富良野岳〜トムラウシ(十勝岳温泉〜トムラウシ温泉)
- GPS
- 23:04
- 距離
- 51.7km
- 登り
- 3,559m
- 下り
- 4,287m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 8:34
- 山行
- 14:07
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 14:46
天候 | 概ね曇り。天気予報に騙された。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
7/14 ANA4766 帯広羽田 13:55 - 15:40 登山初日、宿から徒歩5分の駅(千代ヶ岡)から電車で上富良野駅へ移動。そこからタクシーで十勝岳温泉登山口へ(約7000円)。※夏季週末のみ、早朝バスが走っているが、金曜日は時間が遅く使えない。 下山後、翌日、新得駅行き北海道拓殖バス(2200円)。 11時9分おおぞら3号で帯広駅(自由席1600円)。 帯広BTからバス(12時05分・1000円)で帯広空港へ12時43分着。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
このコースの一番の難所は双子池〜三川台区間の約9km。ここと比べれば、ほかの部分は、普通の登山道。 登山道なので足元はきれいだが、多くの個所で左右からの藪の張り出しが強烈。 2020年に刈払いされたらしいがその後、また、笹が成長し自分にとってはかなり厳しい区間だった。 今回の北上ルートでは、双子池を過ぎるとすぐに背丈越える高さの笹藪が多い尽くす。その後も藪は続くが、多少ましになる。その後、後半に入ると今度はハイマツがせり出しまくっていて、笹よりも進むのに相当な体力を要する。また、今回、明け方まで本降りの雨で藪がビショビショなので全身がびしょぬれになる。さらに、足元はドロドロを通り越して、たまに沼のようになっていて、どうやっても、ハイカットでも水没は避けられない。また、何度もピークを越えていくため、相当な登りも続く。 あと、この区間のCT、山と高原地図では7Hなのにヤマレコの楽ルートではなぜか、わずか5Hに設定されている。いつもの自分の感覚で計画を作るとまったくまけず、大幅に時間をオーバーしてしまう。 水場について。 上ホロ、美瑛富士ともに雪渓はまだ大きくしばらくは雪渓尻から取水できそう。 双子池では、まだまだ十分。 |
その他周辺情報 | 前泊:旭川 旅の宿パッチワーク ドミトリー相部屋朝食付き4100円。 後泊:トムラウシ温泉東大雪荘 一泊二食相部屋プラン14200円。 |
写真
感想
夏山企画第一弾!(第二弾があるのか不明)。
3年前の9月に縦走した大雪山系の旭岳からトムラウシ山。そこで目にした原始の森が広がる北海道の大地、高根ヶ原。あの感動は今も鮮明に覚えている。その時、トムラウシ山からさらにその先に広がる十勝連峰への縦走路を目に焼き付け、今度はいつか、さらにその先を歩いてみたいと思った。北海道には何度も登山で来ているが、7月の北海道登山は初めて。ついでに花の名山で有名な富良野岳もセットで歩く。天気は、快晴とはいかず、点数的には70点といったところだが、今回は、この厳しい区間をしっかりと歩き切ったことが自分としては達成感では大満足。もうしばらくハードな登山はやめとこ。
ここからは今回の顛末記。もし、この区間、歩かれる方がいれば少しでも参考になればうれしいです。
この三連休、本州アルプスは天気悪く、たまたま北海道だけが好天予報。金曜スタートで金曜日はやや微妙ながら、区間本命の土曜日は好天予報だったので予定通りの決行。
前日午前は東京で仕事をして、夕方の飛行機で旭川へ。利用したドミトリーは空港送迎があり、途中、コンビニにも寄ってもらっていろいろと調達。
翌朝は徒歩5分の駅から上富良野駅へ。土日ならそこから早朝バスで登山口に7時過ぎには着けるのだが金曜なのでそれがなく、事前予約したタクシーが待っていてくれた。7000円するが仕方ないと思って電車を降りると、一人ベンチに座る山仕様のお姉さんを発見。あれ?もしかしてバス、ない系ですか?と尋ねると、ビンゴ。タクシー相乗りを提案すると是非にと、商談成立。
登山口の凌雲閣に着くとガスで富良野岳も十勝岳も見えやしない。まぁ、予想された展開、風は弱いはずなので、今日は花をメインで写真を撮りながら登っていく。ただ、出てくる花は進めば進むほど同じものが連続し飽きてくる。特濃ガスの富良野岳は3秒タッチアンドゴーで十勝岳稜線へ。その後、多少はましになってきて、縦走路の前後の景色を楽しみ、結局、最後、2時間ほどは雨ふりで美瑛富士避難小屋に。テントがゼロだったので、雨だし避難小屋に泊まろうかとドアを開けると、なんと、10人ものパーティが所狭しと部屋を占拠状態。うわ!と一言、テント泊が決定した。
翌日の晴れを期待して寝るが夜半から、晴れるどころか、雨風が強くなっていく。朝3時でもまだ本降り。北海道は日の出が早いので遅くとも3時半には出たかったが、とても出発できるどころではない。この雨で進むのは無理だとふて寝していると、4時になってようやく雨が上がる。今がチャンス、行くしかないと、スーパーガスの中、支度して、一人、修行の旅がスタートした。
登って登って、ようやくオプタテシケ山を越え、双子池へ。この下りで、南下する縦走者4人とすれ違う。こんな天候、誰ともすれ違わないだろうと思っていたが、物好きはいるものだ。情報交換をしてお互いの健闘を祈って別れる。
双子池を過ぎてからが、今回の最大の修行区間へ突入。直前までの雨で身長を越える覆いかぶさるささやぶで全身がびしょ濡れに。足元は沼のようになっていて、もう、あとは野となれ山となれ!、ハイカットブーツもずぶずぶに。これが5時間も続いて、もう根性論だ。超厳しいコースタイムで計画から遅れに遅れてようやく三川台に登り上げて修行区間が終わった。この区間は、登山道としてはこれまで歩いた中で1,2を争うしんどさだったが、その代わり、三川台から先のカール地形の縦走路は感動の道。ここまでがんばった甲斐があった。この先も下山するまでまだまだ何度もアップダウンが続き、最後は足がまさに、棒のようになって下山した。
南沼にテントでもう一泊した方が体力的にはおそらく楽なのだが、そうすると、翌朝のバス、飛行機に間に合うためには、3日目をかなり早く出なければならないし、温泉に入る時間もない。そんな理由もあって、2日目は修行区間5時間を含む15時間の連続行動という、過去まれにみるハードコースを歩き通した。次回、もし、通して旭岳〜十勝をやるとしても、もう少し余裕のある計画にしたいが、まぁ、この先、どんどん体力は衰えるだろうし、次があるかはかなり怪しい。いや、もうない。特にあの区間は二度と行かない。
旭岳〜トムラウシ山縦走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3482833.html
コメント
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夏山企画第一弾、激闘の大雪山系縦走お疲れさまでした。
見ていて大変さが伝わってきましたが、南アより大変だったとは!恐ろしいアップダウンの連続と最大の敵は微妙な天気とヤブなんでしょうね。しっかし夏の北海道はスッキリ晴れませんね、後半晴れてくるだけでもマシと考えるしかないと学んでます(笑)
でも、どんなに大変でも縦走達成できて良かったね、辛かったり大変だったりした方が思い出に残る率間違いないよ。
あと、東大雪荘は1年前に行ってますが懐かしいです、風呂も良いし料理も美味しそうなので次は泊まってみたいと思いました、帯広の豚丼、安定さは間違いないね。
今日はゆっくり疲れを癒してください、でも今頃高尾いってるかな?(笑)
改めて、大変お疲れさまでした。
若狭湾で釣りは楽しんでいますか?
激闘でした。特徴は違いましたが、クロベイヤマのことを思い出しながら、必死に藪区間を戦いました。アップダウンだけを比べれば南アの方が標高差は大きいと思いますが、こっちは、悪路と藪がすごすぎるとあとは基本、誰もいないので、とにかく根性でやり切りました。富良野岳、オプタテシケ山山頂はダメでしたけど、2日とも、要所要所ではいいところで景色が見れたのでまずまずの天候だったのと、あれがオール快晴だと今度は、特に藪区間は暑すぎてそれはそれでまた結構しんどかったと思います。
東大雪荘は2回泊まりましたが外れがなくて本当にいい温泉で、このルートではなく、旭岳からのコースならよく整備された素晴らしいルートですのでぜひ次回は縦走のゴールにしてみてください!
今日は珍しく下山して2日経ってもまだ足に疲れがあるのと東京は雨模様なので高尾行ってません笑。
すごい気力と体力!第二弾も楽しみです‼️
本州は初日だけ天気よかったのですが、自分は完全にしくじった三連休になりました。
北海道の山は、一般的なメジャーな山なら実は新潟、東北、南アルプスなんかよりも、アプローチしやすく、整備されて登りやすい山が多いので、ぜひ、行ってみてください。
今回のようなルートは、登山道があるコースとしては、たしかに相当な気合が必要ではありますが、私みたいに2回分けず1回で旭十勝を歩く人もたくさんいるので、それでも、今回コースはまだ楽な方です。
ちなみに北海道も天気がいいのは土(昼前から)日月で、私の金土は決してたいして良くなかったんですよね笑。これも、無事終わってみればいい思い出です笑。
ちなみに、ソロでよく歩いてるけど、ヒグマ怖くないの?? ツキノワグマを恐れて登山に行かない事は無いけど、ツキノワグマなら生きて帰れる確率高いけどヒグマは死ぬ可能性が高いなぁと思って。北海道の何が嫌ってそこです 笑。
いや、毎週のように、日本全国あっちこっち長野から飛び回ってるハルボーさんのほうが何倍もフットワーク軽いと思うよ!
自分は遠征と言ってもたかだか数ヶ月に一回程度のペースだもん。
クマは、本当に攻撃されたら、たしかにヤバいだろうけど、ヒグマの場合は、むしろ、もし、見れたらラッキーぐらいに思って歩いてます。ホントに至近距離で出くわしたら完全フリーズしそうだけど。一応、お守りで熊スプレーは必ず携行して腰からいつでも噴射できるようにもしてるよ。
東北とか信濃町の例を見てると、むしろ、ヒグマよりツキノワグマのほうが人間に対して攻撃的なような気がするんだけどな。死亡事故もたぶん、何倍もツキノワグマの方が多いし。
いつか、北海道の山、一緒に登りましょう!
北海道のお山はいろんな意味で行ける気がしていないのですが、
素晴らしい景色に「行きたい!」と思ってしまいました✨
44枚目の沼のような登山道を見るまでは…笑
カムイミンタラのような景色って、北海道じゃないとそうそう見れなそう。
ハードな登山の様子がうかがえますが、
お花の写真が丁寧に撮影されていてとてもきれいです。
「やっと」なんて言いながらもmurphyさんの体力気力が人並外れているのがよくわかりました✨
行動時間15時間のハードな山行、お疲れさまでした😊
北海道への登山はこれまですでにもうたぶん7-8回ぐらい行っている気がしますが、道民からすればたったの7−8回なんですよね。少なくとも北海道の百名山ならば、かなり公共交通機関で登山口まで行けるところも多くて、縦走しなければ一つ一つの山の標高差は北アルプスとかよりは小さいですし、私自身、初めて登った山は十勝岳で簡単に登れました。特に、大雪山の旭岳、十勝岳、富良野岳あたりはアプローチも登りもとても簡単で人気があるので飛行機で北海道に行ってしまえば、簡単に登れますよ!あと、このトムラウシ山も、夏ならこのように帯広からうまく接続できるので、3連休を活用すれば、十分、登れると思います。58枚目の写真、ここは紅葉時期と今回の盛夏と二回見ましたが、これは実際に見ると本当に素晴らしい光景です。本当にお勧めします。
写真はミラーレス一眼を使って撮っていて、重いけどいい写真が撮れるので、ここぞという登山には持っていっています。
15時間はさすがにハードでしたが、北海道の山は穂高とかと違って、技術的に難しいところはなくて、とにかく、ゆっくりでもいいのでひたすら歩き続けることができれば楽しみが無限に広がる気がします。ぜひ、チャレンジしてみてください!
足?、とか、よくなりましたか。最近、それなりの「登山」レコを見ないので、どうかなと思っていました。無理は禁物ですが、何とか、うまく折り合いをつけて、少しでも夏山を楽しめるといいですね!
コメントありがとうございました。
オプタテシケからの下りですれ違った2人目の者です。双子池−三川台間のハイマツは凄かったですね。次は歩ける気がしません。
murphyさんのハードな山行、参考にさせていただきますが、マネは出来そうにありません。
これからも頑張ってください!
その節は先の情報をいただきましてありがとうございました!とても助かりました。
あの藪はなかなかの手ごわさでしたね!私の場合、マジで超びしょ濡れになってむしろ、藪シャワーが涼しくて快適と思いながら猛進しました笑。
たーつさんも夏山、事故のないよう、お互いに楽しみましょう!
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