笠ヶ岳(笠新道〜小池新道)
- GPS
- 25:22
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 2,577m
- 下り
- 2,566m
コースタイム
- 山行
- 1:17
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 1:20
- 山行
- 13:26
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 15:09
天候 | ガスの中 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません。 コースは良く整備されていますが、大ノマ乗越からシシウドが原へ降りる道はヤブ化していました。 |
写真
感想
埼玉を昼から出て登ってこられる山ということで、北アルプスは笠が岳へ。
所沢を11時頃出て、青梅ICから圏央道に乗ると15分も走らないうちに渋滞。
八王子JCTから中央道、相模湖の辺りまでとろとろで1つ目のタイムロス。
松本ICで降りて上高地方面へ走るころはもう夕方でしたが、観光バスがたくさん走っています。まだまだ夏休みかきいれ時でしょうか。狭いトンネルではカーブで離合待ちもあり混雑していました。2つ目のタイムロス。
結局新穂高ロープウェイ下の登山者用Pには17時近くになって着きました。9割5部埋まっている感じでしたが、ちょうど降りてくる人と入れ違う時間帯でロープウェイ側の最上段に停めることができました。
あとで写真を見て気づきましたが、恵橋架け替えでセンターの上流側にある仮橋を渡ることになっていたようです。気づかずに恵橋を渡り、廃旅館の前を通って林道に入りました。仮橋を渡ったほうがほんの少し近道になるようです。
センターからわさび平小屋までは単調な林道歩きで舗装区間が多いものの、自転車も進入禁止でした。林道から見える山肌は重たいガスに包まれていましたが、雨に降られなかったのが不幸中の幸いでした。日曜日のほうが好天の予報を信じて歩きます。
わさび平小屋に着いたのは18時過ぎでしたがテン場はガラガラ。蚊かブヨか、刺す虫が多く外で炊事をする気にはなれないので、中で焼肉です。でも暑くてテントを閉めきれず結局虫に刺されまくりました。
ステラリッジ靴3人で入りましたが、シュラカバに長袖シャツで十分な気温でした。
2日目は一気に笠ヶ岳を踏んで帰る計画のため、2時起床3時発です。テント装備はデポして日帰り装備で挑みます。夜明け前は前日のガスが嘘のように消え、星が良く見えていました。期待大で笠新道に取り付きます。高度を上げ、夜も明けてくるころに穂高方面が雲が出始め、最後まではっきりと晴れることはありませんでした。
それでも、雲海に浮かぶ焼岳や雲間から朝日に染まる穂高は美しかったです。
2000の草付きまでの笠新道下部は樹林帯の急登であまり面白みもなさそうなので、早立ちして夜明け前の涼しいうちに上がる今回のスケジュールはばっちりでした。
杓子平へ乗越すと穴毛谷の源頭部が広がり別世界になります。今回はガスで重い雰囲気でしたが、高山植物も多く晴れていれば笠ヶ岳をバックによいお花畑となるのでしょう。
杓子平から稜線へ向かう道は地図では抜戸岳へ向かって右手に進むようになっていますが、どうやら抜戸岳とP2753の鞍部へ出る近道があるようです。ペンキが複数あるのでちょっと混乱しました。荷揚げルートでしょうか。
笠新道分岐からの稜線はガスの中で、黙々と歩いているうちに笠ヶ岳山荘下のテン場に出ました。「ガンバレ」や「コヤスグ」みたいなペンキが増えます。最後にガレ場を越えて笠ヶ岳山荘に出ました。休憩スペースは広く、水ももらえました。
小屋まで来れば山頂は目の前、小屋で休まずに山頂へ上がり、山頂でガスが切れるのを待つことにしました。切れ間から遠く山並みが続いていく様子はとても良い雰囲気。と思っていると、クリヤ谷方面から登ってくるソロの方。聞けば日帰りで上がってきて、鏡平まで伸ばして周回して新穂高温泉へ降りるとのこと。わさび平小屋から笠ヶ岳まで上がってくるだけでもしんどいと感じていたのに、この周回ルートとは・・・
流行のトレランスタイルでもなく、世の中にはやはりすごい人がいるものだと思いました。
これ以上待っても好転しそうな気配はなく、帰りも長いので山頂を後にします。当初笠新道をピストンする予定でしたが、山頂で聞いた話に「鏡平周りも良さそう」との思いつきで、急遽周回ルートに変更。林道まで降りてしまえば、暗くなろうが雨が降ろうが帰れるとの安易な計画変更です。
寂寥感あふれる「サヨナラ」のペンキに送られて長い稜線を歩き、笠新道分岐に着いたころには結構疲れてきましたが、無言で抜戸岳へ。ここからがまた長く、ガスで先が見えない中を黙々と歩きます。秩父岩はガスにまかれて深山幽谷の雰囲気。秩父平の穏やかな地形との対比が面白いところでした。
大ノマ岳へ上がるあたりで雷鳥の家族に遭遇。人が近くてものんびりと歩いており、時折鳴く鳴声がとにかく愛らしかったです。一匹持って帰りたいくらい。お、お持ち帰り・・・
双六岳方面はガスが薄かったようで、大ノマ岳からは稜線が良く見えました。何とか五郎岳も奥山感があってとても誘われるところです。もうガスの稜線歩きはお腹一杯になっていたので、大ノマ乗越からシシウドが原へ降りてしまおうかと思っていましたが、大ノマ乗越からの旧道を覆うヤブとその先の深いガスを見て即断念。ため息を一つ付いて弓折岳に登り返します。
弓折乗越からの下りはこれまでの道と打って変わった整備の入り方で、斜度もそれほどでもなく快適に下りました。だいぶ予定時刻を過ぎた感がありましたが、下りで取り戻して暗くなる前にわさび平小屋のテントを回収。テン場を出てから13時間半、いつもなら小屋の飲み物には手を出さないのですが、今回は誘惑に勝てず。。。
後は林道をダルダル歩いて新穂高ロープウェイへ。行きに「新穂高登山センター近道」の標識を見ていたので、帰りは仮橋を渡ってセンターに戻りました。
センターの上にあった温泉(中崎山荘奥飛騨の湯)が目に止まり、営業時間等見ていると、ちょうど出てきた方が100円引きの割引券をくれたので下山後の温泉は自動的に決定。温泉の駐車場に荷物を降ろし、一人登山者用駐車場へ車を回収に向かいます。
駐車場で車を回収したのが18時、一日の行動時間としては自己最長の15時間でした。日曜の夜なのでさすがに駐車場所に空きはありましたが、それでも8割方うまっているようでした。
利用者の多い登山基点になる温泉は感じが悪いイメージがありましたがここは愛想が良かったです。100円引きなら700円だし施設もきれいなので価値あり、でした。
下山後は松本ICを少し過ぎた裏っかわの中華料理喜太郎松本店へ。たまたま目に入ったので入りました。980円で定食に普通サイズのラーメン。CPはかなり高いと思います。味は普通。下山後に食べるにはうってつけな感じでした。
帰りは中央道の渋滞を避けて上信越道から関越道所沢ICへ。山行自体もなかなかハードでしたが、やはり帰りの運転が最高にハードでした。さいたま市に帰宅したのは午前1時、起床から23時間後でした。
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