比良山/滝をめぐって武奈ヶ岳@久しぶりで疲れました
- GPS
- 07:35
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:36
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
神爾滝雌滝へのルートはほぼ消失しているが特に難所はない。ただし渡渉回数が多く濡れること覚悟で。 カマブロ洞入口を過ぎると谷を右岸にわたる橋がある。これをゆくと最初の堰堤を越えたところで道はなくなる。あとは部分的にわずかに残る道跡があるのみ。堰堤は全て左から越える。明るくなり左に大きな支流を分けると奥に雌滝が見えてくる。 旧鑑賞路は右岸の岩を登っていくがこちらもほぼ消失。危険箇所もある。 雌滝からは登山道へと登るのが賢明。滝のわずか下流の登りやすい箇所から左岸斜面を登る。急斜面であるが藪もなく高低差60mほどで登山道に出る。地形図では「!(雨裂記号)」のある場所だが岩もない普通の斜面。 |
写真
感想
ちょうど1ヶ月ぶりの山となる。
いくつか行きたい山はあったが、いずれもロングコース。1ヶ月ブランクの身にはきついことが想像されるので、今回は比良山を滝を巡りながらゆっくり登ろうと思う。
とりあえずイン谷口スタート。まずはカマブロ洞に立ち寄る。その後は久しぶりに神爾の滝の雌滝に向かう。
カマブロ洞入口からすぐのところに神爾谷を右岸へと渡る橋がある。これを行くと最初の堰堤上までは道があるが、その後は道跡が消えつつある。堰堤は全て左越えで。
途中右岸支流から落ちる滝が望める。支流滝横に這い登って、滝と神爾谷の流れを一緒の入れて写真を撮る。
4つ目だったか5つ目だったかの堰堤を越えると、明るくなって谷は二股に。本流の水際を少し行くと雌滝に到着。
雌滝は端正なお姿だ。一直線に細く落ちる流れは迫力を感じ、雌滝といえども女性的な優しさはない。
右岸の岩を登るとF2に行けるが、最近は手首に不安があるのでここはパスして、左岸斜面を登る。急斜面ではあるがヤブもなく登山道まで登ることができる。
登山道を行くとすぐに雄滝の下り口。もちろん立ち寄る。雄滝はF4。雌滝と雄滝の間には2つの滝があり、F2は2段10m超、F3は5mの直瀑。昔は鑑賞ルートがあったが、現在はほぼわからなくなっている。
雄滝の上にも3つの滝が連続していて、7つの滝の総落差は109mとも言われている。3つの滝は登山道脇にある灯籠の手前から下りるが、道はなく険しいので、きょうはこれらの滝もパス。
登山道に戻り滝群の上で右岸へ、そして再び左岸へと渡ると、たくさんのタツナミソウが出迎えてくれる。ここにあるのは小ぶりなものが多い。コナスビもたくさん。
その先でシイタケ発見。帰路で見つけたのなら採って帰ったのだが。
堰堤下の3段小滝にはイワタバコがたくさん見られるがまだ時期は早い。しかしスポットライトを浴びたかのように、ちょうど日差しが当たる場所にシライトソウがたくさん花を咲かせている。
神爾谷の詰めの登山道脇にはトクワカソウとイワカガミがてんこ盛り。もちろんすでに花の時期は終わっている。上部のアカモノ群生地でもほんの僅かの花を残してやはり既に終了。
ダケ道と合流し北比良峠へ。朝からのガスは徐々に消えつつあるが、まだ下界は見えず。イブキジャコウソウは咲き始め。4輪だけ見かける。
八雲ヶ原では人懐っこいアカハラが近寄ってきてしばらく遊んでもらう。モウセンゴケは花茎が伸びてきて花を咲かす準備にかかっている。北比良峠でも八雲ヶ原でも人に会わず。
スゲ原から北稜を辿って武奈ヶ岳に登ろうと思っていたが、ここまで予定より随分と時間がかかっているため、イブルキノコバから武奈ヶ岳へとショートカットすることに。
イブルキノコバまではギンリョウソウロード。ピンク色のものも含めてたくさんの瑞々しい輝きの花を見ることができる。
コアジサイの群生地でもあるが、標高が高い分、まだここまで花の開花前線が上がってきていない。
そして武奈ヶ岳へ。ちょうどのタイミングでガスは切れ琵琶湖を望めるようになってきた。北に目をやると最後の雲の塊が蛇谷ヶ峰から離れようとしている。
京都では32℃予報だったが、山頂では風はないが雲が多めだったこともあり、思ったよりも暑くない。
しかし風がない分、6月であるがハエは五月蝿い(うるさい)。
西南稜を下る。さすがに平日とはいえここでは数組の登山者とすれ違う。
レンゲツツジ、サワフタギ、タニウツギなどの背の低い樹木に咲く花がたくさん見られる。
ワサビ峠が近づくとベニドウダンツツジが咲き残っている。
ワサビ峠を左折。中峠へ。峠ではわたしが西から東へ、そこへソロ女性が南から北へ、ちょうど峠ではクロスする。
ヨキトウゲ谷に下り、小滝を写真に収めながら下っていくと、突然目の前からバタバタと駆けていくものがありビックリする。アカゲラだ。怪我でもして飛べないのか。近くで鳴き声がする。成鳥のように見えたが幼鳥なのだろうか。巣から落ちて親鳥が呼んでいるのではないかと思われる。
幼鳥はさらにバタバタと走り、谷を渡ろうとして流されてしまった。あわててドボンしながら幼鳥をすくって岸にあげる。さらに逃げて岩陰に隠れて動かなくなった。これ以上どうしようもない。写真だけ撮らせてもらって登山道を下って行く。
奥の深谷で頭から水をかぶって金糞峠へ。
正面谷では再び滝巡り。金糞滝、隠れ滝にご挨拶してイン谷口へ戻る。
今回は3つの花に出会えることを期待していた。ひとつはイチヤクソウ。神爾谷で一昨年前まで見られたが、去年に引き続き今年もまた以前見かけた場所で発見できず。
同じようにオニノヤガラも今まであった場所で見つけられず。
最後のひとつはクモキリソウ。こちらは意外な場所で3株見ることができた。しかし花のアップはいずれもピンボケ。
さすが滝のオーソリティーが撮られると滝の姿も綺麗さ倍増ですね! これからの季節は茂った新梢などで滝の姿を隠れてしまいそうですが、綺麗に全景が入ってますよね。撮るポイントも心得ておられるんだろうな。
雌滝への滝ルートは、有るのは知っておりましたが歩いたことが無いんです。
「ほぼ消失しているが特に難所はない」
「濡れる覚悟で」 なんですね。了解です。
丸々した「あかもの」 可愛いですね。オールドでオシャレな照明器具のイメージが湧きました。
アカゲラの幼鳥も遇われたんですね。巣から落ちか感じですが無事育ってくれたら嬉しいな。
滝愛感じられますぅ?でも結構適当なんですよ。三脚は重いので最近全然使っていないし、雌滝のように水がまとまって落ちると流れが白飛びしてしまうのに補正もかけてないんです。
雌滝ルートは水量多めなら靴を考えた方がいいかもしれませんが、平常水量なら渡渉に慣れていれば問題ないレベルです。
今回は赤いものづくしでした。「アカモノ」「アカハラ」「アカゲラ」に「ベニドウダン」、ヒキガエルも赤みの強い個体だったし、西南稜のレンゲツツジも真っ赤でした。
アカゲラは巣から落ちたというより飛行訓練中に地面に着地しちゃった、って感じだったのかな。その方が元気に無事飛び立っていきそうでポジティブに思えるので...
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