双六岳(新穂高温泉 IN/OUT 双六小屋1泊)
- GPS
- 16:56
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 2,367m
- 下り
- 2,464m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 9:38
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:22
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
秋雨前線の影響や突如湧き上がった台風16号の影響で天候悪化が危ぶまれた9月末。
週初めには予約で一杯だった双六小屋も、週末が近づくと徐々にキャンセルが増え、木曜夜時点では空きが2桁人数に。
そんな中、私は各種天気予報と睨めっこしながら北アルプス方面に念を送り続けつつ週末を迎えるwww
金曜日、雨は降らない??と信じてパッキングを急ぐ。
今回はホスピタリティ高めの双六小屋で一泊の予定。今年はテント泊は少なめで小屋迫が多い。大天荘、会津駒ノ小屋、西駒山荘、行者還小屋、北ノ俣避難小屋。どの小屋もそれぞれに個性があって、思い出深い出会いも相まって大変素晴らしかったが、今回はどうだろうか^^
それにしても小屋泊装備の軽さは感動ものだ。小屋一泊で水場が豊富、となれば基本装備と食料、水で約7kg。ラクチン^_^
新穂高の鍋平駐車場に1:30に到着。明日(今日?www)の登山に向けてしばし仮眠。そらには星が輝いている。天候が持ちますように^^
登山開始
早朝5:00起床。そそくさと準備して、朝食を食べて5:50から登山開始。
予想に違えず、空は曇天。穂高連峰の峰々はガスの中だ。
まあ、良いだろう。それは想定の範囲だ。雲間から槍の穂先がちょっとでも覗いてくれれば御の字だ。
鍋平から一旦新穂高温泉ビジターセンターへ下り、左俣からワサビ平を目指す。歩き慣れた道、笠新道分岐の水場まで黙々と進む。
、、、水が出ていない!?
初めてのことでちょっとびっくり。いつもざぶざぶ出ているのだが、、、
笠新道を登る方は、先のワサビ平小屋まで行って給水してから戻ってきていた。
我々は、ワサビ平小屋のトマト、キュウリ、そうめんに後ろ髪をひかれながら、「下山時にまた!」と別れを告げ、先を急ぐ。
小池新道へ
長井林道歩きを終え、小池新道分岐に到着。ここからがいよいよ登山道だ。
途中、槍の穂先が少しだけ顔を出した。
山は紅葉真っ盛りというほどではないが徐々に秋の雰囲気が出てるように感じる。
見頃はまだまだ先なのか、、、
気になるのは猛暑の影響。猛暑の影響により、葉がくるんとカールしている。
紅葉について調べてみたら、
「赤く染まる葉は、秋になり気温が下がり、日も短くなると、日光を浴びて葉の糖とタンパク質が化学反応し、アントシアニンという赤い色素を作るから。
黄色くなる葉は、葉を緑色にする『クロロフィル』と、葉を黄色くする『カロチノイド』という2つの色素があり、気温が下がると、クロロフィルが先に分解され、分解が遅いカロチノイドの色が際立って黄色く見えるから。
・日中に光合成が活発に行われる暖かさと日差しがあり、
・夜間は離層(葉への糖の流れを阻害するコルク状組織)形成が進む寒さとなる
ような寒暖差の大きな日が秋に増えるほど、色付きが鮮やかになる」
ということらしい。
くるんとカールしたナナカマドは赤く色づき、朱色の実をたわわに実らせていた。
お約束の休憩場
最初の休憩場所は、お約束の秩父沢出合。どかっと腰を落ち着けて、あんこタイム♪
秩父沢を見上げ、ほのかに色づいた景色を見ながら、秩父沢の流れに耳を傾け、きんつばを頬張る。至福、、、^^
次の休憩場所は、シシウドヶ原。そして鏡池の逆さ槍まで。先を急ぐ。
憧れの槍ヶ岳
鏡池に到着。槍は厚いガスの向こうだ。これではいくら待っても槍は顔を出しそうにないので「逆さ槍」は下山時までお預けとし、鏡平山荘でおにぎり補給をしたのち、弓折乗越へ向かう。
弓折乗越までの途中、振り返ると、雲間から槍がうっすらと見えてきた。10歩進んで振り返り、槍を確認したらまた10歩。威風漂う槍ヶ岳を待ち望む。屹立した穂先は認識できるがスッキリとはガスが抜けてくれない、、、雲を纏った槍ヶ岳も荘厳で素晴らしいが、、、
双六岳と鷲羽岳
弓折乗越を越え、双六岳方面を見やると、そちらはスカッとクリアな視界だ。
双六岳がよく見える。双六岳と西鎌尾根に挟まれたV字の鞍部は、広々としており、赤屋根の双六小屋、その先に見える鷲羽岳が素晴らしい景観を作っている。
ちょっと進んでは立ち止まり、写真を撮っては景色を眺める。曇天模様ながら相変わらず素晴らしい景色だ。
疲労度は高めだが、逸る気持ちで足取りは軽い。
樅沢岳へ
双六小屋に到着後、チェックイン。
装備を部屋に置いて軽くしたら樅沢岳へ。14時を過ぎ、少し肌寒くなってきた。
樅沢岳からは、明日登る双六岳全景を眺め、北方の三俣蓮華岳、鷲羽岳、その奥の祖父岳、水晶岳を眺める。美しい。
西鎌とその先の槍ヶ岳は雲の中だ。
さぁ!下山して晩御飯だ!!
双六小屋にて
晩御飯までの待ち時間にビールを2缶。ほろ酔い^^
17:00からの晩御飯は名物の天ぷら。美味しい。御飯が進むよ^^
食後のマジックアワーは外に出て素敵な景色を眺める(何度見ても飽きない^^)
明日は朝から双六岳に登る予定だが、晴れるといいな。
さぁ2日目
3時に目覚め、外に出てみたが星は見えない。翌朝の天気に願いを込めつつ、暖かい布団に潜り込み2度寝。Zzz
2度目の眼ざめ!外は、、、晴れ!!!!
朝食はしっかり御飯もお代わりしてエネルギーを取り、いざ双六岳へ!!
双六岳へ
雲ノ平方面は昨日にも増して美しい。七倉の方は雲海。
槍ヶ岳はどうだ??双六岳を登りながら振り返り、槍ヶ岳が見える高さまで登ってみると、、、見えてる!!しっかりと槍の穂先が見えている。
天空の滑走路を歩き、双六岳山頂部へ上がり、振り返って槍ヶ岳をじっと見つめる。
朝日の眩さに青天と湧き上がる雲
南方には笠ヶ岳
東方には槍ヶ岳と穂高の峰々
裏銀座と表銀座の間は雲海が漂う
北方は、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳
富山湾は雲の下だ。
息を呑む景色に感動。これだから山はやめられない^^
雷鳥を見ていないので、三俣側から中道経由で雷鳥を探しながら下山。
結局会えず、、、残念
下山
双六小屋で装備をパッキングし直して、下山。
「逆さ槍」には出会えるだろうか。
鏡池についてみると、ちょうど良いタイミングで「逆さ槍」!
コーヒーを飲みながらしばらく休む。
あとはのんびり休憩しながら下るだけ。
雨が降るのか降らないのか、やきもきしながらスタートした山行も
結果的には、青空もあり素晴らしい景色を堪能でき、大満足となった。
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