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Yamareco

記録ID: 7300172
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

笠ヶ岳山荘−双六小屋−新穂高温泉(痛風発作と足首捻挫でピーク回避)

2024年09月27日(金) ~ 2024年09月29日(日)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
32.5km
登り
2,568m
下り
2,568m

コースタイム

1日目
山行
9:00
休憩
0:40
合計
9:40
6:20
0
6:30
60
7:30
90
9:00
9:10
200
12:30
12:40
130
14:50
15:00
40
15:40
20
2日目
山行
5:40
休憩
0:40
合計
6:20
6:00
50
6:50
7:00
60
8:00
8:10
20
8:30
30
9:00
9:10
0
9:10
100
10:50
11:00
10
11:10
20
11:30
50
12:20
3日目
山行
5:00
休憩
1:30
合計
6:30
5:50
60
6:50
7:00
40
7:40
8:20
0
8:20
0
8:20
120
10:20
20
10:40
11:20
10
12:20
0
12:20
ゴール地点
天候 3日間を通じて晴れ。
天気予報が運良くハズレでくれました。
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
毎日あるぺん号
往路:竹橋から新穂高温泉
復路:新穂高温泉から新宿
コース状況/
危険箇所等
良く整備していただいています(危険箇所がないわけではありません。特に笠新道はわたしのような身体能力の低いハイカーは不安箇所では3点支持で)
その他周辺情報 笠新道の入口の手前にあるわさび平小屋ではランチのほか冷たい飲み物や野菜の提供があります。
ただし、かき氷は、さらに手前(双六寄り)の鏡平山荘のみでの提供となるため注意が必要です。
毎日あるぺん号が新穂高ロープウェイの駐車場に到着。途中立ち寄りの上高地で釜トンネルのゲートが開く時間の問題があり、真夏よりは少々遅い到着とのことです。
2024年09月27日 06:07撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 6:07
毎日あるぺん号が新穂高ロープウェイの駐車場に到着。途中立ち寄りの上高地で釜トンネルのゲートが開く時間の問題があり、真夏よりは少々遅い到着とのことです。
ホテル穂高の前あたりで、野兎が猛スピードで駆け寄ってくれました。あなたのような速さでは登れないのだけれど、歓迎に感謝
2024年09月27日 06:09撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 6:09
ホテル穂高の前あたりで、野兎が猛スピードで駆け寄ってくれました。あなたのような速さでは登れないのだけれど、歓迎に感謝
新穂高登山指導センターの前の腰掛を使わせてもらって、諏訪湖サービスエリアで購入したおにぎりを食べて、いざ出発
2024年09月27日 06:33撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 6:33
新穂高登山指導センターの前の腰掛を使わせてもらって、諏訪湖サービスエリアで購入したおにぎりを食べて、いざ出発
お助け風穴、帰り道では冷気が出ていました。
2024年09月27日 07:04撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 7:04
お助け風穴、帰り道では冷気が出ていました。
蒲田川に掛かる橋を渡ると前方に開けるこの景色は北鎌尾根なのか???
2024年09月27日 07:11撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 7:11
蒲田川に掛かる橋を渡ると前方に開けるこの景色は北鎌尾根なのか???
笠新道入り口から100メートルほど登ったところ
2024年09月27日 07:52撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 7:52
笠新道入り口から100メートルほど登ったところ
だいぶ勾配がきつくなってきました(;^_^A
2024年09月27日 08:44撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 8:44
だいぶ勾配がきつくなってきました(;^_^A
焼岳や乗鞍岳などきれいです。
2024年09月27日 08:53撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 8:53
焼岳や乗鞍岳などきれいです。
ブリキベンチには高山警察署が設置してくれているレスキューボックスがあります。https://www.pref.gifu.lg.jp/site/takayama-sho/375803.html#:~:text=%E7%AC%A0%E3%83%B6%E5%B2%B3%E3%81%AB%E9%80%9A%E3%81%9A%E3%82%8B%E7%AC%A0%E6%96%B0,%E4%BC%B4%E3%81%86%E6%95%91%E5%8A%A9%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
2024年09月27日 09:02撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 9:02
ブリキベンチには高山警察署が設置してくれているレスキューボックスがあります。https://www.pref.gifu.lg.jp/site/takayama-sho/375803.html#:~:text=%E7%AC%A0%E3%83%B6%E5%B2%B3%E3%81%AB%E9%80%9A%E3%81%9A%E3%82%8B%E7%AC%A0%E6%96%B0,%E4%BC%B4%E3%81%86%E6%95%91%E5%8A%A9%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
穂高の山々がくっきりと。良い天気が続くことを期待しつつ
2024年09月27日 09:23撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 9:23
穂高の山々がくっきりと。良い天気が続くことを期待しつつ
2024年09月27日 10:59撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 10:59
杓子平へ到着。スタートの遅れよりもむしろ右足首の不調などで、2年前に比べて1時間遅れ(笠ヶ岳山荘の御主人からは、歳のせいもあると指摘を受けました)。
2024年09月27日 12:33撮影 by  iPhone 11, Apple
1
9/27 12:33
杓子平へ到着。スタートの遅れよりもむしろ右足首の不調などで、2年前に比べて1時間遅れ(笠ヶ岳山荘の御主人からは、歳のせいもあると指摘を受けました)。
赤い実?
2024年09月27日 12:49撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 12:49
赤い実?
白い実?わたくし同様単独行の方でちゃんとしたカメラを持参の方も見とれておられましたが、何の実かはわからずでした。
2024年09月27日 14:47撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 14:47
白い実?わたくし同様単独行の方でちゃんとしたカメラを持参の方も見とれておられましたが、何の実かはわからずでした。
葉が紅葉して、山百合のように???
2024年09月27日 14:48撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 14:48
葉が紅葉して、山百合のように???
深田久弥先生が絶賛した稜線にいよいよ出ます(一昨年より1時間半くらい遅延)。
2024年09月27日 14:53撮影 by  iPhone 11, Apple
2
9/27 14:53
深田久弥先生が絶賛した稜線にいよいよ出ます(一昨年より1時間半くらい遅延)。
2024年09月27日 14:55撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 14:55
2024年09月27日 15:06撮影 by  iPhone 11, Apple
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9/27 15:06
ガスもまた美しい。
2024年09月27日 15:11撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 15:11
ガスもまた美しい。
抜戸岩。戻って来たよ(;^_^A
2024年09月27日 15:35撮影 by  iPhone 11, Apple
1
9/27 15:35
抜戸岩。戻って来たよ(;^_^A
2024年09月27日 15:37撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 15:37
大きな池塘を発見。かなり下のほうです。
2024年09月27日 15:45撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 15:45
大きな池塘を発見。かなり下のほうです。
ガンバのメッセージを超えてまもなく、笠ヶ岳山荘の御主人か、「まだご到着でないようですが大丈夫ですか?」というお電話をいただいてしまう始末。ご心配をおかけし申し訳なかったです。
2024年09月27日 16:00撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 16:00
ガンバのメッセージを超えてまもなく、笠ヶ岳山荘の御主人か、「まだご到着でないようですが大丈夫ですか?」というお電話をいただいてしまう始末。ご心配をおかけし申し訳なかったです。
写真撮っている場合ではない(その1)。
2024年09月27日 16:01撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 16:01
写真撮っている場合ではない(その1)。
写真撮っている場合ではない(その2)
2024年09月27日 16:01撮影 by  iPhone 11, Apple
9/27 16:01
写真撮っている場合ではない(その2)
穂高の山々のアーベントロート。二年前は虹が根元から見えました。笠ヶ岳山荘の相部屋の窓から。
2024年09月27日 17:27撮影 by  iPhone 11, Apple
3
9/27 17:27
穂高の山々のアーベントロート。二年前は虹が根元から見えました。笠ヶ岳山荘の相部屋の窓から。
二日目。双六岳に向けて出発。雲海を含めて、雲が何層にも重なります。
2024年09月28日 06:08撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 6:08
二日目。双六岳に向けて出発。雲海を含めて、雲が何層にも重なります。
もうちょっと左のほうまで晴れあがってほしいもの
2024年09月28日 06:11撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 6:11
もうちょっと左のほうまで晴れあがってほしいもの
2024年09月28日 06:16撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 6:16
2024年09月28日 06:40撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 6:40
2024年09月28日 07:53撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 7:53
2日目の8時過ぎ、ようやっと待望の槍の穂先を覗けました。
2024年09月28日 08:06撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 8:06
2日目の8時過ぎ、ようやっと待望の槍の穂先を覗けました。
このあとさらに視界が開け、左前方の白山がよりはっきりと全貌を表します(その写真を撮れって話←大ノマ岳付近)
2024年09月28日 08:07撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 8:07
このあとさらに視界が開け、左前方の白山がよりはっきりと全貌を表します(その写真を撮れって話←大ノマ岳付近)
秩父平?
2024年09月28日 08:07撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 8:07
秩父平?
真ん中にちょこんと顔を出したのが鷲羽岳だそうです(先行する山ガールに教えてもらいました)。
2024年09月28日 08:16撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 8:16
真ん中にちょこんと顔を出したのが鷲羽岳だそうです(先行する山ガールに教えてもらいました)。
大ノマ乗越へのくだりと大ノマ乗越からののぼりは、天然のジムでした(;^_^A
2024年09月28日 11:04撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 11:04
大ノマ乗越へのくだりと大ノマ乗越からののぼりは、天然のジムでした(;^_^A
2024年09月28日 11:04撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 11:04
2024年09月28日 11:11撮影 by  iPhone 11, Apple
9/28 11:11
双六池はまだまだ先(;^_^A
2024年09月28日 11:36撮影 by  iPhone 11, Apple
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9/28 11:36
双六池はまだまだ先(;^_^A
2024年09月29日 05:49撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 5:49
2024年09月29日 05:49撮影 by  iPhone 11, Apple
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9/29 5:49
2024年09月29日 05:49撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 5:49
2024年09月29日 06:00撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 6:00
2024年09月29日 06:10撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 6:10
2024年09月29日 06:23撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 6:23
笠ヶ岳にもちらっとモルゲンロートが
2024年09月29日 06:28撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 6:28
笠ヶ岳にもちらっとモルゲンロートが
2024年09月29日 06:47撮影 by  iPhone 11, Apple
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2024年09月29日 07:16撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 7:16
鏡平山荘まで大下り。池塘多し。
2024年09月29日 07:44撮影 by  iPhone 11, Apple
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9/29 7:44
鏡平山荘まで大下り。池塘多し。
シャッターチャンスを逃してしまいました。
2024年09月29日 08:19撮影 by  iPhone 11, Apple
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9/29 8:19
シャッターチャンスを逃してしまいました。
右手に笠ヶ岳がまた近づいてきました。
2024年09月29日 08:21撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 8:21
右手に笠ヶ岳がまた近づいてきました。
蒲田川の右岸(写真=笠ヶ岳側)にも左岸(槍ヶ岳側)にも、ところどころ激しく長大な岩崩が見られます。チボ岩もその一部。仙水峠のような氷河地形由来の岩塊斜面かどうかは俄か調査ではわからず。しかし、お助け風穴のような天然クーラーがあちこちできているのはこの地形とどうやら関係がありそうです。小池新道は、この岩々の斜面をうまく整地して歩きやすい登山道にしてくれています。たいへんな労力だと思います。
2024年09月29日 08:55撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 8:55
蒲田川の右岸(写真=笠ヶ岳側)にも左岸(槍ヶ岳側)にも、ところどころ激しく長大な岩崩が見られます。チボ岩もその一部。仙水峠のような氷河地形由来の岩塊斜面かどうかは俄か調査ではわからず。しかし、お助け風穴のような天然クーラーがあちこちできているのはこの地形とどうやら関係がありそうです。小池新道は、この岩々の斜面をうまく整地して歩きやすい登山道にしてくれています。たいへんな労力だと思います。
わさび平手間の笠ヶ岳側に素敵な柱状節理を発見したので撮影してみました。
2024年09月29日 10:32撮影 by  iPhone 11, Apple
9/29 10:32
わさび平手間の笠ヶ岳側に素敵な柱状節理を発見したので撮影してみました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル

感想

【良い子は真似をしないでください】

まずは、写真のコメントにもありますように、笠ヶ岳山荘の御主人には、約束の時刻に一歩間に合わずご心配をおかけしてお電話まで頂戴してしまいました。重ねて申し訳ありませんでした。

山行予定初日の3日前に久しぶりに左足首に痛風発作の前兆らしき症状が出て、定石どおりコルヒチンを服用。

いつになく効きが悪く、同2日前の水曜日の昼からはロキソニンテープ(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)を貼ることに。

同前日は、ドタキャン已む無しとするか、近所の整形外科までNonじゃないSteroidの注射を打ちにゆくか迷いましたが、徐々に快方に向かい、多少の違和感は残るものの、気合と集中力で行こうと。

毎日あるぺん号(夜行バス)に乗車する直前にもロキソニンを貼り替えておいたところ、早朝新穂高ロープウェイ駐車場に着くころにはほとんど痛みは消えていた、ように感じました。

ただ、もともと足首の可動域が狭すぎるため、笠新道のような斜面は、健常な状態でもわたしには御しがたいところ、平地歩きでは無問題となった左足首は、笠新道入り口以降、ふんばりがきかずに着地後体がふらつくために、ぎこちない歩き方になってしまっていました。

それが原因で、早々に、左をかばった右の足首に軽い捻挫を起こしてしまいました。

誰にも迷惑を掛けたくないという思いで、根性と集中力で、何とか笠ヶ岳山荘にまではたどり着けましたが、この日の夜は、ロキソニンテープを、左足首から右足首へと貼る位置を変えることになりました。


二日目の行程は、楽しみにしていた双六岳までの初ルートでしたが、前半は、やはり岩場の下りで、右足を恐々と着地するというひどい状況。

これじゃだめだと、それまでいろいろ理由があって温存していたトレッキングポールを秩父平に大下りするところで解禁。右足首の曲がり具合や角度によっては激痛が走るものの、歩行は格段に快適になりました。

舐めてかかってはいけないアップダウンの稜線。。。

ですが、どんどん晴れ上がる槍・穂高の峰々、遠く前方には鷲羽岳や昨年登らせてもらった薬師岳まで、さらに遥か左手側には白山のいただきまでが、みんなで応援してくれているような気分に、独りで勝手になってきました。

しかしここまで晴れ上がるとは!て●きとくらすさん予想を外してくれて大感謝!

とくに登り局面では、ジムでスクワットやデッドリフトを繰り返しているような高揚感。

下りはまだぎこちなく、最終日も、健脚フランス人集団を含む(!?)大勢の皆さんに追い抜いていってもらいました。

【なぜ懲りないのか?】

二年前に「もう懲り懲り」と思った笠新道をもう一度登りたいと思ったのは、山小屋でTシャツを買うことをライフワークとしている私の目に、「当時の」笠新道のTシャツのデザインがかなりダサく映って、買いそびれてしまった後悔にありました。やはりあれを買い求めなければ、と。

なんと、今年お邪魔したら、デザインが一新されていて、近年ありがちなモ●ベルとのコラボ商品となっていて、紺色ベースは人気で売り切れだそうで、グレイ地のLサイズ一択で念願の入手ができました。さっそくその日の寝間着となった次第です。

夜行バスは、だいたいほとんど寝られないのですが、この日の笠ヶ岳山荘、二年前と同様の大部屋(窓から槍穂高連峰が望める)で、横のおじさん(オマエもだろっ)が、我が人生でも最大級のいびきの持ち主で、その轟音のせいというよりは、まず間違いなく睡眠時無呼吸症候群の恐れありという感じで、他人事ながら心配になり、事実上二夜連続で徹夜みたいになりました。

双六小屋は、私の娘の年代のような従業員の方々がまるでスタ●バックスの店員さんのように皆さん同じイントネーションでお話をされていて、たいへん好印象であったところ、私が「おひとりさま」ということで、「もしもよろしければプラス千円で個室にご案内できます」と徹夜明けの私にはぴったりすぎる商材の勧誘!

「お部屋は廊下に接してはいるのですが、窓もございます」と。

ん?廊下に接していない部屋なんてあるだろうか!?大部屋だって小部屋だってたいてい引き戸越しに廊下に接しているのではないか?(三伏峠小屋のような例外はある)と思ったのですが、もうそれは即断でした。

これは写真を撮り忘れたので百聞は一見に如かずなのですが、、、廊下と「個室」を隔てているのはカーテンだけだったのです。窓と言ってもその外は石垣。しかし、疲労困憊気味かつ人見知り気味の私にとってはこの「個室」が最高のビタミン剤!!

なお、人見知りの私にはなかなか勇気の要ることでしたが、10人以上の団体のフランス人のお客様がおられ、明日のお天気が心配ということで、NHKの国際放送&データ放送の天気予報の内容が読めなかったらしく、ちょっかいを出してしまいました。

そうしたら、そこのリーダー格のおっさんから「あなたはフランス語はフランスで勉強されたのですか?」と意外なツッコミを受けたので、「いや、日本だ。ただ、もうずいぶんと昔のこと。とっくにほとんど忘れた」と。

このフランス人集団もまた、三日目の行程は新穂高温泉まで。彼らは大人数なのにみんな健脚で、あちこちで大休憩をとっても、またすぐに追い越されます。先に休憩を終える私の常套句は、文字通りAu revoir et a bientotということに。


【痛風発作と山登りについて】
いきなり難し目の抽象論が入らせてもらいますと、糖尿病にも儀燭鉢況燭あるように、痛風もまた、自己免疫疾患という面と、生活習慣病という面があり、どうも古い医学情報では生活習慣病である点が強調されすぎで、尿酸値のコントロールに偏重しているというのが私の勉強の現在地です。

尿酸は、腎臓の濾過機能が低下して血液中に増えてしまっているのではなく、腎臓が(基本は)能動的に再吸収して、ビタミンCなどの抗酸化物質がストレスなどが理由で不足してしまったときに代替抗酸化物質として積極的に取り込もうとした結果、その値が高くなるという知見があまり伝わっていません。

これは、尿酸値を下げさえすればよいという薬を売る側には都合が良い論理ですが、尿酸値がさがっても、一旦、尿酸の結晶を誤って異物だと認識した白血球(これが自己免疫という疾患)が尿酸を貪食した結果として放出されるサイトカイン(新型コロナウイルスやそのワクチン問題でかなり流布された用語だと思います)が炎症と発作の正体なのです。

古代ギリシャのヒポクラテスの時代から使われているコルヒチンやNon Steroid Anti Inframmatory Drugsがいまでも急性期の痛風発作に有効なのは、とくにコルヒチンについては暴走した自己免疫システムを標的として

「おい、白血球くんたちよ、そんなに働かなくて良いよ。まぁ、いつもありがとう、なんだけど」

という薬であるからです。

と、ごちゃごちゃ申し上げましたが、尿酸値をコントロールできていてもいつ再発するかわからないのが痛風発作だとすると、山好きにはとても困る病気です。自己免疫膝疾患で、突然再発する関節痛と言えば、関節リュウマチも同様なのです。

引き続き、自分自身を検体としながら、解剖学と生理学の勉強を進め、現在の医療でもほとんど解明されていない各種の自己免疫疾患の抜本解決、そしてこのあいだもあるところでニュースになっていた「疲れすぎてて寝られない」問題、わたしはこれはとあるホルモンが関係していると仮説して、同様に研究を進めております。これ、激坂つらいのになぜ楽しいかという点とも関連していると考えております。

【過去の失敗から学べない】
どんだけのろまでどんだけ疲労困憊していてもだれよりも食欲があったのが救いだった三日間。消化器系よくがんばってくれました。

笠ヶ岳山荘の夕ご飯はハンバーグカレーで、ハンバーグ以外はお代わり自由です。素晴らしすぎる。

双六小屋の夕ご飯は、揚げたての野菜天ぷら!これもまたすばらしい!副菜(?)としてにゅう麺?温麺?が付け合わされているのですが、のどがかわいていたわたしは、さっさと麺を平らげて、めんつゆまで飲み干してしまいました。

その直後に、そのめんつゆは天ぷらの天つゆとしてお使いくださいという説明があり、なんだかこの流れ、塩見岳下山後の三伏峠小屋の既視感。

当時も、麺つゆ(兼用)と知らずに飲み干してしまったものだなぁーと。

過去の失敗から学べない私であるという説明を、相席をさせてもらった愛知県からお越しのお二方にお伝えしたものでした。

ただし、抹茶塩も備えられており、結果、大事故とはなっていません。



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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5
未入力 槍・穂高・乗鞍 [2日]
鏡平往復
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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