白馬大雪渓〜栂海新道
- GPS
- 32:45
- 距離
- 67.6km
- 登り
- 4,973m
- 下り
- 6,110m
コースタイム
新宿 23:54
第1日 (7/23,FRI) 着時刻 発時刻 実働
休憩
起床(朝食) 4:44
白馬 5:40 5:55
猿倉 6:22 0:12 6:34 0:55
白馬尻 7:29 0:17 7:46 0:12
大雪渓取り付き 7:58 0:14 8:12 1:20
大雪渓終点(L1) 9:32 0:13 9:45 0:58
水場(L2) 10:43 0:20 11:03 0:33
白馬頂上宿舎 11:36 0:09 11:45 0:20
白馬山荘 12:05 0:19 12:24 0:13
白馬岳 12:37 1:28 14:05 0:15
白馬山荘 14:20
実働計 4:46
総行動 7:46
第2日 (7/24,SAT) 着時刻 発時刻 実働
休憩
起床 4:00
白馬山荘 5:15 0:15
白馬岳 5:30 0:20 5:50 0:23
三国境分岐 6:13 0:02 6:15 0:26
2504mピーク分岐 6:41 0:00 6:41 0:08
休憩 6:49 0:05 6:54 0:32
雪倉避難小屋 7:26 0:00 7:26 0:40
雪倉岳(L1) 8:06 0:16 8:22 1:00
燕平手前(L2) 9:22 0:38 10:00 0:14
水場 10:14 0:00 10:14 0:21
水平道分岐 10:35 0:00 10:35 0:11
休憩 10:46 0:07 10:53 0:53
朝日岳 11:46 0:14 12:00 0:31
朝日小屋 12:31
実働計 5:34
総行動 7:16
第3日 (7/25,SUN) 着時刻 発時刻 実働
休憩
起床 4:00
朝日小屋 5:15 1:01
朝日岳 6:16 0:09 6:25 0:24
吹上のコル(分岐) 6:49 0:06 6:55 0:34
長栂山(地形図より先) 7:29 0:00 7:29 0:19
アヤメ平 7:48 0:00 7:48 0:11
休憩(L1) 7:59 0:23 8:22 0:45
黒岩平(水・L2) 9:07 0:40 9:47 0:29
黒岩山 10:16 0:04 10:20 0:32
文子の池 10:52 0:10 11:02 0:41
サワガニ山 11:43 0:00 11:43 0:09
休憩 11:52 0:23 12:15 0:22
北俣ノ水場 12:37 0:55 13:32 0:43
犬ヶ岳 14:15 0:25 14:40 0:06
栂海山荘 14:46
実働計 6:16
総行動 9:31
第4日 (7/26,MON) 着時刻 発時刻 実働
休憩
起床 2:05
栂海山荘 3:15 0:50
黄蓮山 4:05 0:00 4:05 0:21
黄連乗越(水場分岐・給水) 4:26 0:25 4:51 0:16
菊石山 5:07 0:00 5:07 0:40
下駒山 5:47 0:11 5:58 0:50
休憩 6:48 0:05 6:53 0:18
白鳥山(L1) 7:11 0:20 7:31 0:49
シキ割(水・L2) 8:20 0:21 8:41 0:39
坂田峠 9:20 0:00 9:20 0:22
休憩 9:42 0:10 9:52 0:17
尻高山 10:09 0:00 10:09 0:39
二本松峠 10:48 0:12 11:00 0:17
入道山 11:17 0:00 11:17 0:33
休憩 11:50 0:20 12:10 0:19
親不知登山口 12:29 0:05 12:34 0:05
日本海 12:39 0:05 12:44 0:05
親不知観光ホテル 12:49
実働計 7:20
総行動 9:34
天候 | 雲は多いが概ね晴れ。ガスが掛かった時もあったが、雨は夜間のみ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山:親不知観光ホテルから入浴料込みの送迎車利用、JR親不知からほくほく線経由東京駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は猿倉山荘前で。 白馬大雪渓は落石が多く、今年も事故が発生している。特にガスが出たときには注意が必要。 栂海新道は良く整備されており、ルートは判りやすい。階段やはしごが設置されているが、急なアップダウンが多いため、時間・体力に余裕を持って臨みたい。 また、雨天時などは滑りやすい箇所もある。 親不知観光ホテルでは、親不知駅までの送りサービス込み入浴料\1,500。タクシーだと迎車料金も含めて\3,000程度は掛かるとのことで、展望風呂に入る方がお得。(事前に連絡しておいた方が良い) お土産は「栂海新道」焼き印入りのきんつばがあります。(親不知観光ホテル,朝日小屋) |
写真
感想
7月22日
22:45に車で駅まで送ってもらう。
一応、新宿までの切符を買ったが、最初の停車駅の立川まで精算しなければならなかった。
思ったよりも席は空いていて、運良く隣の席には最後まで人が居なかった。
どこから寝たのか良く覚えていない・・・・
7月23日
白馬から猿倉のバスは満席にちょっと欠けるくらい。八方からの数人も座れた。
猿倉山荘前で入山届けを記入。シーズンなのでスタッフも結構居る。
残雪と落石が多いこと、雪渓上はかなり涼しいので長袖を着るようにとの注意説明があった。
トイレは立派なものがあったが寄らず、水はポカリ粉末の500mlだけ用意して出発。
林を抜けると直ぐに車道になり白馬尻に向かう。
ほぼ晴れているが、上の方は雲が掛かっている。
白馬尻小屋では目の前まで結構な量の雪渓が迫っている。やはり今年は多いようだ。
写真や水の補給(合計2本)をして、先へ進む。
大雪渓取り付き点にも説明者が居て、軽アイゼンを付ける間に落石に関する注意事項等を述べていた。
雪渓は良く締まっており、混雑もさほどでないため歩きやすい。ダブルストックも有効だ。
幸い、ガスは掛かっていなかったので視界は十分だ。
寒さという点では、涼しい風と生暖かい風が交互に吹いており、長袖では暑いくらいだった。
ルート上には小さなものから自動車大のものまで多数の落石があり、列を成して登っていれば事故は起きると思った。
小雪渓の先には緊急避難小屋(座るだけ)と水場がある。
村営小屋を過ぎ、稜線に出ると剱岳が雲の間に見えた。
白馬岳もさることながら、旭岳が立派! やはりこれを見ると行きたくなる気持ちはよく分かる。
白馬山荘で宿泊手続きを済ませ、部屋に入る。今日は200〜300人くらいとのことだが広さは十分。
8畳部屋に最終的に5人だったので余裕がある。2番目だったので奥をキープ。
山頂ピストンはエコバッグに水や無線機を入れて出発。
5歳の男の子も元気に登っていた。
全体的に雲が多めで遠くの展望はいまいちだったが、青と白のコントラストは夏山らしくて良い。
進行方向も雪倉は見えるが朝日は判らない。
頂上では成城学園中の2年生40人ほどの集団登山に会う。日程やコース別に幾つかに分かれ、
表銀座から槍に行くパーティーもあるらしい。毎年・全員参加とのことで恐れ入った。
小屋に戻る途中、コマクサが咲いていたのをカメラに納める。
小屋前のテラスで絵はがきを書き、郵便ポストに投函。オリジナルの消印が押されるはず。
ここで、ヤマレコメンバーのWAKAさんと出会う。今日ここに居ることは昨日の日記で知っていたが、あっさり会えてびっくり。
お互い単独行ということもあり、部屋も同室だった。
頂上と夕方に無線のチャレンジをしたが、Kintakunteさんと繋がらず。
7月24日
4時起床
レトルトカレーをアルファ米で食べて5:15出発。
風はあるが気温はあまり低くないので長袖シャツのみで歩く。結局、今回は雨具も防寒具も何も使用せず。
頂上付近から、ブロッケンの気配がある。期待通りブロッケン現象が繰り返し現れた。
尤も、その分は西側の見晴らしが良くなかった訳だが。
雪倉へ向かう道では次第に天気も良くなり、暑くなってくる。
ルート脇は高山植物のピーク時期で、良く知っているものからそうでないものまで多くの花が咲いている。
雪倉避難小屋はしっかりした良い小屋。水はない。
雪倉岳の登りで雷鳥の親子(雛1羽)に出会う。近づかなければカメラを向けてもあまり警戒の様子はない。
遙か彼方に朝日小屋も見え、まだ先が長いことを実感する。
雪倉岳からの展望は良かった。特に白馬岳の東面にガスが吹き上がる感じが良い。
燕平の手前で時間が来たのでLとした。日陰もなくちょっと暑い。
後から判ったが10分あまりでもうちょっと良いところがあった。
小桜ヶ原付近の湿原を抜け、水平道分岐から朝日岳山頂を目指す。
ここまでかなり暑くなってきており、風もあまり吹かない。おまけにかなりの急登。
登りでは熱中症気味になって、ペースを落とし、休みを長めにして進む。
少々バテながら山頂でWAKAさんに追いついた。
北海道から来たという60代半ば?位の方は栂海新道を登ってきたという。
暑さと下の方はブヨ等が多くて大変だったと言いつつ、まだ余裕が有りそう。
小屋までは下り30分。手続きをして早々に外でWAKAさんとビールを飲む。
7月25日
4時起床。回りの方々も殆ど起き出した。
自炊場に行き朝食を作る。他には誰もいない。食事の美味しいと評判の小屋なので自炊の人は少ないのかもしれない。
食欲は余り無かったが、何とか半分程度を食べてパッキングを進める。
WAKAさんから、手持ちの虫除けを頂く。丸腰状態だったので非常に有り難い。
出発は5:15。朝日岳まで1時間、調子は出ていないがコースタイム通り。
吹上のコルでSoyJoyを補給、体調と天候を秤に掛け、弱気になっては後悔すると決断。
ここでWAKAさんに礼を言い別れる。
「日本海」の赤ペイントを見て、気持ちが高まる。
栂海新道に入ると一人旅。当日先行者の形跡はあるが、ごく僅かのようだ。追いつくはずもない。
長栂山は地形図表記の2267mピークではなく、山と高原地図の点よりももう少し先に表示があった。
アヤメ平までの途中ではやや傾斜の急な雪田を下る。黒岩平の前後でも同様。
アイゼンは不要だが、ストックを持っていなければ付けた方が無難かも知れない。
黒岩平は雪田ときれいな流れ、花も多く素敵なところ。キャンプしたくなるところだが幕営禁止。
ここで朝食の残りを何とかお腹に入れた。水が十分ないと入っていかない。
黒岩山への暑い登りで、ルート上に蛇が居た。マムシかと思ったが、黒っぽくオレンジが入っている。(後で調べたらヤマカガシのようだった)
慎重に様子を窺い、気を付けて通過した。
黒岩山を過ぎ、また熱中症気味になってきた。まだ先は長いので、ルート脇に雪を探す。
文子の池で雪田があったので、少し掘って取り出し、帽子代わりの布に包んで頭の上に載せる。
これを首の後等にも動かし、騙し騙しサワガニ山まで頑張る。
山頂手前で野ウサギがルートを横切って行った。
サワガニ山まで来れば水場への下り。山頂は暑いので通過し、少し下って日陰で休憩。
北俣の水場分岐でザックを下ろし、一休みしてから水を汲みに行く。
往復10分の表示だが、もう少し近い。なかなか良い水場。
明日の分と合わせ、2.5L、1L、0.5L×2に加え、念のため焼酎用の0.45Lにも汲んでおく。
合わせて小1時間も休んだことになるか、この重量を加えた犬ヶ岳の登りは辛い。
タイム的にはサワガニ山から1時間15分で犬ヶ岳に着いたから悪くはないが、またここで大休止。
下りは僅かで栂海山荘に到着。先客は学生風の3人。後から登りの人1名で、今日は5人の小屋。
暫くのんびりしたが、明日も早いので食事は早めにする。
着いてしまえば眺望が良いはずの小屋なので晴れないかとも思ったが見晴らしはない。
小屋のノートに記帳し、料金を入れる。
連休明けの記載でシキ割りなどの水場が使えそうなことが判ったのは良かった。
19時頃には就寝。
7月26日
夜中にはかなり風が強く、雨が叩き付けるような音もしていた。
水は多少多めに汲んでいるが、ここで停滞になると大変だなぁ等とうつらうつら考える。
2時過ぎ起床。雨の音はしていない。
本当は3時の予定だったが、壁の向こうに寝ている3人組が2時に起き出す。
暑さを考えると、暗いうちに稼いでおくのが正解だし、目が覚めてしまったので起きる。
朝食。そして昼食用のピラフにもお湯を入れておく。
キジ場の位置が判らなかったが、若者が行くときに場所を尋ねた。
アプローチ側には低い壁があるが、3方向は何もなく、足下も金属メッシュという解放されたキジ場。
まだ暗い3:15にヘッデンを点けて出発。急階段を下る。
黄連乗越の水場まではやや長いが、約1時間10分で到着。先行する3人に追いついたがそれもここまで。
明るくなってきたのでヘッデンは仕舞い、菊石山は写真を撮って通過する。
下駒ヶ岳にはまた急登。かなりきつい。登りの途中で振り返ると栂海山荘が尾根上に見えている。
白鳥山へは一度大きく下って登り返す。遠くからでも山頂の小屋が見えるが結構プレッシャーになる。
白鳥小屋に入ってL1大休止。まだ7時半だから、気持ちの上では少し余裕が出た。
そろそろ虫が気になる頃。頂いた虫除けをたっぷりと塗る。
シキ割りに水があるなら次はそこまでと決め、50分で到着。L2大休止。
これが最後の水場だからペットへの補給と合わせ、身体に直接補給しておく。頭も冷やした。
坂田峠への下りがまたとても急坂。ルート全般に言えるのだが、非常に急なアップダウンが多い。
暑さに参った頃に坂田峠を通過。その先の日陰を探して休憩。
これ以降、暑い,不要なアップダウンばかり、ということしか無い。
3日連続で熱中症もどき。最後はタダの休憩が20分にもなってしまった。
やがて、木々の合間に海が見え、国道の車の音が大きくなってきて、12:40頃に登山口に出た。
ホテルの前でザックを置き、日本海まで階段を下る。これも疲れていると結構長い。
若者3人は既に海辺の日陰でくつろいでいた。
写真だけ撮ってホテルに戻り、足と風呂の相談をする。
タクシーを呼ぶと3千円くらい。風呂は入れるが送りをするご主人が不在のよう。
親不知駅ちかくの「まるたん坊」に行くつもりだったが、タクシーを呼ぶと高いし、
風呂と送りで1500円というので、さっさと入ることにした。
3Fの展望風呂。夕陽が沈む時間ならきっと良い眺めだろう。
フロ上がりにビールを飲み、戻ってきたご主人とお話をした。
この時期はあついし、もう少しするとアブがさらに多くなる。このコースは9月に入ってからが良いとのこと。
ただ、花の季節だし、水場が枯れることも心配なので、やはり暑くともこの時期で良かった。
お土産は「栂海新道」の焼き印が入った抹茶きんつば。
栂海山荘にポスターが貼ってあったものでホテルで買える。
駅への送り途中の展望台で車を停めてくれ、写真を撮って親不知駅に早めに着いた。
糸魚川での乗換は直ぐで、はくたか,Maxたにがわを乗り継いで帰る。
途中、雷や激しい雨も降っていたが、自宅に帰る際には傘も差さずに歩いて来れた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こんばんは、firebolt さん。
このルートが好きで、何回も見に来ております。
ホテルの風呂はいかがでしたか?
登山口のホテルのご主人は、船窪小屋の女将さんと御親戚とかで、親切だよと、登山客に伺ったことがあります。一回行ってみたいところです
daiyamoさん、こんばんは!
コメント有り難うございます。
ホテルのお風呂は、泊まり客が少ないためなのか「男湯は湯が入っていないが女湯は入っている」とのこと。
当日は女性の宿泊客はいないので、小屋に泊まり客が居なかったか聞かれ(私の他に下山したのは男子学生3名のみ;彼らは事前にホテルに連絡してあったよう)、他に居なかったので女湯を利用させて貰いました。
もっとも、3Fに行くと「女湯」の暖簾の奥に「男湯」のカードが掛かっていました。
船窪小屋の小屋番はホテルの奥様のご両親とのこと(ホテルのご主人談)。
WAKAさんによればもう高齢なので(お孫さんらしき少年がホテルにいましたが)、船窪小屋には早めに行った方が良いとのことでしたので、来年くらいには行きたいと思っています。
このルートに行かれるのであれば、ホテルのご主人のお薦めの通り、9月が良いかと思われます。
(来年まで待つ必要はないですという意味。私は暑くとも今年の花の時期に行けて良かったです。)
ご苦労さま!
赤線が一気に伸びましたね。
日本縦断の北側を抑えましたね。
私もそのうちに、チャレンジしてみます。
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