那須岳3ピーク満喫―ミネザクラの熊見曽根とシロヤシオの中の大倉尾根へ
- GPS
- 28:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 4:10
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:20
天候 | 1日目:晴(強風)2日目:晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿05:58(JR埼京線) 赤羽06:12/06:18(JR宇都宮線:踏切非常停止ボタンが理由で13分遅延) 大宮06:33着のはずが06:46着 大宮07:05(東北新幹線やまびこ203号) 那須塩原07:49 那須塩原駅西口🚌08:00(関東バス)¥1640交通系IC可 那須ロープウェイ🚌09:10 復路: 白戸口🚌14:22(関東バス)¥1350交通系IC可 黒磯駅西口🚌15:15 黒磯15:42(JR東北線) 宇都宮16:35/16:37(JR湘南新宿ライン) 大宮17:43 |
写真
感想
友人がお気に入りで年に3回は行きたいと言っている那須岳の三斗小屋温泉煙草屋旅館。
自分自身は4年ぶりで三斗小屋温泉へ。
ちょうど花の季節なので下りはシロヤシオ(ゴヨウツツジ)で有名な「中の大倉尾根」を行くことにした。
今回一緒に行くもう一人の友人は那須岳は初めてとのことなので、那須岳の3大ピークである茶臼岳、朝日岳、三本槍岳のピークも踏むことにする。
初日は新幹線に乗る大宮駅に向かうのに武蔵野線を使うか、新宿駅から埼京線&宇都宮線(東北線)で行くか迷ったが、武蔵野線は遅延が多いイメージがあったので新宿駅経由で向かうことにした。
埼京線からの乗換駅である赤羽駅で宇都宮線が時間になっても全然来ないのでおかしいなと思っていると「踏切の非常停止ボタンが押されたため」とのアナウンス。
大宮駅06:33着で06:45発のやまびこ201号を予約していたため10分遅れまでならなんとか乗換えられそうだが、結局13分遅れで運転再開。
ダイヤ復旧のために少しは飛ばすからなんとか間に合うかなと思ったのだが、浦和駅で「えきねっと」での予約変更期限の4分前になりそうになってしまったので、慌てて大宮駅07:05発やまびこ203号に変更してなんとか間に合った。
「トクだ値」で買っていたので指定列車に乗れないと特急券を買い直しになってしまう。
せっかく「トクだ値」(指定席)で買えていたのに、自由席でも1270円高くなってしまった。
仕事でやっかいな案件を抱えての週末だったので、最近なんだかついていないなという気分だ。
秋にも那須岳を予定しているが、その時は最初からこの7:05発のやまびこ203号にしようと思う。
新幹線は2人席窓側のE席しかほとんど座らないので、空いていて座ったのが普段は乗らないA席だったので東側の景色が目新しい。
小山駅から筑波山がこんなにも尖ったきれいな形で見えるのを初めて知ることができたのでこれはこれで良しとしよう。
那須岳へのアクセスは新幹線もバスも本数が多いので、トラブルがあったもののバスも15分後にあり、登山口になる那須ロープウェイへの到着も20分遅れるだけで済んだ。
那須岳ロープウェイの山麓駅前から峠の茶屋駐車場を経て峰の茶屋跡避難小屋へ。
この登りはゆるゆると登っていけるので実に快適だ。
新緑の中ムラサキヤシオがちょうど花盛りだった。
ロープウェイの山頂駅の標高と峰の茶屋跡避難小屋の標高はほぼ同じなのだから、ロープウェイはこの峰の茶屋跡避難小屋まで登るのを短縮しているだけなのであまり意味がない気がする。
樹林帯を抜け、登山道脇では岩場にシロバナイワカガミが咲いていたりするので楽しみながら登っていくと、だんだん風が強くなってきた。
友人によると今日は強風の予報が出ていたそうだ。
峰の茶屋跡避難小屋に到着すると暴風と言ってもいいほどの風が吹いていて、これはもうそのまま三斗小屋温泉へ向かってしまいたかった。
が、友人たちと相談してとりあえず茶臼岳だけは今日行ってしまうことにする。
ロープウェイの山麓駅では遠足の小学生たちを見かけたが、こんな強風の天気では山が嫌いになってしまうだけではないかと心配だ。
茶臼岳の山頂では岩陰で風を避けながら昼食を摂り火口をぐるっと回って下りる。
茶臼岳では風が弱まってきた感じもしたが、峰の茶屋跡避難小屋に到着するとやはり暴風なので三本槍岳とセットで登れる朝日岳は明日にし、三斗小屋温泉へ向かうことにする。
ちょっと標高を下げるだけで少し強めの気持ちの良い風になり、やっと景色を楽しむ余裕が出てくる。
延命水までの道は気持ちの良い新緑で充たされていて、オオカメノキの白い花とムラサキヤシオの濃い桃色の花が目立つ。
今日のような風の強い日に無理をして稜線歩きをしなくて良かったと思う。
4年ぶりの三斗小屋温泉煙草屋旅館は、記憶以上に快適だった。
三斗小屋温泉は煙草屋旅館と大黒屋旅館とあるが、露天風呂があるのでどうしても煙草屋旅館の方を選んでしまう。
風呂で居合わせた歩荷の方とお話したところ大黒屋旅館の方がもう少し旅館っぽいそうだが、自分はこの煙草屋旅館の設備で充分すぎるほどだ。
夕食は以前は豚の生姜焼きがメインだったが、和牛ステーキに変わっていた。
和牛ステーキよりも豚の生姜焼きの方が量が多くて好きだったが、仕方がない。
露天風呂へ向かう途中には気持ちの良いウッドテラスも新築されていて、湯上がりに身体を冷ますのにちょうどいい。
確かに年何回来てもいいと思える。
また秋に来るのが楽しみだ。
翌朝、朝から曇りかと思っていたのだが、隣の流石山や大倉山の稜線に時折雲がかかったり離れたりする程度で思いのほか良い天気。
朝から露天風呂を堪能し、隠居倉、熊見曽根の尾根に登っていく。
この尾根は初めて歩いたが、茶臼岳を始めとした那須岳の中核を見ながら歩ける気持ちがいい尾根道だ。
この隠居倉から熊見曽根の尾根はミネザクラが多く、今回はほとんど散ってしまっていたが、満開の時季に合わせて歩くのも良さそうだ。
朝日の肩までの稜線では少し風が強くなったが昨日ほどではない。
やはり昨日無理して朝日岳に登らなくて良かったなと思う。
朝日岳に到着した位まではなんとか茶臼岳が見えていたが、下り坂の天気なので西からどんどん雲が流れてきて下りるころには雲に覆われてしまった。
清水平から最高峰三本槍岳の間では満開のミネザクラを楽しめる場所が数箇所あって大満足。
三本槍岳ではちょうど黒ラブさんがお散歩中で少し遊んでもらった。
「中の大倉尾根」はほとんど人がいないかと思っていたがクラブツーリズムの団体さんが先を歩いていた。
途中から赤面山方面に向かったようだがかなりマニアックなツアーだなと思った。
登ってくる方とも数組すれ違った。
やはりこの時季はシロヤシオ(ゴヨウツツジ)目当てでこの尾根を歩く人も多いのかもしれない。
先週に日光の茶ノ木平で今年はシロヤシオのハズレ年ということは分かっていたのであまり期待せずに歩いたのだが、それでもたくさん花を付けた株を数箇所で見ることができた。
時季的にちょっと早いかなと思っていたが、花を付けている株ももう散りかけていたのでちょうど良かったようだ。
この尾根道、本当にシロヤシオだらけで今年は全く花を付けていない株も多かったがこれが全て花を付けていたらほんとうにすごいだろうなと思った。
途中のマウントジーンズスキー場は最近廃業したらしく、解体中で立入禁止の看板があった。
ここは登山道が2本並走していて、もしかしたら立入禁止の方の登山道にシロヤシオが多いのかもしれないが、解体が終われば開放されるのだろうか。
シロヤシオの時季に合わせてまた歩きたい尾根道だった。
下りきったところにはテルマエ・ロマエの映画のロケで使われたという北温泉旅館。
登山道脇にプールのように大きな露天風呂があり、この宿も一度は泊まってみたい。
ここから一番近いバス停は北湯温泉入口バス停ではなく白戸川バス停になる。
那須岳ロープウェイが始発のバスなので座れないかなと思っていたが、余裕で座れるくらい空きがあった。
先週外国人でバスも満員だった日光とは違って那須はまだそんなにインバウンドの影響は受けていないようだ。
展望も花も満喫した2日間で、行きの気分の悪さなどすっかり一掃されていた。
帰りは普通電車で帰ってきたが、友人と話をしていると大宮まであっという間だった。
仕事でやっかいな案件を抱えていると山に行くのもどうしようかと思ってしまうが、やはり自然の中で気分転換をするのは大切だなと思った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する