大天井岳から赤沢山へ 7年越し再トライで百高山完登!(中房温泉登山口)
- GPS
- 21:04
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 3,056m
- 下り
- 3,053m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 8:12
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:47
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:57
【1日目】7/31(水)
中房温泉登山口 05:00 - 05:55 第一ベンチ - 06:33 第二ベンチ - 07:13 第三ベンチ - 07:54 富士見ベンチ - 08:31 合戦小屋 - 09:49 燕山荘 - 10:16 蛙岩 - 11:42 喜作レリーフ - 11:48 分岐 - 12:24 大天荘 - 12:35 大天井岳 - 12:41 大天荘 (1泊)
1日目CT計 7時間41分
【2日目】8/1(木)
大天荘 05:00 - 05:34 大天井ヒュッテ - 05:58 貧乏沢のコル - 07:36 ヒュッテ西岳 - 08:25 赤沢山 - 09:18 ヒュッテ西岳 - 10:43 貧乏沢のコル - 11:15 大天井ヒュッテ - 12:13 大天荘 (1泊)
2日目CT計 7時間13分
【3日目】8/2(金)
大天荘 05:00 - 05:20 分岐 - 05:23 喜作レリーフ - 06:49 蛙岩 - 07:19 燕山荘 - 08:05 合戦小屋 - 08:26 富士見ベンチ - 08:48 第三ベンチ - 09:11 第二ベンチ - 09:31 第一ベンチ - 10:05 中房温泉登山口
3日目CT計 5時間05分
※『山と高原地図』では6時間30分とこの部分のCTが大きく異なる。
『らくルート』はこの部分のCTが短すぎる。
【ザック重量】※備忘録
◇開始時:13.2kg(2泊分、水分&食料除き9.3kg) ※カメラ類、ストックは除く
・水分2.2L、食料&行動食1.7kg、サンダル&傘0.4kg
・着替えは2泊分フルに用意。夏用長袖上着2、Mウール半袖1、下着2、替ズボン1。
◇終了時:10.5kg(水分&食料除き9.2kg)※テント水分含有&ゴミで重量増分有り
・水分残0.8L、食料残0.5kg
・テント本体&グランドシート重量増
下山時1,102g(+25g)⇒ 乾燥後1,077g ※朝露無し
・ガスボンベ使用量 40g(20g/泊)
・ゴミ持ち帰り 212g
天候 | 1日目 曇りのち晴れ 2日目 晴れ 微風 暑い 3日目 晴れ 微風 暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・前日16時頃着で残りは3分1程。22時頃には満車になった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ヒュッテ西岳〜赤沢山】 ・一般の登山道ではありませんが、踏み跡は明確で、ヤマレコの『らくルート』の破線コースです。 ・コースは狭いですが、ハイマツが枝払いされて急斜面には踏み跡に沿ってロープが延々張られており、道迷いや滑落防止対策がされています。急斜面は滑落注意が必須です。 |
写真
感想
百高山を完登しようとしていたが、4年前の爺ヶ岳で99座を達成したものの、以後ストップしていた。
最後に残ったのが西岳の南側にある赤沢山。
この赤沢山は7年前の2017年にトライしたものの途中で断念してしまった。
赤沢山に行くルートはヒュッテ西岳から先は登山道が無く、そのとき断念した理由が下記の通り。
その日は中房温泉登山口から大天井岳の北側をトラバースして、百高山の赤岩岳を登ったのちに赤沢山に登る予定だった。
もう、7年前なので時効と思い、そのときの状況を書きます。
日帰りでは時間的に困難なためにヒュッテ西岳に小屋泊するために、受付で宿泊の申込みをした。
そこで何気なく、受付のオジサンに、「赤沢山にいくルートはどんな感じですか?」と尋ねた。
すると、受付のオジサンはいきなり怒り出して、
「登山道以外を行く人は国に通報しなければならない。」
「小屋に泊めることもできない。」
「(百高山を掲載した)山渓さんは本当に迷惑だ!」 ※山雑誌『山と渓谷』
と言い、私が記入した宿泊申込書を丸めてしまった。
あまりいきなり怒りだしたので面食らってしまい、この言葉は忘れないが、その後の会話は記憶がない。
泊まれないと時間的に厳しくて、赤沢山を往復できない。
仕方無く、気持ちを落ちつかせることも含めて、赤沢山に行く下り半分まで行ってルートを確認して引き返した。
帰り際に、小屋にもう一度寄って、「赤沢山には登らなかったよ!」と捨て台詞を言った。
私が書いた宿泊申込書は丸めてゴミ箱に捨てられており、何も返答はなかったと記憶している。
その後は、大天井岳まで飛ばして戻って、大天荘に何とか16時前に着き泊まった。
まだ赤沢山に登ってもいないのに、小屋に泊めることはできないと言われ、宿泊申込書をまるめられたのは、未だに腹立たしく思い出し、そのときはこんな所に二度と来るものかと思った。
予定していた山小屋に泊まることができないと言うことは、登山者にとってどのような危険にさらされるか、登山者なら分かると思う。
この時はまだ時間的に余裕があり、他の山小屋が2、3時間の所にあったので事なきを得た。
今回の道中でヒュッテ西岳が近づくにつれ、そのことを思い出し苦々しい気持ちで歩いた。
小屋で見える範囲でスタッフの顔を見たが、このときの受付のオジサンは今はいないようだ。
昔、プロ野球のドラフト会議の名司会だった方に似ていたので、顔は忘れない。
赤沢山に向かうルートは、槍ヶ岳へ向かうルートからは離れ、小屋の前を通り、幕営地の奥にある。
今回は小屋の前にイスが通せんぼした状態で置かれて、変だな?、と思ったが、その先で小屋の年配のスタッフから、「お客さん、どこまでいきますか?」と聞かれた。
ここで、「赤沢山に行く」と応えると止められると思ったので、余計なトラブルは避けるために、「この先の眺めが良さそうなので少し先まで行きます。」と応えた。
すると、「これから荷揚げのヘリが来るので、人がいると帰ってしまうので、出来るだけ早く戻ってきてください。」と言われた。
全くウソをついてる訳ではなくあまりいい気持ちではないが、想定される会話のシミュレーションまでしてきたので、今回は何があっても行こうと思い、赤沢山に向かった。
もし、前回と同様に「国に通報する!」と言われたら、「その証拠(=記録)を見せてください!」と問い詰めようとまで、想定してきた。
赤沢山に行くルートは、急な下り後に急な登りである。
前半の急な下りは、踏み跡は明瞭で下半分はロープが張られ、ハイマツの枝は切られて予想以上に整備されており、急な所とハイマツの枝が邪魔する以外は何も問題がなかった。この整備をしたのは、おそらくここの山小屋のスタッフだと思います。
途中で2名の単独のハイカーさんとすれ違い、以前のことをそれぞれ話すと、
「赤沢山は、もう今はメジャーな山でそんなことはあり得ない。」
もう一人は、「赤沢山に行く、と小屋スタッフに言わないように言われて来た。」
どうも、今でも小屋スタッフに行くと言うのは不味いようである。
今回のルート作成で、ヤマレコの『らくルート』を使用したが、それには赤沢山へ行くルートは破線ではあるがしっかり載っている。
私の方も当然、これくらいの道は十分経験を積んでいるつもりだし、登山届は出しているし、下調べはして必要な装備を持ち、またもしもの場合のための『ココヘリ』にも加入し端末を持参して来ており、山岳保険も加入しており、必要なことはもれなく実施しているつもりである。
ただ、単独ということが唯一問題ですが・・。
こんなことを色々考えながら、前回途中断念後に7年越しでやっと赤沢山の山頂に立てた。
やっと百高山を達成できたという感動が湧いてくるのかと思ったが、やっとこれで終わったという思いの方が強かった。
赤沢山頂は、槍ヶ岳や奥穂から前穂吊り尾根が近く、その雄大な眺めが印象的でした。
尚、私の百高山最後の赤沢山、ご一緒しますよ、と山友の某sさんが言ってくれていましたが、忙しい某sさんが2泊することは難しく、もう体力も気力もポンコツ化した私には1泊で行くことは難しい。
今回はあまりにも急に天気予報が良くなり、術後の足首の具合も良く、急に思い立って内緒で出かけてしまいました。
あしからず、ご了承ください。
あともう一つ、日本百名山も99座で最難関の幌尻岳が残っており、今夏に北海道遠征する計画で、フェリーや山荘&バスまで予約してあったが6月の足首手術のために、全てキャンセルして、来夏に延期しました。
こんな何とか○○名山はもう止めて、もう残り少ない登山余生は、行きたいアルプスにテントを担いで登りたいと思います。
※駄文にて延々と書いてしまいましたが、決してこの小屋を批判するわけではなく、そのときのやりとりをいつか書きたいと思い、もう大分年月も経過しているので今回記載しました。
山小屋には登山者の安全を守るためにやらなければならないことがあります。
この山小屋には登山道ではない貧乏沢から北鎌尾根などに行く方が宿泊する場合もあるかと思います。また、岩登りや沢登りも一般の登山道ではありません。
その際には当時どのような対応をされていたのか、気になります。
知り得た時に表現云々は別にしてもれなく注意していたのであれば構いませんが、もし、相手を選んで言いやすいような相手にのみにこのような言動をされていたのであれば、許せません。
テント泊装備での縦走は、今の体力ではURUさんにとても着いていけません。
さすがの一言、素晴らしいです!
昨日縦走した鳳凰三山で0.6〜0.7でした(汗)
それにしても余裕のある素晴らしいプランですね。
ニーモのテント、私も昨年白馬テント泊でデビューしましたが、風通しが良すぎて寒くて眠れませんでした。
URUさんの年齢になってもテント泊でアルプスを縦走できるようURUさんを目標にして取り組みます。
テント泊は軽量化して、以前の17kgから13kgとなったのですが、よる年波にはかないません。
ニーモのテントはsatoyamaさんの持っている本体がメッシュタイプの最軽量ではなく、秋にも寒くないように、タニオズモの1人用です。
なので、以前使用のものより0.3kgしか軽くなっておらず、全部込みで1.5kg近くあります。
北アの小屋泊は1泊15,000円もかかり、年金生活者には長居はできません。
日本百名山を来年はやっつけて、年相応ののんびりテント泊縦走がしたいものです。
何歳までいけるかな〜?っていう感じですね
僕も百名山だけは何とかしますが、百高山は無理だと思う(笑) ロープに繋がれてる方が楽しいんです。結局僕は何もかもが中途半端なんすよ。赤線繋ぎも妄想に終わる予感がします。還暦過ぎ人生佳境。山以外もこれからが一番楽しめるハズです。
コメントありがとうございます。
因縁有りの赤沢山登頂で、百高山完登できて、さっぱりしました。
あと、最難関の百名山の幌尻岳が来年終われば、何にも(ロープにも)縛られずに山に登れます。
kuniやんは、50歳で岩登りを始めるし、最近はトレランもやるし、凄いと思いますよ。
私なんか、怖くてできないし、トレランなんてもう無理だし。
テントを担いでアルプスを歩くなんて、いつまでできるかも分からないし。
でも、山でBE大の20歳の学生と話したら、いくつも夢があり、元気づけられました。
私はもうリタイヤして働いていませんが、kuniやんは一生できる仕事がありうらやましい限りです。
今後、機会があったら一緒に出かけましょう。
幌尻岳は無理かな?笑
積年の思いがあって、より素晴らしい舞台がご用意され、そこに立てたのだと思います
遠方から来ているのを知る知らないは関係なく、何方に対しても安全、無事に下山が山小屋に働く方々の基本精神にあり、赤沢山うんぬんを伝える前に、あの北アルプスの山の中で宿泊を断るということが、どういうことなのか?理解できかねますし私も個人的に真意を問いたい気持ちがあります
迷惑したことがあるのなら、その理由を説明する「ゆとり、時間」もなかったのかしら?と不思議でなりません
塩、増し増し対応に頭を抱えますし宿泊申し込み書を記入した本人に見える場所に丸めて捨てるなんて、敢えて気分を害させ人として有り得ません🥲
腹立たしさは、いかほどだったのかとお察しします🥹
最初に拝見した時は無事に完登を終えられたのは、神様のような何かの存在の采配で未来(今回の完登)をご用意してくださったと思うことにして下さいとコメントをするつもりでいました🙇
山を知る者は自分のことを知り強く謙虚でなければいけませんね
私は若輩者ですが、達成することのない記憶に残る素晴らしい記録です👏
このときの気持ちを一言でいいますと、私の方も、このような応対をする方の山小屋に泊まりたくなかった、ということです。
理由等の説明を求めても、まともな説明は返ってこない感じだし、余計腹が立つだけなので止めたと思います。
受付のオジサンもこのような同じことが過去に何度も繰り返され、またかと、切れたのだと思います。
私の気持ちに余裕は無くとも、時間的な余裕はあったので、気持ちを落ち着かせて、最終的に赤沢山に登ることを止めました。
こんな気持ちで登っても何もいいことはないし、面白くありません。
よく言われるように、山は逃げませんので。
その日大天荘に泊まったらTVクルーも泊まっており、翌日は大天井岳山頂で、工藤夕貴さんのロケに立ち会うことができ、すぐそばで見ることができました。
一緒にきれいな日の出を見ることができたのですから、こちらの方が断然良かったですので。
百高山完登おめでとうございました✨
ラスト一座はいつトライするのかと
首を長くしてお待ちしていましたが
まさかの抜け駆け(笑)
まー天気に左右される山登りですから
好天続きの三日間を逃す手はないですネ
前回の赤沢山トライのお話しは重々聞いて
おりましたので
そんな理不尽な対応はないだろうと
心底不信感を覚えました
今回は万全な対応能力を養って(笑)望んだ赤沢山
以前より大分ルートが解りやすく整備されてた様ですね
百名山最後の幌尻岳は流石にお付き合いは難しいとは思いますが
来年の達成を心待ちにしてますよ!
今年も秋の山鍋ヨロシクお願いしますネ🙆
複数人いる2人目の某sさん、コメントありがとうございます。
もうかなり経ちますが、赤牛岳に続く、抜け駆け登山となりました。
足首の術後37日目で、2泊のテント泊縦走に行ってしましました。
ペースは上がりませんでしたが、まあ無難に縦走できたかと思います。
赤沢山は一般登山道に比べれば、歩きにくいし、危険度は高いかもしれませんが、まあなんとか終わりました。
これで7年も抱えていたお荷物を、やっと下ろすことができました。
百高山に立ち会えなかったから、二つ返事で幌尻岳はご一緒しましょう!
かと言ってもらえると思っていたのですが、難しいとのことで残念です
秋の計画は、10/20(案)で作成済ですので、見てくださいね
赤沢山は自分では如何ともし難い要因がある、登るのに難儀する山なのですね。それをクリアできて安堵されたようですが、確かに山に登って安堵よりも感動したいですね😆
とにかく山で、しかも最高の景色を眺めながらの2泊は羨ましすぎます😁
この山行は本当に天気に恵まれ、いい山行になりました。
長年の頭にあったこの山に登ることができ、やっと開放されました。
「山と高原地図」には登山道が載っていない山、でも、ヤマレコの「らくルート」ではルートが作成でき、ルートも枝払いされて、ロープが張られて、ピンテもある。
一寸急で、一般登山道よりは少しリスクがある、グレーゾーンの山です。
バリルートではあるが、それよりは少し安全なルート。
決して、お勧めはしませんが、槍穂が間近で壮大な眺めでした。
いい思い出の山になりました。
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