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Yamareco

記録ID: 7331117
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

《筑摩山地》美ヶ原温泉〜烏帽子岩〜三才山峠〜鹿教湯カレー

2024年10月10日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:13
距離
21.4km
登り
1,452m
下り
1,347m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:57
休憩
0:18
合計
8:15
距離 21.4km 登り 1,452m 下り 1,347m
5:39
165
松本市里山辺藤井沢付近
8:24
144
10:48
11:03
35
11:38
94
13:12
13:13
6
13:19
13:20
31
13:54
カレー白扇
鹿教湯温泉のカレー、白扇。79歳のご主人の店に自宅からオール徒歩の山越えで20km、8時間かけて訪問。
https://x.com/kakeyuhakusen
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
自宅から徒歩
帰りは路線バス
コース状況/
危険箇所等
市ノ瀬〜三才山峠間以外は道なし。三才山峠の北の内山沢に降りる尾根は細く両側急斜面で、安心安全とは言い難い。廃林道は全般に、幅の広い夏道くらいの感じ。
藤井沢扇状地の坂道と古い町並み
2024年10月10日 05:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 5:48
藤井沢扇状地の坂道と古い町並み
扇状地を奥へのぼり振り返る。松本盆地は雲海気味
2024年10月10日 05:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 5:54
扇状地を奥へのぼり振り返る。松本盆地は雲海気味
昆虫学者小松氏のハイマート、藤井沢の蟻塚の記事
2024年10月03日 12:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/3 12:12
昆虫学者小松氏のハイマート、藤井沢の蟻塚の記事
腰掛けのあるお休み処忽然と現る。道も何も無い山の中。
2024年10月10日 06:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 6:35
腰掛けのあるお休み処忽然と現る。道も何も無い山の中。
子供の頃天体望遠鏡で稜線に見た「ミサイル基地」は、戦没者慰霊碑だったのか!
2024年10月10日 07:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 7:04
子供の頃天体望遠鏡で稜線に見た「ミサイル基地」は、戦没者慰霊碑だったのか!
穴の空いた階段
2024年10月10日 07:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 7:12
穴の空いた階段
外観 かなりこったデザインだと思う
2024年10月10日 07:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 7:14
外観 かなりこったデザインだと思う
慰霊塔はおしまいらしい 本郷公民館に訪ねてみよう
2024年10月10日 07:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 7:19
慰霊塔はおしまいらしい 本郷公民館に訪ねてみよう
郷土だけじゃなくて全国なのか。ここに建てた経緯も知りたい。
2024年10月10日 07:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 7:20
郷土だけじゃなくて全国なのか。ここに建てた経緯も知りたい。
いろんな営みがあった
2024年10月10日 07:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 7:36
いろんな営みがあった
市ノ瀬に降りていく尾根末端近くには階段状に整地した耕作面があった。桑畑だったのかもしれない。
2024年10月10日 08:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 8:12
市ノ瀬に降りていく尾根末端近くには階段状に整地した耕作面があった。桑畑だったのかもしれない。
市ノ瀬の右俣ドンツキあたりに出た
2024年10月10日 08:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 8:20
市ノ瀬の右俣ドンツキあたりに出た
市ノ瀬バス停前の道祖神
2024年10月10日 08:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 8:23
市ノ瀬バス停前の道祖神
道祖神と秋の萩?
2024年10月10日 08:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 8:23
道祖神と秋の萩?
女鳥羽川源流の橋をわたる
2024年10月10日 08:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 8:38
女鳥羽川源流の橋をわたる
こんな傾斜地にも石垣で耕作面
2024年10月10日 08:45撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 8:45
こんな傾斜地にも石垣で耕作面
烏帽子の尾根道は最高の道設計角度
2024年10月10日 09:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 9:02
烏帽子の尾根道は最高の道設計角度
緩い谷状の底で、イノシシの野郎のヌタ場
2024年10月10日 09:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 9:13
緩い谷状の底で、イノシシの野郎のヌタ場
切り株にきのこ
2024年10月10日 09:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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切り株にきのこ
切り株にきのこ
2024年10月10日 09:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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切り株にきのこ
尾根上部には炭焼き窯の跡
2024年10月10日 10:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 10:01
尾根上部には炭焼き窯の跡
尾根上端近く、シダとカラマツの爽やかな木立
2024年10月10日 10:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 10:16
尾根上端近く、シダとカラマツの爽やかな木立
ヤブの向こうに烏帽子岩
2024年10月10日 10:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 10:46
ヤブの向こうに烏帽子岩
烏帽子岩の奥宮
2024年10月10日 10:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 10:48
烏帽子岩の奥宮
烏帽子岩と武石峰
2024年10月10日 10:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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烏帽子岩と武石峰
烏帽子背景
2024年10月10日 10:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 10:50
烏帽子背景
烏帽子岩は松本旧市街からは見えず、南部や西部、塩尻から見える大きな建物は広丘のセイコーエプソン
2024年10月10日 10:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 10:51
烏帽子岩は松本旧市街からは見えず、南部や西部、塩尻から見える大きな建物は広丘のセイコーエプソン
烏帽子奥宮前の格好良い松
2024年10月10日 11:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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烏帽子奥宮前の格好良い松
奥宮
2024年10月10日 11:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 11:02
奥宮
武石峰〜三才山峠の林道。こんな道なんだ。
2024年10月10日 11:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 11:12
武石峰〜三才山峠の林道。こんな道なんだ。
火山岩と思われる露頭
2024年10月10日 11:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 11:21
火山岩と思われる露頭
戸谷峰と女鳥羽川源流部。遠くは穂高連峰
2024年10月10日 11:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 11:29
戸谷峰と女鳥羽川源流部。遠くは穂高連峰
三才山峠。18世紀以前の大名はここを超えて参勤交代していたんかい!
2024年10月10日 11:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 11:36
三才山峠。18世紀以前の大名はここを超えて参勤交代していたんかい!
廃道林道っぽい雰囲気通れるのは許可車のみという雰囲気。
2024年10月10日 11:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 11:37
廃道林道っぽい雰囲気通れるのは許可車のみという雰囲気。
おお、内山ダムと獨鈷山。遠くに浅間山。鹿教湯は見えないな〜
2024年10月10日 11:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 11:48
おお、内山ダムと獨鈷山。遠くに浅間山。鹿教湯は見えないな〜
急傾斜絶壁尾根を終えて振り返る。核心部では写真撮るのわすれた。
2024年10月10日 12:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 12:13
急傾斜絶壁尾根を終えて振り返る。核心部では写真撮るのわすれた。
鹿教湯病院 閉店の様子
2024年10月10日 12:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 12:42
鹿教湯病院 閉店の様子
朽ちた祠
2024年10月10日 12:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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朽ちた祠
ダム湖
2024年10月10日 13:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ダム湖
朽ちている遊歩道
2024年10月10日 13:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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朽ちている遊歩道
良かった。ダムの向こうに道が通じている。
2024年10月10日 13:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 13:11
良かった。ダムの向こうに道が通じている。
ダムの堤体
2024年10月10日 13:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ダムの堤体
ダム素性
2024年10月10日 13:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 13:12
ダム素性
山に入る時お祈りする山神さまとのこと
2024年10月10日 13:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 13:39
山に入る時お祈りする山神さまとのこと
鹿教湯に来訪
2024年10月10日 13:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/10 13:47
鹿教湯に来訪
カレー屋発見
2024年10月10日 13:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 13:52
カレー屋発見
バングラディシュカレーをお願い
2024年10月10日 13:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 13:55
バングラディシュカレーをお願い
これは・・
2024年10月10日 14:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 14:00
これは・・
カレーだ!
2024年10月10日 14:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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カレーだ!
カレーだ!
2024年10月10日 14:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 14:07
カレーだ!
ご主人と
2024年10月10日 15:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 15:06
ご主人と
逃せないバス
2024年10月10日 15:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/10 15:17
逃せないバス

装備

個人装備
地下足袋+脚絆 焚き火セット ノコギリ 弁当 水筒 軍手 ラテルネ 地図磁石 防寒具 雨具
共同装備
ツエルト

感想

ひなびっぷりも板についてきた丸子の鹿教湯温泉。ここで知人のカレー屋を継いで4年前からコロナを乗り越えて続けているご主人の店に、山と絡めて行きたかった。長雨があけたので決行。山の近くに住んでいると、自宅から歩いて行けて最高。

うちから山に突撃すると藤井沢の扇状地に導かれる。先日の新聞でここの砂防堰堤には凄い蟻塚のあるクヌギの大木があり、それを何十年も研究している人(小松貴さん)の話を読んだ。大木は見つけられなかった。

堰堤を超え、鹿柵ゲートを超えていきなり道無し尾根に。道はなくても獣道はあり、グイグイ登ればそのうち人の踏み跡にも合流する。最初の山越えは全国戦没学徒の慰霊碑のタワーあり。ちょっとデザイン建築風の慰霊塔だった。

突然思い出した。これは小学生の時天体望遠鏡で実家からよく見た。対宇宙人戦のミサイル基地ということにしてあった施設だ。最近見えなくなっていてなくなったのかと思っていたが、周りの樹林が伸びすぎて、隠れていたのだった。高さ20mはあろうかという大きなものだが。あちこちの山で見る、故郷を見下ろす丘の上に50年前に建てた戦没者慰霊塔、今はどこも樹林に覆われて、故郷は見えなくなっている。弔う人も居なくなっている。ここも8年前に魂抜きしたとのこと。修理してくれれば樹林が伸びただけに松本を見下ろす良い展望塔なのだが。1967年竣工、2016年立ち入り制限。

あのような全社会的な惨事の死者は20年後に漸く慰霊され、その50年後には弔う人もこの世からいなくなる。修理ぐらいすれば良いのにな。

市ノ瀬への道は、はじめ林道だったが次第に怪しくなる。集落の近くでは見失った。廃林道ではトゲだらけのノイバラが茂る事が多い。人工物の名残を好むのか。民家の裏の畑の畔に出た。尾根末端は以前は開墾して多くの平面を切ってあったが、いまはもう手が回らない様子。

市ノ瀬は以前も山越えの途中で通ったが、完全保存の山里集落だ。7年経って、住人は減っているかもしれない。今回は人に顔をあわせられなかった。

烏帽子岳への登山道は、傾斜角といい、足の踏みしめ感触といい、よく整備された道だ。送電線の補修があるからきれいに管理されているのだろうか。きょうも送電塔に保守の人が居た。

烏帽子岩は松本の旧市街地からは見えない。広丘のエプソンのあたりが見えている。残置ボルトが見えた。武石峰北面の2つの谷も、女鳥羽川の源流だ。沢を詰めてみたい気もする。故郷の川だから。

武石峰から三才山峠への林道は、これも廃林道の雰囲気。走れない事はないがガタガタの車道。舗装もまちまち。広めの登山道の感じ。三才山峠の立て札を見ると、堀田藩主までのほぼ1600年代いっぱいは、この峠を殿も含めて参勤交代で超えたとな。マジか!具体的にどんなラインだろう。松本側も急だが、上田側の斜面はかなり急だ。ちょっと想像がつかないよ。でも古代から、鎌倉街道含めてこっちがメインとのこと。水野藩主時代に稲倉峠+保福寺峠のダブルのっこしルートに替えたのが地形をみればわかる。

ここから沢を下ると、自動車道路の動線に入ってしまうので、少し北に進んで、緩そうな尾根を下る。しかしこの下降尾根の上部は細い上に両側が切れていて、かなり緊張する。細いからルート間違いはしにくいけれど、細い尾根が崖で切れて、脇から巻いて急斜面を下るのが何度もある。やはり踏み跡はかすかにあるが。末端は傾斜も落ちて、牧歌的に下る。鹿とリスを何度も何度も見た。

鹿教湯病院の裏に降りる。ここの病院は閉店したようだった。ここから延々沢底の道を温泉目指して歩く。右岸中腹に幹線自動車道路が走り、その走行音が谷中に響く。以前仕事で上田方面に行くときはよく通った道だが、あの道は味気ない。ノコノコ歩いていたら轢き殺されそうだ。トンネルも怖い。谷底の道はほぼ貸し切りだ。地形図を見る限りつながっているけど、本当に行けるかどうかはヒヤヒヤだった。最後のダム脇の歩道橋も通れて安心した。人造物に阻まれると、マジで絶壁になるのが怖い。ダム建設前の昭和40年代にはあったであろう集落の祀った鳥居や祠もある。

三才山峠手前で電波が通じたのでカレー屋に電話していた。到着は閉店ギリギリになりそうだったので、計画にあった三才山や六人坊のアタックはカットした。今日のメインは烏帽子とカレーだ。

半地下の店に、開いている時間に入ることができた。ご主人は穏やかな話しぶりのかっこいい人だ。置いてあった本のことできいたら書いた人だった。いろいろ話していたら互いの実家がすぐ近くで、先日図書館帰りに初めてあって話をして、話が弾んだ94歳の西村さんとも今の家が町会一緒とのことだった。それに中学高校が19年先輩で、楽しい話がたくさんできた。

逃したらまた歩いて山越えしなきゃならない路線バスの、出発時間まで話した。発車するまで遠くて見てくれていた。

この路線バスはありがたいのだが、行きでは時間が遅くて山行には使えず、帰りもちょっと時間が早い。希望を言えば、昔みたいに上田までつないでほしい。でもバスは今、大変だからな。あるだけでも感謝だ。町の中に降りて来るまで、他の客は居なかった。

和泉町でバスを降りて女鳥羽川を渡って元町の古書店に寄ったら、さっきの本をちょうど置いてあり、重いやつ背負って徒歩帰宅する。きょうはよく歩いた。マンポ計は45500歩だった。良い出会いあり。未踏ピークも踏めた。
晩ごはんにノンフライ・焼きコロッケを作ったら好評だった。

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