赤石岳(小渋川)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 10:30
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 3,231m
- 下り
- 3,234m
コースタイム
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:29
天候 | 晴/ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小渋川の水は冷たかった! |
写真
感想
http://mhan.blog52.fc2.com/blog-entry-1066.html
赤石岳、中学の地図帳では南アルプスではなく赤石山脈と記載されていたと思う。
福島の山から見ると地図の色は真っ茶色、高山が連ねる巨大な山脈、その盟主が赤石岳だ。
ず〜〜〜っと憧れていた山だった。
いつかは行ってみたいと思っていたが、とても奥深く、福島から行くにはそれこそ2泊、3泊必要だった。
山登りはずーっと休んでいたので、若いときだったらともかく長野に単身赴任になって山登りをまた始めた頃(2008年頃)には、やはり数日かけなきゃ行けない山だと思っていた。
山登りを再び始め、日帰り登山でどんどん距離を伸ばして行ける事が分かって来て、このコースに可能性を見いだしたのが2010年頃。それでも、ここは最終目標だと思っていた。
歳も歳だし、膝ももたなくなっていたし。
今年は職場も変わり、時間的な余裕ができた事で平日の会社帰りにトレーニング登山が出来るなど恵まれた環境になった。
昨年荒川岳で痛めた膝も整形外科でのヒアルロンサン注射によって劇的に改善。
光岳登山では疲労困憊したものの、膝は元気であった。
天気はイマイチではあったけれど、この機を逃がしちゃいけない、それで決行する事にした。
高低図と行動時間
今回は予め予定時間を決め、1時間以上遅れたら潔く撤退する事にしていたが、結果的に全てのポイントで30分以内の誤差でした。我ながら見事に自分の限界を見極められたな!と思います。
アパートは4時半頃出発。
70kmくらいで登山口なので1時間程度で着くかと思いましたが、思いのほか山道が深く6時近くなって登山口到着。
モンベルで買ったばかりの沢靴を履き6時ちょっと過ぎスタート。最初は2kmくらいの林道歩き。
真っ暗なトンネルを過ぎ、静かな林道歩き20分ほどで七釜橋という渡った先に道がない立派な鉄筋の橋に到着。
ここから4km河原歩き、最初は僅かに残った林道の形跡付近を歩くがすぐにそれも亡くなり黙々と石ころゴロゴロの河原を歩く。
そしていよいよ15回ほどの徒渉のはじまり。
見た目以上に水流が強く、そして冷たい。
これから大事な登山なのに足首や膝に悪そう!!
まあ、それにしてもこの沢靴(モンベルのアクアグリッパー)のグリップはすごい。
全然滑らないのは感動的!!
だんだん谷も狭くなって徒渉も太ももまで入るような深さに。
途中で二人を追い抜きどんどん進む。
高山滝まで来ると難所はほぼ終了。
ほぼ予定通り1時間弱で到着、思ったより険しくなく安心した。
沢登りに比べたら全然楽勝。
ただし、これから山登りになるのでそれが沢登りとちょっと違うね。
危ない所は無いけれど、だんだん沢も急になって来て石ころも大きくなって来て歩きにくい。
もう一人追い抜いて先を急ぐ。
広ーい谷間の河原は陽射しが強くとても暑い!!
そしてようやく広河原小屋登り口へ。
沢から離れる所で、沢靴と靴下を陽の良くあたる石陰に隠し、山靴を履きながら休憩。
出合いから登って来た河原を振り返る。
さあ、すでに6km歩いて来たけれど、ここから本格的な登山の始まり。
メチャクチャ不明瞭な登山道を10分くらい歩くと広河原小屋。
こじんまりとした山小屋、ちょっと背の高い草に覆われ夜は怖そう!!
そこからもちょっと平坦な神秘的な林の中を歩く。
アクアグリッパーからトレランシューズに履き替えたのだけれど、これがまた良く滑る。
こんなに滑ったっけ?って感じ。
今まで感じなかったけれど、アクアグリッパーが全然滑らなかったので余計に感じるのかな?
富士山登山レース専用なので仕方ないのか??
そこから一気に壁を登るような急登開始。
標高1500m地点から3030mの小赤石の肩まで4kmで1500m上がって行く。
不明瞭な登山道にも関わらず、登りやすい。
この不明瞭さは登山者が少ないという事を物語る。
みんなに頑張って歩いてもらいたいね。
船窪という尾根上にある窪地で一旦休憩。
さすがにくたくた。
そこから少し尾根からはずれトラバース気味に大聖寺平に向かうが、ここがまた歩きにくい。
小灌木も多くなって道を塞いでいたり、もうちょっと進んで更に標高が上がるとハイマツが登山道を覆っていたり。
いやな道ではあるが、だんだん近づいて来た感じ!ちょっとうれしくなって来た所で大聖寺平良到着。
ここから一気に登山者だらけに!
しかも中高年の多い事!!
まあ、自分もそのうちなんですが。
人が多い所は嫌いなので休まず出発。
予定より30分遅れのため急ぐ!!
荒川岳方面、荒川小屋への水平道は見えても頂上付近はずっとガスに覆われていた。
だんだん足が疲れて来て、太ももに違和感が。
止まって延ばそうとするとつってどうして良いものか分からない状態に。
休んだからと言って良くなる訳でなく、休まずゆっくりだましだまし歩いてる方がよかったりする。
小赤石がガスの向こうに!
ウスユキ草が歓迎してくれる。
なんとか小赤石を越えると、せっかく登って来たのに一旦50mほど下る。
ずっとガスって居たけれど、奇跡的に赤石本山がちょっとだけ顔を出してくれた!!
最後の登りは標高差約100m、最後の力を振り絞って歩く。
が、ここで最近初めて3人部隊に抜かれた!!
しかもしっかり荷物を背負ってるよ。
”静岡県警”って書いてある。
ん、負けても仕方ないか。
その人たちは頂上で休憩もせず先に行ってしまった。
そして目標としていた5時間30分びったりで赤石岳頂上へ!!
眺めは無いけれど、最高の気分!!
憧れの頂上についに到着した!!
スマホの電波も奇跡的に繋がり、FBで到着を報告。
頂上には雷鳥親子が参上し歓迎してくれました。
山小屋に泊まって満天の星空と、御来光を拝みたい。
12時まで休憩し、いよいよ出発。
足がもってくれるか心配!
登山者も多いので、あまり急がず花の写真を撮ったりしながらノンビル下る。
荒川岳は見えそうで見えない。
まあいい、ここはまた来たい場所だから次までとっておきましょう。
大聖寺平からちょっと下った所から、遥か下にこれから行く河原が見える。
遠いな〜〜〜
船窪までは登りと変わらないペース。
歩きにくいし、疲れも出て来た。
休み休み下る。
尾根に出てからは急になるけれど、案外下りやすくてペースも上がる。
不明瞭な道は以外と制約が無いので自由に下れる訳です。
そうは言っても倒木で道が塞がれていたり、なかなかマニアック!!
イワカガミは花は終わっているけれど、名前のごとく葉っぱが輝いていた!!
途中で水切れ!聖岳以来!!
熱中症が怖かったので沢山飲んだけれど、切れちゃダメだね。
それでも無事に出合い到着。
1時間40分で下って来れて、膝も痛くなってない。
画期的な事です。
荒川上流の大崩壊地方面。真ん中に大っきな滝が見えます。
ここでまた靴を履き替えて、しっかり15分休んで、水を飲んでいよいよ出発。
暑いので、無理せずのんびり歩く。
高山の滝まで45分、登りより時間がかかってしまった。
陽があたって朝より綺麗に見えます。
徒渉は数えたら15回でした。
疲れた足にアイシング効果があるかと思ったけれど、逆にけいれんが起きそうになる。
冷たすぎるんでしょうね。
消耗が大きくなるようです。
膝上まで来るのは半分の7〜8回くらいだったかな??
最後の徒渉を終えたら下り準備をしているお兄さんに遭遇。
明日の夜中12時に出発し荒川岳と赤石岳を日帰りで踏破するため、今日は徒渉地点に蛍光テープを貼って来たとのこと。
たしかにテープがあったので徒渉地点が分かりやすかった。
朝は何故見なかったのか不思議だった。
この人とその後ずっと話をしながら駐車場まで歩きました。
登山を初めてまだ間もないらしいが、沢山日帰り登山をしていていろいろ教えてもらえました。
世の中にはまだまだすごい人が居るね〜〜〜
って、荒川岳と赤石岳をいっぺんに日帰りで登ろうとするその気持ちがすごいと思った。
残念ながら時間切れで荒川岳のみで帰って来たらしいですが、それでもあの沢歩きをして30km以上歩くのだから超人としか思えません。
まずは、気持ちがその気にならないとからだが動かないからね。
気持ちだけでは無理でしょうが、その気持ちが無ければ始まらない。
おいらもまだまだ頑張らなくては行けないと思った次第です。
という事で、16:35無事到着、10時間半、長い一日でした。
駐車場をあとにして、帰りは大鹿村から分杭峠を越え、入野野でお風呂に入り帰って参りました。
下って、車に乗って膝裏の筋が痛くなってる事に気づく。
間接は全く問題なかったけれど、今回は筋に来ちゃったという訳です。
それも1日くらいで痛みは消え、2日目の今日は筋肉痛。
次はどうしようか迷っていましたが、荒川岳に行きたくなってきました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する