ミヤマモンキチョウ戯れる根子岳・四阿山

2024年07月13日(土) [日帰り]

• GPS: 07:53
• 距離: 10.2km
• 登り: 961m
• 下り: 960m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:58
• 休憩: 0:37
• 合計: 7:35

距離 10.2km 登り 961m 下り 960m

5:26 菅平牧場登山口
5:26 菅平牧場登山口
5:52 東屋
7:23 7:26 根子岳
7:44 7:51 鬼遊びの庭
8:26 大スキマ
9:11 9:12 四阿山・根子岳分岐
9:54 10:07 四阿山
10:23 四阿山・根子岳分岐
10:33 長池分岐
10:59 11:05 中四阿
11:55 小四阿
12:48 中四阿道登山口
12:53 13:00 菅平牧場登山口
13:01 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

菅平牧場駐車場に前夜着。斜面に数十台止められる駐車場が数段あり、かなりの駐車容量があります。ただ、日中は一般観光客が多数来ます。トイレは第1駐車場のすぐ上にあります。靴洗い場併設。

コース状況／危険箇所等

牧場から根子岳まではあまり急登もなくひたすら登り。根子岳からの下りで一部土の急傾斜があり滑ります。四阿山への登りは一部急登です。泥濘も一部あります。四阿山からの下りは笹が生い茂っている部分があり、濡れているときはびしょびしょになりそうです。

その他周辺情報

真田温泉健康ランドに入浴。
https://www.ueda-rpc.or.jp/facility/fureaisanadakan.html
アプローチがわかりにくいですが、空いていてよかった。

写真

7/13 4:29

おはようございます！起き抜けにトイレに行って帰ってくると、きれいな朝焼けになっていました。

7/13 4:29

下の段の駐車場にはまだ誰も止めていません。その下にも駐車場があります。

7/13 5:19

立派なトイレ。さすがにウオシュレットや便座ヒーターはありませんでした。でもきれいにしていただいています。

7/13 5:20

ここを右に行けば四阿山、左側を直進すれば根子岳です。今回は左に進みます。

7/13 5:21

すぐにウツボグサが大歓迎してくれます。

7/13 5:21

笹に咲いたアカツメクサ？！

7/13 5:22

ハナチダケサシ満開！

7/13 5:22

キバナノヤマオダマキは入り口近辺のみ。

7/13 5:29

下の方にはヤナギランが咲いています。まだ少し早いです。

7/13 5:29

牛も朝ごはん。

7/13 5:32

かろうじて咲いている株がありました。

7/13 5:34

まだ少し雲が多いです。

7/13 5:36

じ〜っと見つめられます。

7/13 5:36

反芻しながらこちらに注目。

7/13 5:37

あの赤い屋根の左下が駐車場です。

7/13 5:38

まだ少しだけレンゲツツジが残っていました。

7/13 5:38

一部アヤメも咲いています。

7/13 5:40

柵の外側なので鹿が横行しているようです。

7/13 5:41

こんなところでミヤコグサが咲いていました。まあ、牧場ですからね。

7/13 5:42

カワラマツバが咲き始め。

7/13 5:44

ウスユキソウはあちこち咲いています。

7/13 5:47

標高を上げると山々が徐々に姿を現します。

7/13 5:52

牧場側はずっと眺めが良いです。きれいに晴れていればこの背後に北アルプスが見えるはずですが・・・

7/13 6:00

牧場が終わると少しドロドロで傾斜も出てきます。

7/13 6:29

マルバノイチヤクソウでしょうか。数は少ないです。

7/13 6:33

ベニバナイチヤクソウは最終盤きれいなのはごくわずか。

7/13 6:35

北アルプスが見えてきました。

7/13 6:38

こんな感じの登山道を進みます。

7/13 6:39

タカネバラが散っています。

7/13 6:39

雫がきれいです。

7/13 6:40

ほんの僅か蕾もありますが・・

7/13 6:41

たいていは散ってしまったか、こんな状況。

7/13 6:42

ワンポイント紅葉。

7/13 6:45

ミネザクラの実がおいしそうです。

7/13 6:48

きれいなベニバナイチヤクソウはこれだけ。

7/13 6:50

マルバダケブキが開花準備。

7/13 6:52

高妻山が雲海の上に頭を出していました。

7/13 6:53

クロマメノキ。これがミヤマモンキチョウの幼虫のごはん。花はほとんど終わっていますが、樹はそこらじゅうにあります。

7/13 6:53

コケモモも花はもうごくわずか。

7/13 6:54

チョウジコメツツジもあまりみかけませんでした。

7/13 6:55

ハクサンチドリも最終盤。たいていは半腐れ。この株は何とか。

7/13 6:55

雲の隙間に北アルプス。

7/13 6:56

菅平の向こうに北アルプスが広がっています。

7/13 6:59

ヤマブキショウマは沢山咲いています。

7/13 7:09

グンバイヅルは登山口すぐから頂上まで広範囲に咲いていました。この時間はまだお眠。

7/13 7:10

遠くでビンズイがさえずっています。

7/13 7:11

来ました！ミヤマモンキチョウ！まだ気温が上がっていないので近づいてものんびり蜜を吸っていました。

7/13 7:11

アップ！

7/13 7:17

テガタチドリはたいてい見ごろ。

7/13 7:20

浅間山が見えてきました。

7/13 7:20

本日は活発に活動しているようです。

7/13 7:20

八ヶ岳を写したつもりだったのですが、南アルプスもちょっと見えていました。帰ってから画像を見て気が付きました。

7/13 7:21

穂高連峰。

7/13 7:23

のんびり歩くうちに根子岳頂上に到着！天気も良くなってきました。蝶の乱舞に期待！

7/13 7:24

志賀高原方面。

7/13 7:26

頂上からの展望。

7/13 7:26

頂上の祠。

7/13 7:28

さて、四阿山に向かいます。いきなりガレ場が・・・

7/13 7:29

ガレの危険はありませんが、登山道は土の急傾斜なので滑ります。慎重に・・・

7/13 7:29

ヒメシャジンががけっぷちにある！と思ってしゃがみ込んで写真を撮っていたら・・・

7/13 7:32

rurintaが暇なので回りを眺めていたら向かいの崖にカモシカ発見！

7/13 7:32

それも複数います。

7/13 7:32

最初の個体はよく見たら親子。お母さんは崖の途中でお食事。お子さんは安全な岩場で待機。

7/13 7:33

「早く帰ってきてよ」

7/13 7:33

ふと見まわすと崖の上の草原にももう一頭。こうしてみるとイノシシのようです。ずっと昔四国で初めてカモシカに遭遇した時イノシシと間違えてめちゃびびったのを思い出しました。

7/13 7:34

この個体は眺めの良い岩の先端でのんびり。

7/13 7:34

お子様が呼んでいます。

7/13 7:36

「もう座っちゃうもん」「しかたないわねえ」

7/13 7:36

カモシカらしくなりました。

7/13 7:37

「さあ、いきましょ」っていところでしょうか。一度に4頭のカモシカに会えるとは思ってもみませんでした！

7/13 7:38

高妻山の下にうっすら飯縄山もみえてきました。

7/13 7:39

アマツバメがたくさん飛んでいます。

7/13 7:43

コキンレイカがあちこちに咲いています。

7/13 7:43

なかなかの岩場。

7/13 7:44

リンネソウに会えました。ピンボケですが・・・

7/13 7:45

めちゃ背の低いウラジロヨウラク。ほぼ地面に咲いています。

7/13 7:45

タカネニガナは標高の高いエリアでは沢山咲いています。

7/13 7:51

今を盛り！

7/13 7:51

コケモモが実ってきています。

7/13 7:52

シロバナハナニガナが少し混じっています。

7/13 7:52

まだ少し時間は早いようですが、気温も上がってきてミヤマモンキチョウがあちこち飛び回り始めました！

7/13 7:52

逆光できれい！

7/13 7:56

いい感じの草原を降っていきます。

7/13 8:06

根子岳を振り返る。頂上は見えません。

7/13 8:15

笹原からテガタチドリがぴょんと頭を出します。

7/13 8:17

ノギランとコラボ。

7/13 8:17

四兄弟。

7/13 8:18

ムラサキタカネアオヤギソウでしょうか。

7/13 8:22

四阿山が近づいてきます。こうしてみると、まだ結構距離がありそう。

7/13 8:23

時刻が進み、グンバイヅルがきれいに咲いています。

7/13 8:29

根子岳の草原。

7/13 8:34

鞍部を過ぎて四阿山に取り付きます。ドロドロのところもあります。

7/13 8:37

たいていはこんな感じの登り。

7/13 8:47

ギンリョウソウを目にすることは少なかったです。

7/13 9:05

あちこちにヒカリゴケがありました。

7/13 9:12

登山口直行と根子岳からの道の分岐点。

7/13 9:20

四阿山頂上へのビクトリーロード！

7/13 9:22

振り返っても気持ち良し！

7/13 9:22

浅間の連山が一望。

7/13 9:23

槍・穂高も晴れました。

7/13 9:24

槍ヶ岳近辺。

7/13 9:28

頂上近くにはいくつか祠があります。

7/13 9:30

四阿山頂上です！

7/13 10:02

四阿山頂上からの根子岳。

7/13 10:05

しっかりした岩の祠です。

7/13 10:10

ウラジロモミのきれいな実。

7/13 10:16

トンボは沢山飛び始めました。これはアキアカネのようです。おかげでブユの類いにはまったく襲われませんでした。

7/13 10:18

シラフヒゲナガカミキリが飛んできて私にぶつかりました。

7/13 10:31

エルタテハ。

7/13 10:32

獣糞にヤマキマダラヒカゲと一緒にたかっているのはコガネオオハリバエ。日本最大のハエのようです。

7/13 10:37

オトギリソウの蕾も膨らんでいます。この花といえば盛夏ですよねえ。

7/13 10:49

根子岳も見納めか？

7/13 10:55

結構岩がむき出しのところがあります。やはり冬は雪が多いのでしょうね。

7/13 10:55

コキンレイカきれいですね。

7/13 11:01

岩場ももう少しで終わりです。

7/13 11:09

イブキジャコウソウも咲いています。

7/13 11:03

さて、ミヤマモンキチョウのショウタイムです！

7/13 11:07

白いのは雌です。

7/13 11:07

飛行中にも口吻を伸ばし始めています。

7/13 11:11

黄色の雄が雌にラブコールです。

7/13 11:12

頑張りますが、雌がおしりを上に上げているのは拒否のポーズ。

7/13 11:12

でもあきらめません！

7/13 11:12

がんがん周りを飛び回ります。

7/13 11:12

でも、結局受け入れてもらえませんでした。

7/13 11:12

ウスユキソウにはクロアシナガコガネ。

7/13 11:12

こちらは無事交尾にこぎ着けたようです。

7/13 11:14

テガタチドリとクルマユリのコラボ。

7/13 11:15

アキノキリンソウもまもなく開花。

7/13 11:18

ハクサンフウロが咲き乱れているエリア。

7/13 11:21

マツムシソウの蕾も可愛いですね。

7/13 11:21

山とハクサンフウロ。

7/13 11:26

羽化して間もないと思われる、きれいな個体です。

7/13 11:27

マツムシソウも咲き始めています。

7/13 11:38

クロウスゴの実。まだ酸っぱそうですね。

7/13 11:52

これは、ミシマサイコ？

7/13 11:53

タニウツギがかろうじて残っていました。

7/13 12:03

笹藪エリアではクロヒカゲがしばしば横切ります。

7/13 12:13

ヒメキマダラヒカゲもたまにいます。

7/13 12:14

ナツササハマダラミバエらしいです。初めて認識しました。

7/13 12:18

標高が下がるとゴイシシジミがちらちら飛んでいます。これは雄雌のようです。

7/13 12:22

アブラムシのおしっこを吸う雌成虫。

7/13 12:34

最後の徒渉です。安全に渡れます。ありがたや。

7/13 12:35

ここで靴を洗うrurinta。でもまた後で泥濘に見舞われます。

7/13 12:38

沢を過ぎて落葉樹林を抜けると・・

7/13 12:41

牧場に出ました！

7/13 12:45

牛は暑そうに木陰にたむろっています。

7/13 12:48

道が川になっていました。洗った靴は元の木阿弥・・・

7/13 12:51

牧場の舗装路に出ました。駐車場までしばらく炎天下を歩きますが、気持ちの良い天気です。

7/13 13:33

駐車場に戻り車のバックドアを開けて涼んでいると、目の前のアカツメクサに準絶滅危惧種のヒョウモンチョウが降臨しました。いっぱい飛んでいます。

最高25度！絶好のハイキング日和でした。

撮影機器：

OM-1 OM Digital Solutions

感想

rinchoku

　高山蝶・ミヤマモンキチョウが結構いるというこのエリア。前から良い時期に行きたかったのですが、ちょっと遠いこともありチャンスがありませんでした。今回は梅雨の晴れ間がここに来そうということで、決めました。

　まあ、高速料金をケチらなければ、我が家も菅平もICへのアクセスは悪くないので、行きは3時間ほどで到着しました（帰りは下道5時間以上）。

　稜線で蝶に会いたかったのであまり早起きして暗いうちから登るのはやめて、日の出後の出発としました。最初は牧場の脇をずっと辿る道で、起き抜けの牛さんに挨拶しながらのんびり進みました。牧場が終わると樹林帯ですが、樹林帯を抜け岩場になると一気に高山の植生となり、早速ミヤマモンキチョウに会うことができました！

　水蒸気が多く、頂上からの眺めはすっきり、というわけにはいきませんでしたが、靄の隙間から北アルプスや八ヶ岳を望むことができました。根子岳から先は一部岩稜もありますが、草原上の場所が多く、たくさんのミヤマモンキチョウに会えました。岩稜部ではカモシカの家族にも出会えました。

　根子岳・四阿山の鞍部を過ぎると樹林帯の急登となり、ひたすら登ることになります。40分ほど登ると稜線に上がります。草原というほどではないですが、少し開けています。最後の階段を上ると四阿山山頂部で、祠がいくつかあります。山頂部は360度とはいきませんが、眺望があり、浅間山塊を眺めながら早めの昼食をとりました。

　下山は別ルートとしましたが、途中草原もあり、再び多くのミヤマモンキチョウに出会え、大満足で下山することができました。最後牧場に出る手前に沢の渡渉があり、以前のログを見ると、橋が流されたとか、水量が多くて難渋したなどの話がありrurintaはびくついていましたが、裏返した排水溝が敷設されており、全く問題なく渡れ、無事車に帰ってくることができました。駐車場の脇には販売所があり、ソフトクリームとアイスコーヒーをゲットして、さらに大満足な山行となりました。