剱岳(早月尾根〜剱沢〜阿曽原〜欅平;3泊)
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- GPS
- 30:37
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 6,028m
- 下り
- 6,196m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:15
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:25
天候 | 9/19:雨時々曇り 9/20:曇り後晴れ 9/21:晴れ 9/22:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩尾根から剣山荘まで、阿曽原から欅平上部までは滑落注意で荒天時は止めたほうがいいでしょう。 雪渓の状態にも注意。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
<プレ・9/18>
木曜日の東京駅23:10発JR夜行バスにて富山駅へ(4610円)。
06:30富山駅到着後、駅構内の立山そばにてとろろ昆布うどん(400円)をすする。
この日と翌日は降水確率の高い予報、翌々日の9/20から天候回復の予報のため、9/21帰りの新幹線チケットを9/22に変更し、07:12電鉄富山駅から上市駅へ(600円)。
平日のため電車は学生でいっぱい、でかいザックで居たたまれず。07:41上市駅着。
改札を出ると直ぐにタクシー運転手さんに声掛けられ、馬場島までタクシー乗車(8000円)。
まだ9時前であったが、この日は登らず登山口前にある馬場島荘に宿泊(8000円/1泊2食付)。なんとこの日はツインベッド1室を貸し切り。
風呂に入り、ベッドに横たわると、夜行バスでの寝不足と疲れが取れる。
18時に夕食を摂り、荷造りして就寝。清潔でいい宿だ。
<1日目・9/19>
6時に朝食を摂り、この日は朝から霧雨でレインウェアを着込んで7時前に出発。
山荘前の駐車場は満車でない。
早月尾根は三大急登といわれるだけあり、延々と登りが続く。
圧倒されるほどの巨木が登山路近くにも多く存在している。
早月小屋到着時には晴れ間が見えていたので急いでテント設営、雨が降ったり止んだりだったが、日の入り時の夕焼けは見事だった(500円/張)。
天気の関係か、連休初日でもテント場は一杯ではなかった。
ここは水場が無いため、2日分の水を担いだ。
<2日目・9/20>
3時半に起床、準備をして5時半前発。雨は上がっている。
早月尾根からの登頂は別山ルートより危険は少ないかと思っていたが、そんなことはない。
大きなザックで振られないように注意しながら、鎖もうまく使い岩場を攀じ登り、別山ルートと合流、目の前の山頂到着。
山頂では祠の前で登頂の記念撮影のための行列が出来ていた。
山頂で休憩後下山にかかる。
別山ルートはやはり鎖場の連続で、ザックが大きいためか、しばしば鎖を握って確保し、緊張しつつ通過。
この日の天候はよく晴れており、連休で登山者も多く、各所で渋滞し通過に時間がかかった。
剣山荘は休憩している登山者で溢れおり、好天下でのジョッキ生が大変旨そうであった。
そこから真砂沢へのルートを取ると、とたんに人が消え、一人静かな歩きとなる。
紅葉が走りで、ナナカマド、ダケカンバが日の光で鮮やかであった。
急斜面を降り、渓流を渡り、右岸から剱沢雪渓に入り、軽アイゼンを装着して進む。
平蔵谷、長治郎谷を過ぎ、雪渓崩壊地点では左岸を降ると真砂沢ロッジ到着。
水がふんだんに使えて助かる。
ただしここの開放感が為せる技か、年齢問わず他者を顧みないグループの騒ぎで遅くまでうるさかった。
<3日目・9/21>
足の状態が悪く阿曽原まで行くのは難しいとして、仙人温泉までとこの日の行程を短縮したため、朝の出発は5時半過ぎに遅らせ、静かなテント場を後にする。
三ノ沢雪渓が崩壊しているため、ダム方向の右岸に渡り迂回。
ダムとの分岐を降、吊り橋を渡る。
左岸を進み、三ノ窓を望む二股に到着。
ひと休憩してから登りスタート。
12時前に仙人温泉小屋到着。
ここはテントが張れないため、素泊まり(6000円)。
早速温泉に入る。渓流の水で温度調節。
鉄分が含まれているせいか、タオルで身体を拭くと所々朱色がつく。
小屋は多くの登山者が入ったが、一人で一つの布団が確保出来るくらいの混みようであった。
<4日目・9/22>
新幹線の時間が20時過ぎであったため、この日もゆっくりと6時過ぎにスタートする。
小屋の先の雪渓が崩壊しているため、登山路に示された通り、下山で雪渓通過すると宿の人に声がけすると、一緒に雪渓まで付いて来てくれる。
なぜわざわざ一緒に来てくれるのかと思ったが、雪渓が大きく崩壊しており、雪渓から梯子を降る必要があるためだ。
梯子は江戸火消しが使っていたような長梯子で、固定されていないため、小屋の方が上で押さえていてくれる。
梯子がかかる雪渓の先の厚さが50センチ程度の薄さのため恐る恐る梯子に乗り、バランスを気にしながら降った。
これは梯子を固定してくれていないとここの通過は難しいですね。
仙人温泉源泉を通り、雲切新道に入る。
ここはかなりロープや梯子の連続する急な厳しいルートで、足の状態もますます悪くなる。
降りきると仙人谷ダムに到達。
扉を入ってダムの管理所を通過し、トロッコの線路を横切ると、奥からサウナのような熱気が押し寄せ、びっくりする。
ここは高熱隧道のように岩盤温度が高い場所のようだ。
関電宿舎脇を通り、また一気に高度を上げ、降ると阿曽原温泉小屋到着。
ここでひと休憩していると、小屋の方から仙人温泉から来たのかを尋ねられる。
雲切新道ですれ違った山岳警備隊が仙人温泉そばの雪渓の様子を確認して、雪渓を通行止にしたため、阿曽原に降りてくる登山者をカウントしているようだ。
この日欅平から来た人は、雪渓が通行止めとなったため阿曽原で足止めされている。
阿曽原を後にして水平歩道に出る。
転落しそうな場所には手すりのワイヤーが付いている。というかほとんどワイヤーのある道だ。
落ちれば助かる見込みのない崖道のため、常にワイヤーをつかみながら進む。
巨大な雪渓が豪快に崩壊している志合谷は150メートルの暗闇で水滴の落ちる水浸しのトンネルを通過。
大太鼓は対岸の奥鐘山の威容が目の前。しかし本当に崖の縁を通過で緊張。
トロッコ電車のチャイムが聞こえてくると水平歩道終点。
そこから一気に急な登山路を降る。
欅平駅到着。周りはほとんど観光客で自分のような登山者は少ない。
次の17:25分発のトロッコ乗車の列が出来ていた。最初はこちらに間違えて並んでいた。
あらためて切符売り場に行くと、なんと17:25発は一人ならば乗れるとのことで、チケット(1710円)を購入して、トロッコ乗車。
出発直前、ザックを抱えて座っていたら、駅員がザックを車両の別の場所に回収してくれた。
普通車両は窓もなく吹き曝しのため、汗をかいた身体には冷えが応えた。18:39宇奈月駅に到着。
荷物を詰め替え、コンビニのポプラにてザックを発送。
しかし汗流しと食事の時間が無く、急いで着替えをして19:37宇奈月温泉駅から20:00新黒部へ(630円)
ここで接続する黒部宇奈月温泉駅に移動し、20:22北陸新幹線に乗車。駅の売店が閉まっていた。。。
足の故障で二日目以降かなり痛みがきつく、ほとんど思うように歩けなかったが、その中でも剱岳の岩場、雪渓、紅葉の走り、仙人温泉入浴から水平歩道、トロッコから北陸新幹線まで盛りだくさんの山行であった。
たぶん、仙人温泉でご一緒だったと思います。
昔、北方稜線も池の平から行かれたと聞いた方ですね?
色々お話、ありがとうございました。
仙人谷の通過、たいへんでしたね。
またどこかでお会いしましたら、よろしくおねがいいたします。
mieyama様
山行日程を見ると仙人温泉で一緒のようですね。
仙人温泉滞在中、皆さん温泉には入りびたりでしたね。
宿泊者みなさんそれぞれ個性的で楽しい所でした。
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