【編集中】憧れの雲ノ平と百名山4座制覇
- GPS
- 27:43
- 距離
- 59.4km
- 登り
- 4,506m
- 下り
- 4,493m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:16
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 9:50
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:53
天候 | 初日:曇り、2〜3日目:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
通行料金は1,900円です。 通行可能時間は6〜20時までです。 入場ゲートと目的地によりゲートの入場可能時間が20時より数十分ほど前になりますので注意して下さい。 林道のHPを確認の上で行くことをお勧めします。 亀谷温泉側のゲートは、朝6時の時点で数十台が並んでいました。 早い者順にゲート前に並ぶと良いでしょう。 有峰林道終点の折立登山口には大きな駐車場があります。 また臨時駐車場もあり、かなり混雑しても停められないことは無さそうです。 これから歩く距離に比べたら大して遠く無いのですから、無理に路駐せずにキチンと臨時駐車場に停めましょう! |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常によく整備されているところが多いです。 各山頂付近は浮石が多い部分があり、注意が必要です。 ワリモ岳付近で登山道が明瞭でない部分があり、踏み跡に騙されて滑落の恐れのあるところに迷い込まないように注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は亀谷温泉の白樺ハイツ(日帰り入浴610円)が近くて便利です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
|
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感想
数年前にある雑誌で見た雲ノ平の光景…いつか見ることが出来ればと心の中で常に願っていた。
そして…このお盆の連休を利用してようやく行く決心をした。
「日本最後の秘境」と呼ばれる深い山域に、脚を踏み入れることをかなりビビッていたのも事実。
登山地図を見ると雲ノ平は名だたる山々に囲まれている。
体力に余裕があればと、それらも回る欲張りな計画を立てる。
しかも百名山は4座もある。
行程が厳しいことが容易に想像出来る。
登山口まで600キロあまりを、有料高速道路を使わずにクルマで移動。
有峰林道の通行時間帯が6〜20時となっており夜間は通行止め。
前日入りは間に合いそうに無いので、富山市内で探した温泉に入りゆっくりとゲートを目指す。
しかしナビを頼りに折立を目指すと、有峰林道小口川線のゲートに辿り着く。
クルマは1台もいないし、かなり寂しい感じ。
なんだか違うような気がして、調べなおした小見線ゲートに移動する。
今度はゲート横の駐車場に3台ほど停まっていた。
自分もそこに停めて車中宴会の後に就寝する。
翌日朝5時頃に目が覚めゲート前を見ると…長蛇の列。
しまったと思い、急いで長蛇の列の最後に並びなおす。
残念ながら先頭からは30台ほど後ろになってしまっていた。
ゲートが開くまで気を取り直して登山準備。
準備の途中、6時ぴったりにゲートオープン。
前のクルマに続いてゲートまで進み1900円も払う。
600キロの移動で1銭も払っていないので、仕方が無いとは言えかなり高いと感じてしまう。
その後立派な舗装林道を進む。
一部工事区間があり、一方通行の信号待ちが数度現れるも40分ほどで折立登山口に到着。
駐車場はすでの満車で路上駐車が沢山発生している。
その横に臨時駐車場の文字を見つけ、林道脇に入って行く。
登山口から300メートルほど離れているものの、かなり広い臨時駐車場で余裕をもって停められた。
わずか2〜300メートルを稼いで無理に路上駐車するよりはよっぽど良いと感じる。
これから歩く距離を考えると、全く問題の無い距離だし…
思ったよりも準備に手間取り、出発はかなり遅くなってしまった。
まずは非常に良く整備された道を太郎山目指して進む。
1時間ほど進んだところ辺りで、遠く剱岳が見え始める。
俄然やる気を出してペースを上げすぎる(笑)
その為に少々ヘバリ気味…それでも何とか順調に太郎平小屋に到着。
休憩・食事を済ませ、最初の目的地の薬師岳を目指す。
それほど危険な道も無く着々と進み薬師岳山荘に到着。
ホントはザックを背負ったまま登ろうと思っていたのだが、疲れの為に全く迷うことなくザックをデポして山頂を目指す。
高度を増すごとに、素晴らしい周りの景色に励まされてやる気が出てくる。
壊れた非難小屋を通過し、まずは1座目の薬師岳山頂到着。
雲は高く、北アルプスの景色には影響を与えていなかったことにホッとする。
360度の素晴らしい絶景が広がる。
剱岳、立山、常念岳、槍ヶ岳、穂高岳連峰…過去に登った北アルプスの山々を望み、過去の記憶が蘇る。
ゆっくりと景色を楽しみたいところだが、まだまだ先も長いので泣く泣く下山開始。
薬師岳山荘まで戻り、忘れずに制覇した薬師岳の山バッチを購入。
全くもって背負いたくもないザックを背負いなおし先を急ぐ。
疲れは出始めるものの、この日はアルプスの名だたる山々が見えているお陰で順調に進むことが出来た。
太郎平から更に下り、渡渉点も問題なく通過し薬師沢小屋に到着。
山間の沢沿いにある趣のある山小屋であった。
非常に混んでおり、1枚の布団に2人と言い渡されてしまった。
(後に調整できたらしく、1人1枚の布団を使うことが出来た)
今回は金銭的に厳しいので素泊まり自炊。
テラスで涼しい沢の音を聞きながらの晩御飯。
ほろ酔いの身体に実に心地良い…
そうこうしているうちに日が暮れる。
建物の中に入って、消灯までの間のゆっくりとした山の時間をウイスキーと共に楽しんだ。
前述の通り1人1枚の布団のお陰で熟睡することが出来た。
翌朝、外の様子を見に行くと、その時は雨は止んでいたものの、地面は夜の雨に濡れていた。
雨が降る前に少しでも歩きたいと思い、急いで朝食を済ませ出発の準備をする。
しかし出発する頃には再び雨が降り始める。
その雨の中で、雲ノ平への急登を進む。
泥状のところも多々あったが思ったよりも滑らずに歩くことが出来た。
木道まで辿り着きホッとするも、辺りは本降りの雲の中…
まさに雲ノ平であった。
アラスカ庭園も雲の中…もちろん周りの山々は見えず…
視界も良くないので、木道をひたすら黙々と進み雲ノ平山荘へ到着。
念願の雲ノ平であったが、視界も無いので少しの休憩の後に出発。
あっ。念願の雲ノ平だったので、ここに来た証としてバッチはしっかりと購入し、先を急ぐ。
天候に恵まれれば素晴らしい景色であろうスイス庭園もパスし、祖父岳を経由して水晶岳方面へ。
黙々と進み水晶小屋でも迷わずザックをデポして水晶岳山頂へ。
途中、そこそこ風が強かったこともあり、狭い山頂でも貸切。
天候の影響で登ってくる登山者も少ない。
しかし山頂では奇跡的に一瞬の間だけだが青空が現れる。
その後、忘れずに三角点まで行き、そそくさと下山開始。
岩場であるが、危険箇所も無く足場もそれほど滑ることなく順調に進む。
水晶小屋では、バッチ購入も忘れない。
そして再びザックを背負い先へ進む。
ワリモ岳への登り返しで、悪天候にも関わらず雷鳥の家族が現れてくれた。
親鳥と子供4羽の合計5羽が、雨上がりの合間に毛繕い。
かわいい子供たちが順調に育ってくれることを祈るばかり。
雷鳥に元気を貰い、いざ鷲羽岳へアタック開始。
勢い余って、途中ワリモ岳山頂直下で踏み跡に騙されて、切り立った岩場の崖に誘導される。
その先に明らかに道が無いので、少し戻り正規ルートへ復帰。
正規ルートも結構分かりづらかった。
もっと霧が深い時はかなり危険かも…
そこを過ぎると程なくして鷲羽岳山頂到着。
相変わらず天候が悪く視界も無いので長居は無用。
先を急ぐ。
ここから三俣山荘までの急登の九十九折の下りがかなり長い…
もしもこれを登ったらと考えただけでぞっとする。
そんなことを何度も何度も思いながら、ようやく三俣山荘に到着。
山荘のレストランで遅い昼食を取る。
美味しいラーメンであった。
おっと…鷲羽岳のバッチ購入も忘れない(笑)
小屋を出ると少しガスが晴れ視界が開けていた。
鷲羽岳の全容が現れた。
その時に先ほど歩いた急登の下りが長い理由が分かった。
直下で見る鷲羽岳…恐ろしくボリュームのあるデカイ山であった。
大迫力である。魅せられる。
いつか晴れた時に再び登りたいと強く思う。
そして本日の宿の黒部五郎小屋を目指し再び歩みを進める。
一瞬ガスは晴れたものの、天候回復は一時的なものと判断し三俣蓮華岳山頂を通らないルートを選択。
それでも意外に長い時間を掛けてようやく本日の宿に到着。
何とか2日目も計画通りに進めることが出来た。
この日の山小屋の混雑も酷く、2枚の布団に3人となった。
そんな難題を棚上げし晩御飯。
山小屋の晩御飯の天ぷらをうらめしそうに眺めながら本日も自炊。
荷物の重量を減らすべく、頑張って食べる。
あまり広い山小屋では無いので、自炊場所も狭く、食べる場所も狭い。
食事の後は、今回の行程をほぼ同じく回っている登山者の方などに楽しい山話を聞かせて頂いた。
そんな時に山小屋の方に談話室に寝られないかと交渉した方がいた。
無理なお願いを、山小屋の方々は快く受け入れてくださった。
それに自分も便乗させて頂いた。
本当にありがたいことであった。
消灯時間間際に布団を敷いて下さり、1人1枚の布団を確保出来た。
ぐっすり眠れる…と思ったら、隣の方の鼾が酷く結局のところ2時間ほどしか眠られなかった。
翌日も断続的な雨の中で黒部五郎岳を目指す。
ガスが晴れることが無いと予想し、カールルートを選択。
すると思ったよりもガスが晴れて、五郎のカール方面が見え始める。
山頂付近は流石にガスの中であるがカールルート選択が正解だったことにホッとする。
歩きやすい登山道であったが、最後のカールから尾根への登り部分では多少の浮石もあり慎重に進む。
そして稜線ルートとの分岐に、迷うことなくザックをデポして一気に山頂を目指す。
山頂でもガスは晴れず、視界も得られないことから、すぐに下山開始。
ザックデポ地点に戻りザックを背負いなおし、太郎平方面へ進む。
途中に現れる何度かの登り返しが疲れた身体に襲い掛かる…。
それでも赤木岳の山頂を巻き、北ノ股岳を乗り越えて順調に高度を下げる。
その後ようやく太郎平小屋に到着。
ここで食事を取り大休止とした。
この小屋は非常に対応が良く、途中休憩の自分たちにも乾燥室を使わせて頂いた。
乾燥室までの案内も丁寧にしてくれるのはちょっとびっくり。
ゆっくりと休憩と食事を取り、最後の下山に備える。
長めの休憩の後に、再び下山開始。
登山口が近づいている為か、気力が途切れることなく高速下山を続ける。
そして午後1時に、登山口に到着。
およそ60キロの行程を完遂出来たことから心は充実感で満たされた。
天候にはあまり恵まれなかったものの、念願の雲ノ平を訪れることが出来て良かったと思う。
そして天候が良い時に余裕のある行程でゆっくりと再訪したいと強く思ったのであった。
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