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Yamareco

記録ID: 683896
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

ミヤマハナシノブの群落と出会えた展望抜群の北岳

2015年07月25日(土) [日帰り]
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e351spAz その他1人
GPS
--:--
距離
11.7km
登り
1,808m
下り
1,796m

コースタイム

日帰り
山行
7:50
休憩
2:05
合計
9:55
天候
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
芦安駐車場〜広河原は登山バス・乗合タクシーを利用。
行き:登山バス   芦安駐車場5:30頃 広河原6:30頃 ¥1130
帰り:乗合タクシー 広河原16:30 芦安駐車場17:10頃 ¥1200
芦安駐車場には5時前に到着したのだが第6駐車場まで満車で、始発バスには乗れなかった。
2015年07月25日 05:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 5:10
芦安駐車場には5時前に到着したのだが第6駐車場まで満車で、始発バスには乗れなかった。
スタート地点の吊橋の前から。北岳山頂まで晴れている。
2015年07月25日 06:32撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 6:32
スタート地点の吊橋の前から。北岳山頂まで晴れている。
白根御池と大樺沢コース分岐までは登山道渋滞。
2015年07月25日 06:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 6:58
白根御池と大樺沢コース分岐までは登山道渋滞。
今回は大樺沢コースを行く。
2015年07月25日 07:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 7:04
今回は大樺沢コースを行く。
大量の雪融け水。
2015年07月25日 07:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 7:17
大量の雪融け水。
3年前に北岳で初めて見たタカネグンナイフウロ。
2015年07月25日 07:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 7:50
3年前に北岳で初めて見たタカネグンナイフウロ。
大樺沢の雪渓はかなり融けてしまっているようだ。
2015年07月25日 08:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 8:00
大樺沢の雪渓はかなり融けてしまっているようだ。
これはタカネグンナイフウロとは違うようだが?後から調べたらミヤマハナシノブだった。
2015年07月25日 08:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 8:05
これはタカネグンナイフウロとは違うようだが?後から調べたらミヤマハナシノブだった。
ミヤマハナシノブの大群落だ。ミヤマハナシノブはここ北岳と後立山にしかないようだ。
2015年07月25日 08:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 8:21
ミヤマハナシノブの大群落だ。ミヤマハナシノブはここ北岳と後立山にしかないようだ。
ミヤマハナシノブを見ながら高度を上げて行く。
2015年07月25日 08:21撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 8:21
ミヤマハナシノブを見ながら高度を上げて行く。
だんだん傾斜がきつくなってきたが、雪渓からの風が涼しい。
2015年07月25日 08:38撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 8:38
だんだん傾斜がきつくなってきたが、雪渓からの風が涼しい。
これが有名な北岳バットレス。前は草スベリを登り右俣コースを下ったので見られなかった。
2015年07月25日 08:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 8:53
これが有名な北岳バットレス。前は草スベリを登り右俣コースを下ったので見られなかった。
鳳凰三山の向こうに八ヶ岳が顔を出す。スタート地点が見えているのも楽しい。
2015年07月25日 08:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 8:57
鳳凰三山の向こうに八ヶ岳が顔を出す。スタート地点が見えているのも楽しい。
北岳バットレスを横から。
2015年07月25日 09:30撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 9:30
北岳バットレスを横から。
北岳バットレス下の崖錐。土砂供給量がすごい。
2015年07月25日 09:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 9:31
北岳バットレス下の崖錐。土砂供給量がすごい。
八本歯のコル下まで来ると八ヶ岳が裾野まで姿を現す。
2015年07月25日 09:42撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 9:42
八本歯のコル下まで来ると八ヶ岳が裾野まで姿を現す。
ミネウスユキソウ
2015年07月25日 09:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 9:52
ミネウスユキソウ
八本歯のコルまで出ると、目の前に間ノ岳の堂々たる姿。
2015年07月25日 09:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 9:53
八本歯のコルまで出ると、目の前に間ノ岳の堂々たる姿。
梯子状の木の階段が続く。
2015年07月25日 09:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 9:53
梯子状の木の階段が続く。
木の階段を上がっていくと、八本歯の頭の向こうに富士山。
2015年07月25日 10:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 10:02
木の階段を上がっていくと、八本歯の頭の向こうに富士山。
今日は富士山も天気がよさそうだ。
2015年07月25日 10:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 10:02
今日は富士山も天気がよさそうだ。
八本歯のコルで稜線に出たものの、山頂はまだ先。
2015年07月25日 10:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 10:03
八本歯のコルで稜線に出たものの、山頂はまだ先。
久しぶりに南アルプスから富士山を見ることができた。この形が一番好きだ。
2015年07月25日 10:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 10:06
久しぶりに南アルプスから富士山を見ることができた。この形が一番好きだ。
イブキジャコウソウ
2015年07月25日 10:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 10:11
イブキジャコウソウ
北岳山頂から主稜線の先に間ノ岳。前回見られなかったこの景色をやっと見ることができた。
2015年07月25日 10:49撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 10:49
北岳山頂から主稜線の先に間ノ岳。前回見られなかったこの景色をやっと見ることができた。
隣には中央アルプス。
2015年07月25日 10:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 10:52
隣には中央アルプス。
乗鞍岳
2015年07月25日 10:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 10:52
乗鞍岳
槍穂高
2015年07月25日 10:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 10:52
槍穂高
高山登山の出発点となった懐かしい仙丈ヶ岳。
2015年07月25日 11:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 11:08
高山登山の出発点となった懐かしい仙丈ヶ岳。
南アルプス3000m級の主稜線。
2015年07月25日 11:12撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:12
南アルプス3000m級の主稜線。
そして富士山。
2015年07月25日 11:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:14
そして富士山。
仙丈ヶ岳
2015年07月25日 11:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:44
仙丈ヶ岳
甲斐駒ヶ岳。
2015年07月25日 11:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:44
甲斐駒ヶ岳。
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。今日はどの山も天気がよさそうだ。
2015年07月25日 11:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:44
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。今日はどの山も天気がよさそうだ。
登ってきた大樺沢が出発地点から見えている。その向こうには鳳凰三山。
2015年07月25日 11:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:47
登ってきた大樺沢が出発地点から見えている。その向こうには鳳凰三山。
地蔵岳のオベリスク。人は登っていないのだろうか?
2015年07月25日 11:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 11:51
地蔵岳のオベリスク。人は登っていないのだろうか?
ヤツガタケタンポポ。高山登山の出発点となった仙丈ヶ岳にはこの花を観察しにいったのだ。
2015年07月25日 11:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:54
ヤツガタケタンポポ。高山登山の出発点となった仙丈ヶ岳にはこの花を観察しにいったのだ。
この高度感がたまらない。
2015年07月25日 11:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 11:57
この高度感がたまらない。
お昼になると山頂が賑わってきた。
2015年07月25日 11:58撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 11:58
お昼になると山頂が賑わってきた。
こんな大展望ならいつまでも見ていられる。結局山頂には1時間40分余りいた。
2015年07月25日 12:19撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 12:19
こんな大展望ならいつまでも見ていられる。結局山頂には1時間40分余りいた。
せっかく天気がいいので日帰りをやめて北岳山荘に泊まり明日は間ノ岳に登ろうということになった。
2015年07月25日 12:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 12:37
せっかく天気がいいので日帰りをやめて北岳山荘に泊まり明日は間ノ岳に登ろうということになった。
北岳を振り返る。
2015年07月25日 12:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 12:44
北岳を振り返る。
楽しい主稜線歩き。
2015年07月25日 12:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 12:51
楽しい主稜線歩き。
間ノ岳方面から見たこの北岳の姿がずっと見たかった。
2015年07月25日 12:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 12:57
間ノ岳方面から見たこの北岳の姿がずっと見たかった。
北岳山荘へ着いたら「今日はふとん1枚に3人」との掲示があり、やっぱり帰ることにした。この北岳の姿を見られただけでも満足だ。
2015年07月25日 13:22撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 13:22
北岳山荘へ着いたら「今日はふとん1枚に3人」との掲示があり、やっぱり帰ることにした。この北岳の姿を見られただけでも満足だ。
八本歯のコルへ向かってトラバース。今日は午後になっても富士山がまだ見えている。
2015年07月25日 13:28撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 13:28
八本歯のコルへ向かってトラバース。今日は午後になっても富士山がまだ見えている。
花が終わってしまった後を見かけてずっと気になっていた植物。咲いているのを見たらタカネコウリンカだと分かった。
2015年07月25日 13:40撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 13:40
花が終わってしまった後を見かけてずっと気になっていた植物。咲いているのを見たらタカネコウリンカだと分かった。
シナノキンバイと大樺沢の向こうに富士山。
2015年07月25日 13:42撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 13:42
シナノキンバイと大樺沢の向こうに富士山。
タカネグンナイフウロの横にハクサンフウロ。
2015年07月25日 13:44撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 13:44
タカネグンナイフウロの横にハクサンフウロ。
トラバースも楽しい。
2015年07月25日 13:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 13:47
トラバースも楽しい。
間ノ岳。土日をはずしてまた来よう。
2015年07月25日 13:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 13:48
間ノ岳。土日をはずしてまた来よう。
鳳凰三山を見ながら下っていく。
2015年07月25日 13:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 13:55
鳳凰三山を見ながら下っていく。
最高の天気の1日だった。
2015年07月25日 13:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 13:55
最高の天気の1日だった。
八本歯のコルで14時すぎ。広河原〜芦安駐車場の最終バスは16:50なのでぎりぎりだろうか?
2015年07月25日 14:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 14:05
八本歯のコルで14時すぎ。広河原〜芦安駐車場の最終バスは16:50なのでぎりぎりだろうか?
16:30前に無事広河原到着。今日はずっと晴れていた。
2015年07月25日 16:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
7/25 16:23
16:30前に無事広河原到着。今日はずっと晴れていた。
帰りは甲府市内で冷たいほうとうである「おざら」を食べる。南アルプスの帰りの定番になりそうだ。
2015年07月25日 18:40撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 18:40
帰りは甲府市内で冷たいほうとうである「おざら」を食べる。南アルプスの帰りの定番になりそうだ。
中央道から夕暮れの南アルプス。今頃稜線では皆夕日を眺めていることだろうと思ったら、ふとん1枚3人でも泊まればよかったかなと少し後悔。
2015年07月25日 19:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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7/25 19:13
中央道から夕暮れの南アルプス。今頃稜線では皆夕日を眺めていることだろうと思ったら、ふとん1枚3人でも泊まればよかったかなと少し後悔。
撮影機器:

感想

太平洋高気圧が張り出してきて、台風のルートが西側へずれ天気がよくなった今週末、急遽北岳へ行くことになった。
今週末は天気がよくなりそうだと分かった時点でもう1ヶ月山へ行けていないのでどこかへ行こうと思っていたのだが、最近よく一緒に山へ行く人から北岳に誘われたのだ。
北岳へは3年前に登っているが、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-207033.html 
天気が悪く山頂での展望が一切なかったのでまた翌年にも行こうと思ったのだが、一度行ってしまうと行っていない所に行きたくなるもので、再訪できていなかった。
今回はそれを果たすちょうどいい機会となったわけだが、その時もこの時期の海の日絡みの連休に登り、山小屋の混雑ぶりにかなりうんざりした思いがあるので日帰りで行くことにした。
あの激混みの北岳肩の小屋は今までの山小屋宿泊のワースト3に入っている。
3年前に登った感じでは往復の時間から考えて日帰りでも十分に可能な感じだったし、来週は鹿島槍ヶ岳に泊まりで行くので今週は日帰りにしたかったということもある。
ただ、前回のように電車で行くと甲府駅からの広河原行きのバスの始発が9時であり、広河原着が10:53になってしまうため日帰りは到底不可能だ。
日帰りするためには広河原行きのバスの始発が5時である芦安駐車場まで車で行くのが条件になる。
5時前に芦安駐車場に到着するとすでに第5駐車場までいっぱいでバス停からかなり離れた第6駐車場に案内され、その第6駐車場もほぼいっぱいだった。
バスの始発の前の時間でこんなに混んでいるとは思いもしなかった。
結局始発のバスは5台位あったようだがそれには乗れず、5時半に来たバスに乗ったので、広河原到着は6時半になった。
歩き始めてすぐの野呂川にかかる吊橋を渡る前に北岳が見えるポイントがあるが、北岳山頂まで晴れている。
今回は大樺沢沿いを登っていく左股コースを行き、八本歯のコルを通るコースを行くことにしたが、3年前と比べて今年は雪解けが早かったようで、大樺沢では一切雪渓歩きはなかった。
この大樺沢で目立ったのが水色の大きな花だ。
3年前北岳でタカネグンナイフウロを初めて見たのでそれかと思ったのだが、比べてみると花の形が全然違う。
後から調べてみると、これがミヤマハナシノブだった。
この花はこの北岳付近と後立山にしか分布していない環境省レッドリストに指定されているかなり貴重な植物だった。
それがこんなにも咲いているところを見られたのも今回の北岳では大きな収穫だった。
大樺沢から八本歯のコルへの登りはかなりの急登だ。
今回は芦安駐車場に5時前に着くために前日4時間ほどしか眠っていなかったためか、やや足元がふらつく感じがして、思っていたよりもきつかった。
が、振り返ると鳳凰三山の向こうにどんどん八ヶ岳が見えてくるし、すぐ隣には有名な北岳バットレスが大迫力なので、風景を眺めつつ高度を上げているといつの間にか難所は過ぎ去ってしまう。
そして八本歯のコルまで到着すると目の前に間ノ岳が見え、八本歯の頭の向こうには富士山が顔を出してくる。
ここから北岳山頂へ向かうコースもかなりの急登なのだが、振り返れば富士山と南アルプス3000m級の主稜線が大迫力なので楽しい場所でもある。
山頂まで至ると仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山はもちろん、隣の中央アルプスや八ヶ岳から北アルプス方面まで展望が開けている。
3年前はなにも見えなかった山頂だけにこの展望には大感激だ。
東側を覗き込むと北岳バットレスの下に登ってきた大樺沢が出発地点まで見えていて高度感抜群で最高に気分がいい。
大学生の時ヤツガタケタンポポの観察に仙丈ヶ岳に登ったのが高山に登り始めるきっかけになったのだが、その懐かしい仙丈ヶ岳を間近に眺めるのも5年ぶりだった。
しかもそのヤツガタケタンポポにも山頂で出会うことができた。
主稜線に出た時から西風がかなり強かったのだが山頂に着くとその風も弱まり、下界は猛暑のため山頂でも20℃位あったのだろうか、とても心地がいい。
この大展望と心地の良さでいつまでも山頂にいたいと思える。
結局山頂で1時間40分余り滞在した。
こんなにゆっくり山頂を楽しんだのも久しぶりだ。
13時位には下り始めようと思っていたのだが、ゆっくりこの景色を楽しんでいるうちに日帰りで帰ってしまうのはもったいないので、北岳山荘に泊まって明日間ノ岳へ登ろうという話になった。
前に泊まった北岳肩の小屋は激混みだったが、縦走路上にある北岳山荘はそんなに混まないかもしれないという期待感があった。
が、着いてみると山荘入口に「本日はふとん1枚に3名になります」とある。
3年前の北岳肩の小屋での一夜…、ぎっしりと詰め込まれ、通路もないので寝ているところを人が跨いで歩いていくので、いつ踏まれるともしれず、ほとんど眠れなかったあの不快感がよみがえってきた。
そんなに混んでいないかもしれないと期待していただけにがっくりしてしまった。
この時期の土日だから当たり前といえば当たり前なのだが。
同行者も「ふとん1枚3名」はないということで話が一致し、あっさりと予定通り日帰りにすることにした。
南アルプス3000m級主稜線の大展望より、山小屋ふとん1枚3名の不快さの方がまさった瞬間だ。
北岳山頂からの展望にかなり満足していたこともあるし、北岳山荘付近まで来て振り返ると、見たいと思っていた南側から見る北岳のピラミッドのような三角形の形を見ることができたということもある。
昔は我慢できた山小屋の不快さに歳と共に適応力が落ちている気がする。
北岳山荘の付近で充分写真を撮って13:20頃に下り始める。
広河原から芦安駐車場までの最終バスは16:50なのでぎりぎりかなと思っていたのだが、無事16:30前に下ることができた。
ただ帰りの中央道から夕日に照らされる南アルプスを見て、今頃稜線では皆夕日を眺めていることだろうと思ったら、ふとん1枚3人でも泊まればよかったかなと少し後悔したことも事実である。

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北岳、間ノ岳:二俣、八本歯のコル経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
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体力レベル
4/5

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