ノロ川 赤水沢 八幡平 縦走、 岩手山
- GPS
- 40:39
- 距離
- 76.8km
- 登り
- 4,453m
- 下り
- 4,352m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:29
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:21
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:56
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:56
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:05
天候 | 晴れor曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道:基本的に明瞭で危険個所も特になし。強いて言えば赤水峠の登山道が普通に沢足袋が必要な登山道なので注意。林道に出るまでは登山靴に履き替えてはいけない。 水場情報: ・玉川から焼山までの水場:水量も少なく清潔感もないので期待してはいけない。下界で汲んでおいた方がよい。 ・毛せん峠水場:冷たく水量豊富でおいしい。蛇口がついている。 ・八幡平レストハウス:建物の脇に水道がある。 ・大深山荘水場:水量も豊富、水も冷たくおいしい。 ・三ツ石山荘水場:水が枯れていた。水場に金属バケツがあり、そこに水が溜まっていた。 ・犬倉山水場:水量豊富で冷たい。美味しい。 ・八合目不動平避難小屋:水量は少ないが水は取れる。一時期枯れたとの噂があるが真偽は不明。 ・不動平避難小屋:水場はないが、雨樋の水を貯めておくタンクがある。 |
その他周辺情報 | 電波情報:稜線上では基本的にauとdocomoは使えると考えてよい。ただし、所々電波の入りが悪いところがあるのでその場合は少々歩き回る必要があるだろう。大深温泉ではauは入らなかったがdocomoは入ったようだ。 |
写真
感想
一日目:ノロ川を遡行し、赤水沢へ下降するルートであるが、沢中での注意点は特にない。登るべき滝にはステップが刻まれており、下降すべき滝にもステップ及び、下降支点が設けられているため迷うところはない。岩を削って初心者でも登降出来るようにするのは初心者の安全を考えてのことではあるが、行き過ぎると有象無象を誘き寄せる事態にも発展し、結果的に事故を誘発させるため、許されるべきことではない。さらに無意味にボルトを大量に打ち込んでいる所もあり、沢登り人が必ずしもありのままの自然が好きとはいかないものである。赤水沢から赤水峠へ乗っ越す部分は地形図上、登山道が書かれているが基本的には沢足袋がよいだろう。
新玉川温泉は建物の新しさに反して古き伝統を守っている素晴らしい温泉で、是非とも多くの人に泊まっていただきたい温泉だった。
二日目:湯けむりと硫黄の臭いのする玉川温泉郷を抜け、焼山への登りの途中に水場と書かれた看板があるが、その水場は到底のめたものではないので注意。あらかじめ下界で汲んでおくのがよい。焼山避難小屋は崩壊の危険があるとのことだが、見た目ではそこまで崩壊しそうには思えなかった。実際、中に泊まっている人がいた。後生掛温泉は新玉川温泉と同様、素晴らしい温泉だったのに加えオンドル小屋があり、いつか泊まってみたいものである。また、毛せん峠の水は噂通り冷たく美味しい。売店ではゆで卵が売っており、沢山買い込んだ。二日目の宿は大深温泉に設定しているが、後生掛温泉から大深温泉までは車で5分ほどということもあって重いザックをしょって歩くのは少々精神的にきつい。
大深温泉はオンドル小屋で泊まるのだが、夏にもかかわらず案外ぐっすり眠れるものである。疲れていたからか、念入りに温度の低い場所を探したからかは分からないが、電源も確保され、地元の方から大量に食料をいただき、充実して睡眠をむさぼることが出来る。東北の方々の優しさを深く感じることが出来た温泉だった。
三日目:大深温泉から三ツ石山荘まで縦走する日で全行程の中で一番ハードな日だ。大深温泉から八幡平頂上まではおおよそ600m標高を上げるが、道がなだらかなため特に大変ではない。ただ、八幡平から大深山荘の間までは水場がないため、水の確保を常に気にしなければならなかった。また、三ツ石山荘では噂通り、水場が枯れていたため次の日の犬倉山の水場まで節約して使う事となった。この日は終日曇りであり、良い景観は臨めなかったが、その分水分の消費が少なく捨てる神あれば拾う神ありという事である。大深山荘も三ツ石山荘も立派な山荘で好きな山荘だ。
四日目:三ツ石山荘から岩手山アタック、不動平避難小屋という行程だ。犬倉山の水場はアプローチも短く水量豊富でよい水場だった。切通から大地獄谷へ下った後は登山道が藪マシマシになるので少々不愉快だが、その後の急斜も案外疲労しないものである。不動平避難小屋に多くの荷物をデポして岩手山アタックとなるが、残念ながらガスに覆われていて、あまり見えない。岩手山のお鉢には地蔵が一定の間隔で置かれており、遠くから見るとあたかも岩手山に大量の登山客がいるようにみえる。まぁ、実際平日にもかかわらず数十人は居たのには変わらないのだが...。岩手山アタック後は水補給をしに八合目不動平避難小屋に向かう。そこでは噂通り水量が少なく、少々不安を感じさせる水場だった。また、避難小屋にもかかわらず山荘の様相を呈しており、管理人も常駐、宿泊にもお金が必要なようだ。冷やし梅やコーヒー、手ぬぐいなどを販売していた。
五日目:この日は網張温泉まで下山するのみなので気が楽だ。私は個人的に岩手山からのご来光が見たくて早朝岩手山に登ったのであるが、日の出の数十秒前に左から大量のガスが移動してきて残念ながらご来光を見ることが叶わなかった。山頂で他の登山客の方々と残念だったねと話した後、下山をはじめようとしたら濃霧で一瞬道を失ってしまって、他の登山客の方に教えていただいた。天気が悪いとこういう事が起こるので注意しなければならない。不動平避難小屋で荷物を回収した後はただひたすら来た道を歩いて帰るだけなので、行きに行かなかった黒倉山の頂上を帰りに踏んでみたのだが、岩手山の大地獄谷や鬼ヶ城、お花畑、岩手山などが一望出来てよいピークだった。
網張温泉への下りはスキー場脇の登山道を下るだけあって、とても足が痛くなる登山道である。全行程の中で一番足を痛めたかもしれない。下山後の温泉はやはり最高だ。休暇村網張温泉は比較的新しい作りの温泉で玉川温泉や後生掛温泉などと違って東北らしさがあまりなかったが、全体的に明るくきもちの良い温泉であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する