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Yamareco

記録ID: 6769130
全員に公開
ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

谷地平小屋 オウレンが導く雪どけの森

2024年05月06日(月) [日帰り]
 - 拍手
blueblu その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:21
距離
11.3km
登り
530m
下り
527m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:47
休憩
0:34
合計
6:21
9:56
63
10:59
10:59
4
11:03
11:03
17
11:20
11:21
9
11:30
11:30
5
11:35
11:36
81
12:57
13:22
114
15:16
15:16
7
15:23
15:28
46
16:17
ゴール地点
天候 曇り,たまに日差し。風ややあり,浄土平~鎌沼は肌寒い感じでした。一切経に行かれた方はダウンを着て歩かれてる方もおられました。姥様から小屋までの森の中は暑くも寒くもなく快適でした。
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・吾妻スカイライン(4/23,10h開通)の夜間通行止め(17時~8時)はこの日(5/7朝まで)が最後でした。
・浄土平駐車料金500円。
コース状況/
危険箇所等
・酸ヶ平の入口と,姥様~小屋間は雪上歩行でした。適度にしまってつぼ足で大丈夫でした。踏み抜きはたまにあった程度。雪も木道もないところは基本,泥濘(あるいは水たまり)です。
・姥様~小屋間は樹々で見通しがわるく,残雪時はコース取りがしにくい条件ですが,赤テープがかなり懇切についており,それをたどれば夏道通りに歩けます。基本,赤テープを見失ったら夏道をはずれていると思っていい感じです(赤テープが少ない区間も少しあります)。整備ありがとうございます。
・小屋の近くで徒渉が数か所あります(写真)。小屋の先の徒渉は飛び石では渡れませんでした。
・鎌沼を離れて以降,どなたにもお会いしませんでした。
その他周辺情報 ・高湯温泉共同浴場「あったか湯」 加水も加温もしない源泉かけ流し。露天風呂のみ。洗い場の蛇口3口。せっけん・シャンプー備品なし。シャワーなし。250円。木曜定休。9:00~21:00(最終入館20:30)。
浄土平からちょっと登ると緩い雪渓になり,酸ヶ平まで雪の上を歩きました。
2024年05月06日 10:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 10:45
浄土平からちょっと登ると緩い雪渓になり,酸ヶ平まで雪の上を歩きました。
避難小屋あたりから雪の消えた酸ヶ平。
2024年05月06日 11:01撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:01
避難小屋あたりから雪の消えた酸ヶ平。
鎌沼を過ぎて,
2024年05月06日 11:10撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:10
鎌沼を過ぎて,
谷地平への分岐を右に。わくわく。
2024年05月06日 11:21撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:21
谷地平への分岐を右に。わくわく。
振り返る鎌沼。
2024年05月06日 11:26撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:26
振り返る鎌沼。
終始東吾妻山に見守られつつ,姥ヶ原分岐の十字路にとうちゃく。ここを右折して,
2024年05月06日 11:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:30
終始東吾妻山に見守られつつ,姥ヶ原分岐の十字路にとうちゃく。ここを右折して,
谷地平に降りて行きまーす。わくわく。継森の左脇にちょうど最高峰西吾妻山が見えるナイスアングル。
2024年05月06日 11:31撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:31
谷地平に降りて行きまーす。わくわく。継森の左脇にちょうど最高峰西吾妻山が見えるナイスアングル。
姥様の先のくだり道は,小屋までほぼずっと締まった雪の上を歩けました。
2024年05月06日 11:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:46
姥様の先のくだり道は,小屋までほぼずっと締まった雪の上を歩けました。
木々が交錯した森を,歩いていきます。
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木々が交錯した森を,歩いていきます。
夏道の道形はときどき雪融けの小川としてあらわれます。たまたま日が射すと水がきらきら。
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夏道の道形はときどき雪融けの小川としてあらわれます。たまたま日が射すと水がきらきら。
あちこちのコメツガの根本には,
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あちこちのコメツガの根本には,
土が見えて草がすこし萌えて日にあたって春めいています。
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土が見えて草がすこし萌えて日にあたって春めいています。
その少しの地面にバイカオウレンが,森をくだって進む径ぞいに,
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その少しの地面にバイカオウレンが,森をくだって進む径ぞいに,
あちらこちらと,ずーっとずーっとぽつぽつ咲いていて,
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あちらこちらと,ずーっとずーっとぽつぽつ咲いていて,
小屋に導いてくれるヘンゼルとグレーテルのパンくずのように思えました。
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小屋に導いてくれるヘンゼルとグレーテルのパンくずのように思えました。
バイカオウレンは,この吾妻山が北限だそうです。北限のオウレンに迎えられ導かれました。
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バイカオウレンは,この吾妻山が北限だそうです。北限のオウレンに迎えられ導かれました。
特徴的な五枚葉が,「五つ松皮菱」の紋のように見え,なにか幸運のしるしのような気もします。
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特徴的な五枚葉が,「五つ松皮菱」の紋のように見え,なにか幸運のしるしのような気もします。
雪の上をさくさく下っていく道は,
2024年05月06日 11:52撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:52
雪の上をさくさく下っていく道は,
いろんな針葉樹が
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いろんな針葉樹が
寄りあいからみ合う森で,
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寄りあいからみ合う森で,
樹々の多彩さや密度の濃さが感銘深かったです。(山歩き的には単調ですが…) くだりの後半はずーっと沢音を左手に聞きながらの径で,
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樹々の多彩さや密度の濃さが感銘深かったです。(山歩き的には単調ですが…) くだりの後半はずーっと沢音を左手に聞きながらの径で,
平原に出る前に二度,枝沢を徒渉で越します。これが一回目,
2024年05月06日 12:25撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 12:25
平原に出る前に二度,枝沢を徒渉で越します。これが一回目,
こちら二回目。二回を渡った地点で赤テープの発見に失敗し,プチヤブ突破になりました(^^;。※帰りによく探すと,見つけづらい角度に赤テープはありました。
2024年05月06日 12:27撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 12:27
こちら二回目。二回を渡った地点で赤テープの発見に失敗し,プチヤブ突破になりました(^^;。※帰りによく探すと,見つけづらい角度に赤テープはありました。
そして小屋が見えると,三回目の徒渉で本流を渡ります。
2024年05月06日 12:53撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 12:53
そして小屋が見えると,三回目の徒渉で本流を渡ります。
谷地平避難小屋はものすごくきれいでした。
2024年05月06日 12:56撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 12:56
谷地平避難小屋はものすごくきれいでした。
小屋のちょっと先にあるもう一度の本流の徒渉点まで行って,時間切れで引き返します。※この徒渉は深いところがあって飛び石だけでは行けなさそうでした。
2024年05月06日 13:04撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 13:04
小屋のちょっと先にあるもう一度の本流の徒渉点まで行って,時間切れで引き返します。※この徒渉は深いところがあって飛び石だけでは行けなさそうでした。
小屋のまわりはフキの花盛り。あとは来た道を戻りましょう。
2024年05月06日 13:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 13:08
小屋のまわりはフキの花盛り。あとは来た道を戻りましょう。
姥様の手前にかじられた道標。
2024年05月06日 15:11撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 15:11
姥様の手前にかじられた道標。
帰りにもう一度,山姥様にごあいさつします。
2024年05月06日 15:14撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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5/6 15:14
帰りにもう一度,山姥様にごあいさつします。
姥ヶ原ではがらっと植生が変わり,ゴヨウマツが風にかしぐ姿を見ながら進みます。
2024年05月06日 15:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 15:22
姥ヶ原ではがらっと植生が変わり,ゴヨウマツが風にかしぐ姿を見ながら進みます。
分岐の十字路でまだ見えてた西吾妻山にお別れ。
2024年05月06日 15:28撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 15:28
分岐の十字路でまだ見えてた西吾妻山にお別れ。
安達太良連山がよく見えるスポットを過ぎると,
2024年05月06日 15:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 15:44
安達太良連山がよく見えるスポットを過ぎると,
まもなくダケカンバの向こうに浄土平です。今日はゲートが17時に閉まる規制の最終日で,道路管理のクルマがすでに待機しておられました。
2024年05月06日 15:58撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 15:58
まもなくダケカンバの向こうに浄土平です。今日はゲートが17時に閉まる規制の最終日で,道路管理のクルマがすでに待機しておられました。
帰り道,高湯のすこし先でサルの群れに遭遇。冬を越せてよかったな。と心の中でサル語で言ってみる。
2024年05月06日 17:32撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 17:32
帰り道,高湯のすこし先でサルの群れに遭遇。冬を越せてよかったな。と心の中でサル語で言ってみる。
今日はオウレン以外はほんの少しの花々でした。浄土平近くで,わさわさまだ冬の姿のガンコウランの間にミヤマヤナギ(ミネヤナギ)の花。
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今日はオウレン以外はほんの少しの花々でした。浄土平近くで,わさわさまだ冬の姿のガンコウランの間にミヤマヤナギ(ミネヤナギ)の花。
小屋の手前の小さい湿地でミズバショウ。
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小屋の手前の小さい湿地でミズバショウ。
森の中ではオウレンを追ってこれから咲くショウジョウバカマがちらほら。
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森の中ではオウレンを追ってこれから咲くショウジョウバカマがちらほら。
針葉樹になじみがなく,今日の樹々の種類もほとんどわかりませんでした。なかで「多いな」と感じたのはシラビソ(シラベ)です。
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針葉樹になじみがなく,今日の樹々の種類もほとんどわかりませんでした。なかで「多いな」と感じたのはシラビソ(シラベ)です。
モミ属の特徴で,葉の付け根に葉枕がありません。シラビソもバイカオウレン同様に,吾妻山(一説には蔵王山)が分布の北限です。
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モミ属の特徴で,葉の付け根に葉枕がありません。シラビソもバイカオウレン同様に,吾妻山(一説には蔵王山)が分布の北限です。
シラビソはその名の通り白っぽい樹皮をしています。ツガ属のようなうろこ状の割れ目はありません。
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シラビソはその名の通り白っぽい樹皮をしています。ツガ属のようなうろこ状の割れ目はありません。
そしてこちら葉枕のあるコメツガ。
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そしてこちら葉枕のあるコメツガ。
コメツガの落ち葉とよく開いた落果。球果は小さくてころんとしてます。
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コメツガの落ち葉とよく開いた落果。球果は小さくてころんとしてます。
今日は残雪の上に樹々がふりまいた葉や実がおおいに目を楽しませてくれました。こちらはコメツガの葉と開いていないかわいい実,落ち葉にはシラビソの葉もまじっています。ばらばらに散った葉が仏事の散華のようだなぁと。森のアソートパッケージ。
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今日は残雪の上に樹々がふりまいた葉や実がおおいに目を楽しませてくれました。こちらはコメツガの葉と開いていないかわいい実,落ち葉にはシラビソの葉もまじっています。ばらばらに散った葉が仏事の散華のようだなぁと。森のアソートパッケージ。
そして奥羽山脈の高山を代表する樹,オオシラビソ(アオモリトドマツ)。
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そして奥羽山脈の高山を代表する樹,オオシラビソ(アオモリトドマツ)。
オオシラビソの姿は黒っぽく重厚で,王様のようです。
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オオシラビソの姿は黒っぽく重厚で,王様のようです。
今日楽しんだのは,遠くの黒っぽい森がたまに樹々からのぞく,とっても吾妻山らしい雰囲気。
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今日楽しんだのは,遠くの黒っぽい森がたまに樹々からのぞく,とっても吾妻山らしい雰囲気。
2024年05月06日 11:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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5/6 11:46

感想

今日はほんの数時間でしたが,吾妻のもっとも吾妻らしい,濃ゆい雰囲気の針葉樹林をタンノウしました。

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