折立〜雲ノ平〜鷲羽岳〜黒部五郎岳〜折立(ソロテント泊)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 19:47
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,328m
- 下り
- 1,589m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:39
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:14
天候 | 3日 曇り時々晴れ、4日晴れ、5日晴れ、6日晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 亀谷温泉 国民宿舎白樺ハイツ 入浴610円 |
写真
感想
・毎年計画していながら諸事情で実現できなかった念願の雲ノ平〜黒部五郎岳縦走。直前で同行者が夏風邪のため脱落したため、ソロテント泊での実施となった。
・黒部五郎岳で北アルプスの百名山は全て登ったことになる。
・1日目有峰有料道路の料金所に5:30頃到着したが、10台ほどの車が待っていた。折立の駐車場は道路脇にも車が停めてあったが、運良く駐車場の区画に停めることができた。
・薬師峠キャンプ場はすばらしかった。水は豊富で冷たいし、トイレはきれい。管理人小屋で700円のテン場料金と缶ビール800円(500m缶)を支払う。ソーセージとッシュルームのソテーをつまみに飲んでいると、雷雨になった。しかし、雨はほんの一時ですぐに青空が出てきた
・2日目太郎平小屋まで戻り、分岐を薬師沢方面に進む。ところどころベンチがあり、休憩するには都合がいい。やがて薬師沢小屋に到着。吊り橋で黒部川を渡る。すぐに急なハシゴを下り、河原に出る。高天原方面の大東新道を左に分け、雲ノ平まで急登が続く。樹林帯の中で汗が噴き出し、滝のように顔を流れ落ちていく。途中降りてきた男性が、「初めてだけどこんなにひどい下りだとは思わなかった」と言っていたほど、つらい登りだった。
・アラスカ庭園でしばし休憩して、奥日本庭園を経て雲ノ平山荘に到着した。
テン場料金1,000円と、缶ビール850円を支払い、ベンチで柿の種をつまみながらしばし休憩。テン場まで歩いていると空からポツポツと雨が降ってきたが、そのまま歩いて到着。ここの水場も豊富であるが、トイレはもう少しきれいにして欲しいと思う。今日の昼食はレトルトのボロネーゼソースにパスタである。パスタをゆでる時に塩を入れすぎたのか非常にしょっぱかった。雷鳴が鳴り、雨が激しくテントを打ちつける。シュラフに潜り込んで眠りに落ちた。夜中に目が覚め、テントの外に出てみると、月が出ており、とても明るく静かだった。
・3日目ワリモ岳から鷲羽岳山頂に至る。槍ヶ岳は雲に隠れて見えなかったが、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳など360度見渡すことができ、北アルプス最奥にいることが実感できる。約1時間下ると、三俣山荘に到着。とてもおなかがすいており、エネルギーを補給しないとこれ以上歩けなくなると判断し、山荘2階の食堂に入る。バッハの無伴奏チェロ組曲が流れておりとても雰囲気がいい。1,100円のカレーを注文した。ビーフが入っているなかなか本格的な味である。しかし、疲れている体に固形物は入りにくいということを忘れていた。無理矢理水と一緒に胃に押し込む(ごめんなさい)。三俣のテン場は私のお気に入りだけど、今回は先を急ぐことにする。今回の計画では、三俣蓮華岳を経由する予定だったけど、時間を短縮するため、巻道を選択した。テン場を過ぎ、右に入りしばらく歩くと、雪渓が現れる。ほとんど踏み跡がなくどこを登ったらいいのか思案していると、雪渓の向こうの岩場に黄色で丸印が見えたので、そこを目指して慎重に雪渓を登る。三俣蓮華岳の北側斜面は水が豊富な場所だ。いったん開けた稜線を歩き、黒部五郎小舎までは急な下りを歩いて行く。小舎前で飲料水が補給でき、飲み物やリンゴがぷかぷか浮いていた。ここでは生ビールが飲めるので1,000円を支払う。小舎から少し離れたテン場でテントを張るとまたまた雷雨となった。雨が上がり外に出て今晩の夕食である麻婆なすを作る。アルファー米は持参していたが。今回の山旅では一度も口にすることがなかった。夜外を出てみると、月は山に隠れており、空は暗く無数の星でちりばめられていた。うっすらと天の川も見える。
・4日目、今日は最終日で長丁場になるため、朝5時に出発した。小舎を過ぎ、樹林帯を登っていくと、朝日に照らされた黒部五郎が現れた。黒部五郎のカールはすばらしい。間違いなく今回のハイライトだった。ギリシャの円形劇場の中心にいるような荘厳で圧倒的な空間である。雪渓から流れる流水はとてもおいしい。つづら折りの急登を息を切らしながら登ると黒部五郎の肩に到着する。ザックをデポして山頂に向かう。ここから見る笠ヶ岳はその名の通り端正な傘の形をしているのがよくわかる。その向こうには乗鞍岳、噴煙を上げる御嶽山がよく見える。まさに絶景である。ここからが長かった。ほとんど休憩も足らずに太郎小屋に到着するとほっとした。アクエリアス400円を一気に飲み干し、うどんを食した。数年前に購入したスカルパのミラージュはどうも私の足には合わないらしい。昨年の白峰三山の下りの悪夢がよみがえった。靴が小さめで、下りでは爪が当たるので、痛さに耐えながら約3時間折立まで下った。亀谷温泉でうっすらと硫黄臭のするお風呂で汗を流すと、生き返ったような気がした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する