大佐渡縦走(妙見山〜石名〜和木)
- GPS
- 27:03
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 2,370m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:11
天候 | 両日とも曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
船
小木〜(小木線)〜佐和田 \820(路線バス) 佐和田〜白雲台 ¥5440(タクシー) 帰り:和木(北)〜両津港 \470(路線バス) 両津港〜佐和田 \610(路線バス) 佐和田〜(赤泊線)〜小木 \820(路線バス) 小木[16:30]〜直江津[18:10] (フェリー) ※直江津港の駐車料金は\1950(\50/1時間) ※女子高生が使っているのを見て後から分かったことだけど、佐渡1dayフリーパス というのが\1500であるのでその方が得である。 佐渡汽船 http://www.sadokisen.co.jp/ 新潟交通佐渡 http://www.sado-bus.com/route/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
妙見山から金北山は防衛省管理道路のため事前の届け出が必要。 FAXでも電話でもOKで、自分は佐渡分屯基地に電話で届け出をしたが「あっ、トレッキングですね。」と非常に丁寧な対応をしていただいた。 詳細は佐渡トレッキング協議会のHPの「入山情報」参照 http://www.sado-trekking.com/ 妙見山から金北山の間は航空自衛隊の佐渡分屯基地になっており林道歩きとなる。本格的な登山道は金北山から始まる。 金北山〜ドンデン山荘までは樹林と芝地が交互に現れる感じ。 ドンデン山荘〜芝尻山までは芝地 ちなみに尻立山からの下りにある石畳は非常に良く滑る。なんであんなに滑るのか不思議だ。 芝尻山から石名登山口までは草木が生茂る鬱蒼とした樹林帯で泥濘地帯も多い。 私が一番だった(というか2日目は一人も出会わなかった)ので夜露でパンツはもとより靴の中までびしょ濡れになった。 和木登山口から和木(北)バス停までの舗装路歩きはバスの時間との勝負だったのでとにかく必死に歩いて疲れた。 11:46を逃すと次は15:06であり、シルバーウィークの最中で島内の公共交通機関がバスしかないのでタクシーを呼んでも来てくれるかどうかわからないので。 事前資料:佐渡トレッキング協議会に連絡するとトレッキングマップなど 佐渡島の案内資料一式を無料で送っていただける。 ドンデン山荘テントサイト:\500 (何人ですか?と聞かれたのでおそらく一人あたりの値段と思われる) 水場:ドンデン山荘(基本的にここ一箇所と考えた方が良さそう) 白雲台は交流センターがあるが水補給できるか不明 マトネからドンデン山荘へ下る際に沢があるが飲めるかどうか不明 危険動物:佐渡島には熊や猪はおろか猿や鹿も居ないそうである。 |
その他周辺情報 | 残念ながら時間の関係で観光はできなかった。 |
写真
感想
一度は行ってみたかった佐渡島に行ってきた。
カタカナの「エ」型の特徴的な島で沖縄本島の次に大きな島だそうで、島しょを除いた東京都の半分ぐらいの面積だそうだ。島の外周は上越新幹線の大宮−新潟間と同じぐらいとのこと。(wikipediaより)
行きは朝4:50直江津港を出港し佐渡島の小木に6:30に入港するフェリーを使った。
小木から登山口までのアクセスは路線バスとタクシーを使って若干時間がかかるが、長野から直江津は近いのでその便を選んだ。
往復割引が適用されるためには復路の便指定もしなければないのだが、下山後のバス乗り継ぎが非常にタイトなため100%の自信がなかったので、小木港に早く付けたら便変更するつもりで取り敢えず22日の便を指定した。
フェリーは毎年のようにツーリングで行っていた北海道以来かな。いつもながら出港の時はワクワクするね。この便は高速フェリーで乗っている時間はたった1時間40分なのであっという間だ。
小木港に着いてバスの時間まで15分、徒歩の場合はすぐに下船できるので余裕で乗継できる。そういえば徒歩でフェリーに乗るのは初めてかな。
バスに揺られること約1時間と少々、初めての地ということもあり車窓から島内の景色を楽しんだ。ふと見ると大型の鳥が4,5羽稲刈りが終わった田んぼで餌を食べている。羽根を広げるとピンクがかっていて綺麗な鳥だなと思って眺めていた。よくよく考えるとあれってトキじゃねぇの?と思い、ネットで調べるとまさしくトキだった。
佐渡島って普通にトキがバサバサ羽ばたいているんだね。なんか感動。
バスは佐和田に着き、ここからはタクシーで縦走ルートの南側の登山口である白雲台まで行く。佐和田は「エ」の字の左側のくびれの部分で地理的には両津の逆側だ。
タクシー会社の事務所に行くとすぐに言ってくれるとのことで助かった。
タクシーで30分ほどで白雲台に到着しここから登山開始。
妙見山へは防衛省管理道路ではなく登山ルートで登る。1泊なのに相変わらず荷物が多く、重い荷物は久しぶりなので肩にズッシリ来て妙見山に着く頃には既に汗だく。
同じ時間帯に先行して登っていた女性が山頂手前で引き返して来た。草木が鬱蒼としていて夜露でビショビショになったから引き返してきたので先に行って欲しいと言う。あまり通る人がいないのでしょうか、確かに踏み跡は薄かったですが道はありました。
妙見山の山頂と思われる所には祠と石標が建っていて、すぐ横には航空自衛隊の警戒管制レーダFPS-5が北朝鮮、ロシアの方面を向いて目を光らせている。ペンシルビームなので直接照射されることはないと思うが、おそらく強烈な電波を出しているだろうからサイドローブでも結構な電力になるだろう。一刻も早く立ち去りたい気分だ。
妙見山からは自衛隊のフェンス沿いに進むが、門の手前のブッシュが酷かったためそのまま管理道路に下りてしまった。
ここから金北山まではピーク毎に防衛省施設がある防衛省管理道路を行く。ほぼ林道のような感じだ。金北山の山頂は防衛省の旧レーダサイトに挟まれるように神社が建っている。ここまで日本の防空の現実が垣間見られるがこのようなサイトは日本周辺に数十箇所あるらしい。
佐渡島最高峰の金北山をあとにし、ここから本格的な登山ルートとなる。しばらくは灌木帯と樹林帯のミックスの中を進み、時々池塘や湿原が現れる。標高を250mほど落とした後は今日の最後のピークであるマトネまで緩やかな起伏の灌木帯と芝地とザレ地が交互に現れる穏やかなルートとなる。
概ね晴れ基調だが雲は多めである。島なので晴れていても雲一つない快晴ということは滅多にないんじゃないかと思う。その辺は屋久島あたりと同じ感じなのかな。
マトネに着いて今日の幕営地について検討した。ドンデン山荘にするかドンデン池の畔にあるドンデン避難小屋に直接行くか。。。明日のバス時刻のためにはドンデン避難小屋まで足を延ばしておきたい。しかし避難小屋には水場が無い。
4リットル担いできて手持ちの水は残り2.5リットルほどだ。避難小屋の先に水場は無く、明日の林道歩きのことを考えるとやはり安全策をとってドンデン山荘に行って水を確保してから考えよう。
マトネから約1時間でドンデン山荘に着く。ここは両津湾の展望も良く、車で来れることから多くの方が景色を楽しんでいた。
展望が良い気持ち良さ気な芝生のテントサイトで荷を降ろしてしまったら最後である。ここで幕営を決定した。
夕方まで濡れ物を乾かしたり食事をした後、今朝は2時起きだったので早々に就寝した。
翌日起きたらガスの中だったが食事をしているうちにガスは晴れて気持ちの良い歩き出しでスタートした。
尻立山まで軽く登ると眼下に牧草地とドンデン池とその畔に建つ赤い屋根の避難小屋が見えた。思った通りとても気持ちの良さそうな所である。展望はどちらかというとドンデン山荘の方が良いかもしれないが、自然の中に静かに佇むという意味ではこちらの方が上かと思う。しかし水場がないのが惜しい。
ところで、この辺り一帯は牧草地らしく牛糞もたくさん落ちているが牛はどこから登ってくるのだろうか?
さらに芝尻山まで草原を進むとその先は草木が生茂る鬱蒼とした樹林帯に突入し、泥濘地などもあって次第に夜露でパンツや靴の中までびしょ濡れになった。最近すぐに靴の中まで濡れるようになった気がする。傷んできたからかな?
夜露と格闘しながら帰りのバス時刻のことを考えてほとんど休憩せずに歩いた。もっとも休憩に適したポイントもなかったが。。。本当なら石名天然杉遊歩道もゆっくり回りたかったのだがバス時刻の関係でパスした。
結局誰にも合わずに和木登山口まで着き、そこにも全く人影がなかった。一般的にはドンデン山荘から南方面に歩く人が多いのかな?
さてここからは2時間少々の舗装路歩きが待っている。バス時刻のこともあるのでサンダルに履き替えて先を急ぐ。最初は2時間30分あるので余裕だろうと思って割りとのんびり歩いていたが、なかなかバス停のある海岸線の標高0mに近づかないので後半は早歩きして、結局バス時刻の約10分前に到着した。
バス停でコーラを一気に飲み干してバスに乗り込む。着替えたいけど仕方がない。
両津での乗り換えは時間がタイトでバス停間を小走りする。両津〜相川への路線バスは結構混んでいた。流石は佐渡の主要地区を結ぶ路線だ。
13時に佐和田で下車し、15時までのんびりと小木へのバスを待つつもりだったが、待つこと10分ほどで赤泊経由小木行きのバスが来たのでこれに乗り込んだ。
その辺に食事に行かなくて良かったよ。
小木に着いてフェリー時刻まで海のものでも食べたいと思っていたのだが、この時間にそのようなものを食べさせてくれるお店は見当たらず、仕方がないので岩海苔そばを食べて佐渡島遠征を締めた。
今回アプローチの大半を公共交通機関を使って、下山後に使う物まで一緒に背負っていかなければならないので大変だなと思った。
佐渡ヶ島の縦走、季節的にも
寂寥感があっていいですね。
意外に、広々した景色もあって
意外です。
青い実、なんでしょうね。
僕も気になります。
komakiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
広範囲にわたって牧草地になっているようです。牛の姿は見えませんでしたが干乾びた牛糞が至る所に落ちていました。
そういえば国仲平野以南は割りと穏やかな地形だった気がしますね。北側の海岸線は断崖絶壁などが多いと観光案内に書いてありました。
青い実の件、改めてネットで調べてみましたが、「サワフタギ」というのがよく似ていますね。
それでは失礼します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する