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Yamareco

記録ID: 7155919
全員に公開
沢登り
奥武蔵

冠岩沢

2024年08月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:44
距離
5.3km
登り
625m
下り
627m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:32
休憩
0:12
合計
5:44
9:27
17
スタート地点
9:44
9:56
299
14:55
16
15:11
ゴール地点
天候 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
廃道状態の県道73号は車高の高い車でも終点まではたどり着けないと思われます。
コース状況/
危険箇所等
【県道終点〜冠岩廃集落】
県道終点で古い橋を渡り、左手に沢を見ながら鉄塔巡視路と登山道の合の子のような道をたどります。
沢から離れすぎないようにたどっていくと廃集落を見ること無く遡行し続けることになります。
堰堤が多く現れるので左岸の踏み跡をたどりながら巻きつつ歩きます。

【廃集落〜2段15m滝(Co770)】
最後の堰堤を過ぎたら4m程度までの登れる滝が連続して現れて快適に楽しめます。
東京120沢では途中がボサと倒木で鬱陶しいと書かれていましたが、今はそのようなこともありません。
2段15m滝は水流左のルンゼ状をロープ使用で登りました。
途中の立木があるテラスから左上すれば簡単だと思います。
残置ハーケンを一つ使って、あとはカムで支点を取りました。

【2段15m滝〜スダレ状大滝(Co870)】
15m滝すぐ上の二俣は右手の5m2段の滝へ。
その先も登れる小滝がちょくちょく現れます。
広い二俣に出たら分かりにくいですがワサビ田跡で、よく見ると人工的な石積で段々になっています。古い有刺鉄線が残っていたので引っかからないよう注意です。
ワサビ田跡の二俣は左手へ。小滝をいくつか超えたら遠目にもでかいスダレ状大滝です。

【スダレ状大滝〜赤滝】
とてもきれいな滝ですがかなり立っていて登るのはかなり度胸が要ります。
今回は左岸から小さく巻いて藪漕ぎなどは無しにサクッと落口へ。
尾根上になっていて登りやすいので、高く上がり過ぎないよう滝の高さに合わせてトラバースする必要があります。
大滝から少し滝の少ない区間を歩き、両岸が迫ってくると2段6mに続いて赤っぽい8mの斜滝が出てきます。
赤滝は右端からカムを使いながら水際を登りました。下から見るとスタンス豊富に見えましたが、登ってみると結構外傾していてヌメリも相まって踏みづらかったです。
特に岩陰のトラバースから落口に向けて直上するところは水流どっかぶりの中、水中のクラックにカムを入れるのがなかなかしびれるところでした。
登り切ったところに支点にピッタリの立木があるので、トップロープにして遊んでも面白そうです。
右手から簡単に巻けます。

【赤滝〜鉄塔尾根】
残りは稜線まで詰めるだけであまり面白くなさそうだったので、鉄塔へ降りる尾根までトラバースすることにしました。
藪はなく獣道をうまく拾って歩けばそう歩きにくくもないのですが、30°くらいの斜面をひたすらトラバースするのでなかなか膝に悪かったです。
尾根に出たら右手の沢に降りる支尾根に入らないよう、地図とGPSを見ながら降りて行きます。
鉄塔にはすでに電線が無く、遠くないうちに撤去されてしまうでしょう。保線巡視路も廃れてしまうかもしれません。
尾根を下っていくと廃集落の脇に降りられます。集落からは右手に沢を見ながら来た道を戻ります。
崩落土砂や倒木は放置状態で実質廃道の県道73号。
車を停めたときは強めの雨でテンション低めでしたが、小降りになった隙に装備を整えて出発。
2024年08月18日 09:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:29
崩落土砂や倒木は放置状態で実質廃道の県道73号。
車を停めたときは強めの雨でテンション低めでしたが、小降りになった隙に装備を整えて出発。
県道終点からは沢を左手に見ながら登山道を進み、繰り返し現れる堰堤をやり過ごしていく。
堤銘板が一つも見当たらなかったので、いつのものだかわからない。
2024年08月18日 09:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:48
県道終点からは沢を左手に見ながら登山道を進み、繰り返し現れる堰堤をやり過ごしていく。
堤銘板が一つも見当たらなかったので、いつのものだかわからない。
ダム裏にカモシカ。
逃げる様子はなく、ただじっとこちらを見ている。
2024年08月18日 09:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:49
ダム裏にカモシカ。
逃げる様子はなく、ただじっとこちらを見ている。
何かのペイントと石積み、冠岩の廃集落の入口。
登山道が右手の山に上がっているのに気づかず、そのまま沢沿いに忠実に進む。
2024年08月18日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:51
何かのペイントと石積み、冠岩の廃集落の入口。
登山道が右手の山に上がっているのに気づかず、そのまま沢沿いに忠実に進む。
曇り空と樹林帯のせいかGPSの軌跡が大きく西にずれており、ルートミスかと尾根を越えて見えた廃屋。引き返し。
2024年08月18日 09:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:57
曇り空と樹林帯のせいかGPSの軌跡が大きく西にずれており、ルートミスかと尾根を越えて見えた廃屋。引き返し。
1,2mくらいの小滝がちょこちょこ出てきて飽きない。
魚影は確認できず。
2024年08月18日 10:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:06
1,2mくらいの小滝がちょこちょこ出てきて飽きない。
魚影は確認できず。
シダを小さくしたようなコケ?小さなシダ?
秩父の沢は本当にいろんな種類のコケがある。
2024年08月18日 10:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:09
シダを小さくしたようなコケ?小さなシダ?
秩父の沢は本当にいろんな種類のコケがある。
3mシャワークライムに誘う滝。右のチョロチョロは意外と難しい。
2024年08月18日 10:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:09
3mシャワークライムに誘う滝。右のチョロチョロは意外と難しい。
岩を均等に割るような根っこ。
2024年08月18日 10:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:14
岩を均等に割るような根っこ。
2段3m。沢水は冷たすぎず心地よく水線をたどる。
2024年08月18日 10:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:22
2段3m。沢水は冷たすぎず心地よく水線をたどる。
V字2m。水芯はよくフリクションが効くが、少しずれたらかなりヌメる。
2024年08月18日 10:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:23
V字2m。水芯はよくフリクションが効くが、少しずれたらかなりヌメる。
連瀑帯、奥に行くほど大きくなる感じ。
2024年08月18日 10:43撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:43
連瀑帯、奥に行くほど大きくなる感じ。
3段8m。どれも容易。
2024年08月18日 10:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:44
3段8m。どれも容易。
2段15m。日が射してかなりいい感じ。
2024年08月18日 10:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:46
2段15m。日が射してかなりいい感じ。
全体的にヌメるのでちょっと怖い。
2024年08月18日 10:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:46
全体的にヌメるのでちょっと怖い。
水際は支点が取れそうにないので左側のルンゼ状を直上する。
リードジャンに勝って久しぶりのリードクライミング。
25mロープ:残置ピトン、キャメ#1、#2を使用。
2024年08月18日 10:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 10:52
水際は支点が取れそうにないので左側のルンゼ状を直上する。
リードジャンに勝って久しぶりのリードクライミング。
25mロープ:残置ピトン、キャメ#1、#2を使用。
すぐ上の二俣は右の5m2段へ。
右壁でも左壁でも登れるが、水芯は難しかった様子。
2024年08月18日 11:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:37
すぐ上の二俣は右の5m2段へ。
右壁でも左壁でも登れるが、水芯は難しかった様子。
2段目。ガイド本ではこの1歩が難しいとされている。
弩ガバがあるので難しくはなかったが、体格にもよるかもしれない。
2024年08月18日 11:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:42
2段目。ガイド本ではこの1歩が難しいとされている。
弩ガバがあるので難しくはなかったが、体格にもよるかもしれない。
2段滝のすぐ上で広い二俣に。石積がワサビ田の跡らしい。
2024年08月18日 11:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:50
2段滝のすぐ上で広い二俣に。石積がワサビ田の跡らしい。
周辺には一部有刺鉄線が残っており、引っかかりそうでかなり危険。
2024年08月18日 11:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:51
周辺には一部有刺鉄線が残っており、引っかかりそうでかなり危険。
左手にあるのが樋状滝8m(?)
これは滝なのか?
2024年08月18日 11:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:51
左手にあるのが樋状滝8m(?)
これは滝なのか?
これは樋状6mの連瀑帯?
2024年08月18日 11:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:52
これは樋状6mの連瀑帯?
遠目に大きい滝が見えてきたらスダレ状25m大滝。
あわよくばここも・・・と思って来たものの、一目見て戦意喪失。
2024年08月18日 11:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 11:58
遠目に大きい滝が見えてきたらスダレ状25m大滝。
あわよくばここも・・・と思って来たものの、一目見て戦意喪失。
とてもきれいな滝でしばらく鑑賞。
仮に登るなら左から取り付いて、ハング部分で右にトラバースするようだろうか。
上の段はさらに立っているように見えてよくわからなかった。
2024年08月18日 12:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 12:16
とてもきれいな滝でしばらく鑑賞。
仮に登るなら左から取り付いて、ハング部分で右にトラバースするようだろうか。
上の段はさらに立っているように見えてよくわからなかった。
左岸の尾根を使って巻き。
上がり過ぎないように気を付けてトラバースしていけばちょうど落ち口に出るように巻ける。
2024年08月18日 12:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 12:19
左岸の尾根を使って巻き。
上がり過ぎないように気を付けてトラバースしていけばちょうど落ち口に出るように巻ける。
2段6m。上の段は水中がガバだらけで快適なシャワークライムができる。
2024年08月18日 12:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 12:41
2段6m。上の段は水中がガバだらけで快適なシャワークライムができる。
最後のボス、8m赤滝。
リードジャンに負け、M乃さんがリード。下から見るとスタンス豊富に見えるが意外と滑ってたり外傾してたりで難しい。
2024年08月18日 12:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 12:59
最後のボス、8m赤滝。
リードジャンに負け、M乃さんがリード。下から見るとスタンス豊富に見えるが意外と滑ってたり外傾してたりで難しい。
岩の下のクラックをトラバースした後、水流に出てからの直上部分が正念場。水に打たれながらカムを決めるM乃さん。
25mロープ:キャメ#0.3、#0.4、#0.5、#1、#2使用。
残置ピトンが一つあったが使用せず。
2024年08月18日 13:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 13:06
岩の下のクラックをトラバースした後、水流に出てからの直上部分が正念場。水に打たれながらカムを決めるM乃さん。
25mロープ:キャメ#0.3、#0.4、#0.5、#1、#2使用。
残置ピトンが一つあったが使用せず。
赤滝を過ぎて後は詰めるだけなので、稜線まで出ずに下りの尾根までトラバースすることに。歩きやすそうな獣道をたどる。
2024年08月18日 13:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 13:29
赤滝を過ぎて後は詰めるだけなので、稜線まで出ずに下りの尾根までトラバースすることに。歩きやすそうな獣道をたどる。
詰めを横着したのはいいもの、ずっとトラバースが続くので左足の負荷が結構きつかった。急がば回れなのかも。
2024年08月18日 13:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 13:58
詰めを横着したのはいいもの、ずっとトラバースが続くので左足の負荷が結構きつかった。急がば回れなのかも。
目当ての尾根に出て、植林帯を横目に尾根下り。途中、支尾根が分岐していくので迷わないように地形図とGPSでチェック。
2024年08月18日 14:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 14:22
目当ての尾根に出て、植林帯を横目に尾根下り。途中、支尾根が分岐していくので迷わないように地形図とGPSでチェック。
鉄塔跡が見えた。すでに電線は撤去されており、この鉄塔自体もなくなるのは時間の問題だろう。
線下伐採で明るくなった場所は下草が勢いよく繁茂しているので注意。
2024年08月18日 14:32撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 14:32
鉄塔跡が見えた。すでに電線は撤去されており、この鉄塔自体もなくなるのは時間の問題だろう。
線下伐採で明るくなった場所は下草が勢いよく繁茂しているので注意。
鉄塔真下には大量の引っ付き虫のワナ(;゜Д゜)
なるべく下草の無い、植林帯の踏み跡を探すのが正解。
2024年08月18日 14:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 14:39
鉄塔真下には大量の引っ付き虫のワナ(;゜Д゜)
なるべく下草の無い、植林帯の踏み跡を探すのが正解。
巡視路は一応まだ残っており、これをたどって冠岩廃屋群へ。
だれかがまだ世話をしていそうなお地蔵さんがあるので下山のお礼を。
すぐに沢沿いの登山道に合流し、来た道をたどって車まで。
2024年08月18日 14:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 14:54
巡視路は一応まだ残っており、これをたどって冠岩廃屋群へ。
だれかがまだ世話をしていそうなお地蔵さんがあるので下山のお礼を。
すぐに沢沿いの登山道に合流し、来た道をたどって車まで。
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