夏の恵那山へ【爽やかな風と展望に恵まれた縦走路】
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- GPS
- 08:55
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 8:55
天候 | 晴れ 【気温】大判山:21℃ 山頂避難小屋:21℃ 鳥越峠:26℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大谷霧ヶ原林道にて→神坂峠手前の「大檜入口」の駐車スペースを利用。 林道を少し上がった先の追分登山口から鳥越峠へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
すでに笹刈りされており、朝露で下半身を濡らす事もありませんでした。 |
その他周辺情報 | 「強清水」 水槽から水が溢れ出ていた当時からは考えられないほど、乏しい水量でした。 |
写真
感想
梅雨に入りなかなか山行のタイミングに恵まれず二週間以上も間が
空いてしまった。名古屋では38度の酷暑が予想される日曜日だが、
久々に身体に喝を入れるため、夏の恵那山を歩いてみる。
紅葉時期に好んで歩いた富士見台〜恵那山の縦走路だが、三年ほどの
ご無沙汰で夏に歩くのは初めてだ。
林道に咲くトリアシショウマを眺めながら到着した追分登山口から
鳥越峠を目指すがいきなりの急登で息が上がってしまった。
こんな調子で「恵那山まで届くのかな?」と早くも弱気になる。
峠で呼吸を整え大判山へ向かうと心配していた笹はすでに刈られて
下半身を朝露で濡らすことはなかった。
山腹に絡んだ道で白樺やダケカンバの林を抜けると所々で好展望地が
現れ、その都度振り返ると遠望は乏しかったが、最初のピーク大判山
からはテングの頭を越えて恵那山のどっしりとした姿が眺められた。
行動食を頬張りながら眺める恵那山はまだ遠いがなんとか歩けそうだ。
最初の正念場となるテングナギのきつい登りからテングの頭に出る頃は
すっかりガスに囲まれてしまった。長い登りを頑張ったご褒美のような
緩やかな登りも次第に傾斜を増し、正念場となるガレ場の急登に変わって
くると脚が出なくなる。急坂を見上げたり、ゴゼンタチバナに脚を
止めたりしながら、やっとの思いで前宮ルート分岐となる平坦地に出る。
稜線の肩にあたる分岐から山頂までは起伏の少ない尾根だが、
小休止を兼ねて行動食のパンを頬張る。
分岐をほぼ直角に左折して足裏に優しい稜線を進むと、ドウダンやツガの
梢越しに山並みが眺められるほど、ガスはすっかり消えていた。
爽やかな風に吹かれながら二乃宮、三乃宮を見送りP2191の最高点を
過ぎた四乃宮の展望地に出てみると素晴らしい展望だった。
八ヶ岳辺りには雲が残っていたが、北岳をはじめとする南アルプスの
ジャイアント達が勢揃いし、聖岳の右には富士山まで捉えられた。
さらに左へ眼を移すと薄くなったガスの上に中央アルプス全山が
姿を現し、宝剣岳の尖峰が肉眼でもはっきりと捉えられる。
爽やかな風に吹かれながらアルプスの絶景を楽しんだので後は
惰性のように山頂を往復し、避難小屋のベンチでゆっくりと昼食を摂る。
「がっかり百名山」とも言われる恵那山だが神坂峠からの縦走路で向かう
恵那山は歩き応えも展望も魅力的だ。
午前中には得られなかった展望もすっかり回復したようなので山頂では
見られなかった北岳より北側の仙丈ヶ岳〜鋸岳、八ヶ岳、そして西側の
御嶽や白山辺りの展望を楽しみに下山を始め、鞍部からテングの頭辺り
まで登り返すと期待通り中央アルプス〜八ヶ岳〜南アルプスが一望でき、
そしてウバナギからは御嶽、白山が。
爽やかな風と展望に恵まれた縦走路を満喫できた一日だったが、大判山で
休憩中におぼえた膝の違和感が少し気になる山行になってしまった。
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