ノ沢縦走というオリジナルコースを選んだといっても過言ではない。
そんな我々が登りに使った三股の駐車場は10台に満たない駐車台数で空いていた。実際山頂までハイカーと会うこともなく(スタート時に4,5人のグループがいたが蝶ヶ岳に向かったようで会うことは無かった)ストレスなく気ままなハイキングを楽しむことが出来た。
実際前常念が目の前に現れるまでの樹林帯では曇りだし展望なくても登れるだけで幸せだと二人で慰め合いながら登っていた、そのテンションが表すように比較的我々も静かな山行だった。
しかし森林限界になり視界が開けると雲海が広がる中、島が浮かぶように名峰があちこちに見て取れた。登るほどに遠くの山も視認でき、少し目頭を熱くするほどの感激ぶりな私。情念を抱き常念岳に登ってきたものだからやや大げさだが全て思った通りの景色だ。日が差さないから暑くなく、それでいて富士山から各アルプス、八ヶ岳、浅間、御嶽、乗鞍、立山、剣、白馬etc・・・
そう、そして日が差さない曇天というのはあの生き物が顔を出しやすい日。岩場とハイマツのうねった登りをゼイゼイと登っていたら曲がった先で出会いがしらに雌のライチョウと出くわした。トロトロと逃げるのだが逃げる先が登山道なので沢山写真を撮らせてもらい深々と礼をして引き続き山頂を目指す。
そして常念小屋分岐が近づくといよいよ槍ヶ岳がお出ましになる。ガスが微塵もかからずはっきりと見える嘘くさいまでのとんがりピークに笑いが止まらず山頂までの最期のガレ場も思いのほかすんなり到着できた。
山頂では先客2名、槍ヶ岳をバックに山頂標記を撮りたいのはここを登った人なら誰しも思うはず。でもそのうち御一人がお疲れなのかはたまたちょっと気が回らないお方なのかおどきになって下さらず、ご機嫌を損ねられても御面倒様なので黙って構図の悪い写真だけ撮ってきた。
ひととき山頂で休みおどきになって下さらないお方が天気があと2時間で必ず悪くなると声高におっしゃるのでもう面倒なので下山することに。
常念小屋でpeachおすすめの持参したマンゴスチンを食べたあとずんずんガスが登ってきたので本格的に下山開始。
沢沿いに進むその道はずっと沢の音を聞きながらの下山なので耳に砂嵐のノイズが残っているかのような状態。それでも山野草が意外と多く見られ花の名をpeachに聞いたり教えたり聞いたり聞いたり聞いたり教えたりして歩いた。
下山後三股に移動し車を回収して埼玉県民ながら今月3度目の蝶ヶ岳温泉ほりでーゆーへ入浴。情念と雑念もきれいさっぱり洗い流し?常念岳を後にした。
安曇野から見えていたでっかい山。行ってみたいなと思いいざ計画を立ててから振られ続け、気持ち的には妥協と言ってもいい曇天での決行となりました。
翌朝、赤焼けの雲が美しい晴れ間が広がる。夜中3時から6時だけは晴れマークだったもんね…と少々卑屈に、幸せを受ける皿を小さめに用意して歩き出す。
そうすると、延々と続く単調な樹林帯の登りでも、穏やかな空気のなか足元の花を見つけながら山頂を目指せることを幸せとして感じる事ができた。
しかし、岩場に差し掛かるはしごを登ると…
広がる景色が幸せの皿から一瞬で溢れ出す。あちゃー。
もう久しぶりにはしゃぐ相方。赤塚漫画みたい足がバタバタしていたので落ち着け、と注意をしてみる私は嬉しいのとバテで足がふにゃふにゃだった。
おやつをかじろうとしたところで、前回お目にかかれなかったライチョウのメスがおしりを振りながら登場。魅力的なおみ足に興奮しながらしっかり精神エネルギーも補給させてもらいます。もう幸せの皿は量に耐えきれず粉々です。
回復したとはいえ重い足で一歩ずつ体を持ち上げる。
そんなことを続けていたら北アルプスのアイドル、槍ヶ岳様が眼前に仁王立ち。
ここまで見えてしまったらもう何もいう事はない。
と思ったらたどり着いた山頂で白山まで見えちゃって笑ってしまった。大キレットがまるで白山を見るための窓のよう。
そんな世界を楽しんだら、今日気分をあげるために…と唯一持ってきた最近ハマっているマンゴスチン。それを食べるために常念小屋までさっさと下り、ぱかっと割って舌鼓。
このデザートで満足したら下山を開始。
長〜く感じる沢沿いの道に辟易しつつも、沢沿いならではの草花を楽しみ、渓流に集まる鳥の声を聴き、嬉しかったのはとんと会えなかったコマドリを見られたこと。
目の前で幾度かさえずりをサービスしてもらっちゃいました。
まぁ、その先も長かったのだけれど無事に登山口に帰着。
妥協ではじめたものの、予想以上にうれしくありがたい日となりました。
bo-tyu-zaiさん peachさん おはようございます。
正に常念!への執念!と情念!遠くまで視界クリアですね。白山まで見えるとは驚きです。期待控え目だったから余計嬉しいですよね。peachさんの幸せの皿の例えにウンウン分かる分かる、と分かったふりをしてしまいました(笑)。
コースを見て?と思っていたのですが車2台、なるほどいいアイデア。楽しい縦走、お疲れ様でした。
7月7日のbo-さんの甲斐駒にこっそり参加するつもりだったのに抜けられない会議が入ってしまい断念!驚かそうと思っていたのに残念!
念!てんこ盛り。あっ雑念、入れ忘れた。
yuzupapaさん、こんにちは。
快晴の、とかレコタイトルでよくみますが今回は晴れてない分暑さは和らいでいたので快適な常念岳山行を楽しんでこれました。
掲載してませんが中央アルプスや八ヶ岳や妙高山方面も見えました。
花も豊富、雷鳥とも対面、ひねくれた自分にはもったいない楽しみに溢れた一日でした。
甲斐駒ヶ岳、参加する人が居ないのは薄々解っていましたがまあまあしょげてます。
当日の晴天というか登山日和になることを祈ってやまないのですが、一度その辛さを味わっているのでだいぶビビっています
yuzupapaさんこんばんは
私の場合は執念で、というよりも変わらない予報に観念して…というスタートでした。
実は延期になるたびにぶつぶつ言いだすbo-さんからは怨念めいたものを感じていたので、無事すんでホッとしています。
驚きの景色が連続して、もわもわと沸いていた幸せ感をどう言おうか、と考え思いついたのがよくわからんお皿の例えとなりましたが、汲んでいただいてありがとうございます
bo-tyu-zaiさん、peachfaceさんおはようございます。
梅雨真っただ中の絶景、うっとりしながら拝見しました。
>展望なくても登れるだけで幸せだと二人で慰め合いながら登っていた
やはりお二人の心掛けが天に通じたのかもしれませんね。
色とりどりの花と澄まし顔のライチョウ!
槍、穂高の眺めも素晴らしいです。
常念岳、私も行ってみたくなりました。
写真の花
No4はタガソデソウ【誰袖草】絶滅危惧種だそうです。
No67はオオヒョウタンボク 有毒です。
miyumiyuu さん、こんばんは。
最初に花の名前を教えていただき有難うございます。花先生と呼ばせて下さい、そして今後も教えてくださいませ
雷鳥は最近行くアルプス山行ではお目にかかることも多く、これもひとえに快晴ではなく曇ってたりガスってたりする日に山に入る賜物と思っております。
登れるだけで御の字だと思わないと梅雨時や台風シーズンなど山に行くことが出来ませんからね、あくまでも謙虚に謙虚に、と言い聞かせつつ悪天候時には悪態をつく私なのでした
常念岳、機会があったら是非行ってみてください。とても素敵な山でしたよ。
miyumiyuuさんこんばんは
わ〜お花のご教授ありがとうございます
もう白くて小さい花、と調べてもひたすら似たように見えるのがたくさん出てくるし…オオヒョウタンボクとやらは初めて見る形の花で、なんと調べていいかもわからないものだったのであきらめてしまいました 教えて頂けてうれしいです
景色はもちろんでしたが、お花も鳥も素敵な山でした。ぜひ、常念岳歩いてみてください、そしてそのレコでお花の勉強させて頂こうと思います
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