飯豊山地・打越バス停から二王子神社─二王子岳往復
- GPS
- 09:37
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 1,469m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:10
天候 | (1日目)晴れ (2日目)曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
*新発田市 コミュニティバス(菅谷・加治)時刻表 https://www.city.shibata.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/021/977/sugatani_r6.3.16.pdf <ゆき> 市振633━739直江津743(しらゆき1)834長岡907━1000新津1038━1108新発田1120=1135七葉中学校前1135=1150打越 <かえり> 打越731=751七葉中学校前751=803新発田822━853新津915━1009長岡1054━1139柏崎1142(しらゆき4)1209直江津1214━1328市振 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されており、土嚢が階段状に積まれているなど歩きやすい。 油こぼしの鎖場は、左側の迂回路利用。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
サングラス
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
『北陸おでかけtabiwaパス』(以下、『tabiwaパス』)を使った山旅については、ひとまずやり尽くした私の次なる目標は、JR東日本が提供する『えちごツーデーパス』(以下、『ツーデーパス』)を使った山旅。JR東日本が『ツーデーパス』なるトクトクきっぷを発売してるのは、ず~~~っと前から知ってた。しかし、その頃のフリーエリアは大まかにJR東新潟支社管内+北越急行であり、富山から最も近い駅は、直江津。往復で4,000円近く払わないと使えないので、全く魅力を感じなかった(苦笑)。負の部分だけが語られることが多い並行在来線分離だけど、JR西の北陸線の新潟県区間がトキ鉄として切り離されたことにより、晴れてトキ鉄日本海ひすいラインが『ツーデーパス』のフリーエリアの仲間に入った。と、なると、富山から一番近いエリア内駅は市振であり、途端に使えるきっぷの仲間に入った(笑)。欠点は、『tabiwaパス』と違ってネット販売ではないので、取り扱いのある最寄りの駅まできっぷを買いに行かなければならない。富山からだとトキ鉄の糸魚川駅が一番近い。きっぷの購入だけのために糸魚川まで行くのは大変なので、何かのついでに買うことになる。私の場合、塩の道の戸倉山に行った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6871260.html)ついでに6月29日・30日分を買ったけど、当日の天気がどうなるか全く分からないから、一種ギャンブルみたいなものだった。もし、両日とも雨だったら…払い戻しは糸魚川まで行かないと出来ないので、JR東さんに2,800円寄付…。
『ツーデーパス』を使った山旅を検討するにあたり、真っ先に候補に上がったのは、新発田駅から新発田市コミュニティバスの川東線で南俣バス停まで行っての二王子岳だった。しかし、南俣までのバスは土日祝運休…。『ツーデーパス』は金土日祝利用分のみ発売…。そんなミスマッチにより、一旦は新発田駅からの全歩きを検討したけど、新発田市コミュニティバスの路線図をみると、菅谷方面の熊出ゆきのバスは土日祝も運行。二王子神社に一番近い打越バス停から歩けないか?…と考えたところからとんとん拍子に話は進み、弟子(現・妻)と火打・妙高行った2004年7月(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2456758.html)以来20年ぶりの市振パーク&ライドを経て(苦笑)、6月29日の11:48に私は打越バス停に降り立った(苦笑)。新発田駅からバスに乗り、七葉中学校バス停でワゴンカーに乗り換え。駅からのバスはフツウのバスだけど、七葉中学校から先は次のバス停の案内放送も無くブッ飛ばしていくので、予め打越で降りる旨を運ちゃんに伝えておくか、地図とにらめっこしてバス停手前で降車ボタンを押すようにするかにしたほうがイイ。事前の天気予報では雲が多いとのことだったので車道歩きもある程度快適かと思ってたけど、予報よりも天気がよく、ピーカンのなかの車道歩き。電車のなかでさんざん時間があったろうに歩きながら日焼け止めを塗布。この際に汗止めのためいつも額に巻いてるバンダナを落としてしまい、二王子神社より先の登りでは滴り落ちる汗をいちいちタオルで拭いながらの歩きになった…。
日蔭があるところは日蔭を選びながら車道を歩き、打越バス停から61分で南俣バス停に到着。1時間と見積もってたので、想定どおり。バスの待合室で休憩しようと思ったけど、待合室内は熱がこもって暑い! 道路の向かいのお堂の木蔭で休んでから二王子神社へ向かう。二王子神社への車道は南俣集落からそのまま川沿いに進み、途中から隣の谷筋を隔てる尾根に乗る。林のなかの道となり、陽が遮られるため、いくらか暑さは和らいだ。こんなところで稲作やってんだ!…と驚かせる田んぼを通過し、尾根の南側を行くようになる。二王子神社の幟が2本立つところが参道の目印で、ここで車道を離れ、参道を行く。朱に塗られた橋を渡り、鳥居をくぐり、さらに石段を登り切ると、二王子神社の境内。二王子岳登山のイベントをやってるせいか、にぎやか。登山を終えられたひとが次々と下りられてくるなか、13:53に入山。
登山イベントのせいか、大所帯のパーティーや家族連れと次々とすれ違う。最初のうちは清流沿いの木蔭のなかの歩き。やがて傾斜がつき始め、木蔭のなかでも暑く、ペースが上がらない。2時間弱の車道歩きてすでに体がダメージを受けてるからだろう。三合目の一王子避難小屋には登山口から70分ほど経った15:02に到着。1分先にあるという水場に下りて、宿泊用の水も含めて3L採水。さらに水分補給も行う。1分先にある水場へ往復して来たのに、戻ってきたら8分経ってた(苦笑)。
南俣までバスが来るなら初日は一王子避難小屋までで十分だけど、打越バス停からの往復だと帰りの便が午前中しかないので、最低、頂上の避難小屋泊まりにしないと間に合わない。頂上を目指して一王子避難小屋前(三合目)を出発。四合目を過ぎるまではそれなりに登山者とすれ違ったけど、五合目独標を過ぎるとバッタリ姿が途絶えた。五合目から六合目まではとても時間を長く感じ、休憩とるなら次は六合目だと思ってたけど、鴨池の標識があったので、鴨池で休憩。草木で覆われて全貌はみえない鴨池だけど、蚊が多く、休憩には不適(苦笑)。
六合目を過ぎて油こぼしに向かう途中あたりで、最後の登山者とすれ違う。油こぼしの手前で一旦平原へ下るけど、そこらから二王子岳の頂上を捉えた。油こぼしの鎖場は通らず、左手の迂回路を通過。途中ガサゴソ音がするので、クマかと身構えたけど、子連れを含む数頭のサル。子連れなので襲ってくるかも?…と、ビビったけど、向こうが逃げてった(苦笑)。サルが居た辺りは動物園の檻のなかのようなニオイが充満してた。野生動物は、クサイ!
暑さのため、自分でもペースが上がらないのを自覚してたけど、標高が上がったことと陽が傾いたことで随分と涼しさを感じるようになった。頂上近くになるとペースが落ちるいつもとは逆で、ここに来てペースよく歩けるようになってきた。この日唯一の残雪の上を歩いた先の八合目(お花畑)の水場でおいしい水を飲み、三王子神社を過ぎて、ニッコウキスゲをみながら奥ノ院(九合目)を通過。ここのコースの合目標示は結構厳し目だと思うけど。九合目から先はボーナスステージで(笑)、二本木山への分岐を経て、二王子岳避難小屋の前に出て、後は小屋の後ろに廻り込むだけ。青春の鐘のある二王子岳頂上に17:38に到着。暑さの影響で途中ベースダウンしたけど、ほぼ予定どおりの到着。誰もいない頂上からの景色は絶景で、飯豊本山~大日岳方面に雲がかかっているものの、朝日連峰から朳差岳、新潟市街などよくみえた。飯豊連峰にかかる雲は次第に取れてきてるようで、待てば雲が無くなった姿もみれそうだったけど、汗が冷えて寒いので、一旦避難小屋に引き上げる。
この日の宿の避難小屋は、私以外の宿泊者は居ない。冬季の利用を前提としたストーヴや燃料がたくさんデポされてる。汗を吸ったTシャツとタオルを干して着替え、食事を済ませてから7時前にもう一度頂上に向かったら、雲が無くなったスッキリした飯豊連峰がみえた。どの山も夕陽を浴びて赤くなり、日本海に陽が沈もうとしていた。新潟県の山では過去、粟ケ岳(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2820596.html)、金城山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2820538.html)、越後白山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2816109.html)で避難小屋泊まりしてるけど、小屋の大きさは二王子岳が一番広い印象。
翌日は打越7:31発のバスに間に合うよう小屋を4時に出る予定だった。3時に起床し、カップラーメンの朝食喰ってから小屋の外の様子を窺ってると、3時台でも外はいくらか明るくなってる。3:49に小屋を出たけど、すでにヘッドランプが無くても歩けるくらいに明るい。一旦頂上に向かい朝焼けに染まる山々をみたあと、下山開始。この明るさならあと10分は早く小屋を出られたなぁ~と悔やみながらグングン下る。五合目独標には4:47に到着。ここで一息ついてからさらに下る。四合目に向かう途中でこの日最初の上りの登山者とすれ違う。下山するまで10人くらいの登山者とすれ違ったけど、朝から曇りで、下り坂の予報が出てるせいか前日の登山者の数と比べると意外に少ない印象。二王子神社の登山口には5:54に到着。トイレだけ済ませてさっさと出発。前日歩いた道をそのまま下り、南俣バス停を6:35に通過。打越バス停から南俣バス停まで暑いさなかに61分で来れてるから、56分もあればバスに間に合うだろう…と思ってたけど、前日は暑いなか意外に頑張ってたようで、老健施設二王子の看板の通過時刻を比較するとそんなに縮まっていない…。このままでは間に合わない!…と、さらにペースを上げる。7:25になった時点で「走らないと間に合わない!」と思い、トレッキングシューズ履いたまま走り出す。途中前日落としたバンダナを回収のうえ(笑)、7:27に打越バス停に到着。打越までは時刻表どおりの運行だったのか、7:31ちょうどにバスが来て、七葉中学校乗り換えで無事、新発田駅に到着。
ということで、『ツーデーパス』を使った二王子岳往復を無事完遂。一番心配だった天気が予想以上によく、そのせいで暑さに苦しめられたりもしたが(苦笑)、達成感でいっぱい。頑張ったな、自分。
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