甲武信ヶ岳(西沢渓谷〜徳ちゃん新道〜甲武信ヶ岳〜破風山〜雁坂峠〜西沢渓谷)
- GPS
- 29:45
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,177m
- 下り
- 2,167m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 8:36
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 7:00
しばらくは舗装された林道歩きです。途中のねとりインフォメーションにポストがありますので、登山届はここで出します。トイレもありますので、心配ならここで用を足すことをオススメします。
その先へ少し歩くと右手に近丸新道の入口が見えてきます。立派な看板がありますので、見落とすことは無いでしょう。
今回我々は雨のせいで水嵩が増している心配があったので、近丸新道をパスして徳ちゃん新道を歩く事にしました。徳ちゃん新道入口はその先100mほど。小さいですが看板がありますのですぐわかります。
【徳ちゃん新道〜戸渡尾根道分岐】
徳ちゃん新道は整備されており、すこぶる歩きやすいのですが、ただひたすら尾根を登るルートです。入口から歩き始めて程なく尾根に取りついて以降、延々と登りです。覚悟はしていたものの、テン泊装備を背負っての登りはさすがに堪えました(笑)
近丸新道との合流点まで概ね2時間半。分岐には腰かけるに丁度よいくらいの岩がありますがスペースが狭いです。
更に登りが続きます。左右に石楠花の密生したエリアを抜けたり、左手には鶏冠山を眺めたりと飽きずに登れますが、息が上がります。立ち休みしては息を整え、そして歩くの繰り返しとなります。周囲の木々の高さが低くなってきて「もうすぐ稜線か?」と思えど、なかなか稜線にはたどり着かず、結局、標準コースタイムどおり2時間半かかりました。
【戸渡尾根道分岐〜木賊山〜甲武信小屋】
稜線を東西に延びる縦走路に合流したら、分岐を左に進みます。それまでの急傾斜と違って平坦に感じるくらいのなだらかな登りです。あっという間に木賊山の山頂です。立派な三角点がありますが、周囲は樹林に覆われており、眺望は期待できません。
ピークを過ぎ緩やかに下っていくと突然眼前が開けた場所に出ます。真正面に甲武信ヶ岳のピラミダルな姿をここでようやく拝むことができます。左側は崩落していますので、なるべく右側を歩きましょう。
そこから5分ほど下った場所、樹林に覆われた鞍部に甲武信小屋はひっそりと佇んでいます。昭文社の地図にはテント30張りとありますが、この日のテン場はほぼ満杯状態でした。
【甲武信小屋〜甲武信ヶ岳】
甲武信ヶ岳山頂へは小屋の左側、裏手へ向かうように延びている道を進みます。10分程度樹林の中をジグザグに登っていき、進行方向に開けた岩場が見えるところまで行けば、その右手へ少し歩くと山頂です。
【甲武信小屋〜破風山】
小屋から主稜線縦走路を辿って雁坂峠方面へと至る道は2つあります。一つは木賊山のピークを経るルート、もう一つはトラバース道です。どちらも小屋前の道標にありますので、明瞭に分かると思います。トラバース道はそれこそ原生林の趣で、苔の世界です。
20分程歩くと木賊山ピークからの縦走路と道を合わせます。破風山へは分岐を左に進み、シャクナゲに囲まれたなだらかな道をしばらく歩きます。いくつかの岩を通過した後徐々に下りの傾斜がきつくなってきます。そこからは破風山との間のコルまで一気の下りです。最低鞍部には避難小屋があります。30人ほど収容できるでしょうか、中はそこそこの広さでした。道を外れて20分程下ったところに水場があるらしいですが、確かめてはいません。
避難小屋から先、緩やかに登り下りを繰り返し、破風山の登り返しです。印象的にはほぼ一直線に急坂を登っていく感じで、あっという間に心拍数が上がります。途中岩が目立つようになってくる場所があります。そこでは後ろを振り返って一息つきましょう。これまで歩いてきた稜線が一望できます。
木賊山の肩から眺めた時は鋭角な形に見えたのですが、破風山は実際には台形に近い東西に長い山です。急登を登りきった後50メートルほど先に三角点と破風山の山頂標がひっそりとあります。眺望はありませんので、休憩を取るならその先へもう少し歩けば開けた岩場がありますのでそこがおすすめです。
【破風山〜雁坂峠】
破風山のピークから先、東破風山まではほぼ水平に歩く感じです。その東破風山の山頂標を過ぎると再び急傾斜の下りとなります。一気に下った後緩やかに鞍部をアップダウンしながら徐々に高度を下げていきます。
最後の登り返しは雁坂嶺。ここは無理なく登れます。ピークから更に15分ほど下った先、開けた場所に出ると下方にベンチが確認できます。そこが雁坂峠です。
【雁坂峠〜西沢渓谷駐車場】
峠から先は、一気に斜面を下って谷に下りた後、谷づたい(沢づたい)にひたすら歩き徐々に標高を下げていくルートです。何箇所か沢を渡る箇所あり、増水時は注意が必要かと思います。また、一部崩落していてスリッピーな場所あり、通過は慎重に歩きましょう。
舗装路(林道)の終点と合わせるポイントまで下ると、そこから先は舗装路をひたすら歩きます。歩いていくと次第に車の音がするようになってきますが、20分程歩かないと雁坂トンネル料金所は見えてきません。
トンネル料金所脇の駐車場へはゲートを回り込んで通り抜けができますが、道の駅みとみ方面へは直進します。程なく道の駅へのショートカット道への分岐が現れますので、そこで車道を外れ斜め右に下っていきます。右手側下にキャンプ場が見えてきて車道に合流したところに雁坂峠登山口の看板があります。
天候 | 7/19 ほぼ晴れ 7/20 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山して思ったのですが、道の駅みとみに駐車したほうが帰りは楽だったことに気がつきました。雁坂峠から下山の場合は道の駅に駐車することをお勧めします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西沢渓谷〜徳ちゃん新道: 危険箇所特にありません。 甲武信ヶ岳〜雁坂峠: 一部高度感がある場所がありますが、特に問題ないでしょう。その他危険箇所ありません。 雁坂峠〜道の駅みとみ: 峠から九十九折に急斜面を下り、沢と平行に歩くようになってから一部崩落箇所があります。スリップしないように気をつけましょう。 |
その他周辺情報 | 笛吹きの湯 http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/spa/fuefukinoyu/fuefukinoyu.htm |
写真
感想
ずっと以前から登ってみたかった甲武信ヶ岳。歩いてみたかった徳ちゃん新道。いつもの相方と、テント装備担いで歩いてきた。
三連休の中日からのスタートだったので、前日の睡眠もバッチリ、水分補給を怠らなければ足がつることはあるまいと思っていたが、戸渡尾根の登りはなかなかのハードさだった。五時間ひたすら登りっぱなしだもん(笑) 足はつること無くまずまずのペースで前に出るが、とにかく喉が渇く。
木賊山では相方を待ってる間にニホンジカと遭遇したり、小雨がぱらついたが甲武信小屋に着いた頃には上がり、雨の中幕営作業しなくて済んだり、山頂に立った直後にガスが晴れて富士山までが拝めたりと、大小の幸運に恵まれた。
次の日は相方のリクエストで雁坂峠まで主稜線を歩き西沢渓谷へ下るルートを選択。幾つかのピークを下っては登り返し、前日の疲れとバックパックの重さを嫌がおうにも足や肩で意識する。しかし天候は快晴。時折眺めることができる眺望と風が心地よい。
雁坂嶺までは標高差あまりなく、そこからゴールまでは1200mを下らないといけない。雁坂峠から下に延びる谷に沿って下ることになるが、はるか遠くに雁坂トンネル手前の橋が見える。そこまで歩いて下らなきゃいけないと、大きく深呼吸して気合いを入れ直す。雁坂峠からの下りはつづら折りで歩きやすいが傾斜がキツイ。膝のクッションでブレーキングするので、登りとは違った形で腿大活躍(笑)
谷に下りると大小の流れが幾重にも合わさって大きな流れになっていくことがよく分かる。南アルプスでも感じたが、ここもとても水が豊かな場所なのだ。
両足は結構くたびれていたが、それでもつったりすることなく、最後までもってくれた。最後の林道歩きには少々閉口したが…(笑)
西沢渓谷駐車場へたどり着き、荷物も下ろさずに売店でコーラを買い、がぶ飲み(笑) 下山後のコーラは最強だということに改めて感動(笑)
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