扇沢-鹿島槍-五竜岳-八方【1泊2日】
- GPS
- --:--
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 3,093m
- 下り
- 2,835m
コースタイム
07:40発 扇沢
08:00着 柏原新道登山口
09:50着/10:10発 種池山荘(20分休憩)
10:40着 爺が岳南峰
10:48着 爺が岳中峰
11:20着/11:50発 冷池山荘(30分休憩)
12:25着 布引岳
13:00着/13:30着 鹿島槍南峰!(30分休憩)
13:48着/13:52着 鹿島槍北峰!(5分休憩)
14:30着 キレット
14:45着 キレット小屋 (泊)
2日目:
05:00発 キレット小屋
06:05着 口の沢のコル
08:00着/08:10発 五竜岳
08:40着 五竜山荘
10:10着 唐松山荘
11:30着 八方池山荘
天候 | 1日目:くもり時々雨 2日目:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:白馬からあずさで新宿 (白馬からのあずさは、1日一本だけ直通便があるようです。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(扇沢〜鹿島槍ヶ岳) 比較的歩きやすいですが、登りが多くてちょっとしんどいです。 1か所、道の細いところがあり、片方が切れ落ちている場面もありましたが、 ゆっくり行けば問題ありません。 (鹿島槍ヶ岳〜キレット小屋) 一気に斜面を下りますが、結構ガレてる部分もあるので、落石などに気をつけようとすると、 思ったよりはスピードは出せません。 キレット小屋近くになると、岩のゴツゴツ具合が激しくなってきます。 結構スタミナも切れ始めるころで慎重に、かつ真剣に行かなければいけないので、 精神的にも疲れが出ます。(事故多発地帯のようですし。) よっぽどの岩好きだったら、たぶん好きな場所になるのかな? (キレット小屋〜五竜岳) こちらも落石が多発しそうな場所が続きます。 岩が濡れていると結構滑るのと、浮石も多いので、 足を置く前・手を置く前に、ちゃんと選びながら行った方がよさそうです。 アップダウンもそれなりにあり、一見すると五竜までの道のりが遠く感じますが、 慎重に進んでもそれほど時間もかかりません。 焦らず進むのが無難かと思います。 |
写真
感想
今回の旅、扇沢〜八方までのちょっとだけロングトレイル!
スタートは扇沢です。
2週間連続でこの地に来てしまいました。どれだけ好きなんだか(笑)
そして目的は爺が岳・鹿島槍・五竜の縦走です。
数年前に五竜から見た鹿島槍、アップダウンの多さと露骨な岩の露出具合に唖然とした事を覚えています。
でも、あの頃から比べると、色んな山にも行って、多少の度胸もついたはず!
チャレンジ精神をかきたてられたのか、私の心の中で何かがうずいていたので、発散させてきました!
・・・なんて格好いい事はいえず、結果から言ってしまうと、
やっぱり技術も精神力もすぐに身に着くものじゃないと思い知らされる事になります。
今回は準備の部分で頑張ったところが大きかったので、そこからレコに残したいと思います。
扇沢〜八方間のトレイルは、1日マップタイム10時間を超える事と足場の悪い尾根が続く事。
自分の体力も技術も分かっているので、極力荷物を減らすように準備をします。
持って行くのは、生きていくのに最低限必要なもののみ。
エマージェンシーブランケット、ヘッドライト、レインウェア、フリース、行動食、非常食、水分2リットルと、
地図やコンパス、GPSのみ。あったら便利なものや化粧品などの装飾系は、お留守番。
ソーイングセットなど2人で持つ必要はないものは分担で、Aaronが持参。
切りつめられるものはすべて切りつめて、私は9リットル、Aaronは12リットルで抑えます。
(もちろん外付けもしました。)
途中、キレット小屋の難所近くでパトロールしていた人には、
1泊にしては軽装では?とも言われましたが、
逆に重いザックでふられたり、スタミナ切れしても怖いし、
(省いたのは主に便利品だし)結果これでよかったような気もします。
そして身軽さにウキウキ気分の私達は、いつもよりちょっと早めのペースで進みます。
大体マップタイムの倍のスピードで進んで、小屋を見つけようものならそこでたーっぷりの贅沢休憩。
天気が良かったらそのまま進んでいたかもしれないのですが、外は雨。
じとじとと降る外の雨を見ながら小屋でまったりとコーヒーを飲んだりするのが落ち着きます。
ペースは特に崩れずに、いい調子で進みます。
ただ、天気は予報に反して崩れに崩れ、他の山や先が見えるのはほんの少しだけ。
爺が岳、結構景色を楽しみにしていたのですが、全然見えません!
そして鹿島槍。
一瞬見えたと言っていた人がいたので、30分ほど待機しましたが、こちらも全然。
私何か悪い事したっけ?!思い当たる節、、、、ありすぎるかも(^_^;)
そういうこと、考えるのやめました。
そして鹿島槍の後は、大きな下りです。
笑ってしまいそうなほどガレガレ。
Aaronはこういうところをすごくうまく走ります。
私は同じようには走れないので、自己流のヘンテコな走り。
キレットのサインが出てきて、チェーンやハシゴだらけになったら、小屋の側。
小屋から音も聞こえてくるので、近い事は分かっているのですが、
たくさんの絶壁を通る事になるので、そこから長い事長い事。
精神的に緊張を強いられるのでくたくたでした(>_<)
普段山に来ると「将来またここに来るんだろうな」と思うのですが、
ここは1度でいいかなと思ったほど。
(そういえば、自分の周りでこの山に通う人って、あまり聞いたことないかも・・・)
緻密でない自分が、慎重に進んだ結果、
メンタル面はほぼ100%使い果たして、小屋到着。
この小屋のすごさとありがたさに感動です。
そしてこの小屋。私達が行った日たまたまだったのかもしれませんが、
他の山小屋とちょっと雰囲気が違ったような気がしました。
みんなでワイワイというより、結構次の日を考えて準備をしていたり、
早めに就寝したりして、どちらかというと合宿所?みたい(笑)
多分そんな雰囲気、今後ないと思うので、これはこれで貴重な経験。
もちろん携帯の電波もないので、ケータイいじりができません。
窓側で微妙に入るところがありますが、すごい通信が遅くて。
これにはAaronも閉口。結構落ち込んでいました。
充電バッテリーは必需品!と言って持ってきたので余計でしょう。。
そして翌日は朝5時の出発です。
いつもの事ですが朝イチはイマイチ調子が出ないです。
そのくせ落石の調子は絶好調で、ちょっとでも足を不安定なところに置こうものなら、
いい音立てて、カランカラン〜と転がって行き、無理やり目覚めさせられます。
このたび一番のゆっくりで慎重なペースで進んでいるっていうのに落石とは。
本当にここ危ない・・・たぶん五竜までの間は落石に気をつける事が一番大変?!
朝っぱらにそんな出来事があってからは、ずーっと歩き方に気をつけながら進みました。
(おかげでいいトレーニングになったかも!!)
前日と違って、天気も回復していたので、先週歩いた剱と立山も見えて大満足。
G5のピークが見えた時にはちょっと荒々しさが半端なさ過ぎて、ちょっと気分が悪くなりますが、
実際近くまでくると、結構普通に歩ける部分が多いので、意外でした。
そしてまた岩を登ったり下りたりを何度も繰りかえして五竜岳到着。
ここまで着けば、遠見尾根から帰る事も出来るので、ちょっと迷いましたが、
八方池の方って実は行ったことがなく、ちょっと気になっていたので予定通り
唐松山荘から下ります。
でも八方尾根の方はさすがに人気ルート。人の数に圧倒!!
富士山にでも来たかのような気分です。
前日、ほとんど人にすれ違わなかった分、
この日にたくさん会ったので平均するとちょうどいい数(笑)
それでも人のいない場所を見つけると少し小走り、人が見えたら待つ、
を繰り返しながらリフト乗り場まで。
その後、ロープウェイ駅のレストランで白馬三山カレーを食べて満足したら、
八方バスターミナルに到着。
最後は珍しく足を延ばして、Aaronおすすめのおびなたの湯へ。
本物の温泉でかつ、露天だったので、
岩場や落石地帯ばかりで緊張状態の続いた気持ちも癒されて、
この週末の山旅が終了です。
大の岩好きさんにはおすすめの山ですので、
是非、行ってみてください!
おしまい。
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