高水三山
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- GPS
- 06:48
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 805m
- 下り
- 819m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山:JR青梅線軍畑駅 |
写真
感想
8日に降った記録的な豪雪は立川市内でもまだ残り凍りついていた。立川駅で今日の青梅線は奥多摩まで走ると確認でき、予定通り高水三山に行くことにした。今日も天気は快晴だが積雪の多さから予定の全行程はとても無理なので高水三山だけの縦走に短縮した。昨日一緒だったK島さんの他、K島友人H路さん、横浜のY田さんがJoinし、4人での山行となる予定だったが御嶽駅に到着するとK島さんとH路さんは、いきなり「山には行かない」と電車から降りず、変な別れ方でパーティーはY田さんとの二人になってしまった。
御嶽駅に降り立つと階段はツルツルで滑りそうになり、こんなところで遭難していられないと慎重に下りて登山を開始した。青梅線の踏切を渡った処にある慈恩寺の前でワカンを履き、お寺の左手から“関東ふれあいの道”登山道に入った。誰も歩いた形跡はなく今日も新雪を踏める。このところ山から遠ざかっていたY田さんも奥多摩に初めて見る量の雪に驚きながらも爽快に登りだした。
送電鉄塔を越え尾根に乗り上がると南西尾根の登山道と合流した。再び送電線を潜り沢井からの道と交差する峠を越えた。しっかりと雪があり50冂はありそうだ。三度送電線を潜ると傾斜が増してきた。前面に凄い斜面が近づいてくると左に巻道があり折り返すように登った。折返し点では展望が開け惣岳山南西尾根越に城山(760m)、六ッ石山(1,479m)が望めた。急斜面を迂回し尾根に戻ると「しめつりの御神木」の札が掲げられた大木があり、登山道には注連縄が張られ清渭神社(あおいじんじゃ)の神域に入った。樹林帯にせり出した岩がゴツゴツしだすと山頂は近く右に巻道を分岐した。小さな祠があり覗いてみると井戸のようで此れが清渭神社の霊泉“真名井”だ。“青渭の井”とも呼ばれている。
急斜面を這い上がり、平になると惣岳山(そうがくさん756m)山頂、鉄網で囲われた清渭神社の奥宮が鎮座していた。社伝によると崇神天皇7年(BC91)の創建とされているが如何なものか。現在の社殿は弘化2年(1845)の再建と伝わる。明治の初めに沢井集落の奥に遙拝殿が建立された後は、山頂の神社は奥宮と呼ばれるようになった。樹林帯で山頂展望はなく少し休憩して先に進んだ。下りも急で先が断崖絶壁になりそうで脇に道を探したがないので断崖を下った。ワカンと露出した岩は相性悪く、おっかなびっくりで下って巻道と合流した。
鞍部からは馬仏山(723m)への登り返しとなるが、今日は山頂をパスして巻道を行くことにした。この辺りからは雪が深く僕がずっと先頭でラッセルに勤しんだ。「此処は本当に奥多摩の標高700mの山か?」と疑いたくなるような雪庇が発達していた。吹き溜まって歩くところを探すのに苦労した。岩茸石山(いわたけいしやま793m)への登りも急で巻道が分岐してからの100mの歩行が厳しいかった。山頂に達すると展望が開け本仁田山や川苔山、その奥には雲取山(2,017m)が、岩茸石山から北東尾根に続く尾根上には棒ノ折山(969m)などを望むことができた。また東の方を見ると高水山で頂の上の方にスカイツリーが霞の中に浮かんでいた。3等三角点「岩岳」がある筈だが発見は雪の下で不可能。誰にも踏まれていない山頂には風が通る所為か風紋が美しく芸術的な輝きを見せてくれた。
高水三山は惣岳山、岩茸石山そしてこれから行く高水山(759m)を云う。狭い山域に集中しているが今日の雪では十分1日がかりだ。高水山までは1.1劼妊魁璽好織ぅ35分だが1時間はかかるだろう。以前来た時は途中のピークも稜線を歩いたが、今回は北側の巻道を行く。そして高水山の最後の登りに掛った頃、下りて来る人と遭遇、今山行初めての人との出会いだ。ワカンを履いた単独行の男性で軍畑から登って来たと云う。この先はトレースを辿れるので行程が捗るだろう。この人も我々のトレースで楽してもらえそうだ。
高水山(759m)山頂には祠があり東側が少し開け、ベンチも設置されていたので暫し休憩した。東に下ると直ぐの処は真言宗常福院不動堂の寺域でトイレの表示もあった。北側の谷、成木から林道で来られるが今日は除雪していないだろう。若い男女が登って来た。ワカンはおろかまともな登山装備すら身に着けていない!
トレースを辿り谷道に入って行き振り返ると落差2m程だが“清浄ノ滝”と名のある滝が雪に埋もれ細々と流れていた。堰堤の右岸を下りると二俣尾五丁目の集落だが行政による除雪の手は届いていない。住民の自主除雪で人の歩く幅だけ除雪されていた。ワカンを外し軍畑駅へと道を辿った。高源寺まで来ると除雪車による除雪が行われ車も走れる幅が確保されていた。青梅線の鉄橋が見えて来ると何かおかしい。駅でもない鉄橋の上に電車が止まっている。坂を登り駅西側の踏切に達すると警報機が鳴りっぱなし。その5m先に電車が止まっている“青梅行”だ。除雪に勤しむ駅前のお店の御主人に聞くと「信号確認で止まっている」との事だったが暫くすると動き出し、それほど問題なく帰路に着くことができた。
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