倶留尊山・古光山《関西百名山》
- GPS
- 08:16
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,051m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:16
天候 | 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山口:御杖村土屋原の大峠に駐車した車で登山口に戻る |
その他周辺情報 | お亀の湯(\700) |
写真
感想
快晴の朝を期待していたが鎧兜のピークは雲が覆っていた。6時サンヴィレッジ曽爾を出発し、紅ヶ岳の南麓を走る滝川林道に入った。登山口と思しき地点で皆を下ろし30分で往復しK島車を下山口となる古光山南の大峠にデポしてきた。紅ヶ岳へは北西尾根に点線道が描かれているが今日は登山道のない西斜面を登るのでミッション1は「紅ヶ岳へのルートファインディング」とした。林道の標高455m地点から直線距離500m余りで標高差400mを登る急登斜面だ。S木さんを先頭に林業者の作業道に入り微かな踏跡を辿るとだんだん道は怪しくなり夫々に適当な所を上へ上へと這い上がった。標高700m位に達すると前面に大きな岩の壁、リーダーの偵察により僅かに途切れている隙間を見つけ這い上がった。北に向きを変え右側に谷、左側は切り立った尾根に乗ると微かに踏跡なのか獣道かは知れない“歩き易い所”が続く。右の谷を巻きこむように紅ヶ岳(860m)山頂に辿り着いた。
梟の絵が描かれた山頂標識が壊れて木に立て掛けてあった。樹林帯で展望のないのが残念だが今日最大の難関を突破した達成感に浸り暫し休憩した。南東稜線を倶留尊山・古光山へと縦走するがその前に国見山(約890m)をピストンした。再びS木さんを先頭になだらかな稜線に明確な登山道があり直ぐに到着、此処も展望はなく馬酔木が白い花を付けていた。此処にも梟の山頂標識(883m)がありその上には八咫烏と思しき絵の標識(863m)があるがどちらも標高がおかしい。等高線を読むと890mある。ミッション2「紅ヶ岳から倶留尊山への所要時間予想」は帰路紅ヶ岳山頂までは行かず直下を巻くので国見岳からに変更した。距離2.7辧∈把祕班710mから倶留尊山の1,037mまで登るという条件。1時間25分から2時間10分までの予想が出た。
紅ヶ岳から亀山峠までの稜線は奈良県と三重県の県境が通り、最低鞍部では国見山の東側から登ってきた林道が接近し直下を通っている。林道からの道もあり登って来る人もいるようだ。P769を越えた鞍部から登り返すと一貫した登りの筈が小ピークからの下りがあり、左側には谷が・・・、知らぬ間に県境尾根を離れて1本西側の尾根に入っていたようだ。踏み跡が少し怪しいなと思っていたが別段支障もなく登れたのでよかった。途中から簡易モノレールの軌道が現れ倶留尊山へと続いていた。辿って行くと木が倒れ掛かったままだったり、草に覆われたりで今は使われていないようだ。
谷が収束し再び県境尾根に合流すると踏み跡がしっかりし、高槻山からの縦走路を合わせると益々明瞭な道となった。倶留尊山は読みをモジって「来ると損する山」と言われるように入山料(\500)を徴収される。倶留尊山山頂北と二本ボソ山頂南に料金所小屋がある。料金を払わなければならないものと覚悟して来たが倶留尊山の小屋はシャッターが閉ざされ無人、支払いを免れたと喜び倶留尊山(1,038m)山頂に到着した。ミッションの結果はロスタイムを差し引き1時間35分、S木さんが4分違いで一番近かった。8年前は味もそっけもない山頂標識だったが立派なものに変わり古いのは柱が無くなり三角点の傍に置かれていた。山頂からは二本ボソ、亀山、古光山や住塚山、鎧・兜など室生火山群の特異な山容の山々を望むことができた。
尖がり山の二本ボソ(996m)へは大きく落ち込み登り返す。倶留尊山で見え辛かった尼ヶ岳や大洞山、学能堂山が良く見えた。山頂の南側10m程の処に料金所小屋、その手前に簡易モノレールのトロッコがあり小屋は有人、此処でしっかり500円を徴収された。トイレもあり話をしていると冬でも毎日来ているそうだ。モノレールの速度は遅く歩くのと変わらないと云う。水などの荷物を上げる時や凍結時には重宝しているという。そして「二本ボソ」という奇妙な山名は昔山頂に2本のホウソの木(小楢)があった事からそう呼ばれるようになったと教えて貰った。
二本ボソを過ぎると西側斜面は曽爾高原の草原、黒ずんで見えるのは3月28日に山焼きされた痕のようだ。やがて薄が一面を覆い素晴らしい茅原が広がることだろう。少年自然の家には小学生の団体が歩いている。マイクの声が稜線まで聞こえ入所のイベントをしている様子。今日から3日間滞在するようなことが聞こえてきた。曽爾高原を見下ろしながら進む稜線は爽快、亀山峠は草原の中を登ってくる階段道が合流し観光客も登っている。登り返して亀山(849m)は山頂標識もなく行き過ぎてしまいそうだが、11:45お昼休憩にした。昨日と違いいい日和だ。亀山からの下山は曽爾村・御杖村の村界尾根を下ると思っていたが曽爾村側の尾根の階段を下りはじめた。若いカップルが夫々小さな子供の手を引いて登って来た。暫くして振り向くともうへこたれておんぶと抱っこ! そう云えば我が家子供にもそんな時期があったなあ。
久し振りの本格山行で一寸疲れが出ているT辻さんは長尾峠で続行かリタイアかを決めて貰うことにしていたがゆっくりなら行けると云うので最後まで歩き通すことになった。後古光山(892m)、古光山(952m)、南峰(950m)の3ピークを越えるのは急登で難路が続いた。特に後古光山と古光山の間にあるフカタワを越えるのは最大の難所でその名の如く深い乢で奈落の底まで岩場をロープで下りる感じだ。登り返しもまた厳しく這い上がるようにして古光山に到った。3組の登山者と出合ったが皆長尾峠からのピストンで元に戻ると云う。
古光山からさあ出発と先に進むが北尾根に入ってしまい3分のロス、仕切り直して反対方向の南峰に向かった。古光山3峰は夫々展望良く、室生火山群を楽むことが出来た。山頂からは昨日泊ったサンヴィレッジ曽爾のコテージも見えた。南峰からの下りに茅原があり足元は悪いが咲き競うスミレが癒してくれた。大峠登山口は斎場の傍で余りいい感じじゃない。今日は歩行距離の割には難路で歩き応えがあった。T辻さんも完走し自信を取り戻したことだろう。2日間で関西百名山3座を巡り効率の良さ楽しさは一入だった。
滝川林道にY本車を回収しに行き、曽爾高原のお亀の湯に立ち寄った。K島さんによると薄の季節は超満員になるそうだ。名張市内で見つけた王将に立ち寄り、京都市内、長岡京駅へと夫々帰路に付いた。
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