南アルプス縦走 北岳〜塩見岳
- GPS
- 104:00
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,977m
- 下り
- 2,814m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:31
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:28
天候 | 8/15晴れ 8/16晴れ 8/17雨 8/18曇り 8/19晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今回の山行は南アルプスで夏合宿を実施した。今回参加人数は当初8人であったが、1年生2人が用事と体調不良により急遽参加できなくなったため、6人で夏合宿に挑んだ。この季節は天候が非常に不安定であることを去年の北アルプス合宿で経験しているため、今年の合宿も悪天により計画が左右されることを覚悟していたが、今年も悪天により計画が大きく変更されることとなった。予定では、北岳から赤石岳まで縦走する事となっていたが雨に阻まれ、三伏峠から断念し下山する結果となった。
一日目
初日は広河原から北岳肩の小屋まで向かう。この日は素晴らしい青空で、広河原から見る北岳の姿を見て、初日から興奮状態である。登りはじめは日陰の中で涼しいが大樺沢に出ると直射日光がもろに射し、天気がいいだけにつらい。御池小屋で一休みし、水を補給する。小屋の中ではコーヒーやビールなどの誘惑があるが耐えるしかない。去年の北アルプスでは、小屋がある度に誘惑に敗北し持ち金がみるみる減っていった事をここでは学習したい。季節が遅いのか咲いてる花がほとんどなく、楽しみにしていたので落胆しながら黙々と歩いていると、草滑りの中腹でヤナギランが一つ咲いているのに気づき思わず感動した。草滑り、ここはその名の通り急登が連続し我々を苦しめることになる。誰とは言わないが、ある者は頭が可笑しくなり、ある者は奇声をあげながら登っていた。自分はどうなってたのか記憶にない。
3時前に何とか肩の小屋に到着し、設営して休息をとる。ここで薄っすらとガスがかかり景色が隠れたが、おかげでブロッケン現象を見る事ができその場を楽しんだ。
二日目
朝起きると空は美しい星空を目にし、朝から気分が良くなる。実は昨夜、高山病なのか頭痛がひどく眠れない夜であったが、朝になると治ってしまった。テントを片付け、さっそく北岳山頂を目指す。途中で御来光を拝みながら1時間ほどで登頂。朝なので空気は澄んでいて、北アルプスや八が岳、富士山などくっきりと望むことができた。集合写真を撮って間ノ岳に向かう。途中、金沢大学山岳部一行にお会いし挨拶する。人数が多くてとても羨ましく思う。10時過ぎに間ノ岳に登頂し早いが空腹のためここで昼休憩をとる。ここでガスがかかり始め、眺望は良くなかったが、広々とした気持ちい山頂であった。ゆっくりしていると、30分以上も経ってしまい急いで出発する。三峰岳手前で不運にもお腹の調子が悪くなり始め、苦しみながら三峰岳を超え、稜線を歩いているとブルーベリーが沢山実をつけていて、食べ歩きをしているとまた腹痛が襲い、ブルーベリー食した事に後悔しながら熊の平に到着する。設営を済ませ、今後の気象情報を確認すると、前線が南から徐々に北上し今夜から明日の夜まで雨が続くことを知る。明日の行程は三伏峠までの長い行程予定なので、朝の雨の状況により停滞するか判断することにした。
三日目
朝から予報通り強い雨が続いていた。結果的にここで一日停滞することに決め、のんびり一日を過ごすことにする。しかし、テントが古くあまりメンテナンスをしていない影響か、雨水が中に染みて侵入し中が濡れてしまう事態が起きる。テントは二張りだったため、片方は無事なので今夜はシュラフカバーを持っていない者と持っている者に分けて寝ることにした。北アルプスでも同じくテント内に浸水した事があるのでそろそろ、テントを新しく購入すべきかもしれないと思った。
四日目
雨は夜中に止み、四時過ぎから出発する。森林地帯の平坦な道を気持ちよく歩いていると、付けていたヘッドライトを落としたことに気づく。付近をいくら捜索しても発見できず、絶望した。既に明るくなってきたので今は心配はないが、夜が非常に不便になる。何とか気を取り直して先を進むと南アルプス特有の深い針葉樹の樹林帯に入り、雰囲気を独特の雰囲気を味わいながら進む。北股岳を過ぎると視界が空け、塩見岳が前方に見えると思えたが、残念ながらガスで視界が閉ざされていた。塩見岳の登りさしかかると風が強くなり、防寒着を着てつらい登りをひたすら登る。山頂に着くと幸運にもガスが晴れはじめ、日差すようになり、ゆっくりと休憩する。集合写真を撮り三伏峠に向かう。途中、塩見小屋を通過したが情報通り工事中で中に入ることができなかった。本谷山に近づくにつれ、皆の疲れがピークに近いようであり、士気を高めようとしたが自分も疲れていて言葉が思いつかず黙々と歩く結果になってしまった。本谷山を越えアップダウンが続く中、Kさんとのマニアックな会話で疲れを紛らわしながら進み、やっとの思いで三伏峠に到着する。なんとか濡れていたテントは乾いていて今夜はゆっくりと寝ることができた。
五日目
この日の朝、一名が風邪気味を訴えたため、SLと今後の行程計画を見直すことにした。実は元々風邪気味な人も一名いて、また今後の気象情報を見るとかなり不安定で
あるために無理をせず、鳥倉林道へ下山することに決まった。
今年の夏合宿も気象状況により大きく計画が変更され悔しい思いをした。今回合宿を実施したのは8月中旬で、この季節は午後になると天気が急変しやすく、また前線の影響で雨が続くことが多く、長期の山行計画をするには不向きであると思えた。また9月中旬あたりでは、台風の心配はあるが天候が安定していて長期計画するに適していると考えた。来年の合宿は参加できるか分からないが、天候に恵まれた合宿が出来るとことを祈る。
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