アポイ岳・ピンネシリ《北海道百名山》
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- GPS
- 07:56
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 816m
- 下り
- 1,171m
コースタイム
天候 | 曇り後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山口:アポイ山荘 |
写真
感想
北海道の朝は早い。今日の日の出は4:16、京都では5:00だから44分も早い。風雨は峠を越え、山荘出発時は雨も止みアポイの稜線も見えていた。新富林道を奥へと17.2卅り、ピンネシリ登山口に着き登山準備をしているとまた雨が降り出した。やはり天気予報通りだった。登山道の東側の高い所に“ガンビの神様”の祠があり登山の無事を祈り、辻野さんを先頭に出発した。
アイヌ語で「アペ」=火、「オイ」=多い所、「ヌプリ」=山を意味するアポイ岳はマントルの岩石である“かんらん岩”が露出している世界的にも貴重な地質で超塩基性岩石であるため生育できる植物は限られる。津軽暖流と親潮(寒流)が日高の沖でぶつかりよく霧が発生する。その霧に包まれ僅か810mの低山ながら内地の3,000m級の高山植物が咲き揃いその種類は80種を超えるそうだ。雪の少ない地域なので雪解けは早く今年も4月18日に山開きが行われたという。北方のピンネシリ付近で若干雪を見るがほんの残雪程度だ。
登山口の標高は437mで835mのピークまで400mの急登が続いた。登山道にヒメイチゲが蕾を膨らませ開花を待っていた。P835の北側を巻いて稜線に乗る頃には樹林帯を抜け高山植物いっぱいの地域に入ったようだ。もう少し季節が進めば様々な花で彩られることだろう。残念ながら視界が悪く日高の山々の展望は得ることができなかった。今季初登山のN山さんの足が止まりだした。バテが出てきたようだ。皆に追いつき2番手に上がってもらうと全体のペースもダウンした。ピンネシリ北峰(957m)は東側を巻いており登路はない。這い登れなくもないが貴重な植生保護のためこの山域では登山道を踏み越すのは控えた。最後のひと登りでピンネシリ(958m)に到るが、山頂へは縦走路から分岐して達した。バテたN山さんは分岐で待機し他のメンバーだけで登頂した。山頂標識は“アポイジオパーク”の文字が入った案内板があり、3等三角点「賓根尻」が置かれていた。天気が良ければ展望は素晴らしいだろう。小雨で風もあり直ぐに出発し吉田山を目指した。
この辺りも花の時期はさぞかしと思いながら淡々と歩き吉田岳を目指した。地図では北側を巻いて進むのでここが山頂ではという箇所があったが偵察に行ってみると吉田岳ではなく794mの標高点だった。吉田岳も山頂へは西側から分岐路がある。ここでもN山さんを残して登頂した。ピンネシリよりも若干アプローチは長いが直ぐに登頂できた。2.5万図に標高は記されていないが現地には「吉田岳825m」と標識にあった。
アポイ岳へは100m弱の登り返し、時刻は10時前だが朝が早かったのでお腹が空いて来た。稜線の東側に登山道が移り風を防げるので道端で昼食休憩を取った。この辺りの岩場は地層が表れ全部かんらん岩であるのが凄い。ショウジョウバカマが咲きだしている。10:35アポイ岳(810m)に到着した。山頂はダケカンバの林で展望は今一だった。記念写真を撮り下山に掛った。幌満への登山道もあったがこちらは途中まで行って本道に合流した。植生保護のため今では登山道はビジターセンターへの1本だけしか開かれていない。時期が良ければ高山植物が咲き誇っているのだろうが、咲きだしているのはサマニユキワリ、エゾムラサキツツジ、ヒメイチゲ、エゾオオサクラソウ、フイリミヤマスミレ、アポイタチツボスミレだけ。開花の状況は登山口のビジターセンターに行けば最新情報が得られる。幌満(ほろまん)登山道を途中まで下りトラバースしてきた道が合流し馬ノ背の御花畑に達した。稜線を離れ下りにかかると5合目避難小屋、中を覗くと監視員がいた。毎日いるのかと聞くと雨が降っているのでパトロールに行かず此処にいるとのことだった。心ない盗掘や踏み荒らしを避けるためには頑張ってもらいたいものだ。ポンサヌシベツ川を渡るとアポイ山麓ファミリーパークで、昨日立ち寄ったビジターセンターの前を通りアポイ山荘へと帰着した。
山荘の温泉に入浴し永山車でピンネシリ登山口までレンタカーを回収に行った。往復34劼領啼傘復は小1時間かかった。N山さんとは此処で別れ、皆を乗せてO野さんの運転で一路支笏湖YHを目指した。このYHは32年前に泊ったことがあるが今日はGWというのに他に宿泊者は4人位しかいないようだった。
いました。
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