筑北の岩殿山 ゴ・ドーハンの山旅 修那羅ブナ観音にも会えました！

2024年06月08日(土) [日帰り]

• GPS: 06:33
• 距離: 11.4km
• 登り: 956m
• 下り: 949m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:39
• 休憩: 2:10
• 合計: 6:49

8:57 スタート地点
8:58 8:59 岩殿寺
10:00 10:03 九頭竜権現
10:05 10:12 雷神社
10:22 11:00 三社権現
11:15 12:07 飯綱岳
12:16 12:22 剣ヶ岳
12:28 12:34 飯綱岳
12:49 三社権現
13:04 天狗岩
13:05 13:09 兜岩
13:18 13:19 別所コース分岐
13:41 13:49 岩殿山
14:10 14:11 別所コース分岐
14:24 14:26 遙拝所
14:41 荻分岐
15:44 15:45 岩殿寺
15:46 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・岩殿寺の駐車場をお借りしました。
・林道終点にも駐車スペースがジムニークラスでなければ無理だと思います。

コース状況／危険箇所等

・岩場周辺は大変危険です。とくに岩場に溜まった松の枯葉がとても滑りやすいで　　
す。

その他周辺情報

草湯温泉冠着荘　日帰り入浴（410円）

写真

6/8 8:22

アレが岩殿山かな？違うかもしれません。

6/8 8:44

岩殿寺の駐車場をお借りしました。地域の方が草刈りをなさっていました。

6/8 8:49

これは珍しいイッピン！お馬さんに乗った三面馬頭観世音。覆屋の中に入れず銘は確認できず。

6/8 8:51

役行者の弟子学問行者が修験道場として開き、天台宗比叡山の慈覚大師円仁が寺を創建したと伝わる。本堂前両脇に神馬。

6/8 8:52

リアルな木造のお馬さん。先代は1982年に消失、当代は2007年に開眼式が行われたそう。

6/8 8:54

熊野三社権現を勧請　

6/8 8:54

神像は鎌倉中期、桂の一木造。元々は奥ノ院に祀られていた。

6/8 8:59

登山口、約2Kは林道歩きです。

6/8 8:59

中島氏の絵地図の案内板があります。信州のお山と云ったらこれですね、有難いです！

6/8 9:04

林道の分かされ上にあった浮彫の聖観音像。ネットがあってこれ以上は近づけませんでした。

6/8 9:13

旧道？との合流点に何やら石造物がありました。

6/8 9:14

どうやら丸彫りの如意輪観音みたい。その前にあった石標をキレイにしてみると、

6/8 9:22

ピンポンでした！「南無如意輪観世音/文化五辰六月吉日(1808)　施主市野□金七□ 」案内図に記載はありませんでした。

6/8 10:00

山道に入ってまもなくで九頭龍社の大岩

6/8 10:01

戸隠より分祀。巨石の下から湧き出る水を湧きまわして雨乞祈願をしたそう。

6/8 10:06

続いて雷神社の大岩。

6/8 10:06

風神、雷神を祀り五穀豊穣を祈願

6/8 10:07

祠でもあった感じです。

6/8 10:29

「学問行者の墓地」案内板には岩殿連山修行所、開山僧学問行者と修行僧の基地とあります。宝筐院塔と五輪塔が建っています。無銘のようです。

6/8 10:35

こちらの平地が本堂跡、崩壊した対の石燈籠には判読困難ですが「文化」、「九月十五日」や願主銘があります。

6/8 10:35

山火事の類焼で焼失したそうです。

6/8 10:50

奥ノ院入口

6/8 10:51

巨大な岩窟に三社権現社の建物がありますが、3体の男神像は先程の岩殿寺境内に降ろされています。右手に石積も残っています。

6/8 10:53

岩窟の天井部、蜂の巣砂岩。独特の光景です。

6/8 10:56

社の右手に奥ノ院岩峰に至る道がありますが、左手も岩にステップが切ってあったので行ってみました。

6/8 11:06

岩峰の裏手に出ました。北峰(飯綱山)方面の巻き道になっている感じです。左奥の尖がりが冠着山、右の楕円形が四阿屋山。

6/8 11:09

北峰の隣に石祠がありました。

6/8 11:15

岩殿山北峰979m、ヤマレコ地図では飯綱山とあります。その先の岩稜帯に行ってみます。

6/8 11:22

ホームの般若のお船を強大化したような巨岩がありました。その向こうに岩殿山南峰、左は天狗岩でしょうか。

6/8 11:24

砂岩なのでフリクションはありますが、滑ることは絶対許されません。

6/8 11:25

私にはここまでが限界でした。ブルブルしてきました。

6/8 11:25

お隣にも同じような岩場があるようです。

6/8 11:31

落ち着ける所まで戻って休憩です。本日も横川SAでだるまちゃんをゲット。

6/8 11:37

修験のお山なのでマジ法螺を持参しました。

6/8 11:41

こんな所、登る人いるのかな？と大きな岩壁を眺めていたら、何やら視線を感じるので、よく見ると、

6/8 11:41

こちらの方が、松葉の枯葉に埋っておられました。

6/8 11:59

一見した時は天狗像に見えましたが？お地蔵さんにしては眼光が鋭いです。左に「享保(七)」、右に「文化(八)」の紀年銘があるようです。里ならばご夫婦の墓碑によくあるパターンですが、

6/8 12:01

妄想するに、この岩場で修行した行者の記念碑、もしくは慰霊碑ではないかと思いました。

6/8 12:09

もう一つの気になるピークにも行ってみました。

6/8 12:11

途中の、龍の背

6/8 12:17

剣ヶ峰、こちらからは怖くて登れませんが、逆側に周ると

6/8 12:20

岩峰の上に建てました。

6/8 12:20

白いテープがありました。その向こうには北峰(飯綱山)

6/8 12:41

戻り道は奥ノ院の岩稜帯ルートで。

6/8 12:42

6/8 12:42

こちらもなかなか怖かったですが、驚くことなかれ4,5歳ぐらいのお子を連れたファミリーがおられました。

6/8 12:45

まさかこんな所にとビックリしました。

6/8 12:45

このメタボチェッカーをギリギリ通過して(笑)、

6/8 12:48

三社権現の右手に降りてきました。

6/8 12:52

本堂跡に戻って、山頂方面に向かうと、

6/8 12:53

慈覚大師円仁の開山塔。胴部分が新しく再建されたようです。

6/8 12:56

いよいよ心配していた天狗岩。まずはステップの足場を上ります。

6/8 12:57

岩稜のてっぺんを歩くのかとヒヤヒヤしていましたが、中段に安心なルートがありました。

6/8 12:58

お隣には先程休憩した岩場、ホントお船みたい。

6/8 12:58

からの北峰です。

6/8 12:59

天狗岩のいわれ

6/8 13:01

天狗岩のてっぺん。こんな所（私には）歩けません！

6/8 13:06

紋次郎イルカ岩(仮称)がありました。

6/8 13:31

落石、まだ新しそう。

6/8 13:42

岩殿山(南峰)山頂です。周囲には「入山禁止(茸)」の案内があとこちに。

6/8 14:05

下山時の岩場、左が巻き道のような感じになっていますが、中央突破します。そうでないと、

6/8 14:06

こんな所をトラバースすることになっちゃいます。要注意！

6/8 14:11

帰りはこちらのルートで下山します。山頂からここまでもそれなりの岩場がありますが、そう心配はなし。

6/8 14:13

これぞ山道と言った感じのとても歩きやすいルートでした・

6/8 14:20

ここが遥拝所のようです。

6/8 14:21

石燈籠には「奉(燈)岩殿山/文政七歳七月吉日(1824)」他願主銘

6/8 14:24

「岩殿山」碑、背面には寄附者芳名多数、側面に「于時大正十四年(1925)」背面には寄附者銘の多数列刻。

6/8 14:24

石工銘もあり「生坂村 石工 赤羽今朝芳」

6/8 14:46

何かの石積がありました。

6/8 14:49

しっかりして礎石も残っているので、それなりのお社があったのでしょうね。ふと上を向いて見ると、何か屋根の様なものが見えたので行ってみると。

6/8 14:51

潰れた建物の屋根がありました。

6/8 14:52

倒木で倒壊した石祠

6/8 14:55

その一つに紀年銘がありました。「元文三年十二月吉日(1738)」

6/8 14:57

不動様が祀られていたのかな？

6/8 14:59

対の石燈籠の1基も被害を受けています。「文化四(1807)」とあります。

6/8 15:01

石積の上に覆屋があり、中には壊れかけた木祠、どうやら稲荷社のようです。主神は降ろされているようです。

6/8 15:08

こちらは荻道祖神「大正二癸丑年立春吉祥日(1913)/施主 細田倉吉」背面に「明治三拾八年一月(1905)　鬼熊仙造 同 宮��竹松　紀念」

6/8 15:11

さらに少し下った所に廃屋がありました。

6/8 15:12

かなり広い平場に瓦や一升瓶などが散乱しています。

6/8 15:12

かなり立派な瓦があるので、ただの飯場や作業小屋ではなさそう。「水」？

6/8 15:24

別所コース下山口。

6/8 15:24

こちら側にも中島氏の絵地図がありました。山ノ神や馬頭尊などいくつか見逃したようです。

6/8 15:44

岩殿寺駐車場に戻ってゴールです。

6/8 15:57

ご褒美コーラ。修那羅山へ向かいます。ミヤコワスレ祭り、間に合うでしょうか。

6/8 16:22

今回は表参道側から。直近の駐車場はまだほぼ満車、ちょうど一台帰る車があったのでそちらに。

6/8 16:27

木札まだまだありました。お一ついただきました。

6/8 16:27

拝殿前の大ネコちゃん。ミヤコワスレを持っています。

6/8 16:30

石神仏ガチャにギリ間に合いました！一回300円、最初に勝軍地蔵が出て、2回目チャレンジするもまたもやショーグン(♪走り出したら…)、お姉さんが大天武に替えてくれました。

6/8 16:30

「ちくにゃん」とツーショット。お姉さんに「カワイイ！」と言われて、ちょっと照れ気味のグリチャミ君。ドーハン君だったら何て言われたでしょうか？(笑)

6/8 16:37

ランチはにしんわらびそば(550円)をいただきました。鰊も蕨も久しぶりにたべました。

6/8 16:43

境内にあります。

6/8 16:45

ライブもちょこっと聴けました。爽やかな歌声でお上手でした。個人的にはギブソンに目が釘付け(笑)

6/8 16:53

2週間前にあったばかりですが、修那羅大天武像。

6/8 16:58

前回見逃してしまったブナ観音、まさかこんな小さなウロの中に、

6/8 16:58

十一面観音様がいらっしゃるなんて！お会いできて良かったです。

6/8 17:08

ミヤコワスレ。2週間前に比べると大分色が褪せていますが、まだまだたくさん咲いていました。

6/8 17:30

ガチャの大天武と勝軍地蔵。色付け体験はできなかったので後で追々と。缶バッジは頂いたもの。

6/8 17:46

近くの草湯温泉冠着荘で入浴(410円)21時まで。風情はありませんが、ゆったりのんびりできました。

6/8 19:49

この後、上田市街のファミレスで食事をして、上田道と川の駅へ。道の駅はそこそこ車があったので、川の駅のダートPに移動。目の前には虚空蔵山のシルエットを見ながら、車中泊。熟睡できました！

撮影機器：

iPhone 8 Apple

感想

godohan

・先々週の修那羅山の石神仏見学のさい、ブナ観音を見逃してしまったことが心残りでした。ミヤコワスレ祭りも気になっていたので、訪ねることにしました。それとセットで何処か登ろうと思ったら、近くに修験の岩山があるということで訪ねてみました。
・岩殿山は1000mそこそこの標高ですが、さすが修験のお山だけあってスリル満点の岩場のオンパレードでした。特に北峰(修験)と南峰(山頂三角点)を周回すればお腹いっぱいになると思います。
・岩殿山が思いのほか充実していて、また、案内にない信仰の痕跡を探索しているうちに、メインにしていた修那羅山のミヤコワスレ祭りはギリギリになってしまいました（笑）。それでも石神仏のガチャに間に合い、ライブ演奏もちょこっとだけ聞くことができました。もちろんブナ観音にも会えたので目的は達成できました！