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Yamareco

記録ID: 6910649
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波

奥鬼怒温泉からヒメシャクナゲ咲く鬼怒沼湿原と鬼怒沼山へ

2024年06月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
e351spAz その他1人
GPS
08:40
距離
16.5km
登り
1,030m
下り
1,255m

コースタイム

日帰り
山行
7:45
休憩
0:55
合計
8:40
8:10
10
8:20
8:20
15
8:35
8:35
15
9:10
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60
11:05
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15
11:20
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35
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12:10
30
12:40
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10
12:50
13:10
90
14:40
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15
14:55
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10
15:05
15:10
10
15:20
15:20
90
天候
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
往路:
北千住07:32(東武伊勢崎線・日光線)
南栗橋08:24/08:28(東武日光線)
下今市09:57/10:00(東武鬼怒川線)
鬼怒川温泉10:22

鬼怒川温泉駅から友人の車で女夫渕へ
※参考
鬼怒川温泉駅🚌10:15(日光市営バス)¥1570
女夫渕🚌11:50→【12時発の加仁湯シャトルバス】
(奥鬼怒温泉 加仁湯に前泊)

復路:
女夫渕から友人の車で下今市駅へ
※参考
女夫渕🚌15:25(日光市営バス)¥1570
鬼怒川温泉駅🚌17:00

下今市駅18:55(東武日光線)
栗橋20:26/20:38(JR湘南新宿ライン)
新宿21:43
待ち合わせの鬼怒川温泉駅。SL大樹がちょうど転車台で回転するとのこと。
2024年06月08日 10:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/8 10:41
待ち合わせの鬼怒川温泉駅。SL大樹がちょうど転車台で回転するとのこと。
意外と早く回る。
2024年06月08日 10:41撮影
6/8 10:41
意外と早く回る。
2024年06月08日 10:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/8 10:43
到着した女夫渕。今日は加仁湯の送迎バスに乗る。
2024年06月08日 11:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/8 11:54
到着した女夫渕。今日は加仁湯の送迎バスに乗る。
加仁湯でお昼に注文したかき揚げ蕎麦はかき揚げがほのかに甘くおいしかった。
2024年06月08日 12:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/8 12:36
加仁湯でお昼に注文したかき揚げ蕎麦はかき揚げがほのかに甘くおいしかった。
今回鬼怒沼湿原へ行こうと思ったきっかけになった「U字工事の旅!発見」のポスターが貼ってあった。
2024年06月08日 18:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/8 18:07
今回鬼怒沼湿原へ行こうと思ったきっかけになった「U字工事の旅!発見」のポスターが貼ってあった。
翌朝、宿のすぐ横にカモシカが。
2024年06月09日 08:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 8:00
翌朝、宿のすぐ横にカモシカが。
立派な加仁湯。高級旅館だった。
2024年06月09日 08:07撮影
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6/9 8:07
立派な加仁湯。高級旅館だった。
裏庭にはクリンソウが満開。
2024年06月09日 08:10撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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裏庭にはクリンソウが満開。
日光澤温泉までは砂利の車道が続く。
2024年06月09日 08:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 8:15
日光澤温泉までは砂利の車道が続く。
「奥鬼怒歩道」というようだ。
2024年06月09日 08:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 8:17
「奥鬼怒歩道」というようだ。
これだけ立派な車道なので、緊急時には日光澤温泉までは車が入れるのだろう。
2024年06月09日 08:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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これだけ立派な車道なので、緊急時には日光澤温泉までは車が入れるのだろう。
7年前に泊まった日光澤温泉。個人的にはこちらの方が山小屋寄りで雰囲気が好き。
2024年06月09日 08:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 8:22
7年前に泊まった日光澤温泉。個人的にはこちらの方が山小屋寄りで雰囲気が好き。
水場にクリンソウ。
2024年06月09日 08:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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水場にクリンソウ。
ここから登山道が始まる。
2024年06月09日 08:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 8:23
ここから登山道が始まる。
鬼怒川源流となるこの沢は柳橋沢というようだ。
2024年06月09日 08:26撮影
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鬼怒川源流となるこの沢は柳橋沢というようだ。
きれいな地層。
2024年06月09日 08:28撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 8:28
きれいな地層。
せっかくなので丸沼分岐からヒナタオソロシの滝展望台方面へ向かったが意外と距離も高低差もあった。
2024年06月09日 08:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 8:49
せっかくなので丸沼分岐からヒナタオソロシの滝展望台方面へ向かったが意外と距離も高低差もあった。
ヒナタオソロシの滝展望台
2024年06月09日 08:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ヒナタオソロシの滝展望台
この時季はヒナタオソロシの滝は上部しか見えなかった。
2024年06月09日 08:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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この時季はヒナタオソロシの滝は上部しか見えなかった。
ヒナタオソロシの滝展望台に往復したのが後から思えば余計だったかも。
2024年06月09日 09:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ヒナタオソロシの滝展望台に往復したのが後から思えば余計だったかも。
オロオソロシの滝展望台
2024年06月09日 09:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 9:37
オロオソロシの滝展望台
あれがオロオソロシの滝?というくらい遠くに小さく見えるだけ。
2024年06月09日 09:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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あれがオロオソロシの滝?というくらい遠くに小さく見えるだけ。
傾斜は急になるが、よく整備されている。
2024年06月09日 10:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 10:00
傾斜は急になるが、よく整備されている。
2024年06月09日 10:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 10:02
いわゆる「もののけの森」っぽいという苔むした岩。あちこちにあるが。
2024年06月09日 10:24撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 10:24
いわゆる「もののけの森」っぽいという苔むした岩。あちこちにあるが。
木道が出てきた。
2024年06月09日 10:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 10:29
木道が出てきた。
友人は調子が悪いのかちょっと遅れがち。
2024年06月09日 11:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 11:02
友人は調子が悪いのかちょっと遅れがち。
気持ちの良い鬼怒沼湿原に到着。
2024年06月09日 11:04撮影
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6/9 11:04
気持ちの良い鬼怒沼湿原に到着。
2024年06月09日 11:05撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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曇っているが、気持ちの良い湿原。
2024年06月09日 11:06撮影
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曇っているが、気持ちの良い湿原。
2024年06月09日 11:07撮影
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雪解けしたばかりなのか、まだ全体的に茶色い。
2024年06月09日 11:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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雪解けしたばかりなのか、まだ全体的に茶色い。
ここが「日本最高所の高層湿原」。
2024年06月09日 11:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 11:09
ここが「日本最高所の高層湿原」。
チングルマが咲いていた。
2024年06月09日 11:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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チングルマが咲いていた。
チングルマはけっこう終わりかけ。
2024年06月09日 11:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 11:11
チングルマはけっこう終わりかけ。
あそこまで雪が積もっていたんだなあというラインがはっきり分かる。
2024年06月09日 11:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 11:12
あそこまで雪が積もっていたんだなあというラインがはっきり分かる。
せっかくなので鬼怒沼山へも行く。
2024年06月09日 11:30撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 11:30
せっかくなので鬼怒沼山へも行く。
歩く人が少ないのかちょっとササ藪が多かった。
2024年06月09日 11:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 11:45
歩く人が少ないのかちょっとササ藪が多かった。
鬼怒沼山へは意外と距離があった。
2024年06月09日 11:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 11:48
鬼怒沼山へは意外と距離があった。
展望のほとんどない鬼怒沼山。
2024年06月09日 11:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 11:56
展望のほとんどない鬼怒沼山。
それでも日光白根山はすぐ近くに見える。
2024年06月09日 11:56撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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それでも日光白根山はすぐ近くに見える。
三角点あり。
2024年06月09日 11:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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三角点あり。
2024年06月09日 11:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 11:57
2024年06月09日 12:10撮影
6/9 12:10
下っている時に諦めていた燧ヶ岳が見えた。
2024年06月09日 12:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 12:17
下っている時に諦めていた燧ヶ岳が見えた。
燧ヶ岳の横に平ヶ岳も見えた。
2024年06月09日 12:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 12:18
燧ヶ岳の横に平ヶ岳も見えた。
鬼怒沼湿原に戻ってきた。
2024年06月09日 12:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 12:40
鬼怒沼湿原に戻ってきた。
チングルマ
2024年06月09日 12:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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チングルマ
タテヤマリンドウ
2024年06月09日 12:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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タテヤマリンドウ
モウセンゴケ
2024年06月09日 12:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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モウセンゴケ
そして…ヒメシャクナゲ!
2024年06月09日 12:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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そして…ヒメシャクナゲ!
ヒメシャクナゲは2年前に尾瀬ヶ原で初めて見て以来、かなり好き。
2024年06月09日 12:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ヒメシャクナゲは2年前に尾瀬ヶ原で初めて見て以来、かなり好き。
雲が増えてきた。
2024年06月09日 13:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 13:06
雲が増えてきた。
静かな鬼怒沼湿原。
2024年06月09日 13:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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静かな鬼怒沼湿原。
2024年06月09日 13:13撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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これはクマかシカか。
2024年06月09日 13:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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これはクマかシカか。
2024年06月09日 13:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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クルマムグラ
2024年06月09日 14:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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クルマムグラ
日光澤温泉まで戻ってきた。
2024年06月09日 14:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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日光澤温泉まで戻ってきた。
2024年06月09日 14:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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加仁湯
2024年06月09日 15:08撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 15:08
加仁湯
スノーシューで歩いた時に見た覚えがある風景。
2024年06月09日 15:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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6/9 15:17
スノーシューで歩いた時に見た覚えがある風景。
八丁湯
2024年06月09日 15:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 15:20
八丁湯
ここも雪景色を思い出す。
2024年06月09日 15:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 15:23
ここも雪景色を思い出す。
シロアリ?
2024年06月09日 15:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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シロアリ?
2024年06月09日 16:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 16:04
2024年06月09日 16:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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通行止め区間は通行止めが解除されていた。
2024年06月09日 16:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 16:15
通行止め区間は通行止めが解除されていた。
このちょっと怖い看板も記憶にある。
2024年06月09日 16:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 16:29
このちょっと怖い看板も記憶にある。
ようやく女夫渕。
2024年06月09日 16:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ようやく女夫渕。
バスの最終便は15:25。
2024年06月09日 16:51撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
6/9 16:51
バスの最終便は15:25。
撮影機器:

感想

奥鬼怒温泉の日光澤温泉へは7年前にスノーシューで歩いたことがある。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1064435.html
その奥に日本最高所の高層湿原である鬼怒沼湿原があるということはその時に知った。
「U字工事の旅!発見」という番組で奥鬼怒温泉の加仁湯から鬼怒沼湿原を歩いていたのを見て、今回行ってみることにした。
友人とは鬼怒川温泉駅で待ち合わせ。
奥鬼怒温泉の入口となる女夫渕まではここから路線バスが出ているのだが、今回は友人の車に乗せてもらう。
鬼怒川温泉駅に到着したタイミングでちょうどSL大樹が転車台で回転するとのことだったので見学してから出発。
翌日に奥鬼怒温泉から女夫渕までどうせ歩くので、初日は女夫渕から加仁湯の送迎バスに乗ることにした。
昼過ぎに到着したので、たくさんある露天風呂も満喫し、ゆっくりと楽しめた。
奥鬼怒温泉は一応「歩いてしか行けない温泉」に入るのかもしれないが、加仁湯は送迎バスがあるからか宿泊客に登山者はほとんどいないようだった。
日本語が堪能な外国人の従業員さんがたくさんいてサービスも良く、どちらかというと高級温泉旅館の部類に入る雰囲気だった。
ロビー階ではつまみかなんかが注文できるのか高齢の団体客が夜遅くまで酒を飲んで盛り上がっていた。
ということはやはり登山客ではないのだろう。

翌日は雲が多いものの時折薄日も射すちょうど良い天気。
登山者は事前に頼んでおくと7:30〜の朝食を30分早めてもらえるのだが、我々の他にはもう1人しかいなかった。
やはりこの宿は登山者は少ないようだ。
登山者はどちらかというと日光澤温泉の方がより山小屋寄りで好みかもしれないなと思う。
部屋の外を見ると宿の横の渓流沿いでカモシカがゆったりと木の葉を食んでいた。
加仁湯の裏手の駐車場横ではクリンソウが満開。
ここから日光澤温泉までは砂利の車道歩きだ。
緊急時には日光澤温泉までは車両が入れるのだろう。
懐かしい日光澤温泉は7年前と同じ佇まいだったが、外壁の板は新しくなっているようだ。
日光澤温泉の水場にもクリンソウが咲いている。
ここから登山道が始まるが、そこに令和2年の6月に行方不明になった人のポスターが貼ってあった。
4年前、2020年の6月といえば緊急事態宣言が明けたばかりで、山に人はそんなに来ていなかったのではないだろうか。
あれからもう4年も経つのだなと思う。

ヒナタオソロシの滝展望台の分岐があり、どうしようかと思ったがせっかくだから見に行くことにする。
展望台までは思ったよりも距離と高低差があり、往復で30分はかかっただろうか。
そこから見えた滝は大きな滝のようだったが、この時季は木々に隠れて上部しか見えなかった。
今回一緒に登った友人はあまり長距離歩きに慣れていないので、後から思えばこの展望台までの往復は余計だったかもしれない。
展望台分岐に戻り、その先から徐々に傾斜が急になっていく。
加仁湯から出発して以降誰にも会わず、梅雨前の爽やかな風が吹きわたり、鳥のさえずりが聞こえ、とても清々しく気持ちが良い。
オロオソロシの滝展望台を過ぎ、やっと一人登山者とすれ違うと、友人が今まで何人とすれ違ったか、上にはどのくらい人がいるのかを熱心に尋ねている。
理由を聞くと、こんなに人に会わない山は初めてで、すごく不安だったそうだ。
人が全然いなくて気持ちが良いという感覚は万人に共通のものではなかったようだ。
オロオソロシの滝展望台を過ぎると今回のコース一番の傾斜になるが、すぐに傾斜も緩くなり木道が出てくると鬼怒沼湿原に到着。
近くに日光白根山は見えていたが、残念ながら見えるはずの燧ヶ岳は雲の中のようだ。
湿原はこの間まで雪が残っていたのだろう雰囲気で全体的に茶色い。
ただその中にチングルマやタテヤマリンドウ、そしてヒメシャクナゲが咲いていた。
ヒメシャクナゲは2年前の6月に初めて尾瀬ヶ原で見たが、この時季に来ないと見られない花なのだろう。
シャクナゲなのにすごく小さく、壺型のピンク色の花がすごくかわいい。

せっかくなので湿原の先にある鬼怒沼山まで行ってみたい。
湿原には6人くらいのグループもいて、少しは友人も安心できたかなと思う。
友人はあまり乗り気ではないようなので、人もいるし湿原で待っているように伝えると付いてくるとのこと。
湿原から鬼怒沼山は歩く人も少ないようでところどころササ藪になっていた。
展望が開けないピークだったが、ここでも日光白根山だけは見える。
後からグループの人も到着し、湿原まではまた来るかもしれないがこのピークは多分また来ることはないだろうと意見が一致した。
ただ、下っていく途中で雲が偶然切れて、間近に燧ヶ岳と平ヶ岳を見ることができ、やはりこのピークまで来てよかったと思った。
ここから下っていけば尾瀬沼の登山口となる大清水なのだが、燧ヶ岳が見えたことでそれが実感できる。

この辺りから友人の体調がかなり悪化。
頭痛がするし気持ちが悪いとのこと。
聞けば標高2000mを越えると気持ちが悪くなるとのことだった。
鬼怒沼湿原で昼食とし、友人は頭痛薬を飲んでいたが高山病だとしたら標高を下げるしかない。
ただその後標高を下げても頭痛も気持ち悪さも治まらないようだし、数分おきにゲップが出るようで、これは果たして高山病の症状なのだろうか。
食あたりかもしれないし、寝不足なのかもしれないし、もしかしたら2年前に自分も体験した温泉に入り過ぎの湯あたり(または湯疲れ)かもしれない。
そんなことを考えつつ歩いていると、いつの間にか友人が見えないくらいに遠くに離れてしまっている。
ペースを合わせて歩くというのはなかなか難しいものである。
友人は今までに男体山、磐梯山、安達太良山に登っているとは聞いていたが、今回のコースは友人には少しハード過ぎたのかもしれない。
女夫渕から鬼怒川温泉駅へは15:25に路線バスの最終便があり、計画時はそれに間に合うくらいには着くかと思っていたのだが、結局到着したのは17時少し前だった。
体調が悪い中なんとか歩き切ってもらえて良かった。
ただその体調が悪い友人に車を運転してもらうのは心苦しい。
一応運転を代わろうか提案したが、他人に車を運転させるというのは抵抗があるようだ。
体調が悪くなっても運転しなければならないというのが車で登山に来るネックでもある。
ただ、路線バスだったらこの時間では帰れなくなるわけだし、何が正解か分からない。

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ハイキング 日光・那須・筑波 [日帰り]
鬼怒沼湿原 日光澤温泉前泊
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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