火打山・妙高山（笹ヶ峰→燕温泉）

2024年10月13日(日) ~ 2024年10月14日(月)

• GPS: 12:15
• 距離: 20.9km
• 登り: 1,943m
• 下り: 2,128m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:24
• 休憩: 1:11
• 合計: 5:35

距離 11.5km 登り 1,205m 下り 415m

11:03 笹ヶ峰登山口
11:35 11:42 黒沢橋
12:54 13:06 富士見平分岐
13:39 14:07 高谷池ヒュッテ
14:27 天狗の庭
14:56 15:00 ライチョウ平
15:25 15:44 火打山
16:07 ライチョウ平
16:24 16:25 天狗の庭
16:38 高谷池ヒュッテ

2日目

• 山行: 5:10
• 休憩: 1:27
• 合計: 6:37

距離 9.4km 登り 738m 下り 1,713m

6:14 高谷池ヒュッテ
6:36 茶臼山
6:58 7:08 黒沢池ヒュッテ
7:28 7:33 大倉乗越
8:05 8:07 長助池分岐
9:05 9:42 妙高山(北峰)
9:45 9:46 日本岩
9:50 9:59 妙高山
10:26 10:27 燕登山道九合目・鎖場
10:42 風穴
10:44 10:45 光善寺池
10:55 11:03 天狗堂
11:44 11:45 湯道分岐
12:08 12:18 称明滝
12:25 12:26 赤倉温泉源湯
12:40 12:41 妙高山登山道入口標識
12:48 燕温泉黄金の湯
12:51 ゴール地点

天候

1日目は晴れ、上部はややガスあり
2日目はこの上ない快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

東京0628→（新幹線）→上越妙高→（妙高はねうまライン）→妙高高原→（頸南バス）→笹ヶ峰1040

燕温泉→（妙高市営バス）→関山駅は、運行車両が現況マイクロバスで10人程度しか乗れないので、繁忙期は注意のこと。

その他周辺情報

高谷池ヒュッテは、テント含めオンラインでの完全予約制。今回は直前に出たキャンセル分を運良く取れたもの。
予約困難だが、ぜひここに泊まることをお勧めしたい。ロケーションのみならず、ゆったりと休め、また食事にも地元産へのこだわりがあり、スタッフもとても感じが良い。

写真

10/13 9:34

上越妙高から妙高高原までの妙高はねうまラインにて、国鉄型観光急行。スイッチバックもあり。

10/13 10:47

登山口では、登山届と500円の入山協力金。木製の雷鳥のストラップが記念品。

10/13 11:30

木道の敷かれた気持ちの良いアプローチ。

10/13 11:52

十二曲がり。最初のターンはやたら長い。

10/13 12:15

徐々に紅葉も。

10/13 13:15

富士見平の分岐から高谷池方面への道を採ると、左手にヒュッテと火打山が見えてくる。

10/13 14:04

三角屋根の高谷池ヒュッテ。

10/13 13:55

高谷池ヒュッテのテラスから。

10/13 13:58

池のほとりでほっと一息。

10/13 14:19

小天狗の庭を抜けて、火打山へ向かう。

10/13 14:33

天狗の庭の池々からの逆さ火打は美しい。写真を撮りすぎて、なかなか歩が進まない。

10/13 14:43

雷鳥平への登りより。ここも大きな火口跡であろう。

10/13 15:05

10/13 15:18

天狗の庭からの稜線を振り返れば、奥には妙高山がすっくと立つ。

10/13 15:05

雷鳥平からハイマツの緩やかな道を辿り、これから火打本峰へ。

10/13 15:36

火打山頂。深田百名山68座目。

10/13 15:51

均整の取れた妙高山。

10/13 15:41

火打山の先には、神々しくもある焼山の姿。立入制限は解除されているが、難路のようだ。

10/13 15:35

糸魚川方面

10/13 15:56

火打の影。奥に高田平野。

10/13 16:04

鮮やかな紅葉も。

10/13 16:05

10/13 16:21

夕暮れの光の加減がまた違う味を見せてくれる。

10/13 16:28

10/13 16:30

10/13 16:34

夕暮れの高谷池。

10/13 17:09

急に冷え込んだ夕方、池から立ち昇る水霧。

10/14 6:11

完全予約制の小さな小屋。新館を増設。

10/13 17:21

小屋名物は、カレーとハヤシの相がけ。おかわり自由でおなか一杯に。

10/13 17:23

カレーは、地元の酒粕が隠し味。お米も麓産のこしいぶき。朝食には毘沙門越後みそを使い、地産食品へのこだわりが嬉しい。

10/13 13:49

ヒュッテ内部。一人当たり広々としたスペースでカーテン仕切りがあり、ゆったり過ごせる。

10/13 17:43

10/13 22:17

山中に泊まれるのは、最近めったにない機会。
夜半に目が覚めて、そうだ満天の星を見ようと、そっと小屋を抜け出した。22時、ヘッドライトを手に戸口を出ると、常夜灯でもつけているのかと思うほど、一面やたら明るい。それは煌々と照り輝く月の光だった。

10/13 22:21

自分の足元には月光だけでくっきりと影ができ、木道も池も山も照らされている。月明かりがこんなにも明るかったのかと新鮮な気持ち。東京に住む子供たちは、見たことないだろうな、と。
三角屋根の上に、スバルと木星。

10/14 4:50

4時起床。既に月は沈んでいる。小屋のテラスからの西空には、火打山の上に、カシオペアとアンドロメダの母子が共演。息を呑む素晴らしい星空であった。
スマホの目には、アンドロメダ銀河も映る。

10/14 5:56

高谷池と火打山の夜明け。

10/14 6:14

霜の降りた高谷池。

10/14 6:15

テント泊の方はさぞ寒かろう。

10/14 6:21

茶臼山への登りにて、雲海と北アルプス。

10/14 6:38

黒沢源頭部より、奥に高妻山。

10/14 6:58

宇宙基地のような黒沢池ヒュッテ。

10/14 7:28

ひと登りで妙高外輪山の大倉乗越へ。ここから下って溶岩ドームを400m登り返す。

10/14 7:42

長助池方面。

10/14 7:50

外輪山内壁のトラバース道。

10/14 7:57

溶岩ドームの西面は外輪山に付着しており、見えるほど降らなくてもよい。

10/14 8:48

急坂をじっくり上っていけば、すぐに稼げる。頂上の大岩が常に見えているので、400mの標高差でもやる気が出る。

10/14 9:03

大岩を抜けて、北峰直下の洞穴に祠あり。

10/14 9:04

妙高北峰より、野尻湖方面の絶景。

10/14 9:08

妙高山頂より、頚城三山を成す、火打、焼山。手前は妙高外輪山。

10/14 9:12

白馬からの後立山連峰

10/14 9:12

北アルプスがすべて見渡せる。手前の稜線は鹿島槍から五竜、唐松。奥に剱。

10/14 9:19

高田平野、日本海。佐渡も見える？

10/14 9:22

深田百名山69座目。

10/14 9:29

南峰の方が標高は高いが、大休止するには三角点と標識のある広い北峰が適している。

10/14 9:37

頂上部の向こうに北アルプス。

10/14 9:55

外輪山の向こうに、未踏峰、高妻山。こんなに近い。
その奥には、槍穂の稜線。

10/14 9:59

南峰直下はゴツゴツした溶岩の道。

10/14 10:14

下山路にて、時折漂う硫黄臭が、温泉♨️に誘う。

10/14 10:21

鎖場は高度感がある。

10/14 10:52

光善寺池も紅葉

※国土地理院の地図とは場所が違う？

10/14 11:03

天狗堂の三叉路は広い休憩場。

10/14 11:31

沢の水は酸い。

10/14 11:47

硫黄の濃い沢水。

10/14 12:10

称名滝の滝つぼそばに、絶景露天風呂あり。こんな贅沢な露天温泉はなかろう。ここを最後の目的地にされている方もいる。

10/14 12:21

称名、光明の二段の滝は見事。

10/14 12:26

源泉にも水場があるが、その100m先の沢水もまた良い。

10/14 12:47

燕温泉街が見えたらゴール。

10/14 13:28

黄金の湯は露天で気持ち良い。熱い硫黄泉が体を癒してくれる。
ただ脱衣所と浴槽のみで、洗い場も無いので、温泉街で入り直すのもありか。お賽銭（協力金）あり。

10/14 13:59

温泉街最上部の大日屋商店にて。きのこ汁が名物のようだが、炭水化物欲しくて、お勧めのタンメンを頼んだらば、妙高山の外輪山とドームばりの盛り付けとボリュームに大満足。

撮影機器：

NIKON D5600 NIKON CORPORATION

iPhone 15 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料（水1L、麦茶600、ポカリ500） 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 充電ケーブル 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ インナーシーツ

感想

げん

秋晴れの連休にどこに行くか前日まで迷った末、幸運にも山小屋の予約が取れたので、兼ねて計画の火打・妙高の2座を目指すことに。
早朝東京発、のどかな田園や名山らしい風貌の妙高山を車窓に眺めながら、登山口の笹ヶ峰に着いたのは10時半過ぎ。
遅いスタートを挽回せんと先を急ぎつつ、富士見平まで登ってしまえば、あとは火山と高層湿原のトレイル。秋の池面に映る山影をカメラに収めつつ、登り切った火打山上からの、日本海から立ち上がる頚城三山の稜線の眺めは素晴らしかった。
快適な小屋泊を経て、翌朝は霜の降りる中、妙高山へ。外輪山と中央ドームからなる火山の明確な地形を楽しみつつ、標高差400mの山頂を目指す足取りは軽い。山頂はこの上ない快晴。白馬から穂高まで北アルプスの全山をひとつひとつ辿ることができ、直江津の日本海と富士山が同時に見渡せる。この日に登れたことを、感謝せずにはいられない。
下山路のあちこちで漂う硫黄臭に、山麓で浸かる熱い温泉が待ち遠しくなる。素晴らしいコースであった。