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Yamareco

記録ID: 720609
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ハイキング
甲斐駒・北岳

【北号作戦】北岳(広河原〜八本歯のコル〜白根御池小屋周回)【甲40.6】

2015年09月20日(日) [日帰り]
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narodniki その他1人
GPS
08:14
距離
11.8km
登り
1,789m
下り
1,790m

コースタイム

日帰り
山行
6:24
休憩
1:50
合計
8:14
6:32
6:34
17
6:51
66
7:57
8:03
35
8:38
8:43
31
上部二俣
9:14
9:18
17
9:51
16
10:07
11:06
15
11:21
11:25
9
11:34
11:39
18
11:57
11:59
8
12:07
45
12:52
13:14
70
14:24
14
14:38
4
14:42
広河原インフォメーションセンター
天候 晴れ 稜線は昼前に雲 微風
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田〜広河原
コース状況/
危険箇所等
雨が続いた後だからか水が道に溢れる。
その後、ガレ場の登り、二俣からは急登。
北岳からの下りもまたガレ場の急傾斜。
白根御池小屋から先は関東近郊の低山のような感じ。
その他周辺情報 奈良田温泉等
町営日帰り入浴施設、奈良田の湯温泉の食事処は昼食時のみ。
山行者で賑わう広河原を出発。
2015年09月20日 06:30撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:30
山行者で賑わう広河原を出発。
目指すは北岳山頂。
2015年09月20日 06:31撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:31
目指すは北岳山頂。
吊橋で渡河。
2015年09月20日 06:32撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:32
吊橋で渡河。
野呂川の先に見えるのはアサヨ峰等であろう。
2015年09月20日 06:33撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:33
野呂川の先に見えるのはアサヨ峰等であろう。
広河原山荘
2015年09月20日 06:34撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:34
広河原山荘
渡ってきた吊橋
2015年09月20日 06:35撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:35
渡ってきた吊橋
山行開始。
2015年09月20日 06:39撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:39
山行開始。
水量の多い沢を何箇所か渡渉する。
2015年09月20日 06:47撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:47
水量の多い沢を何箇所か渡渉する。
皆ほぼ一斉スタートなのと足場が濡れていることもあり行列ができる。
2015年09月20日 06:48撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:48
皆ほぼ一斉スタートなのと足場が濡れていることもあり行列ができる。
2015年09月20日 06:50撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:50
白根御池方面分岐
2015年09月20日 06:53撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:53
白根御池方面分岐
道の岩がだんだん大きくなる。
2015年09月20日 06:58撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:58
道の岩がだんだん大きくなる。
水流激しい大樺沢
2015年09月20日 06:59撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 6:59
水流激しい大樺沢
大樺沢も中程まで来ると空が開ける。
2015年09月20日 07:08撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 7:08
大樺沢も中程まで来ると空が開ける。
皆で簡素な橋を渡る。
2015年09月20日 07:09撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 7:09
皆で簡素な橋を渡る。
眼前に立ちはだかる北岳
2015年09月20日 07:16撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 7:16
眼前に立ちはだかる北岳
人もまばらになってきた。
2015年09月20日 07:24撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 7:24
人もまばらになってきた。
北岳までの直線距離は2km弱。
2015年09月20日 07:48撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 7:48
北岳までの直線距離は2km弱。
二俣に到着。
2015年09月20日 07:59撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 7:59
二俣に到着。
二俣で小休止。
2015年09月20日 08:00撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:00
二俣で小休止。
左俣コースを選択。
2015年09月20日 08:11撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:11
左俣コースを選択。
振り返れば鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクまでよく見える。。
2015年09月20日 08:22撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:22
振り返れば鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクまでよく見える。。
紅葉のはしり
2015年09月20日 08:22撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:22
紅葉のはしり
紅葉と鳳凰三山
2015年09月20日 08:24撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:24
紅葉と鳳凰三山
わずかに残る雪
2015年09月20日 08:26撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:26
わずかに残る雪
上部二俣
2015年09月20日 08:40撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:40
上部二俣
鳳凰三山に早くも雲が。
2015年09月20日 08:45撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:45
鳳凰三山に早くも雲が。
大樺沢源流部
2015年09月20日 08:56撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 8:56
大樺沢源流部
いよいよ稜線を目指す。
2015年09月20日 09:00撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:00
いよいよ稜線を目指す。
梯子が連続する。
2015年09月20日 09:01撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 9:01
梯子が連続する。
この青空で疲れも吹き飛ぶ。
2015年09月20日 09:09撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:09
この青空で疲れも吹き飛ぶ。
荒々しい北岳の岩肌
2015年09月20日 09:13撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 9:13
荒々しい北岳の岩肌
八本歯のコル。遂に稜線の一端に乗る。
2015年09月20日 09:16撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:16
八本歯のコル。遂に稜線の一端に乗る。
間ノ岳は雲の中。
2015年09月20日 09:17撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:17
間ノ岳は雲の中。
八本歯ノ頭
2015年09月20日 09:18撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:18
八本歯ノ頭
北岳へ引き続き梯子昇り。
2015年09月20日 09:21撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 9:21
北岳へ引き続き梯子昇り。
道はいよいよ険しい。
2015年09月20日 09:31撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:31
道はいよいよ険しい。
トラバース道分岐から間ノ岳の頂がチョロッと。
2015年09月20日 09:38撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:38
トラバース道分岐から間ノ岳の頂がチョロッと。
池山吊尾根。雲は東側からどんどん迫ってくる。
2015年09月20日 09:38撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:38
池山吊尾根。雲は東側からどんどん迫ってくる。
道は概ね整備されていると言える。
2015年09月20日 09:42撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 9:42
道は概ね整備されていると言える。
2015年09月20日 09:49撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:49
吊尾根分岐点
2015年09月20日 09:53撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:53
吊尾根分岐点
西側の展望が開ける。
2015年09月20日 09:53撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:53
西側の展望が開ける。
富士山が少しの間だけ見えた。
2015年09月20日 09:56撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 9:56
富士山が少しの間だけ見えた。
仙丈ケ岳
2015年09月20日 10:01撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:01
仙丈ケ岳
間ノ岳方面
2015年09月20日 10:01撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:01
間ノ岳方面
山頂まであと一歩。
2015年09月20日 10:02撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:02
山頂まであと一歩。
間ノ岳〜仙丈ケ岳
2015年09月20日 10:02撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:02
間ノ岳〜仙丈ケ岳
山頂はもう少し奥の方だった。
2015年09月20日 10:06撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:06
山頂はもう少し奥の方だった。
北岳登頂。
2015年09月20日 10:09撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:09
北岳登頂。
山頂から仙丈ケ岳
2015年09月20日 10:10撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:10
山頂から仙丈ケ岳
山頂から間ノ岳
2015年09月20日 10:11撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:11
山頂から間ノ岳
北岳山頂から西側稜線
2015年09月20日 10:11撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:11
北岳山頂から西側稜線
翻って東側
2015年09月20日 10:17撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 10:17
翻って東側
山頂は多くの人で賑わう。
2015年09月20日 11:06撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:06
山頂は多くの人で賑わう。
下山開始。
2015年09月20日 11:08撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:08
下山開始。
北岳を振り返る。
2015年09月20日 11:12撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:12
北岳を振り返る。
岩場を急降下する。左に伸びるのは中白峰沢ノ頭への尾根。
2015年09月20日 11:14撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:14
岩場を急降下する。左に伸びるのは中白峰沢ノ頭への尾根。
雲で山小屋が見えない。
2015年09月20日 11:24撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:24
雲で山小屋が見えない。
両俣小屋分岐から北岳(の北側のピーク)
2015年09月20日 11:25撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:25
両俣小屋分岐から北岳(の北側のピーク)
分岐付近の紅葉
2015年09月20日 11:27撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:27
分岐付近の紅葉
肩ノ小屋
2015年09月20日 11:38撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:38
肩ノ小屋
テント場
2015年09月20日 11:39撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:39
テント場
肩ノ小屋から仙丈ケ岳
2015年09月20日 11:40撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:40
肩ノ小屋から仙丈ケ岳
赤茶けた野を歩く。
2015年09月20日 11:43撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:43
赤茶けた野を歩く。
小太郎山
2015年09月20日 11:47撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:47
小太郎山
擦れ違うのが難しい岩場の隘路
2015年09月20日 11:51撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:51
擦れ違うのが難しい岩場の隘路
小太郎山分岐
2015年09月20日 11:59撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 11:59
小太郎山分岐
分岐から白根御池へ一気に高度を下げる。
2015年09月20日 12:02撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:02
分岐から白根御池へ一気に高度を下げる。
右俣コースへの分岐付近の紅葉
2015年09月20日 12:10撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:10
右俣コースへの分岐付近の紅葉
2015年09月20日 12:15撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:15
2015年09月20日 12:16撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:16
石を蹴り落とさないよう慎重に下る。
2015年09月20日 12:24撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:24
石を蹴り落とさないよう慎重に下る。
稜線だけ雲がかかる鳳凰三山
2015年09月20日 12:39撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:39
稜線だけ雲がかかる鳳凰三山
白根御池
2015年09月20日 12:54撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:54
白根御池
白根御池小屋で小休止。
2015年09月20日 12:56撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 12:56
白根御池小屋で小休止。
白根御池小屋から鳳凰三山
2015年09月20日 13:15撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 13:15
白根御池小屋から鳳凰三山
木々の間を進む。
2015年09月20日 13:25撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 13:25
木々の間を進む。
沢と交差する。
2015年09月20日 13:26撮影 by  DSC-WX200, SONY
1
9/20 13:26
沢と交差する。
崩れた跡
2015年09月20日 13:28撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 13:28
崩れた跡
道が関東近郊の山のような感じになってきた。
2015年09月20日 13:36撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 13:36
道が関東近郊の山のような感じになってきた。
木の根の張り出す急傾斜
2015年09月20日 13:40撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 13:40
木の根の張り出す急傾斜
梯子の急な段差
2015年09月20日 13:55撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 13:55
梯子の急な段差
2015年09月20日 14:10撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:10
登りの道と合流。
2015年09月20日 14:26撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:26
登りの道と合流。
完全な曇りというわけではなかった。
2015年09月20日 14:28撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:28
完全な曇りというわけではなかった。
2015年09月20日 14:29撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:29
下りも沢の流れを楽しむ。
2015年09月20日 14:30撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:30
下りも沢の流れを楽しむ。
水が道に溢れてびちゃびちゃ。
2015年09月20日 14:31撮影 by  DSC-WX200, SONY
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9/20 14:31
水が道に溢れてびちゃびちゃ。
広河原山荘
2015年09月20日 14:40撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:40
広河原山荘
野呂川を渡って広河原へ。
2015年09月20日 14:41撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:41
野呂川を渡って広河原へ。
広河原に無事帰還。
2015年09月20日 14:44撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 14:44
広河原に無事帰還。
バスが来るまで川辺で涼む。
2015年09月20日 15:31撮影 by  DSC-WX200, SONY
9/20 15:31
バスが来るまで川辺で涼む。
撮影機器:

感想

予想していたとおり、9月の連休は好天に恵まれた。そこで激混み必至ではあるが南アルプスを目指す。白峰三山へ改めての挑戦だ。

【過去の挑戦】
一回目:http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-213211.html
二回目:http://www.yamareco.com/modules/diary/7449-detail-80594

【またしてもまたしても寝られず】
今回は日が暮れる前に奈良田に到着し、温泉にも入って準備万端、あとはぐっすり眠るのみ。・・・のはずだったのだが、過去2回と同様、今回もまた全く寝られず。一緒に寝ていたヒロシ氏によると、最初は寝ていたらしい(が、寝ていたという感覚全くなし)。それも10〜20分くらいだろう。寝ていたにしても浅い眠り、ヒロシ氏に声をかけられて目を覚ます。その後は、全く眠りに落ちる気配が無い。もう一度だけ、まどろみ始めた時があったが、そのチャンスは蚊の襲来により潰える。ヒロシ氏は大イビキやら歯ぎしりやらしながらよく寝ている。どうしようもない。ただ目を開じて寝転がっているだけ。意識が薄れることもあったが、睡眠というレベルとは到底言えない。
今回は早めに乗り入れて、夜鳴きする犬どもや夜入ってくる車に煩わされることのないよう奥の方に駐車したのだが、それでも三度目の正直ならず。悶々悶々。何故寝られないのか分からない。夕べに飲んだ日本酒のせいだろうか。酒を飲んでかえって頭が冴えたような気がする。前回のウメッシュの失敗を踏まえて炭酸を避けたが、次回再々挑戦するときはアルコールそのものを飲むのをやめよう。あとは枕やマットを用意して快眠のためのフル装備で臨むことだ。
起床・出発予定時刻は刻々と迫る。寝られない中で山行をどうするか考える。今回は共同山行だから睡眠不足でも意地で何とかなるかもしれない。が、それは希望的観測というもので何の裏付けも無いものだ。かえってヒロシ氏の足手をまとってしまう可能性も十分にある。また、まともな睡眠が数十分という状態で3000m級の山々を踏破したとしても、それは蛮勇と言うべきで称賛には値しない。
そのため、今回は北岳単峰を歩くこととした。睡眠時間もさらに4時間確保。ただ、睡眠時間が延びたからその後よく寝られたかというと微妙である。睡眠を十分にとったヒロシ氏がゴソゴソ寝返りをうつようになったので。ま、1,2時間は寝られたのではないだろうか。

【広河原出発】
広河原出発の単峰山行とした以上、他の山行者とよーいどんの同時スタートになることは必至となった。始発のバスに間に合うべく準備を進める。やはり山行適期ということもあり、奈良田も奈良田駐車場も長蛇の列。バス会社の想定以上に山行者がいたらしく、奈良田駐車場で詰めても詰めても乗り切れない事態に。少しでも渋滞を避けられるよう、あるき沢橋からの登頂を考えていたが、こんなに鮨詰めでは途中で降りられようはずもなかった。
広河原は、甲府や夜叉神から来たのであろう山行者で大盛況だ。渋滞が発生しなければよいが。と一抹の不安はあったものの、歩き始めに団子状態だった山行者も足元に岩が増えるごとに散り散りとなり、さほど山行に支障を与えるものではなかった。

【稜線へ】
岩の増える道を上がっていくと、広い大樺沢に出て北岳の岩肌を前面に拝むことができる。この目的地を見ながら進むというのが精神衛生上よろしいかどうかというのは難しいのだが、空が雲ひとつ無い快晴の青ということもあり士気は上々。
二俣で小休止の後、残雪も僅少であることを見てとって直登の左俣コースを選択。直登は辛さこそあれ、歩むごとに高度が上がっていくのを感じることができる。ちらほらと見え始めた紅葉も足休めにちょうど良い。最後の一上り、二上りはきつかったが、遂に岩の稜線に達する。なお、この時には鳳凰三山をはじめとする東側稜線と間ノ岳方面は雲に覆われつつあった。雲に妨げられない展望を得るには、あと1,2時間早く稜線に達さねばならないだろう。少なくとも暑さの残る時期においては。

【北岳】
稜線に達する前から階段梯子とでもいうべき急登が相次いでいたが、八本歯のコル以後も同様の上りが続く。池吊尾根分岐に到達すると反対の西側の展望も開け疲労も払拭される。睡眠不足であればこの時点でグロッキーになって歩けない状態になっているところだが、睡眠時間を延長した甲斐があった。東側に富士山のシルエットを認め、ダミーピークを巻いて北岳山頂に到達したのはまもなくだった。
今回はヒロシ氏がバーナーを持ってきていたので山頂でラーメンを食する。白峰三山を踏破するにあたっては足手をまとうのではと危惧していたが、思ったほど負担にはならなかったらしく、ついでに山頂でゆったりと温かいものを口にできたので言うことなしだ。

【下山】
南アルプス山行にあたって不満なのはバスの便の少なさと最終便の早さだ。これにより山行がどうしても制限を受けてしまう。遅くとも16時頃には下山すべきなのはもっともだが、日の長い時期にはもう少し融通が利かないものだろうか。また、最終バスとその一つ前の便が2時間40分も空いているのも困りものだ。それによって南アの混雑が一定程度抑えられていることを思えば許容すべきなのかもしれないが。
山頂を下り始めた時には最終バスには十分間に合うが、14時発の便には若干及ばないと考えられた。もちろん足早に歩を進めれば14時の便に間に合うだろうが、そんな時間ばかり気にして駆け下りるような山行が楽しいはずも無い。そこで極力進行を遅滞させて広河原到着を16時に近づけることとし、上りの人にどんどん道を譲る他、途中、白根御池小屋で長めの休憩をとるなどする。それでも牛歩戦術には限界があり、15時前には広河原に帰還。乗り合いタクシーの運転手が待ち構えていたかのように寄って来たが、行き先が奈良田と聞くとまた散っていった。実に奈良田からのアプローチは難しい。

【総括】
かくして、機転を利かせたことにより、山行は無事完了した。だが、縦走は浪漫であるので、いつの日にか成就したいものである。とりあえず南アで一定の戦果を収めることができた。この勢いを駆ってもう一峰しかけたいところである。ゴホゴホ(山行前日から咽喉に違和感があり、山行後悪化。21〜22日は晴天にもかかわらず都内で大人しく過ごすこととなる。)

〜おしまい〜

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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [3日]
北岳、間ノ岳:二俣、八本歯のコル経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
北岳
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 甲信越 [2日]
北岳
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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