難関の百名山 平ヶ岳 とにかく長い～ロングトレイルでした！？

2015年07月25日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 25.8km
• 登り: 1,968m
• 下り: 1,965m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:08
• 休憩: 0:47
• 合計: 10:55

5:25 鷹ノ巣登山口
7:27 7:28 下台倉山
8:14 8:15 台倉山
10:34 10:45 池ノ岳
11:09 11:25 平ヶ岳
11:56 平ヶ岳キャンプ指定地
12:00 12:10 玉子石
12:20 12:21 池ノ岳
14:18 14:25 台倉山
15:02 下台倉山
16:20 鷹ノ巣登山口
16:20 ゴール地点

今回のルートは樹林帯もありますが、ほとんどが尾根道で直射日光が当たります。長いルートですので真夏に登るのは日射病・熱射病対策が必要です。痩せ尾根・尾根筋では太陽光を避けられず、大変です！(；´д｀)。またルートがあまりに長い為、出来れば日の長い6月頃が一番理想かも知れませんね！。トレランの方以外では長時間の歩行となりますので、暑さ対策・水をたくさん持参するのが、望ましいでしょう。私も途中で水が切れて親切な方から大切な水1リットルも頂きました。ありがとうございます。ヽ(=´▽`=)ノ

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東京より東北自動車道を北上、西那須野塩原ICから400号で福島県へ121号経由352号で桧枝岐村を抜けて御池経由奥只見の鷹ノ巣の平が岳登山口駐車場まで。駐車場は20台ほど(無料)反対車線に10台ほどの空地があります。綺麗なバイオトイレ(無料)あり。

コース状況／危険箇所等

登山ポストは登山口に2ヵ所(登山口とトイレ横)あります。登り始めて20分で痩せ尾根エリアに入ります。途中蜂の巣の迂回路あります。痩せ尾根は右左が切り立った谷になっているので注意が必要、慎重に！。池ノ岳の尾根筋強風・雨天時には足元注意。その他は問題はありません。ただ超ロングトレイルとなります。10.5kmの往復と玉子石への往復(3km)の合計24kmの長丁場となります。時間配分・体力・装備など充分な計画が必要です。確かに長い～！
(；´д｀)トホホ…　　登山道上にトイレはありません、為念。水場は3か所ありますが、台倉の水場は急坂の登攀あり、姫池の下の雪渓の水場(豊富)　白沢の水場は水溜り状態で不可。

その他周辺情報

桧枝岐村に燧の湯・駒の湯・アルザスの湯(各５００円)　御池にも日帰り入浴あり。
コンビニは桧枝岐村にはありません。

写真

7/25 5:22

新潟県魚沼市鷹ノ巣の登山口の駐車場

7/25 5:23

20台ほど留められる。反対車線にも空地あり(10台可能)

7/25 5:23

とてもキレイなバイオトイレ　ここ以外トイレはありません。

7/25 5:23

会津バスの停留場1日3便

7/25 5:24

平が岳の登山口　登山者カード・ポストあり。

7/25 5:31

登り始めるとしばらくは穏やかな山道が続く。

7/25 5:34

渓流を仮設の橋を渡る、いよいよ痩せ尾根へ向かう。

7/25 5:37

平が岳まで10.5km表示。痩せ尾根への入り口です。

7/25 5:42

正面に燧ケ岳が眺められます。う～む、なかなか！

7/25 5:46

登山道上に蜂の巣があるそうで、左に迂回ヽ(*＾＾*)ノ

7/25 5:49

燧ケ岳　少し高度が上がってきました。

7/25 5:50

鷹ノ巣の尾根筋

7/25 5:51

7/25 5:54

痩せ尾根に突入しました。だんだん両側の谷が深くなります。

7/25 5:56

岩場の乗越。ロープの補助もあります。

7/25 5:56

コメツツジ　痩せ尾根のいたるところの岩稜帯に自生しています。小さくてかわいい花ですね！

7/25 5:56

痩せ尾根の休憩ポイントです。

7/25 5:57

登る尾根線が見ることが出来ます。早朝なのでまで太陽の日差しが弱いです。早く痩せ尾根を通過したい。

7/25 5:58

高度を稼ぎます。ほとんど直登に近くドンドン高度が上がります。

7/25 5:58

痩せ尾根の中核地帯　気分は爽快ですが…一抹の不安。

7/25 5:59

痩せ尾根の中で一番の痩せた所、危険ではないが転ばないように…！

7/25 5:59

結構高度を稼いでいます。

7/25 6:00

ある意味で見事な痩せ尾根です。すごい！

7/25 6:01

ロープのアシストの無いところも…。

7/25 6:09

痩せ尾根を振り返ってみると…よくぞここまで登ったものだ！

7/25 6:13

何処までも痩せ尾根が続く。

7/25 6:17

7/25 6:18

痩せ尾根の後半部分。まだまだ続きます。(；´д｀)トホホ…

7/25 6:23

出発点の駐車場はガスの下の方。なかなかの痩せ尾根でした。

7/25 6:24

ようやく痩せ尾根の終点が見えてきました。

7/25 6:27

本当に長い～！　高度は稼げるので合理的？

7/25 6:31

こんなに長い尾根道も珍しいものです。流石平が岳名物の痩せ尾根。

7/25 6:53

登り切ったらまた痩せ尾根がありました。(；´д｀)トホホ…

7/25 7:27

ヘトヘトになりながら下大倉山1604m あと7.2kmあります。

7/25 7:28

樹林帯への入り口です。

7/25 7:29

尾根筋の樹林帯の道へ

7/25 8:06

気持ちの良い尾根道　鼻歌気分です～♪

7/25 8:09

尾根道も続く…とにかく長い長い！

7/25 8:14

台倉山の三角点1695m 山頂の表示はありません。2等三角点のみ。

7/25 8:15

既に8:15と3時間弱もかかっています。

7/25 8:16

朝の日差しが弱いうちに…急ごう～！

7/25 8:25

台倉水場　結構下まで距離がありそうで、断念しました。下れても登れないような急坂です。水はチョロチョロらしいですが補給可能。

7/25 8:30

ギンリュウソウ

7/25 9:02

樹林帯に入ると木道の舗装された登山道が出現。

7/25 9:05

白沢清水　頂上まで3.2km地点。

7/25 9:05

ここの水場は水溜り状態。利用不可です。このルートはあまりに長いので、水の補給が生命線となります。既にあと1リッターとなりました。(；´д｀)トホホ…

7/25 9:35

池ノ岳への登り開始。まだまだ続きます。辛い！

7/25 10:08

登ってきた稜線を振り返ると…草原のようなイメージ　本当はとてもキツイ山です。

7/25 10:09

燧ケ岳と尾瀬方向の景色。

7/25 10:09

ようやく平が岳が見えてきました。長い長い道のりでした。

7/25 10:09

池ノ岳の登り始め部分

7/25 10:15

谷も相当深くなってきました。後は至仏岳、笠が岳、武尊山

7/25 10:15

平が岳　目の前すぐです。山頂近くやけに人が多いです。駐車場には15台しか車が無いはずですが…誰？あの人たち…

7/25 10:17

7/25 10:17

最期の登りも岩が露出しています。滑ると谷底へ…さようなら～

7/25 10:18

池ノ岳の頂上部　あと少し。のんびり写真を撮っていたら抜かれてしまいました。www 早い早い！

7/25 10:19

池ノ岳の登りを振り返って…来た道が判らない…(；´д｀)トホホ…

7/25 10:20

平が岳

7/25 10:34

池ノ岳の山頂部　木道⇒姫池へ

7/25 10:35

姫池の池塘群　天井の楽園です。

7/25 10:35

ここが標高2000m台の高地とは思えません。すごくキレイです。

7/25 10:35

姫池の池塘と平が岳

7/25 10:36

池塘だらけで沼と化しています。空へと続く池塘。

7/25 10:36

会津駒ヶ岳や燧ケ岳の池塘と同じですが、ここの池塘は数が多いです、ほんと。

7/25 10:36

ずっーと観ていたい景色です！ヽ(*＾＾*)ノ　ここにはサンデッキがあり、テントも可能です。トイレはありませんが…

7/25 10:37

姫池の池塘群と平が岳

7/25 10:37

7/25 10:38

平が岳まであと1.1km　とうとう目の前です。しかし長かった！

7/25 10:38

7/25 10:38

7/25 10:38

池塘の波で風の強さが判ると思います。日差しは強烈。

7/25 10:39

いざ、平が岳へ最後の谷越え。

7/25 10:40

牧歌的な風景。　1日ゆっくりしていたい。

7/25 10:40

テン泊してでも風景を1日見ていたい景色です。

7/25 10:45

雪渓の下が水場となっています。また左方向が玉子石で大勢の人達はロイヤルルートの人達と判明しました。(ショートカット登山)　賛否はともかく私はロングトレイルの正攻法をお勧めしたいです！

7/25 11:03

平が岳への登りのも木道

7/25 11:05

平が岳からの壮大な景色！ヽ(*＾＾*)ノ

7/25 11:08

7/25 11:08

帰り道の案内。玉子石を経由します。またまた長ーいです。

7/25 11:09

平が岳山頂のサンデッキ。

7/25 11:09

平が岳山頂2141mと三角点。

7/25 11:09

ようやく到着　三角点ダッチ　時間は11時10分　往路5時間40分掛りました！　日差しが焼けるようです。紫外線が強い！

7/25 11:11

本当の山頂はアンテナの所らしいです。(一番高いところは)

7/25 11:12

7/25 11:13

平が岳山頂にも池塘が広がっています。

7/25 11:13

なぜ広くて平らか…

7/25 11:13

行き止まり　本日の終点です。

7/25 11:13

7/25 11:14

至仏山　笠が岳。武尊山の向こうに富士山が見えました。(写真では見ずらいですが…)

7/25 11:14

7/25 11:14

この道は天まで続く…

7/25 11:15

山頂の池塘

7/25 11:17

7/25 11:17

会津駒ヶ岳方向

7/25 11:17

燧ケ岳方向

7/25 11:26

池ノ岳方向

7/25 11:27

下山は速やかに…それでも暑い…水の残量はごくわずか…！

7/25 11:28

池ノ岳と雪渓(水場)左方向が玉子石

7/25 11:29

池ノ岳と雪渓の位置関係がよく判ります。

7/25 11:36

玉子石へ1.0km

7/25 11:41

ハクサンコザクラ

7/25 11:42

雪渓のスプーンカット

7/25 11:47

池塘の間の木道を散策気分で…

7/25 11:47

ミヤマリンドウの群生

7/25 11:49

気持ちの良い草原気分

7/25 11:49

7/25 11:49

7/25 11:56

池ノ岳への分岐

7/25 11:56

ロイヤルコースの銀山平宿泊者のみの登山道　なぜか違和感あります。ここまでの私の苦労は馬鹿なのか…？

7/25 11:58

玉子石到着

7/25 11:59

玉子石と池塘と越後の山々　本当に心が洗われます。

7/25 11:59

越後の山々　次回チャレンジしたいです。

7/25 12:00

池ノ岳への帰路

7/25 12:00

池塘群の見納めとなります。

7/25 12:01

玉子石のアップ　結構大きい1枚岩です。違う角度だと玉子ではありません。

7/25 12:02

池ノ岳と平が岳には池塘がたくさんあり、本当であれば時間を掛けて景色を楽しみたいものです。

7/25 12:06

池ノ岳の池塘とワタスゲ

7/25 12:26

燧ケ岳との距離感は…目の前という感じ。

7/25 12:26

平が岳の雄姿

7/25 12:26

7/25 12:29

帰りの復路…長ーい地獄が待っています。ここの尾根筋すべてです。

7/25 14:00

燧ケ岳　本日は終日燧ケ岳を眺めながら登山をしました。ありがとうございます。

7/25 14:00

会津駒ヶ岳

7/25 14:04

痩せ尾根の手前で最後の燧ケ岳と渓谷の写真を1枚。

7/25 14:07

撮影機器：

iPhone 5s Apple

感想

platypusjun

日本百名山の中でも屈指の難ルートです。アプローチが不便で長く、また登山口から山頂までの距離が長い上に途中に山小屋はありません。その意味でも難関の山と言えます。飯豊山も深くて長いルートが多いですが、山小屋があります。平ヶ岳は穏やかな山ですが、来訪者には環境は厳しく　しかし自然の風景、池塘など見どころ満載の山でしょう！。

今回は真夏に登っていますが、痩せた尾根が続く登山道は日差しを受けやすく長時間太陽に照らされると体力を消耗させられます。水を2．5リットル持参しましたが、足りず。やはり4リットルは必要かと…途中の水場での補給は出来ますが、自身で用意すべきでした。

登りはずっと左側に燧ケ岳を望みながらの登山で段々と高度を稼ぐ感覚を燧ケ岳を見て体感できます。平ヶ岳の山頂は平らな草原という感じで、至仏山や笠が岳、日光白根山、会津駒ヶ岳、武尊山などが遠望できます。幸い富士山がここから見れたので、非常にラッキーでした。今回、一番の景色は玉子石のところから西側に広がる池塘群と越後の山々の風景でした。青空が映し出された池塘と残雪の山々が見事で心に沁みました。長いルートを登ってきて本当に良かったと思った瞬間でした。

登山道で気になったのがアブです。ブーンと派手な羽音をさせて威嚇飛行をします…(；´д｀)、一瞬蜂かと思いますが、アブです。たぶん自分のテリトリーに入ったよそ者に威嚇(狙っている)でしょうが閉口します。エリアごとに違うアブが待ち構えています。対策は笹の細いのを40～50cmに切り、先端に二枚ほど葉を残し蠅除けのように頭の周りに振り回しアブを追い払う…(鳥の羽音の擬音効果など)　いざとなったら叩きつけて撃墜する…対策がベストです。

復路の尾根道で木の根っ子に足を取られて右膝に痛みが…痩せ尾根の下りでは冷や汗を垂らしながらの下山となりました。最期の1kmが亀のようなスピードにダウンし膝が言う事を聞かず、まったくこれは不覚ですね！。姫池の木道にテントが張れるほどのデッキがあります。大きい石があることからペグ代わりにしてテントを張っているのでしょう。草原のような雰囲気がありますので、次回挑戦の折はテントでの山行として草原と池塘と満天の星空を満喫したいと思います。よい思い出の山となりました。昔の人達は道路網も良くない時代、大変な思いをして登山していたのでしょうね、その意味で大変なルートをそのまま残しておいて欲しいですね！。