上小池から遥かなる三ノ峰・別山・白山往復縦走


- GPS
- 22:13
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 3,207m
- 下り
- 3,220m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:20
- 山行
- 10:43
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 13:06
天候 | 19日曇からガス気味、20日晴れからガス気味 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行程が長いので、健脚向き。危険箇所は無い。 |
その他周辺情報 | 鳩が湯温泉 |
写真
山頂で話をした男女二人が小さく見えました。
手を振っていたかは、もう判別できません。
「三ノ峰、何時か歩きたい」と女性はいった。
ずっと下に伸びる道を指さしながら、
「三ノ峰、これから降りて行きます・・・。ほらあのルートですよ」
gは、二人に言って、山頂を離れたのでした。
装備
個人装備 |
テント
シュラフ持参
南竜山荘テント場。
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感想
<三度目の白山> 疲れが楽しい絶景の縦走路をゆく
初回は、市ケ瀬から別山経由で
二度目は、飛騨の白水湖から大倉尾根経由で
今回は、鳩が湯の奥、上小池駐車場から三ノ峰、別山経由で往復
(総括)
三ノ峰、別山までも遠い。南竜山荘は更に遠い。
疲れと引き換えに、充実した満足が、そして、展望を楽しめる。
三ノ峰から別山、別山からの尾根歩き、沢へ降りる手前から南竜馬場と白山、御前峰から室堂と別山、穂高、槍ケ岳、木曽御嶽山、剱岳、トビ岩から南竜馬場と別山、いずれも、飽きることのない展望だった。
疲れた足が心地よい。
テントに入る。隣では、肉を焼く香がする。
歩いた一日を終わると、テントの中で午後7前には、バタンキューだ。
いい一日だった。
翌朝まで目を覚ますこともない。すっきり、体力は回復する。
人の力はすごい。よく歩いた。自分ながら感心する。
釈迦新道を今度はあるきたい。
「幾峰も 越えさりしかば 別やまの 末にきたりて 白峰望む」
「手をふるも 届かぬ君の 声聞かば 嬉しからんと 振り返りみん」
(経緯)
連休前は、白山とともに、西穂から奥穂への縦走の案もあったが、安全に楽しもうということに落ち着いた。
臆病なgだ。
白山と言えば、石徹白(いとしろ)からを考えていた。
何せ、ここからは、野伏ガ岳、桧峠から大日岳、毘沙門岳などを楽しんでいて、読めそうもない名前も気に入っていたので、白山への登山口が有るのを知っていた。
一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山と越えて、2泊3日は、たっぷり掛る往復縦走になるはずだ。ちょっと、時間に不安があった。
このコースより少し短いコースを見つけた。
(歩行記録)
鳩が湯の奥、上小池駐車場からのコースだ。丁度、野伏が岳の裏側にある。
勝原(かどはら)から173号線で山奥へ、林道かと思ったら、立派な舗装道路で駐車場まで連れて行ってくれる。
付近は、公園になっている。奥には、刈込池という池があり、秋の紅葉がいいそうだ。勝原の入口の公民館の敷地で仮寝、早朝4時から駐車場へ上がっていった。途中、鳩が湯という温泉があり、日帰り湯の旗が立っていた。帰りにはお世話になるかも知れない。
駐車場は、キャンプ場を越えて、最奥にあった。
立派なトイレがある広いスペースだ。
身支度をおえると、予定の出発時刻の6時だった。
1)上小池から六本檜まで
駐車場から一旦、200mほどくだり、林道へでた。林道を10分ほどで登山口だ。登山口から尾根にでるまで延々と上がる。
2)六本檜から三ノ峰まで
最初は、緩やかに尾根を移動する。三ノ峰の尾根への合流点に近づくと登りが急になった。登山道は、ピークを通らず左に巻いて、避難小屋に至った。そこから300m奥に三ノ峰があった。広い平らな山頂で、古い木の表柱が一本たっているだけだ。段々、ガスも切れて見晴らしが出てきた。
3)三ノ峰から別山
一旦、標高差で100m位下り、ゆっくり登り返す。早い紅葉が目を奪う。前には、ガスの合間を盗んで別山が顔をだす。そのすそ野が右に伸びている。平らな平原を行く。次第に巾が狭まって、いつしか尾根状になっていった。10mほどの岩場を手掛かり、足掛りをつかって登る。
その後は、別山へ一本道の尾根がまっ直ぐ上がっていく。
南面の岩壁を従えて、別山が立ちふさがる。
祠がある別山に着いた。前方右には白水湖が光っている。前に湖の畔から白山に上がった。大倉山の尾根といった。
想い出が蘇る。
4)別山から南竜山荘
ここから、アップダウンがある。チブリ尾根のピークを右に巻いて、暫く、尾根の飛騨側を進む。一旦、左の福井側にでて、移動すると福井側に絶壁の尾根が見えた。尾根の右側を移動する。前方には、これから行く尾根が続く。右側は、ガレ落ちて、見事だ。ジグザグに下ると、時々ガレ場の上に差し掛かる。ゆっくり通過する。前方の尾根の先が見えなくなった。その先から、石のごろごろした坂道を沢に向かって降りる。
転びやすいいやな下りだ。沢にでた。綺麗な水だ。登り返して、南竜馬場にでた。馬でもいそうなほど広く美しい。白山の登り坂が目の前に見える。
南竜山荘が目に飛び込んできた。受付でテント泊を申し込んだ。
300円でとても安心価格だった。
疲れたためか、6時すぎから翌朝3時までバタンキューだった。
5)南竜山荘からトビ岩コースで室堂、御前峰など白山巡り、南竜山荘へ
早朝4時ヘッデンで足元を照らしながらトビ岩コースを進む。明かりの回り以外何も見えない。上がりきって峠のようなところにトビ岩がある。ようやく明るくなってきた。ここから550m、室堂までほぼ平らだ。
室堂の施設まえの丘に数人がたむろしていた。日の出を待っている。
一緒になった。15分もまった。やっと、まぶしい、まぶしい、陽光が飛び込んできた。赤みのない光景だった。
室堂から歩道にそって、ジグザグに御前峰に向かう。時折、振り返ると、別山がドーン。右奥に荒島岳が見える。
御前峰から、見る別山も圧巻だ。はるか東には、噴煙を上げる木曽御嶽山、その北に、乗鞍岳、穂高岳、槍ケ岳、立山、剱岳が続く。
すぐ下には、かって火口だった窪地に池が点在し、火口の真ん中を分けて、歩行路が登山者を大汝山方面へ誘う。途中に碧い水をたたえた碧池がある。火口を歩いて、ぐるっとまわり、血の池の前を通過、次の池では、水面が凍り付いて芸術品になっている。福井側を見ると、七倉山から一之瀬に降りる釈迦新道の尾根が美しく着飾っている。次回に歩いてみたい誘惑に駆られた。
室堂が下に見える、ここから見る別山は圧巻だ。
トビ岩コースを逆に降りる。コースからトビ岩の前に侵入する。天然の見晴台から見る別山と南竜馬場、そして別山へ登るジグザグの登り坂の絶景が目を奪う。
暗い中なにも見えなかったコースの下りは、岩場が見事だった。
テントサイトで約1時間、テントを畳み、10時ごろに戻りの出発をした。
5)南竜山荘から別山、三ノ峰経由、上小池駐車場
往路を辿る。いやなのは、沢を越えてから、ごろごろの石の坂を上がることだった。1時間ほど頑張った。先行の男1名、女性2名の3人組みが50m手前をゆく。だんだん離れて見えなくなる。坂の途中から振り返った。南竜馬場、山荘、白山、そして白山へ誘うジグザグのルートが絵のように美しい。「ありがとうございました」自然に感謝の挨拶が出る。
先を急ぐ。途中で3人組が休んでいた。挨拶をして通過した。
別山まで休むことなく歩いた。山頂では、再度記念写真を撮った。背の高い女性が三ノ峰はどこと聞いてきた。いつか行きたいという。はるかかなたにルートが見える。指差ながら、これから行くことを男女に伝えてお暇した。足は速い、指差したルートまで来て振り返ると、先ほどの女性と男性が小さく霞んで見えた。手を振って先を進んだ。
三ノ峰の避難小屋に到達した。まだ、2時を回ったところだ。当然、休むことなく、上小池に向かう。遭難慰霊碑に挨拶をして、六本檜への尾根に入った。往路には気が付かなかった急な坂を下る。途中、男性二人を追い越す。親子連れだ。だんだん空腹になった。六本檜で腰を下ろし、パンを頬ばった。
林道に出る前の木の階段が堪える。往路では楽だった。疲れている。
午後5時過ぎに駐車場に到達した。
朝4時からの行動は、功を奏した。
上小池のコースでよかった。石徹白からでは、こうは行かなかっただろう。
明日は、2日間で歩いたコースを赤兎山と大長山から確認する。
なんと、鳩が湯温泉が再開のため、無料開放の日だった。
身ぎれいにして、大野市に向かった。(g)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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gさん、白山お疲れさまでした。
別山に2回寄られるとは相当お気に入りの山になりましたね。
もっともピストンなら2回寄ることになりますけど。
鳩が湯温泉再開で無料で入浴できたとはラッキーでしたね。
なんと翌日は赤兎山と大長山も行かれたんですか、流石ですね。
私も前々から赤兎山、大長山は計画していてなかなか実行できてないところなんです。どんなルートで行かれたのかこちらも楽しみです。
higurasi様
長いので体力を消耗しました。楽しかったです。大長山と赤兎山は小原地区から林道奥から上がりました。赤兎山山頂の奥にある避難小屋までの平原は人気でしたよ。今度のコラボを楽しみにしています。(g)
gakukohさん、こんにちは!
全く凄いパワーと行動力に脱帽です❤️
当初は石徹白からと聞いていたのでかなりのロングになるな…と思っていましたが何のなんのこちらでもロングなんですね😅
引き続きのレコも期待しています😁
daishoh様
体力がまだ行けることを確認できてラッキーでした。
眺望を楽しんで内に、長さを忘れていました。到着するとやはり疲れていて、テントではぐっすり眠れました。石徹白はもう少し長いので、赤兎に寄りたくてこのコースにしました。(g)
二日とも長時間山行で、健脚ぶり発揮!
それにいい天気。
大展望!青空広がってますね。
別山山頂も御前峰も、「山頂石柱と仲良し」って肩組してますね
このコースは寅では行かれんがや〜。
足が付いて来ないしね。
写真もよかったですよ。
いいレコありがとう。
寅より
toradoshi様
別山も白山も見たい時は、ガスが掛ってなくて、ラッキーでした。
3回も訪れて、毎回、いい展望に感謝です。
今度は、釈迦新道か北のコースを歩いてみたいです。(g)
こんにちは。
こちらから登る白山、最高ですね。
一つずつ、ピークを越えては、近づく白山。
天気も良く、素晴らしい景色の数々。
私も、やってみたいと思いました。
赤兎も行きたい山の一つです
totok様
行って良かった私好みのコースでした。展望は申し分なく、上小池から別山までは、人とは入りません。山と1対1なんです。こういうのも珠にはいいですね。
是非、歩いて見てください。(g)
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