表銀座縦走(燕-大天井-西岳-上高地、槍は断念)
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- GPS
- 79:30
- 距離
- 36.1km
- 登り
- 2,076m
- 下り
- 2,122m
コースタイム
8/13 4:38燕山荘-5:00燕岳山頂5:10-5:31燕山荘6:31-7:07蛙岩-9:00切り通し岩-10:11大天井ヒュッテ10:41-12:40赤岩岳-13:33ヒュッテ西岳(テント泊)
8/14 6:23ヒュッテ西岳-8:10水俣乗越-9:10大曲-11:18一ノ俣-12:15横尾(小屋泊)
8/15 7:00横尾-7:58徳沢-8:44明神9:10-10:08河童橋12:42-12:52上高地バスターミナル
天候 | 12日:台風(強風ところにより強めの雨) 13日:曇り時々晴れ、夕方から雨 14日:雨、強風、午後よりところにより雷雨 15日:曇り時々晴れ、午後よりにわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
行き 毎日アルペン号(秋葉原-中房温泉7,000円) 帰り さわやか信州号(上高地-新宿7,000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
西岳までは、切り通しの鎖場くらい。 西岳より水俣乗越まで、鎖場・ハシゴが連続。雨だと、滑りやすいので要注意。 間違えて、バリエーションの道に迷いこまないように。バリエーションの踏み跡があちこちにあります。実際、水俣乗越の手前のピークで東鎌尾根の支尾根に入ってしまった。意外にハッキリした踏み跡だった。藪漕ぎチックな場所だったけど |
写真
感想
8/11
本来は、新宿駅から乗るはずだったが手違いで秋葉原からシャトルバスになってしまった。すみません…。秋葉原からシャトルバスで竹橋の毎日新聞社まで行く。受付を済ませバスを見るとなんと小さいこと…。満席になっても、30人弱というとところか。そのバスに、一人で2シートが割り当てられていた。自分たちは、一番後方の席になっていた。2人で5人分の席、しかし最後尾の性でシートが倒れない。仕方ないので、横になって寝た。なんだかんだで、意外とよく眠れて中房温泉に到着した。
8/12
中房温泉に着くと、空を見上げれば曇天。登山口で計画書を提出して、出発。合戦尾根を登っていく。ここのところ、急登ばかり登っているせいかあんまり気にはならない。ジグザグと急登を登っていくと、第一ベンチ。さらに登っていき、第二ベンチ。ちょっと緩やかに登り第三ベンチ。ちょっと急登を登り、富士見ベンチ。もう少し頑張ると合戦小屋に着く。合戦小屋までは、たぶん樹林帯の中だと思う。なんせ、ガスっていたので展望が効いてるのかどうかが分からなかった。合戦小屋で大休憩。matsukoは、晩御飯がカレーだというのにもかかわらず、カレー味のカップヌードルを食べていた。合戦小屋からは、割と緩やかな登りが燕山荘まで続く。展望もきいているようだ。ガスっていたので、分からないが…。途中、ワイルドブルーベリーの木があって、matsukoはつまみ食いをしていた。ダラダラと登っていくと燕山荘に到着!
今日は、台風が来ているのでテントは止めて優雅に小屋泊まりします。小屋で、手続きをする。さすが、行ってみたい山小屋No1。丁寧に案内してくれる。そこまで、やらなくても…という気もするが初心者が多い燕山荘、それくらいがちょうどいいのか。こっちは、テント泊装備を担いで小屋に入っているおバカさんなわけだから。とりあえず、生ビールで乾杯!生中、800円也。晩御飯の時間になり、食堂の端のテーブルで自炊させてもらう。さすがにガソリンストーブは、無理だった…。なので、matsukoのジェットボイルに活躍してもらう。晩御飯は、カレーとアルファ米のご飯でした。
ウィスキーの水割りを飲んで、寝に入る。もちろん、酔っ払っているので消灯時間前。
8/13
昨日はガスっていたので、山頂は諦めていた。4時過ぎに起きて、あわよくば御来光を拝もうと山頂を目指す。あいにくの高曇り。地平線より上に雲がある。まぁ、かろうじて八ヶ岳・富士山、南アルプス等の山は見えたが…。朝陽も八ヶ岳のちょっと北から上がってくる感じだった。ハッキリしない御来光を拝んで、山頂より下りていく。燕山荘まで戻り、朝食を摂る。朝食はカップラーメンでした。
朝食を済ませ、ヒュッテ西岳を目指す。ここからは、昨日ほどの登りはないので気分的には、かなり楽チン。一昨年と違って雨は降っていないしね。切通し岩までは、高山の稜線歩き。ライチョウいないか、右をキョロキョロ左をキョロキョロ。白いコマクサないか右をキョロキョロ、左をキョロキョロ。切通し岩で鎖場になり、ちょっと行くと大天荘と大天井ヒュッテの分岐。ここを大天井ヒュッテに向かう。ここからは、未知の道(なんちゃって)。切通し岩から大天井ヒュッテまでは、大天井を巻く感じでトラバースしていきます。ちょっと、右側が落ちいているので高度感あるかも(天気がイイ時)。大天井ヒュッテに着き、一休み。大休憩をして、ヒュッテ西岳を目指し出発。ビックリ平まで来ると、槍ヶ岳が全貌を現す。槍から、左に伸びる北鎌尾根のキレイなこと。北鎌尾根は、見るに限ります。とても、登れません。ビックリ平を後にして、赤岩岳とドンドン槍が近づいてくる。赤岩岳を過ぎた辺りでしばらく見えなくなるが、ヒュッテ西岳に着けば、槍ヶ岳が一気にでかくなっていた。ヒュッテ西岳に着き、ここではテント泊することに。matsukoは、小屋泊まり。おうちを建てて、ヒュッテに戻りビールで乾杯!350ML缶が500円也。乾杯した後、しばらく別行動で過ごす。いつも通り、水割り片手に小説を読む。今日は、燕山荘より頑張って担いできた5リットルの水を惜しげもなく使い、北アルプスの天然水割です。常念・蝶ヶ岳を眺めながらの1杯は格別です。
今日の晩御飯は、クリームシチューとアルファ米です。
日が暮れかけた頃に雨が降り出します。
このテン場、二ノ俣沢と天上沢からの風が両方から吹いているのか、風が巻きまくりでした。もう、どっちの方から風が吹いているのか分からないくらいです。それに雨も降っていたので、けっこう寝たり起きたりしてました。風でうるさかったし。なんとか問題もなく、朝を迎えることが出来ました。
8/14
朝になり、風と雨は一向に止む気配はありません。昨晩の暴風雨の中、もう槍ヶ岳は諦めていました。ただでさえ、厳しい行程で暴風雨じゃ無理だなと。matsukoもその気だったようで安心しました。多分、単独でも諦めていたと思います。朝ごはんはキャンベルのミネストローネとフランスパンです。朝ごはんを、早々に掻っ込み出発の準備に掛ります。雨の中の、テント撤収です。もう、フライと本体は別の袋に入れることに。風で飛ばされないように、注意しながら撤収していきます。雨が降ってるせいか、追い込まれて意外に早く撤収することが出来ました。
ヒュッテ西岳を後にして、核心の水俣乗越に向かいます。急坂を下り、梯子を使って下り、鎖を使って下り、一気に下っていきます。下りきったら、一度登り返します。登り返したピークで道を間違えました。ピークの岩に書いてあった矢印を右だと見てしまったのです。右に入ると確かに踏み跡は付いてます。ちょっと藪漕ぎチックだけど。しばらく行くと、道の水溜りが淀んでません。これは、人が通ってないか?と思い始めます。先行者はいたので、通っていればある程度淀んでいるはずです。もうちょっと行くと、ガスが一瞬晴れます。周りを見ると右に西岳。左に急峻な尾根が見えます。早速地図で確認。間然にやられました。東鎌尾根の支尾根に入ってます。2305Pの方に向かっています。さっきの登りきったピークまで引き返します。戻りきって、周りを見ると赤テープがシッカリ付いていました。ガスってさっきは見えなかった。そこから水俣乗越まで一気に下ります。雨で岩が濡れているので、滑らないように気をつけて。頑張って下り切ると水俣乗越です。水俣乗越で、天上沢から上がってくる人をクマと間違えてビビりました。水俣乗越から、大曲までは一気に下っていきます。何回か渡渉しますが、雨が降っていた割には問題ありませんでした。大曲でやっと、槍沢に出ます。ここまで来ると一気に人が増えて来ます。槍沢経由の人が増えて来ます。こっちは、グダグダなのでみんなに抜いて行ってもらいます。やっとのことで槍沢ロッジに到着です。雨宿りの人で溢れかえっていました。ちょっと休憩を入れて、横尾に向かいます。ダラダラと惰性で歩きながら、横尾に到着です。もう、ここまでに来る間で小屋泊まりにすることに決めてました。またしても、心が折れました。つくづく、ガラスのハートです。横尾の宿泊受付は13時〜です。それまで、列に並んでおきます。泊れないと徳沢まで歩く羽目になります。まぁ、3番くらいに並んでいたので大丈夫でしたが。雨のため、外で自炊が出来ないので素泊まりは無し。2食付きのみです。仕方ないのでセレブ的に2食付きで行きます。もう、2度と泊ることもないと思うし…。新しく建て直しただけあってとってもキレイで快適でした。
泊る準備も出来たので、売店に行きビールで乾杯。350ML缶で500円でした。どんどんデフレが進んでいきます。ついつい、2杯も飲んじゃいました。17時半を過ぎ、晩御飯を食べに行きます。その前にまた呑んでるんですけど。ご飯を食べ終わり、また呑み始めます。談話室で出会ったおじさんと結局消灯時間まで飲んでました。
8/15
無事に、高山病(二日酔い)にならずに朝を迎えることが出来ました。今日は、ある意味核心です。例のほとんどの人が嫌がる横尾〜上高地間のダラダラ11kmコースです。天気が良けりゃ、まぁイイんだけどね。徳沢で、前穂、明神が見えず…。明神で明神見えず。河童橋で穂高連峰見れず…。結局、な〜んにも見れませんでした。上高地アルペンホテルで汗を流して、さわやか信州号で帰路に着きました。
2度目の表銀座。ちょっと天候良くなったけど、それでもやられっぱなし…。絶対にまた、違うルートで来てやるぅ!
8月11日
某さわやか号に乗って、一路中房温泉へ。
CL氏がバスのチケットを取ってくれる。いつもスミマセン。
1人で2席を占領でき、ぐっすり眠れました。
8月12日
定刻より1時間早めに中房着。
5:40分ごろから登り始めます。初めのうちこそ曇りで住んでたものの、第二ベンチより雨が本降りに・・・休み休み登っていきます。鈍足な私にCL氏が併せてくれます。視界ゼロのまっしろけ。稜線に出て雨に打たれてしおしおになりながら、燕山荘に着きました。ピークハントは翌日に持ち越して生ビールで乾杯!!
いつもはテント派のCL氏も台風相手なので小屋泊に変更。
おうちがオズの魔法使い状態になったら困りますしね。
8月13日
朝焼けを見に、燕岳の頂上へ。きれいな朝焼けが見えて幸先がいいぞ!!
燕岳から大天井に向けて出発。コマクサたちに囲まれながら進みます。
ハイマツからハイマツにホシガラスがポンポン飛び移ってます。人を全く恐れていない様子。
CL氏にはカケスとか言ってしまいましたが、実際はホシガラスですスミマセン。
カラスの仲間ってことしか合っていません。
やがて、常念と槍ヶ岳への分岐に差し掛かります。
ここで大天井ヒュッテ経由槍ヶ岳方面の道を選びます。大天井のピークを巻いていきます。晴れでよかったけど、雨だとスリップが怖いかも。高度感もありますし。
大天井ヒュッテを過ぎてビックリ平あたりから北鎌尾根、槍ヶ岳、東鎌尾根がきれいに見えます・・・もう絶景!!
これが表銀座の最初で最後の絶景になるとも知らずに、二人で大喜びです(笑)
赤岩から西岳の間にちょっとイヤ〜な痩せ尾根があったりしますが、おおむね風景良しで満足。
ヒュッテ西岳もこじんまりしているし、一人で2つ布団を使えるような感じでした。
着いてからは岳を読んでました。
就寝したものの、明日は核心の槍ヶ岳・・・1時間眠っては30分覚醒してしまうぐらい眠りが浅い・・・。眠れないので持ってきたラジオをイヤホンで聞いていたら、複数の低気圧が全く動かず、朝から雨と強風・午後に雷雨の可能性があるという。
どうしよう・・・。
8月14日
結局眠れずに4時ごろ起床。
天気はいよいよ激しさを増している。
すでに5人ほど起きて身支度を整えた人たちがいて、そこに交じって本日の行動を相談。こういうときって、他の人の動向が妙に気になるものです(笑)。
いずれにせよ、槍にアタックか、水俣乗越から槍沢に下るか、2つしかルートはありません・・・・。
朝食のパンを持って、CL氏のテントに行き、自分は自信がないから、槍沢下りを切り出してみる。やさしく同意してもらい、心底安心した・・・・。
心配のあまり、パンだけ持ってきていて、コッヘルをわすれていたので、貸してもらう(バカですな〜)。
ここからの下りは岩岩しいものでした・・・。
ワタシには相当ハードでした。
道を間違えた時、籔っぽいという意識しかないほど、余裕がない状態。
水たまりも、周りの状況も理解ができていませんでした・・・。
CL氏に感謝です。
横尾に着いた後は、解放感から飲みまくり、消灯時間を前に、大量の飲酒が原因で頭痛が(苦笑)。早々に寝ちゃいました。
8月15日
ひたすら平坦な道です。でも昨日を思えば天国です。
のんびり歩き、上高地着。
きつかったけど、過ぎてしまえばまた行きたくなるな〜
今度は常念のルートを通ってみたくなるmatsukoでした★
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前回よりはいくらかよくなったというべきか…。
もう一声!って感じですか。
こんばんわ。悪天候の中、お疲れ様でした。
>ここのところ、急登ばかり登っているせいか
>あんまり気にはならない
すごいですね
日頃の鍛錬のたまものですね。
私は
「なるい山ばかり登っているので
ちょっと急な山とか、岩場とか
とっても大変」
テント泊でも小屋に泊まれる位のお金は持っていくべき、ということがよくわかりました。
一昨年の前回よりは格段に良くなってます。
槍ヶ岳も見えたしね。
C-Boyさんも、ニアミスだったようで
最近は、1泊が基本になってまして重さも段々と気にならなくなってきました。慣れとは恐ろしいものです。
初日の時点では、あんなに悪天候になるとは思ってませんでした。初日の台風をやり過ごせば大丈夫かと思ってたんですが…。一応、何かあった時のために小屋泊まり出来るようにお金は持って行ってます。カードは絶対に使えないので
2日目の槍ヶ岳はきれいでしたね。
表銀座から一週間、きつかった思い出は浄化され
槍ヶ岳、リベンジしたい山ですね!!
こんどこそ、晴天の槍ヶ岳登頂をしてみたいです
徳本峠と、白馬が気になって仕方がない今日この頃です
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